1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1322》19番目のカルテ第6話..
2025-08-26 10:33

《1322》19番目のカルテ第6話に決定的に足りていない◯◯…😭

日曜劇場19番目のカルテ

第6話

https://www.netflix.com/title/82072592

https://www.tbs.co.jp/19karte_tbs/story/ep6.html


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《AI要約》誤字はご容赦!


今回は、ドラマ「19番目のカルテ」第6話の感想をお話しします。この回は、末期の肺がん患者さんが「自宅で最期を迎えたい」と希望し、総合診療科が訪問診療で関わる「在宅医療」がテーマでした。ツッコミどころは非常に多かったですが、まずは良かった点を2つ挙げます。


一つ目は、患者さんの「死亡確認」の場面を具体的に描いたことです。一般の方が死亡確認に立ち会う機会は人生で数回あるかないかで、その流れを知らない方がほとんどです。そのため、いざという時に席を外そうとしたり、電話をかけ始めたりしてしまうことがあります。ドラマを通じて、家族も一緒にその時を迎えることの重要性を示した意義は非常に大きいと感じました。


二つ目は、患者さんの人生を振り返る「ライフレビュー」を実践していた点です。滝野先生が、大工だった患者さんの趣味や建てた家の話を聞き、皆でお祝いをする場面がありました。これは緩和ケアにおけるスピリチュアルケアの一環であり、人生の最期を穏やかに迎えるために重要なアプローチです。これを描いた点はとても良かったと思います。


しかし、それを上回るほどの大きなツッコミどころがありました。最大の問題は、在宅医療のキーパーソンであるはずの「訪問看護師が一人も登場しない」ことです。特に終末期の看取りにおいて、訪問看護師は医師以上に重要な役割を担うことも多く、その存在なしに在宅医療は成り立ちません。訪問薬剤師やケアマネージャーといった他の職種も全く描かれておらず、これは「ありえない」と言っていいほど非現実的で、強い違和感を覚えました。ソーシャルワーカーが自宅に同行する場面がありましたが、それならば訪問看護師も一緒にいるのが自然です。


また、総合診療科の立ち位置が曖昧だった点も気になりました。降圧薬や医療用麻薬の調整について、元の内科にお伺いを立てるような描写がありましたが、主治医として関わる以上、総合診療科が主体的に判断し治療すべきです。病状が刻一刻と変わる終末期において、いちいち相談していては対応が遅れてしまいます。総合診療科としての主体性が欠けているように見えました。


他にも、呼吸苦の患者さんに対する医療用麻薬(オピオイド)の選択が最適だったかという専門的な疑問もありました。総合診療科に焦点を当てたドラマという都合上、他の職種を省略したのかもしれませんが、在宅医療の現実とはかなり乖離した描写だと感じたのが正直な感想です。

サマリー

「19番目のカルテ」第6話では、在宅訪問診療を通じて、肺癌末期の患者ハンダさんとその家族が抱える葛藤や感情が描かれています。死の確認やライフレビューが重要なテーマとなり、訪問看護師が不在であることに違和感を感じながらも、さまざまな医療的視点が提供されています。

