1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1286》日曜劇場19番目のカル..
2025-07-15 09:50

《1286》日曜劇場19番目のカルテ第一話 超辛口レビュー☝️🌶️

日曜劇場19番目のカルテ

第一話

https://www.tbs.co.jp/19karte_tbs/#streamArea


この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!

(匿名でも可能です)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog


面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは

#心身健康ラジオ

をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!


#医療 

#健康  

#スタエフ医療部


《AI要約》誤字はご容赦!

## 日曜劇場「19番目のカルテ」第1話レビューの要約


内科医である話者が、日曜劇場「19番目のカルテ」の第1話について、医療従事者の視点から辛口レビューを行っています。


* **レビューの前提:**

* このレビューはネタバレを多分に含みます。

* 話者は総合診療専門医や家庭医療専門医ではないものの、プライマリ・ケア認定医であり、その立場からの意見となります。

* あくまで個人の感想であり、特定の団体を代表するものではありません。

* 原作漫画は未読の状態でのレビューです。


* **総合評価:**

* 点数をつけるなら**40点**。

* 世間の評価は高いようだが、個人的には非常にモヤモヤする内容だったと述べています。


* **評価の低い理由:**

* **線維筋痛症の扱い方への疑問:** 第1話のテーマである線維筋痛症は、診療において非常に慎重な対応が求められる疾患です。しかし、ドラマ内での扱われ方が簡単すぎると感じたようです。

* **安易な共感への警鐘:** 劇中で整形外科の女医が患者に対して早すぎる段階で「わかります」と共感を示すシーンがありましたが、これはかえって患者の不信感を生む可能性のある危険なコミュニケーションだと指摘しています。

* **病名告知の仕方:** 主人公が線維筋痛症の診断を伝える場面で、病態についての説明が不足していると感じたとのこと。病名を伝えることの意味や、その後の治療への繋げ方という点で、あの説明では患者の理解を十分に促せないのではないかと懸念を示しています。


* **ドラマの描写について:**

* **「19番目のカルテ」の意味:** 日本の専門医制度において、18の基本領域に加えて19番目として「総合診療専門医」が新設されたことがタイトルの由来であると解説しています。

* **総合診療医のイメージ:** NHKの番組「総合診療医ドクターG」などの影響もあり、「診断をつける医師」というイメージが強いですが、本来の総合診療医の役割はそれだけではないと強調。今回のドラマでも診断に偏って描かれている印象を受け、診断後の治療マネジメントの視点が欠けている点を残念なポイントとして挙げています。

* **医療監修について:** 千葉大学の教授が医療監修に入っており、医学的に細かい部分まで描写されている点は評価しています。しかし、コミュニケーションや病状説明の仕方については、改善の余地があると感じたようです。


* **まとめ:**

* 線維筋痛症という疾患を取り上げたこと自体の意義は認めつつも、その描き方や医療コミュニケーションの描写に多くの課題を感じるレビューとなりました。第2話以降の展開に注目したいと締めくくっています。

サマリー

このエピソードでは、日曜劇場『19番目のカルテ』の第一話についての厳しいレビューが行われています。特に繊維筋痛症というテーマに焦点を当て、この疾患の扱い方や診断プロセスに関する懸念が述べられています。

