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2025-09-18 11:35

《1342》風邪に抗菌薬、うつをVRで、自己決定権、肥満治療薬

【今週の興味シンシン医療ニュース】

・風邪やインフルに抗菌薬NG いまさら?

・抑うつ VRで改善

・説明義務と自己決定権

・肥満治療薬が睡眠障害に⁉️

https://note.com/naikaitakeo/n/n7110565d05d3


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

内科医たけおが、今週気になった4つの医療ニュースを解説します。


### 1. 風邪やインフルエンザへの抗菌薬処方は原則NGに

社会保険診療報酬支払基金が、風邪や小児のインフルエンザなどの疾患に対して抗菌薬(抗生物質)を処方した場合、保険請求を原則認めない方針を公表しました。話者は「今さら?」と、これまで認められていたことに驚いたと述べます。ウイルス感染症である風邪に抗菌薬は無効であり、処方しないのは当然という認識だからです。しかし、実際には「風邪」の診断は難しく、急性気管支炎など細菌感染を合併している可能性もあります。診療報酬の審査は紙ベースで行われるため、病名だけで本当に抗菌薬が不要だったかを判断するのは難しいのではないか、と運用上の課題も指摘しています。


### 2. VR(仮想現実)でうつ症状が改善

高知大学医学部附属病院などが、うつ病患者の気分が落ち込む症状を、VRを使った治療で軽減できることを臨床研究で確認したと発表しました。話者自身もこのVR治療を体験したことがあり、その没入感から「効果は出るだろう」と期待していたと語ります。この治療はマインドフルネスなどを応用したもので、今後、医療機器としての承認を目指すとのことです。しかし、医療機器として承認されるには厳しい基準をクリアする必要があるため、そのハードルは高いのではないかとみています。


### 3. 心臓手術の説明義務をめぐる判決【特に注目】

九州大学病院で心臓のバイパス手術を受けた後に寝たきり状態となった患者側が、病院を訴えた裁判で、福岡地裁は病院側に約160万円の賠償を命じました。判決では、手術の方法(心臓を一時的に止める「オンポンプ法」と、動かしたまま行う「オフポンプ法」)について、両方の選択肢を患者に説明しなかったことが「説明義務違反」にあたり、自己決定権を侵害したと認定されました。

話者はこのニュースに深く考えさせられたと述べます。腎代替療法(透析や移植)のように、治療の選択肢を患者に提示することは重要です。一方で、降圧薬の選択など、医療現場では医師が専門的知見から最善と判断し、患者に全ての選択肢を提示せずに治療方針を決めている場面も無数にあります。どこまでが自己決定権の侵害にあたるのか、非常に難しい問題だと指摘し、後日メンバーシップ配信でさらに深掘りしたいと語りました。


### 4. 肥満症治療薬の新たな可能性

デンマークの製薬大手ノボノルディスク社が、開発中の次世代肥満症治療薬を、睡眠障害や変形性膝関節症など、より幅広い症状の治療に活用できないか検証する計画を発表しました。肥満に起因する睡眠時無呼吸症候群などへの効果が期待されます。話者は、現在の主流であるGLP-1受容体作動薬とは異なるアプローチの薬剤が、肥満症治療にとどまらない新たな世界を切り拓くかもしれないと、このチャレンジングな取り組みに注目しています。

サマリー

今回は、風邪に抗菌薬を使用しない方針に関するニュースや、VRを用いた抑鬱症状の改善、九州大学病院の心臓手術に関する判決について解説されています。また、肥満治療薬に関する情報も取り上げられています。このエピソードでは、自己決定権の重要性と医療における患者の選択肢の提供について議論されており、ノボノルディスクが開発する次世代肥満症治療薬の新しい可能性も紹介されています。

