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2025-08-11 11:55

《1309》19番目のカルテ第3話 説得か?対話か?それとも…

日曜劇場19番目のカルテ

第3話

https://www.netflix.com/title/82072592

https://www.tbs.co.jp/19karte_tbs/story/ep3.html


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医療ドラマ「19番目のカルテ」第3話について、視聴者からのリクエストに応える形で、医療現場における意思決定プロセスを解説します。


まず、ドラマの医学的設定にはいくつかのツッコミどころがありました。咽頭がんは通常、外科ではなく耳鼻咽喉科・頭頸部外科の領域です。また、院内の他科に意見を求めることは「セカンドオピニオン」ではなく「コンサルテーション」と呼びます。患者本人だけに重要な説明をするのも現実的ではなく、通常は家族も同席します。


本題は、声を失いたくないアナウンサーが、咽頭がんの手術という唯一の選択肢を前に決断できない、という状況における医療者の対応です。医療現場での意思決定には、大きく3つのモデルがあります。

1. **パターナリズム**:医師が決定し、患者はそれに従う古いモデル。

2. **インフォームド・コンセント**:医師が説明し、患者が同意する現在の主流。

3. **SDM(共同意思決定)**:医師と患者が対話し、価値観を共有しながら共に最善策を決めるモデル。


ドラマでは、外科医が「説得」を試み、総合診療医が「対話」で患者の背景や価値観を引き出そうとしました。しかし、最も重要なのは、これらの前提となる「十分で正しい情報提供」です。今回のケースで最も欠けていたのはこの点だと感じました。インフォームド・コンセントは、正しい情報が提供されて初めて成立します。その情報が不足したまま同意を求めるのは本末転倒です。患者が正しい判断を下すためには、病状、治療法の選択肢(たとえ一つでも)、手術による声への影響の可能性、予後などについて、客観的な情報が十分に提供されなければなりません。


また、患者がネットで代替療法やサプリを調べる描写は非常に現代的でリアルでした。そうした情報に惑わされず、最終的に標準医療である手術に至った脚本は良かったと思います。本来であれば、患者が調べてきた情報も含めて医療者が対話し、正しい方向へ導くコミュニケーションが理想的です。


結論として、このドラマは医療における意思決定の難しさを描いていました。外科医の「説得」はうまくいかず、総合診療医の「対話」は重要ですが、そのどちらの土台にもなるべき「十分な情報提供」がなければ、患者は正しく判断できません。医療コミュニケーションの核心は、まず正しい情報を共有することにあるのです。

サマリー

『19番目のカルテ』第3話では、医療における意思決定プロセスと患者とのコミュニケーションの重要性が強調されています。特に、外科医が手術の選択肢を提示することが患者に与える影響や、患者が抱える葛藤について深く掘り下げられています。このエピソードでは、医療においる説得と対話の重要性が論じられ、情報提供が不足することで患者の選択に影響を及ぼすことが指摘されています。また、患者が自ら情報を調べることが現代医療に与える影響についても描写されています。