日曜劇場のレビュー
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleホームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、ただ今日はですね、話題沸騰…話題沸騰なのかな?
この界隈ではですね、非常に話題沸騰している
日曜劇場19番目のカルテの第一話の超辛口レビューをしていきたいと思います。
はい、皆さん確保して聞いてください。
その前にですね、今日大体的にネタバレしますので、
まだご覧になられていない方で先に見たいという方は、
これを聞かずに見てから感想をお聞きいただくようお願いいたします。
繊維緊通症の扱い
あとはですね、私、今までも何回か総合診療のお話を取り上げてきていると思うんですけれども、
私自身は総合診療専門医ではないんですね。
総合診療専門医でもないですし、家庭医療専門医、それに近い資格なんですけれども、
家庭医療専門医でもないんですよね。
プライマリーケア認定医、白医ではあるんですけれども、
そういうポジションのものがお話するということで前提として聞いていただきたいなというふうに思います。
ただ知り合いにはですね、総合診療専門医の先生かなり多いのと、
家庭医療専門医の先生と一緒に働いたこととかもありますので、
なんとなくそのマインドとかですね、どういう働き方をするかとかですね、
そういうのは知っているつもりではあります。
そういうものが話すっていうのを前提に聞いていただけたなというふうに思います。
今日話す内容はですね、あくまで私個人の意見なんで、
全然組織とか団体とかを代表するものではありませんので、
そこまでご了承いただけたらなというふうに思います。
あとは原作をですね、私全然読んでないんですよね。
なのでそれも踏まえて聞いていただけたらなというふうに思います。
はい、ということで前提がすごい長くなりましたけれども、
まずですね、点数評価でいきますかね。
点数評価でいくと、
ジャカジャカジャカジャカ、
ジャジャン!
40点ですかね。
これね、結構ね、周りの先生とかでいい評価してたりとかですね、
Xの投稿とかを見ると、
いいドラマだったみたいな感じで言われてる方多かったんですけど、
僕はですね、むちゃくちゃこれ、もやもやしましたね。
そうくるかとかですね、そうなんだって。
しかもですね、今回のテーマがですね、
ちょっとこれネタバレしてしまいますけれども、
診療の重要性
繊維緊通症をですね、結構大きく取り上げられていて、
いや、繊維緊通症はですね、
これは多くの診療大会そうだと思うんですけれども、
ちょっとね、取り扱うことにね、
非常に慎重を操用する疾患の一つなんですよね。
それをね、非常に簡単に扱われてるような気がして、
もちろんね、繊維緊通症の方って非常に多くいらっしゃって、
困ってらっしゃる方もいらっしゃるので、
今回第1話で取り上げられたっていうことがですね、
非常に良かったっていうふうに言われてらっしゃる投稿もですね、
結構Xの中で見かけたんですけれども、
もちろんね、それは全然否定するものではないんですけれども、
ただ、これをね、繊維緊通症の代表例として挙げるのは、
だいぶいかがなものかっていうふうに思ったりしましたね。
では、ちょっと細かいところへ行こうと思うんですけれども、
まずですね、これ、そもそもなんで19番目のカルテっていうふうに
言われてるかっていうご存知の方も多いというか、
ちょっと説明も入ってたと思うんですけれども、
そもそも日本の専門医制度っていうのは2回立て、
もしくは3回の場合もありますけれども、
になっていて、その1回部分ですね、
その基本的な部分、一番ドライとなる部分ですね、
そこに例えば内科の専門医であるとか、
外科専門医、救急専門医、眼科の専門医みたいな、
そんな感じの専門医があって、
で、それが従来は18個あったんですよね。
で、そこに新たに19番目の専門医として、
相互診療専門医っていうのができたのが、
もう何年前だな、もう5、
結構最近なんですけれども、
いうので、で、それが漫画になってドラマ化されたっていうので、
19番目のカルテっていうことになっていて、
その相互診療をベースとした物語っていうことになってるんですけれども、
ただ、相互診療医の先生って、
本当にいろんなセッティングの働き方がありますし、
今回は病院の相互診療医にフォーカスされてますけれども、
結構普通に病院でいらっしゃる方も、
もちろんいらっしゃるんですけれども、
例えば在宅で働いていたりとかですね、
あとクリニックで勤務されている方とかもいらっしゃったりするので、