在宅診療の現実
内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
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ということで、今回は大好評シリーズですかね。
えっと、19番目のカルテの感想会をやっていこうと思うんですけれども、
今回は、今週24日の日曜日の晩に放送されました第6話ですね。
はい、について取り上げたいと思います。
いつものようにですね、ちょっとご覧になられていない方もいらっしゃるかと思いますので、
ホームページの方からちょっとだけあらすじをご紹介しようと思うんですけれども、
今まではですね、ずっと病院ベースでお話し進んでいたんですけど、
今回はね、在宅ですね、訪問診療の場面っていうことになりました。
はい、で、とある肺癌の末期の患者さんですね、何さんでしたかね、
ハンダさんですね、ハンダさんがご自宅でもう最後の時を迎えたいということで、
その在宅に移るにあたって何かの方から、
この訪問診療課に主人が託されたっていう形で、
この徳信先生と滝野先生が担当するというような、そんな場面でした。
で、最終的にはその、ご自宅で亡くなりたいって言われていたハンダさんですね、
はご自宅で亡くなるわけなんですけれども、
その間にいろんな家族間の葛藤とかですね、
症状が、いろんな症状出てきたりとかですね、いうのがあるというような、
そんな感じの物語でございました。
評価される医療シーン
はい、で、今回もですね、今回は今回も、非常に多くのツッコミどころがございまして、
何か数数えられないぐらいなんですけれども、
100、100はないかな、100は言い過ぎかもしれないですけれども、
ものすごいいっぱいあったんですけれども、
いっぱいあったんですけれども、ちょっとツッコミどころだけ言うのはアンフェアなので、
まず良かった点をですね、2つ言ってから、ツッコミどころをちょっと2つ、
特にですね、特に一番気になったのは、
とある方がいないっていうのはですね、ものすごい気になって、
これはね、すごい違和感だったんですよ、個人的には。
はい、これをお話したいなというふうに思います。
はい、で、まず良かった点2つあげますと、
まず1つはですね、その亡くなるときですね、
その本当に死亡確認の場面とかも実際に演じておられたんですけれども、
これをですね、ドラマでやったっていうことの意義はね、かなり大きいかなというふうに思いました。
というのは、我々医療者ですね、医療者の中ではあんまり死亡確認に立ち会わない方もいらっしゃるかもしれないですけれども、
医療者であれば、ある程度こう死亡確認ってどういう流れで行われるとかですね、
いうのは知ってると思うんですよね。
何例かは多分、同席したことある方多いかなというふうに思いますし、
私も何逆みたいな方のお見取り、死亡確認をさせていただいておりますけれども、
ただ、ご家族さんからするとですね、死亡確認の場面に立ち会うことってほぼないじゃないですか、
もう人生で数回あるかないかぐらいな感じかなというふうに思いますので、
死亡確認がですね、どういうふうに行われるかってほとんどの方はね、ご存じないんじゃないかなというふうに思うんですよね。
なので、いざ死亡確認をするっていう場面になってですね、
例えば家族さんがですね、その場を出て行ってしまわれようとしたりとかですね、
いやむしろ今回の場面のようにですね、ご家族さん一緒にいていただきたいんですけれども、
その場面でいなくなってしまわれたりとかですね、あとは電話してしまったりとかですね、
今回はね、電話で遠方のご兄弟、お兄さんと繋いでっていう形で電話、あえて繋いでいたっていうようなそんなシチュエーションでしたけれども、
そうではなくて、家族に用があるからみたいな感じで電話してしまうっていうような、そんな方とかもいらっしゃったりするので、
やっぱりね、あの死亡確認って非常に人生の最後の時を一緒に確認させていただく重要な時なので、
それをね、ドラマの中でやったっていうのは非常に意義深いなというふうに思いました。
それが良かったことの一つ目ですね。
二つ目はですね、ライフレビューをやっていたことですね。
これはね、非常に良かったなというふうに思います。
ドラマをご覧いただいた方はね、滝野先生がこの半田さん、大工さんだったんですけれども、
大工さんの趣味であるとか、あとその建てたお家の話とかをですね、していって、
最後にみんなでお祝い、お祝いじゃないな、みんなでパーティーをする会みたいなのをやったりしたんですけれども、
そういうのはですね、鎌木屋の現場では非常によくあることで、
特にライフレビューっていうですね、人生を振り返るっていうことに関しては、
これスピリチュアルペインに対するスピリチュアルケアの一環でやることもあるんですけれども、