00:01
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、いろいろな皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問、リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、毎週木曜日は、今週の興味津々医療ニュースをご紹介しております。
今週はニュース盛りだくさんで、詳しくはノートのほうをご覧いただけたらと思うんですけれども、
ちょっといろいろお話したいニュースはあるんですけれども、
その中から4本ですね、厳選したニュースをご紹介したいと思います。
風邪に抗菌薬は不要
まず1本目が、風邪に抗菌薬っていう話。
2つ目が、抑鬱症状の改善にVRを使うっていう話。
3つ目がですね、これちょっと深掘りしようと思ってるんですけれども、
九州大学病院の心臓の手術の判決に関するお話ですね。
4つ目が肥満治療薬の話の4本をご紹介していきたいと思います。
まずは1本目ですね、9月の11日の毎日新聞のニュースですけれども、
記事のタイトルが、風邪やインフルで、抗菌薬処方は原則NG、
保険請求認めない方針ということになっております。
冒頭読ませていただくと、診療報酬の審査業務を担う
厚生労働省の外国団体社会保険診療報酬支払基金は、
医療機関が風邪や症人インフルエンザなどの疾患に対して、
抗菌薬各個性物質を処方した場合、保険請求を原則認めないとする方針を公表した。
通知は8月29日付ということになっておりまして。
これちょっとね、びっくりしたんですよね。
えっ、今更ですか?みたいな感じで、非常にびっくりしたんですけど、
僕、審査側をすることはないのと、
あとは、レセプトってね、あんまり医者は最終的な結果がどうなったかって見ていないこともあってですね、
そうなんだと思ったんですけど、
いや、そりゃ当たり前じゃないっていうか、逆に今まで認めてたんだっていうのはちょっと驚きでしたね。
でしたけれども、ただ、これね、元の公表した文章もね、
結構、医者の間で話題になってたんで見たんですけれども、
これね、結構、一番最後の段落に書いてありますけれども、
認められないのが、風邪と症人のインフルエンザ、症人の期間自然速、
肝胞性の胃腸炎、慢性腸器動炎などということになっていて、
いや、そりゃ当たり前でしょっていう感じですし、
ただね、これ、いつも言ってる風邪の診断ってね、実は結構難しくて、
いや、これ風邪って、急性期間自然とかっていうことで病名つけてるんですけども、
それにね、抗菌薬出して、でも、これレシプトってね、紙ベースなんで、
それがね、本当に正しいかどうかって正直わからないんですよね。
なので、結構難しいかなというふうに思いますね。
一応、研究で1個目の段落に書いてある、2024年、去年の、
これ多分ここのニュースでもご紹介したような気がしますけれども、東大の研究で、
風邪の97万人の中で18%に抗菌薬が処方されていたっていうことで、
改めて周知したっていうことなんだろうと思うんですけども、
いや、なんか今更感ありますし、でもこれはね、結構ね、紙ベースで審査してるんで、
これ結構ね、難しいんじゃないかなという気が正直出しました。
VRによる抑鬱症状改善
でした。続きまして2つ目ですね。2つ目は、9月の12日の朝日新聞ニュースですけれども、
抑鬱症状、VRで改善、高知大病院などが臨床研究で確認ということになっております。
冒頭読ませていただくと、高知大学医学部附属病院と、
医療系企業ビップシーは、うつ病患者の気分が落ち込む症状を、
VRかっこ仮想現実映像を使った治療で軽減できることを、
特定臨床研究で確認したと発表した。
年内に知見を始め、医療機器としての承認を目指すということになっております。
でですね、これなんか聞き覚えあるかもしれないですけど、
実はですね、このビップシーの代表社長の松村先生ですね、
いつだったかなこれ、2年か3年前くらいにね、YouTubeにもお招きしていますし、
私もね直接ご挨拶したこともあるんですけれども、
あとはねこれ、一昨年だったかな、
プライマリー経営連合学会だったと思うんですけど、ちょっと記憶がさらかれないんですけど、
私もねこれ実は体験しております。
で、これ画像が載ってますけれども、こういう感じのものを、
VRのヘッドセットで付けながら、実際のその世界に没入しながらワークをやるみたいな、
そんな感じでマインドフルネス、書いてありますけど、
マインドフルネスみたいなことをやるっていうような、そんな感じのもので、
いやまあこれはね、確かに効果が出るだろうなっていう感じで思ってたんですけど、
やっぱり効果が出たっていうちゃんとした研究でですね、いう感じになっております。
ただまあこれちょっと医療機器の承認目指すのは結構難しいんじゃないかなっていう気がして、
ちょっとどういうハードルでやるのか、僕もあんまり詳しくは知らないですけれども、
やってね多分効果は出るんだろうと思うんですけども、
かなり厳格な試験でどうなっていくかっていうのは結構難しいかなという気がしますね。
でした。というのは2つ目のニュースでした。
心臓手術の判決
続きまして3つ目ですね。
3つ目はですね、これちょっとね、いろいろ考えたっていうか、
これちょっと深掘りしたいなと思っているニュースなんですけれども、