この相互診療医イコール、
やっぱり診断をつけるみたいなイメージがね、
結構強く出てしまうんじゃないかなというふうに思って、
それをちょっと危惧しますね。
で、NHKの番組にはですね、
相互診療医Dr.Gってあるじゃないですか、
Gプラスになってるかな、今。
あれもですね、やっぱり診断をつける医者みたいな感じでなってるんですけれども、
もちろんですね、診断をつけるっていうのは、
相互診療医の役割の一つとして非常に重要ではありますし、
今回もね、どういうプロセスを経て、
その心筋梗塞だったりとか、
腺筋痛症と診断していくかっていうのは、
結構ね、細かく確かに医療関心も入ってるんで、
描写はされてるんですけれども、
でもそれだけではないよっていうことはですね、
強く強調しておきたいなというふうに思います。
で、あとはですね、
いろいろ、いろいろいろいろ気になることがあって、
もうあれなんですけども、
一つはですね、
腺筋痛症と最終的に診断していかれるんですけれども、
その方とですね、この整形医科のジョイさん、
何さんでしたか、ちょっと名前忘れましたけど、
ジョイさんがね、話してる場面があって、
その中で、「いや、辛かったんです。」みたいなことを言われていて、
その会話の中でですね、「いや、わかります。」ってね、
むちゃくちゃ早い段階で言ってたんですよね。
あれはね、これみんなの心理学内科にも書きましたけれども、
早すぎる共感で、あれはね、絶対やってはいけないっていうか、
あれで共感されてると思わない方まで結構いらっしゃるので、
いや、お前にわかるわけねえよみたいな感じでね、
逆に非常に危険なコミュニケーションだなと思って、
見させていただきました。
し、あとはですね、最後にその腺筋痛症の診断名をね、
伝える場面があるんですけれども、
これもね、マスジュン先生だったっけ、
徳重明先生が説明するんですけれども、
ここをですね、やっぱりね、きちんと病態に関して伝えないと、
これこれこういう病気が除外されたからあなたは、
一応その腺筋痛症の診断基準を満たしてるっていうことを言うんですけれども、
その、やっぱり病名を付与することの意義とかですね、
じゃあ病名ついてから、じゃあその後どうするのっていうところの理解がね、
あの説明では促進されないんじゃないかなというふうに思って、
いや、あれね、僕にむしろ説明させてほしいなって思いましたね。
はい、はい、っていうのとかですね、
あの、いや、うん、ですね、はい。
だから、あの、いや、腺筋痛症を取り上げていただいたこと自体は非常にいいですし、
意義深いとは思うんですけれども、
ああいう感じでね、腺筋痛症の説明してしまうと、
いや、もちろんね、今回の方に関してはね、
病名ついてよかったみたいな感じで涙流されてっていう感じなんですけれども、
それではね、納得いかない方とかですね、
むしろ腺筋痛症の病名にね、引っ張られすぎてしまう方も出てきてしまうんじゃないかなと思って、
あれはね、非常に、はい、ちょっと説明の仕方がね、
あの、だから説明の仕方で非常に大幅減点っていう感じになりますかね。
はい、と思いました。
ただ、あの、先ほども言ったように、医療的にはですね、
あの、これ今回ね、千葉大の元教授の生坂先生っていう先生がね、
あの原作の漫画監修にもついておられるのかな。
確かそうだったと思うんですけれども、
この医療監修についておられて、
あの非常にね、些細な部分まで、
あの、医療的な部分ではね、細かく監修ついてるんだろうなっていうのはね、
あの、見て取れましたし、
ただ、まあこれ生坂先生とかもそうなんですけれども、
やっぱりね、こう診断、まあちょっと初めの話に戻ってしまいますけれども、
大学病院における、えーと、総合診療医の役割で、
で、特に診断をするみたいなところにね、特化されてるんで、
その後のね、こう治療マネジメントの部分がね、
ちょっと、あの、今回のドラマの中ではね、見えなかったなっていうのも、
ちょっと残念ポイントかなというふうに思いました。
はい、という感じで、えーと、
ちょっと超辛口レビューになってしまいましたけれども、
また第2話以降ですね、あの、興味津々で拝見したいと思います。
はい、それでは、えー、最後しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー。
しんしんじゃんけん、じゃんけん。
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
ワイと泣いた犬たけでした。
興味津々。
09:50

コメント

スクロール