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2025-11-13 10:51

《1390》OTC類似薬議論、乱用防止医薬品💊、病院賃上げほか

【今週の興味シンシン医療ニュース】

・OTC類似薬議論どうなる?

・「乱用防止医薬品」8成分を検討

・ファイザーが肥満症治療薬に名乗り!

・補正予算で病院賃上げなるか⁉️

https://note.com/naikaitakeo/n/nc4bc8a93f7a8


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)


内科医たけお氏が、2023年11月時点の興味深い医療ニュース4本を解説した。


**1. OTC類似薬の保険適用見直し**

市販薬と似た成分や効能を持つ「OTC類似薬」の保険給付のあり方について、厚生労働省の部会で議論が行われている。出席者からは、保険適用から一律に外すのではなく、自己負担のあり方を見直すべきとの意見が相次いだ。話者は、保険制度を維持するためには部分的に適用から外すことも必要かもしれないが、どの範囲まで認めるかについては慎重な議論が不可欠だと述べた。

また、関連して、後発医薬品(ジェネリック)があるにもかかわらず先発医薬品を希望する場合の自己負担額を引き上げる方向で調整が進んでいる。これについて話者は、致し方ない流れだろうとの見解を示した。


**2. 乱用防止医薬品の指定成分追加**

若者を中心に問題となっている市販薬のオーバードーズ対策として、厚生労働省は規制強化を検討している。具体的には、乱用のおそれがあるとして指定される「乱用等防止医薬品」に、新たにアレルギー薬成分の「ジフェンヒドラミン」と、咳止め成分の「デキストロメトルファン」の2成分を追加する方針。話者は、ジフェンヒドラミンは副作用が強い古典的な薬であるため規制は妥当としつつ、デキストロメトルファンについては、規制とは別に、近年処方薬としての供給が不安定になっている問題を指摘し、安定供給できる仕組み作りを強く求めた。


**3. ファイザーが肥満症治療薬市場に本格参入**

米製薬大手ファイザーが、肥満症治療薬を開発する新興企業を約1.5兆円で買収し、市場競争に名乗りを上げた。肥満症治療薬は、元々糖尿病治療薬から発展した分野で、これまでノボノルディスクファーマとイーライリリーの2社が市場を牽引してきた。急成長するこの市場にファイザーが参入することで、三つ巴の争いになる可能性がある。話者は、肥満症治療は薬だけでなく、食事、運動、認知行動療法などの心理療法を組み合わせることが非常に重要だと補足した。


**4. 病院・介護施設の賃上げ支援**

政府は、物価高騰で経営が悪化している病院や介護施設に対し、職員の賃上げや経営改善を支援するための補助金を補正予算案に盛り込む方針を固めた。医療・介護分野の提供体制を維持することが狙い。話者は、この動きに医療者として期待を寄せつつ、診療報酬本体の大幅なプラス改定がなければ根本的な解決にはならず、現状のままでは医療機関の経営は立ち行かなくなると警鐘を鳴らした。

サマリー

OTC類似薬の保険適用に関する議論や、乱用防止医薬品の規制強化が厚生労働省で進められています。また、ファイザーは肥満症治療薬の会社を買収し、病院の賃上げに向けた補正予算の方針も示しています。