9月の9日の朝新聞ニュースですね。
記事のタイトルが、心臓手術前の患者へ説明義務を果たさず、
九州大病院に賠償命じる判決ということになっております。
冒頭読ませていただくと、九州大学病院で心臓手術を受けた後に、
寝たけり状態になった男性とその娘2人が、
実施が適切でなかったなどとして、
約4500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、
9日、福岡地裁であったということで、
その中で、葛藤裁判長ですかね、
医師に実施の説明義務違反があったと原告の主張を一部認め、
運営する九州大に約160万円の支払いを命じたということになっております。
このニュースを初めて見たときに、
こういうニュース、時々あるじゃないですか。
また何か謎な判決をしたなというふうに思ったんですけれども、
でもこれちょっとよくよく考えたら、結構難しいなと思ったんですよね。
これ手術は、心臓のバイパス手術というのをやっているんですけれども、
強心症とか心筋梗塞に対して行う心臓の感動脈という、
心臓を栄養する血管があるんですけれども、
そこが細くなった時の治療の選択肢の一つ、
ステントもしくはバイパス手術のどっちかをやるということになるんですけれども、
そのバイパス手術の中にも大きく二つのやり方があって、
オンポンプという方法とオフポンプというのがあるんですよね。
オンポンプというのが、いわゆる心臓を一回止めて、
人工心肺をつかむという方法で、
オフポンプが心臓を動いた状態のままやるという方法なんですけれども、
自己決定権と医療の選択肢
これを両方ちゃんと説明しなかったんじゃないかということで、
自己決定権を侵害したということになったらしいんですよね。
これよくよく考えたら、人大体療法では、
今、人臓が悪くなった時の人大体療法の選択肢として、
血液投石、腹膜投石と、あと人飲食ですね。
人飲食も生態人飲食と健人飲食ってありますけれども、
この選択肢を必ず提示するようにみたいなことが、
学会でも言われていますし、そういう診療報酬体系にもなっているので、
この治療の選択肢をちゃんと提示すべきだなというふうに思ったんで、
これは、それ説明してなかったんだということで、
これは仕方ないのかなと、オンポンプオフポンプですね。
というふうにも思ったんですけれども、
でもよくよく考えたら、患者さんに説明せずに、
医療側で勝手に決めてしまっている事象って、ものすごいいっぱいあるんですよね、実は。
例えば、簡単なものでいくと、
例えば高圧薬ですね、血圧のお薬の選択とかっていうのは、
血圧のお薬なんて、もう世の中に何十種類もあるんで、
その中にどれが適切かっていうのを患者さんと一緒に、
じゃあ決めましょうって言っても、患者さんも意味分からないですし、
それを決めてたら、もうどんだけ時間あっても足りないみたいな感じになるので、
ここら辺ね、どこまでが自己決定権を侵害してしまうのかみたいなのでいくと、
結構難しいんじゃないかなというふうに思っております。
なので、ちょっとこの辺りに詳しい話は、
今週の土曜日のメンバーシップ配信で、
もう少し深まってお話ししようかなというふうに思っているのと、
それこそ来週の、ちょうど来週の木曜日ですね、
25日にメンバーシップ限定の特別企画っていうのを毎月やってるんですけど、
そこでもね、ちょっとこの話題扱おうかなというふうに思っております。
これね、結構面白いというか難しい話題なんじゃないかなというふうに思うので、
メンバーシップの方はご期待ください。
新たな肥満症治療薬の挑戦
続きまして、最後ちょっとさらっといこうと思うんですけれども、
9月の17日、昨日のロイター通信のニュースですけれども、
記事のタイトル、
デンマークの製薬大手ノボノルディスクは、
同社の次世代肥満症治療薬が睡眠障害から膝の痛みまで、
より幅広い関連症状の治療に有効かどうかを検証する計画だということになっておりまして、
いや、これまた新たな世界に入ったなというふうに思いましたね。
今ですね、これちょっとニュースに張り損ねてますけれども、
肥満症治療薬の中で一番有名というかよく使われている、
特にアメリカで話題になっているのが、GLP-1アナログというですね、
GLP-1っていうのを中心としたお薬なんですけれども、
それではない、これちょっとどういう割れなのかわからないですけれども、
それではない肥満症治療薬が多分開発されていて、
それが他の領域、睡眠障害とか変形性の関節症とかですね、
そういうのにも効かせられるんじゃないかという、
睡眠障害は、睡眠・深呼吸症候群なんで、
肥満に関連した症状ではあるということなんですけれども、
そこら辺も合わせて有効性を検証したいということになっていて、
いや、これ、なかなかチャレンジングな企画だなというふうに思って見ておりました。
はい、という感じです。
はい、では、最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよ。しんしんじゃんけんじゃんけん、
パー!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お会いではないか、いるだけでした。
興味、しんしん。
11:35

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