医療と患者のコミュニケーション
内科医たけおの心身健康ラジオ、みなさんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるみなさんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問、お待ちしております。
ということで、今日も質問・リクエストをいただいておりまして、今日はスイートポテトさんからいただいております。
ありがとうございます。
リクエストがですね、19番目のカルテ、第3話は1話、2話よりとても良かったと思います。
たけお先生は、第3話は見ない宣言されておりましたが、ぜひぜひご意見お聞かせください。
どうかよろしくお願いいたします。というリクエストをいただいておりました。
はい、でですね、私、謝罪からしないといけないんですけれども、
第3話見ない宣言したんですけれども、
実は、
ひそかに見ておりました。はい。
ひそかにみておりましたし、
いや、これもね、またいろいろツッコミどころ満載すぎて、
ちょっと、まぁでもグッと堪えてですね、
配信しないようにしようと思ってたんですけれども、
ちょっとリクエストいただいたんで、
ちょっとだけお話したいなというふうに思います。
ただ、
第2話よりは、
うーん、どうかな。
第2話と同等レベルにいろいろツッコミどころがありまして、
はじめにですね、ちょっとツッコミどころをいろいろ言ってしまおうかなというふうに思います。
手術選択の葛藤
まず、はじめにですね、
そもそも、そもそも下院等官は外科じゃないよっていう。
はい。
これね、地理科の先生もつぶやいておられたんですけれども、
院等官は外科ではなくて、
自民工科統計部外科の領域でございます。
はい。なので、
いや、なぜこれ外科がやることになっているんだっていうところが、
最大のツッコミで、
なんか、最後の最後の手術する場面になってですね、
いや、私実は統計部の専門員の資格を持っていて、
10、15例だったかな。
10数例手術した実績も、
この実績は10数例切っているんで、
腕には自信がありますみたいなことを、
最後の最後でなんか取ってつけたように言ってたんですけれども、
いやいや、それはじめに言わないとダメでしょって思いますし、
そもそも、
自民科が多分あると思うんで、
いや、自民工科統計部外科領域の話なんで、
これをなぜ、
外科の領域でタッチしているのかなっていうのはちょっと謎でした。
あとは、
患者さんへの説明ですね。
これを患者さんだけにしているっていうのは、
普通はないですよね。
普通はご家族さんも呼んでやるっていうのが、
ほぼほぼなんで、
ご家族さんがいないとかですね、
なんか特殊な事情がある場合には、
本人だけっていうこともなくはないですけれども、
ただ基本的には、
ご家族さんも来ていただいてっていう形になるので、
はじめの外科医の先生もそうですし、
あとは、
最後の総合診療院の先生が説明するときにも、
本人だけしかいないっていうのも、
かなり違和感がありましたね。
っていうのと、
あとは、
あとは、
総合診療科にセカンダリビデオをお願いします、
みたいなことをですね、
本人さんも言いましたし、
外科医の先生だったかな、
お父さんの方だったかな、
ちょっと忘れましたけれども、
もう言っていたんですけど、
こういう形はセカンダリビデオとは厳密には言わないですし、
院内で普通に、
コンサルテーションっていう風に言うんですけれども、
対診っていう、
対面の、
対に診察の診で、
対診っていう場合もありますけれども、
これちょっと病院によって言い方様々ありますけれども、
普通に他の診療科に意見伺う、
見てもらう、
みたいなことはあるかなという風に思いますし、
あとは、
こういったケースで総合診療科で、
そもそも受けてくれるのかどうかっていうところもあるかな、
という風に思います。
今回のケースは、
総合診療科が受けて、
比較的、
丸く収まったというか、
然るべき方向に行ったと思うんですけれども、
それが、
日本中の、
特に総合病院の総合診療科で、
こういう診療がなされるかというと、
そうではないかなという風に思いますので、
それも、
そうではないかなというのは、
若干心配になりました。
で、
他にもいろいろ気になるところが
いろいろあったんですけれども、
ちょっと本題に行きたいと思います。
本題としては、
医療モデルの変化
これちょっとネタバレしてしまいますけれども、
アナウンサーの方が、
会員登岸になられて、
手術一択しかないという、
手術以外の選択肢は、
実質的にないというような選択肢の中で、
ただ、
院登岸なんで、
必ずしも声に影響が出るかってわからないんですけれども、
ただ、後遺症として、
なんらか声が変わってしまったりとか、
そういうのがあり得る状況の中で、
手術を決断できないというシチュエーションで、
外科の先生は、
手術をという風に言うんですけれども、
本人さんは、
決断できないというような、
シンプルに言うと、
形だったかなという風に思います。
で、
一番お話したいのは、
医師決定、
医療現場の医師決定の話かなという風に思うんですけれども、
これ、以前のボイシー時代にも
お話したと思うんですけれども、
医療現場の医師決定って、
大きく3つに分かれるという風に言われてるんですね。
1つが、昔で言うとこの、
パターナリズム。
不健識にとも言いますけれども、
医者が言ったから、
患者はそれに従うんだという、
パターナリスティックモデルというモデルですね。
今では、実はこのパターナリスティックモデルが、
必要とされる場面もあるんですけれども、
でも、
今はインフォームドコンセプト、
第2のモデルですね。
説明と同意というモデルですね。
これが、
一定大きいかなという風には思います。
例えば、何でもいいですけれども、
今回みたいな手術をするとかはそうですし、
あとは、
検査を受けるという時にも、
