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2025-09-17 09:21

《1341》慢性腎臓病の早期発見・予防のためのABCDE☝️

■本日の興味シンシン論文■

ABCDE to identify and prevent chronic kidney disease: a call to action

慢性腎臓病を特定し予防するための ABCDE: 行動への呼びかけ


Nephrol Dial Transplant

. 2025 Aug 29;40(9):1786-1798.


NotebookLMの解説

https://notebooklm.google.com/notebook/075f3f76-3ff5-4e42-9159-aab668002646


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

内科医たけお氏が、慢性腎臓病(CKD)の早期発見と予防のための新しい指針「ABCDEアプローチ」を紹介した論文について解説します。これは2023年8月に腎臓分野で権威ある学術誌「NDT」に掲載されたもので、CKDを特定し予防するための行動喚起を目的としています。ビジュアル的にも分かりやすいインフォグラフィックが用いられており、一般の方にも理解しやすい内容です。


以下に「ABCDE」の各項目を解説します。


**A:Albuminuria(アルブミン尿)**

これは「たんぱく尿」とほぼ同義です。健康診断で尿たんぱくを指摘されても、自覚症状がないため放置してしまう人が少なくありません。しかし、たんぱく尿は腎臓がダメージを受けている重要なサインであり、CKDの定義にも含まれる所見です。一度でも指摘された場合は、必ず医療機関を受診し、詳しく調べてもらうことが重要です。


**B:Blood Pressure(血圧)**

高血圧は腎臓に大きな負担をかけます。腎臓は「糸球体」という細い血管の塊でできており、血圧が高い状態が続くとこの血管が傷つき、腎機能が低下します。高血圧自体がCKD(腎硬化症)の原因になることもあり、血圧のコントロールはCKDの予防と進行抑制の両面で非常に重要です。


**C:Cholesterol(コレステロール)**

コレステロール値が高いこと自体が直接CKDを引き起こすわけではありませんが、動脈硬化を進行させ、腎臓を含む全身の血管にダメージを与えます。そのため、脂質異常症の管理も腎臓を守る上で大切です。また、この論文では触れられていませんが、「肥満」も腎臓に負担をかける(肥満関連腎症)ため、体重管理も重要です。


**D:Diabetes(糖尿病)**

糖尿病は、現在日本で人工透析を導入する原因の第1位です。高血糖の状態が続くと腎臓の血管が障害され、糖尿病性腎症を発症します。糖尿病は初期段階では無症状ですが、将来的に腎臓を守るためには、早期からの厳格な血糖コントロールが不可欠です。


**E:eGFR(推算糸球体濾過量)**

腎臓がどれくらい働いているかを示す血液検査の指標で、多くの健康診断に含まれています。この数値が60を下回ると腎機能が低下している可能性が高く、CKDが疑われます。また、単回の数値だけでなく、前年からの「変化」も重要です。例えば、eGFRが1年で急激に低下している場合は、腎臓に何らかの問題が起きているサインであり、速やかに医療機関を受診する必要があります。


このABCDEアプローチは、自身の腎臓の健康状態をチェックするための分かりやすい指針です。健康診断の結果を見直し、これらの項目に当てはまる点があれば放置せず、かかりつけ医や専門医に相談することが推奨されます。

サマリー

今回のエピソードでは、慢性腎臓病を特定し予防するためのABCDEアプローチについて詳しく説明されています。アルブミンウリア、血圧、コレステロール、糖尿病、EGFRの各要素について、その重要性や対策が解説されています。

