内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。たけお内科クリニックからだと心の診療所院長内科医たけおと申します。
この放送では医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今月11月は過労死等防止啓発月間だったかな。ということで、今週は長時間労働、過重労働とかですね、
あと過労死等の防止のお話をさせていただいておりますけれども、毎週木曜日は興味津々医療ニュースということで、気になるニュースをご紹介しております。
今日もですね、それにちなんで、過労死等防止の件を2つですね、過労死防止法から10年というのと、
あと過労死防止白書ですね、昨日もご紹介しましたけれども、その中の、昨日おとといか、芸術芸能分野の長時間労働について触れられている記事があったので、
それを2本目にご紹介して、3本目はですね、これ3本目は全く関係ないんですけれども、私自称医者ですんで、
医者関連のですね、この総合的な診療能力取得支援っていうような、そんなちょっと興味津々な記事がありましたんで、この3本をご紹介していきたいと思います。
まずは1本目ですね。1本目、NHKニュースの記事で、11月1日の記事ですね、過労死防止法施行から10年、
法律制定に向けて活動した遺族は?っていうような、そんな記事が出ております。
はい、11月、冒頭にも言いまして、11月は過労死と防止啓発月間ということで、
過労死防止法ができたのが11月だからっていうことで、そういう月間になっているみたいですけれども、10年が経ちましたっていうことで、
この記事の中には、この全国過労死を考える家族の会の代表の寺西恵美子さんと呼びするのかな、の内容が書かれております。
この寺西さんはですね、私もね、今回調べて初めて知ったんですけれども、この寺西事件っていうですね、
いうのが、この過労死として世に知られることになった、かなり大きなニュースだったみたいで、当時は。
当時49歳の旦那さんを過労自殺で亡くなれたっていうことになっていて、
そこから、この奥様がいろんな活動を始めてっていうような、そんなことになっているみたいですね。
それで、2014年ですね、だから今から10年前の6月に成立して、11月1日から施行され、
これ法律は施行と読みますかね、施行されているということになっているみたいです。
ただですね、この次にも出てきますけれども、そこから白書が作られたりとかっていうことで、
いろんな対策はされているんですけれども、この記事の下の方にも書いてありますように、
一昨日もご紹介した白書によるとですね、精神障害での労災が過去最大になったりとかっていうことで、
決して過労死の対策が進んでいるとは言えない現状もあるかなというふうに思いますね。
なので、この記事の最後に寺西さんが言われてますけれども、
この法律が職場で広まっていないことの表れだと思っています。
働きすぎて健康を害し、また命を奪われることがあってはならないことを全ての人に認識してほしいと訴えています。
っていうことで書いてあります。
これは本当にその通りだなというふうに思いますね。
月曜日にご紹介した仕事より命っていうような啓発のパンフレットも、
あれ非常によくできていると思うんですけれども、やっぱりまだまだ認識されていないっていうか、
私もこういう放送しなかったら、たぶんあの資料とか知らなかっただろうなというふうに思いますので、
ぜひ周りの方にも、特に今月そういう月間ですし、
何か話題出していただけるといいんじゃないかなというふうに思いました。
はい、ということで、過労死と防止関連のニュースを2本ご紹介させていただきました。
はい、続きまして3本目ですね。3本目はちょっと話題変わりまして、医療関連のお話ですけれども、11月の5日の読売新聞のニュースですね。
これヤフーの記事にも出ていたので、ご覧になれた方もいらっしゃるかもしれませんけれども、
中堅ベテラン医師の総合的な診察能力習得を支援! 地方勤務を促し偏在改善へ! 過労死というような、そんな記事のタイトルになっております。
はい、ちょっと冒頭だけ読ませていただくと、厚生労働省は2025年度中堅以降の医師に総合的な診察の診療能力を取得してもらうための
学び直しの支援事業をはじめる方針を固めた。幅広い病気を見られる医師を増やし、医師不足が深刻な地方での勤務を促すことで、医師偏在の改善につなげる考えだ。
っていうような、そんな記事の書き出しになっております。はい、で、これはですね、これ私の個人的な意見を言わせていただくと、これはね、絶対うまくいかないと思いますけどね。
これはね、いつも言ってるように、特に会業医の先生が、僕自身もね、スペシャリストっていう特定の臓器の専門医ではあるんですけれども、そういう先生が非常に多いっていうのが特徴なんですよね。
もちろん今、いわゆる総合診療医っていうような、町のお医者さん、かかりつけ医みたいな方が、その専門医機構っていうところの中とか、
あとは日本プライマリー経営連合学会っていう、これ家庭医療っていうのの専門医ですけど、若干違うんですけれども、でも似たようなプログラムになっていて、そういう方の若手は増えてるんですけれども、特にこの中堅以降の先生に関しては、そういった方が非常に少ないっていうような問題なんですね。
なんですけれども、今からリスキリング的にそういう方が増えるかっていうと、初めのこのマインドの問題なんで、この医者成り立ての頃とか、せめて10年目ぐらいまでにそういうのが大事だっていうのをやらないと、なかなか難しいかなというふうに思います。
これね、記事の中には出てないですけれども、一応日本医師会も特にそのかかりつけ医制度っていうのが本格的に始まるんで、それに関連しても研修制度っていうのは結構やってはいるんですけれども、ただこれも正直あんまり機能していると言いがたいっていう感じなんで、それを国があってか厚労省が後押しでやっても、そもそもやれるのかなっていう問題もありますし、
やっていけるのかっていうのは、ちょっとはてなっていう感じですよね。一応想定としては、この希望者には総合診療の経験豊富な医師らから、オンラインなどを通じて多くの領域の知識や診療のポイントを学ぶ研修の機会を提供するということで、
指導的な立場の医師の助言を得ながら、総合診療の経験を詰める中小病院や診療所も紹介する、病院団体や学会などが実務に当たるということで、内科学会とかプライベート経営連合学会とか、そこら辺の私力学会に働きかけてみたいなことになるんだろうと思うんですけども、
これね、学ぶ機会を提供するって言っても、今はもうそういうことに意識高い方はもう学んでますからね。そういう強制力を持ってやらないとちょっと無理なんじゃないかなっていうのと、あとはやっぱり本当に医者の若い時の教育ってすごい大事なんで、中堅以降なんて何歳ぐらいを想定しているのかわからないですけれども、中堅やベテランの医師らっていうことが対象みたいなんですけれども、
なんかね、そこにこう、注力するよりかもっと若手の方に資源を投入した方がいいんじゃないかなというふうに個人的には思ったりしましたね。はい、ということで、あと地方にも行くんじゃないかみたいな、ちょっとこれ記事言い出すときにないんで、ちょっとこれはね、あんまりうまくいくイメージが僕は持てなかったよっていうそんな話でした。
ということで、ちょっと最後なんかグダグダの愚痴みたいになってしまいましたけれども、最後はしんしんじゃんけんに行きたいと思います。行きますよー。しんしんじゃんけん、じゃんけん、はっ。ということで、今日も幸せな一日でありますように、お相手は大胆犬たけでした。興味しんしん。