必ず説明を受けて、
同意書に説明を受けて、
同意する旨の
署名をしたりとかしますよね。
こういうの、
インフォームドコンセプトモデル、
説明と同意というモデルですね。
ほとんどの医療講演に関しては、
説明と同意がなされているかなという風に思います。
ただですね、
今回の件に関しては、
SDMですね、
共同意思決定ですね。
これの要素も少なからず入るんじゃないかなという風に思っていて、
そういうことを書かれていらっしゃる、
医療者の先生もいらっしゃいましたけれども、
ただですね、
今回に関しては、
この医療法に関しては、
全然詳しくないですけれども、
年表肥がんというですね、
放射線が効きにくいタイプのがんです、
みたいな話もされていて、
もう手術一択です、
みたいな感じで言われていて、
それは確かにそうなのかなという風に思うので、
SDM的な要素は含まれるんですけれども、
最終的には、
選択肢はほとんどないがゆえに、
説得と対話の重要性
インフォームドコンセプトになるんじゃないかなという風に
見ていて思いました。
はい。
じゃあ、そんな中でですね、
今日のタイトルに書いてありますように、
この説得か対話か、
他のそれとも、
みたいな感じで、
私自身は思ったんですけれども、
これ、外科の先生はですね、
説得しようと思ったっていうか、
説得することを総合診療院の
徳永先生にも求めていたっていう感じなんですけれども、
説得はね、うまいこといかないですよね。
これはね、
皆さん見ていて分かったかなという風に思います。
で、
あとは、
対話の部分ですね。
もちろん対話必要で、
どういう患者さんの背景かとかですね、
何をその人が大事にしているか、
この辺はね、
SDMでも非常に大事にされるところですけれども、
価値観とか選考とかですね、
こういうのを丁寧に聞き取る、
生活も含めてですね、
聞くということは非常に大事ですし、
これは大事なんですけれども、
個人的にはですね、
今回のを見ていて、
個人なのが抜けているんじゃないかなという風に思って、
それがですね、
情報提供なんですよね。
これがですね、
多分十分にされていなかったんじゃないかなという
気がしたんですけれども、
これどう思いますかね、皆さん。
ネットフリックスでは見られるので、
ぜひ見ていただけたらなという風に思うんですけれども、
要は説明ですね。
説明が不足しているような
気がしましたね。
これ、
インフォームドコンセントモデルにおいてですね、
説明ってものすごい大事なんで、
その説明と同意の説明の部分が抜けていて、
同意だけ求められるみたいなシチュエーションってね、
結構医療現場であるかなという風に
思うんですけれども、
正しい情報提供をきちっとするということは、
インフォームドコンセント、
説明と同意の
大大大前提なんで、
そこの部分が抜け落ちていると、
患者さんも正しく判断できない
ということになりますよね。
なので、
むしろ、
説得でもない、
対話は必要なんですけれども、
その前の前提としての情報提供が
不足しているケースかなという風に思って、
その情報提供の
説明ですね、
これがしかるべくしないと
こういうことになるような
という風に思ったりしました。
はい、という感じですかね。
患者の情報調査と医療
ただ、情報提供の仕方とかですね、
あとは患者さんによって
どういう理解を、
理解る様々なんで、
理解されたかどうかということを確認する
スキルというのも医療者にも求められるかな
という風に思います。
あともう一つはね、今回は
非常にシンプルな意思決定なんですけれども、
その手術をするべきか
しないかみたいなところと、
あとするとしたらいつの時期にするのか
みたいな話で、
多少手術の時期が遅れたとしても
どうかみたいなところも
かかってくると思うんですけれども、
もっと複雑な意思決定を
することって、医療現場で非常によくあって、
そういう時には、
これも以前話したかと思うんですけれども、
臨床倫理ですね、
倫理の四分割表というのがあって、
そういうのに基づいて、
医学的な事情とか、
本人の思いとか、ご家族、
あとQILとかですね、そういうのを
総合的に判断しながら、
何が最善の選択肢なのか
というのを探っていくみたいなことを
やったりするんですけれども、
今回のケースはね、そこまで複雑ではないかな
と思いました。
あともう一つは、
一つ気になったのは、
患者さんが
いろいろネットで
情報を調べていたのがあったじゃないですか、
例えば放射線治療がどうかとか、
あとサプリとかですね、
こういうのを描写している
描写があって、
これはいいなと思いましたし、
いいなというか、
その行為自体ではなくて、
そういう描写をしていること自体はね、
現代医療らしいなというふうに
思いましたし、
逆にそういうことで、
本当にとんでもない
民間療法の方に行ってしまう
こともあったりするので、
そうじゃなくて、この人はちゃんと医療に
かかり続けて、最終的に
手術に至ったということに関しては
非常に良かったかなというふうに思います。
ああいうのを調べてね、
医療機関に言わずに、
そういう方向に行ってしまう方とかも
いたりするので、
そういうことも含めたコミュニケーションを
医療現場でやっている描写があったら、
なお良かったかなというふうに思いますけれども、
なかなかね、
限られた尺の中でそこまでのコミュニケーションを
求めるのは難しいかなというふうに思いますので、
でもこれは非常に
現代っぽい
描き方だと思って良かったなと思いました。
はい。
ということで、
じゃあ最後、しんしんじゃんけんでいきたいと思います。
いきますよー。
しんしんじゃんけんじゃんけん
じゃんけん
ということで、
今日も幸せな一日でありますように
お会いいただきありがとうございました。
しんしん
11:55

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