OTC類似薬と保険適用の議論
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、毎週木曜日は、今週の興味津々医療ニュースをお話ししております。
今日は4本ですね。
1つ目がOTC類似薬の話、2つ目が病院賃上げなどか、
3つ目が乱用防止薬品、4つ目がファイザーが肥満症治療薬に名乗り上げたという、
ちょっと薬関連の話題が今週も多いですけれども、お付き合いいただけたらと思います。
まず1つ目ですね。
11月6日のNHKのニュースのやつですけれども、
OTC類似薬保険適用対象など検討を厚生労働省部会で意見相次ぐということになっております。
冒頭だけ読ませていただくと、
市販薬と似た成分や効能を持つOTC類似薬の保険給付のあり方をめぐり、
6日開かれた厚生労働省の部会では出席者から保険適用の対象から外すべきではなく、
事故負担のあり方については検討すべきだという意見が相次ぎましたということになっております。
これ非常に難しい問題なんですけれども、
今回2段目に書いてありますけれども、自民党と日本維新の会が連日合意して、
日本維新の会はこのOTC類似薬に関してはもう結構昔から言っている話なんで、
これどうなのかというのはちょっとこの厚生労働省の部会の議論とは別に考えないといけない、
もしかしたら政治案件で決まっていく部分もあるのかなという気もしてますけれども、
ただ部分的には保険適用から外していかないと、
多分本当に保険制度が持たないんじゃないかなというふうに個人的には思いますけれども、
ただどこら辺まで認めるのかというのは非常に慎重な議論が必要かなというのはその通りかなというふうに思いますね。
なので、この辺ちょっとどうなるのかというのを今後の議論を見守っていきたいなというふうに思います。
あとはこれ実はタイトルには全然書いてないんですけども、残りの後半の2段落ですかね、
厚生労働省は価格が安い高圧医薬品、いわゆるジェネリックがある先発医薬品の処方を希望する場合には、
無視される自己負担を引き上げる方向で調整を進めていますということになっていて、
これはですね、いたしかたないかなというふうに思いますね。
現状では4分の1なんですけれども、それを2分の1とか全額、全額はちょっと極端かなって個人的には思いますけれども、
でもそういう議論もあるらしいですね。なので、これもちょっとその後の議論を見守りたいなというふうに思っております。
というのが一つ目のニュースでした。
乱用防止薬品の規制強化
2つ目のニュースは、ちょっと待ちくださいね。リンクが消えておりました。
昨日の番は見られたんだけどな。ちょっと2つ目のニュース飛ばして、3つ目に行きましょうかね。
3つ目が乱用防止薬品発生分を検討、法改正、市販薬の規制強化、若者オーバードーズ対策、厚生労働省ということでなっております。
事実通信のニュースですね。11月11日のニュースですけれども、冒頭を読ませていただくと、
厚生労働省の調査会は11日、来年5月に施行される改正医薬品医療機器法、通称医薬法ですけれども、
販売規制の対象となる指定乱用防止薬品に発生分を指定すべきだという意見をまとめたということで、
パブリックコメント、意見公募を経て専門部会で正式決定して、来年2月中旬の告示を見込むということになっております。
今までもですね、この6成分ですね、ちょっとこの6成分が何か全然把握してないんですけれども、
あったらしいんですけれども、それに加えて2成分追加して、合計8成分にしようということで、
この2成分がジフェンヒトラミンですね、とデキストロメトラファンというですね、
一つはアレルギー、抗アレルギー薬ですね、アレルギーに対するオクスジット、あとセキダメですね、
これを規制の対象に含めるということになるらしいですね。
これは妥当かなというふうに思いますね。
特にジフェンヒトラミンに関しては、非常に古典的な抗ヒスタミン薬っていう、
もう第一世代の抗ヒスタミン薬っていうので、結構副作用も強いんですよね。
なので、今減少でアレルギーに対して使うことってあんまりないんで、
一応あるはあるんですけれども、ほとんど新しい抗アレルギー薬を使っていくっていうのが、
多いかなというふうに思いますし、一方でこのデキストロメトラファンですね、
これはですね、まだ実は結構セキダメとして出されるんですけれども、
そもそもこれ、この乱用防止薬品への指定もそうですし、
処方ができない問題がですね、結構この数年発生していて、
さっきのね、ちょっとジェネリック医薬院の議論とも関連しますけれども、
この少なくとも処方薬として安定供給できる仕組みをですね、
むしろ構築してほしいなと個人的には思ったりしますね。
本当にね、結構去年おととしぐらいだったかな、もう本当にない時があって、