そういうのを滝野先生が主体的にですね、やられていたっていうのは非常に良かったかなというふうに思います。
ということで、良かった点二つ言ったところで、ただですね、ここで最大のツッコミどころがございまして、
最大のツッコミどころは、これ気づかれた方もいらっしゃるかと思うんですけれども、
これすごい違和感があったのが、訪問看護師さんがいないんですよね。
訪問看護師さんばかりか、看護師さんがいないですよね。
謎の市長さんはいますけれども、院内に、病院内に。
なんですけれども、法官がいないのはね、これはね、もうありえないんですよね。
在宅診療において、訪問看護師さんはもう一番気になる職種、一番気になる人物なんですけれども、
これがですね、おそらくちょっと僕の見間違いではないと思うんですけれども、
一度も出てきてないんですよね。
これはすごい違和感があってですね、特にこういった見取り、週末期を一緒に迎えるパートナーとしてですね、
訪問看護師さん、あともっと言うと訪問薬剤師さんとかですね、この辺りはもう必須なんですね。
で、その辺の在宅側の関係者、あともっと言うと木山レイジャーさんとかね、
ヘルパーさんとかもいてもいいと思うんですけれども、この方に関しては。
はい、なんですけれども、その辺が全く出てこないっていうのがね、非常に違和感がありましたね。
実際にもですね、こういう形でご自宅で最後を迎える方って比較的最近多いんですけれども、
その中でやっぱり気になるのは、本当に訪問看護師さんでいろんなお薬の相談であったりとか、
もちろんこういったライフレビューとかも訪問看護師さんがやってくださることとかもあったりしますし。
っていう感じで、今回のドラマがですね、総合診療院にフォーカスしたドラマっていうのだから、
そういうたてつけになってるんだろうと思うんですけれども、それを差し引いてもちょっとは絡んでおいていただきたかったなというふうには思いますね。
なんなら藤井孝氏がソーシャルワーカーとしてですね、ご自宅に同席して行ったりするじゃないですか、
そういう場面あったと思うんですけれども、これソーシャルワーカー、もちろんソーシャルワーカー行ってもいいんですけれども、
ソーシャルワーカー行くんだったら訪問看護師も一緒に行ってよって思ったりしたんで、それが非常に気になりました。
っていうのが最大のツッコミでございました。
訪問看護師の不在
あともう一点ですね、もう少し時間があるのでもう一つ言うとですね、もう一個気になったのが、
もちろん内科の方から総合診療科にメインのシタル科が移って、それでも内科の方に報告とかするっていうのは、それはいいかなと思ったんですけれども、
ただ、高圧薬の場面とかですね、あと医療用麻薬のことですね、に関して内科に相談してるみたいな、そういう文脈で言われていたような気がして、
これね、いや、それ総合診療科でちゃんと独立して診療してほしいなって個人的には思いましたね。
なんか、いや、総合診療科ってもちろんいろんな科との連携を重視するっていう点ではいいんですけれども、
ある程度主体性を持って治療するっていうことも非常に重要なんで、それを全部他の診療科、
要はこの場合だったら元の診療科である内科にお伺いを立てたりとかですね、相談したりとかっていうことになると、
なんかね、総合診療科の立ち位置ってみたいな感じになりかねないなというふうに思って、
ある程度、もちろん報告とかしてもいいんですけれども、特に病状が個々一刻と変わる場面においては、
その相談してる時間がもったいないみたいなこともあるので、それだったらもう主体的に治療法人決めてやっていく方がいいかなというふうに思ったりしましたね。
という感じでした。あともう一つね、これオピオイドに関してね、オピオイドの調布剤の話をされてたと思うんですけど、
これはちょっと調布剤の選択はいいのかなって思ったりしましたね。この方、呼吸管とかがメインなんで、
それは調布剤ってね、フェンタニルっていう成分の調布剤を想定してるんだろうと思うんですけれども、
それはなんでそうなのかなって思ったりしましたね。このドラマの中にですね、非常に有名な緩和医療で超ごく有名な先生の書籍が出てきて、
それでこの滝野先生が勉強しておられたんで、そんなにちゃんと緩和ケア学んでるんだったら、
このシチュエーションでフェンタニルの調布剤っていう選択肢はあんまり個人的にはないんじゃないかなとか思ったりしましたね。
とかいう感じで、ちょっとツッコミどころは言い出すとキリがないので、これぐらいにしたいと思います。
では最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。いきますよー。しんしんじゃんけん、じゃんけん、パー!
ということで、今日も幸せな一日でありますように。お会いとはない。滝野たけえでした。興味津々。
10:33

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