もうちょっと前かな、むしろ病院にはないんで、
薬局で買ってくださいみたいなアナウンスを何故かしないといけないっていう、
いう事態にも陥っていたんで、この辺ちょっと乱用防止とは独立してですね、
やっぱり病院の方で安定して使いたいなと個人的には思ったりしますね。
という感じでした。
ファイザーの買収と病院賃上げ
続きまして3つ目。
11月8日の日経新聞のニュースですけれども、
北米のニュースでファイザー、アメリカ肥満薬の買収合戦に勝利1.5兆円で合意というようなそんなニュースになっております。
また記事の冒頭だけ読ませていただくと、
アメリカの製薬大手ファイザーは肥満症治療薬を開発するアメリカの振興企業のメッツェラを
最大100億ドル、約1兆5000億円で買収することに合意したと。
メッツェラは7日発表したと。
メッツェラはデンマークのノルディスクも買収提案をしており、市場が成長する肥満症薬を巡り、
米欧で買収が戦となっていたということになっております。
これやっぱりファイザーやっぱり来たかという感じですよね。
肥満症の治療は今後すごい注目されていくだろうということになっていて、
記事の真ん中に書いてありますけれども、もともとその糖尿病の治療薬としてから出てきたもので、
その糖尿病の治療をメインに作っていた会社、具体的にはこのノボとですね、
あとイーライリリーっていう2社がシェアを分け合ってたっていう状況なんですよね。
そこにファイザーが割って入って今後どうなるのかみたいな感じで、
ファイザーの株価にも結構影響するんじゃないかなというふうに個人的には思いますね。
ちょっとどうなのかは見てないですけども、という感じです。
やっぱり肥満に関しては、日本でも保険適用になりましたけれども、
薬だけではなくて、これいつも言ってる話ですけれども、薬もそうですけれども、
当然ですけれども食事、あと運動ですね。
場合によっては心理療法ですね、特に認知行動療法の有用性を示されてますけれども、
そういうのが非常に重要なので、薬はもちろん大事なんですけれども、
薬以外の方法もきちんと一緒に並行してやっていくっていうのは
非常に重要かなというふうに思います。
続きまして、ちょっと最後にですね、2つ目のニュースですね。
これちょっとまたリンク貼り直しておきますけれども、
予備新聞オンラインの11月の6日のニュースですね。記事のタイトルが、
補正予算で支援、報酬改定前に支障、スピード感を持って、ということになっておりまして、
記事の冒頭ですね、政府や病院や介護施設の職員の賃上げを後押しし、
口頭する食費や燃料費、委託費などの支援をするための補助金を
2025年度補正予算案に盛り込む方針を固めた業務の効率化も推進する、
物価らかで医療・介護分野の統計環境は悪化しており、
全国で提供体制の維持をする狙いがあるということになっておりまして、
これどうなるかっていう感じですけれども、
これでも施政方針説でも言ってましたし、
そもそも総裁選の前から言ってた話題なんで、
これは医療者としては非常に期待されるところですけど、逆にこれできないと、
というふうに思いますし、あとは昨日か一昨日くらいのニュースだったかな、
東京都が診療報酬改定の改定を10%、
今までの10倍くらいにすべきだみたいなのを提言したのかな、
厚労省に。そんなニュースも流れていて、ちょっとまた貼っておこうと思いますけれども、
本当に今まで通りの改定だったら全然間に合わないっていう、
しかもこれ診療報酬改定って2年に1回なんで、
全然その間に病院倒産どんどんするし、そもそも人いなくなるし、
みたいな悪循環に陥るんじゃないかなというふうに思っていて、
本当に2026年の改定とこの補正予算のところですね、
これ非常に個人的には注目している部分です。という感じでした。
他にはいろいろちょっと面白い興味津々なニュースはいっぱいあるんですけど、
またノートのほうご覧いただけたらと思いますし、今お話ししたようにちょっと医療制度的なところがですね、
いろんな財務省もそうですし、厚労省の部会もそうですし、
あと注意協ですね、診療報酬を決める会議なんですけれども、
その辺がいろいろ議論が出てきていて、それに関する報道も多くなっているかなというふうに思いますので、
また取り上げたいと思います。では、最後しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよ。しんしんじゃんけんじゃんけんちょき。
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
お相手は内科医の竹井でした。興味津々。
10:51

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