ABCDEアプローチの導入
内科医たけおの心身健康ラジオ、みなさんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるみなさんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日はただ質問回答ではなくて、
超久々の論文紹介、興味・心身論文をしていきたいと思いますけれども、
今日ご紹介する論文はですね、まさに、いつだ、2週間前ですかね。
あ、もうちょっと前か。もうちょっと前でした。失礼しました。
8月の29日に、NDTっていうですね、人造系の非常に有名な雑誌の一つですけれども、
その中に発表されました、ABCDEアプローチっていうのをご紹介したいと思います。
論文のタイトルが、ABCDE to Identify and Prevent Chronic Kidney Diseaseということで、
Call to Actionということで、慢性腎臓病を特定、導停して予防するためのABCDEということで、
行動への呼びかけっていうような、そんな感じの論文が出ておりました。
この中でですね、いろいろなこと書いてあるんですけれども、
まず、今日ご紹介したいのはですね、このタイトルにもありますように、
このABCDEアプローチ、ABCDEキャンペーンですね、これに焦点を絞ってご紹介したいというふうに思います。
で、これですね、この放送始まる前にも言いましたけれども、いろんな領域でですね、
こういう語呂合わせとか、ABCDEとかですね、ABCとかですね、こういうのって作られてるんですけれども、
慢性腎臓病領域ではね、あんまり僕は知る限りなかったんですよね。
はい、なんですけれども、今回指の形になぞらえて、このフィギュア4ですね、図4のところに、
インフォグラフィックとしてですね、ストロングキドニーズっていうことで出てきたので、
これ非常にね、ビジュアル的にもわかりやすいなというふうに思って、これをご紹介しようかなというふうに思いました。
各要素の詳細解説
はい、で、順番に解説していきたいと思いますけれども、まずはAですね。
Aはアルブミンウリアということで、アルミ尿ですね。
これアルミ尿と書いてはありますけれども、タンパク尿とほぼイコールというふうに思っていただいてもいいかなというふうに思います。
特にテステープという試験処方である場合にはアルミンではなくて、タンパクは実際には見ているので、
タンパク尿、もちろんですね、そのタンパク尿で捉えられないようなアルミ尿はですね、そういうのを微量アルミ尿というふうに言いますけれども、これもね、大事なんですけれども、
でも一般的なあの尿炎検査で見ているのは、ほとんどタンパク、日本ではですね、タンパクという形で記載されているので、
結局タンパク尿として考えてもいいかなというふうに思います。
タンパク尿はですね、検診とかでも引っかかっている人結構いらっしゃるんですけれども、それをですね、放置している方って本当に多くいらっしゃるんですよね。
なんですけれども、その中にはやっぱり慢性腎臓病の入り口に入っている方っていうのは一定いらっしゃいますし、
そもそも慢性腎臓病の定員の中に入ってますからね、尿検査以上という形で。
はい、なので、これはね、必ず見つけた1回はですね、しっかり調べていただきたいなというふうに思いますね。
はい、というのがAでした。
で、Bですね。Bは、ブラッドプレッシャーですね、血圧ですね。
まあこれは言わずもがなで、まあそりゃそうですよねっていう感じかなと思うんですけれども、
血圧はですね、腎臓にものすごい影響をするんですね。
で、なぜかというと、腎臓って子宮体っていうですね、細い血管が毛玉のようになっているやつがいっぱいあって、
で、そこでろ過されておしっこが作られるっていう形になるんですけれども、
まあ要は血管に圧力がかかりすぎるとですね、そこにダメージがくるっていうことで血圧のコントロールっていうのは非常に大事なんですね。
で、まあ血圧が高いこと自体が慢性腎臓病の原因になったりもしますし、そういうの腎硬化症というふうに言いますけれども、
なので血圧が高いだけでもですね、腎臓が悪くなる、まあCKDの原因になるっていうこともあったりするので、
この血圧のコントロールは、まあCKDにならないっていうこともそうですし、
あとはCKDが発見された後もしっかりコントロールしておくっていうのは非常に大事ですね。
あ、それでいくとちょっと1個言い忘れましたけど、まあタンパク質のコントロールっていうのもCKDが発見された後も非常に大事なんで、
です。
で、3つ目ですね。3つ目はC、コレステロールですね。
これね意外に思われた方もいらっしゃるかもしれないですけれども、
まあ要は動脈効果の原因になりうるっていうことで、コレステロールのコントロール非常に大事ですね。
特にスタチンを中心としてっていう形になりますけれども、はい。
で、まあコレステロールが高いこと自体がですね、直接的に慢性腎臓病の原因になるっていうことはないんですけれども、
ただ、まあ先ほど言ったようにその血管のダメージになるっていう点ではですね、
腎臓のCKDの原因の1つもなり得ますし、
これは実はね、今回このABCDEに含まれていないんですけれども、
肥満ですね、これも以前から何回も言っていますし、ガイドラインにも書いてあるんですけれども、
肥満もですね、放置しておくと慢性腎臓病の悪化の原因になるっていう肥満腎症っていう肥満それだけでもですね、
CKDの原因になったりもすることもありますので、
まあコレステロールとか肥満とかですね、そういうのは対応する必要性があるっていうそんな感じですね、はい。
で、Dですね、Dはダイアビティス糖尿病ですね、
これはですね、ちょっとDが糖尿病っていうのはパッと日本人は思い浮かばないかなというふうに思うんですけれども、
糖尿病、まあこれはですね、もう日本の今糖質導入の原因の第一は糖尿病、糖尿病腎臓、糖尿病関連腎臓病ということで、
糖尿病がある方に関しては、やっぱりその糖尿病のコントロール、今血糖マネジメントっていうふうにいうことになってますけれども、
それをしっかりやっていくっていうことが将来的な腎臓を守ることにつながりますので、
これもね、糖尿病発見されていてもですね、やっぱり治療がうまいこと言っていない方とかって多く見かけるんですけれども、
やっぱり糖尿病が、例えばヘムロビン1Cがですね、7とか8とかであったとしても基本無症状なんですね。
無症状なんですけれども、将来的な慢性腎臓病とかですね、まあそれ以外の脳卒中とか、
心筋梗塞、狭心症のリスクとかもそうなんですけれども、
そういう合併症が起こってくることを予防するために血糖のマネジメントをするっていうのは非常に大事なので、
EGFRとその管理
糖尿病があれば早期に治療することが望ましいということですね。
Eですね、最後のE何かというと、EGFRのEですね。
これだけちょっとなんかそのまんまやんっていうふうに思いましたけれども、
水産の推定子球体力あるよっていうやつですね。
EGFRはですね、大体はクリアチリンっていうのから算出される値が検診の項目とかに書いてあることが多いかなというふうに思います。
EGFRをですね、手計算することってもう不可能なんで、計算切れば計算できません。
なのでEGFRはそういう算出式のサイトとかに行ってやらないといけないんですけれども、
最近の検診とか、あと病院とかクリニックである血液検査ではですね、
まずクリアチリンと平気してEGFRっていうのが書いてありますので、
それを見ていただいて、特にEGFRが6乗切ってる場合ですね、これはもうすでにGKDの可能性が非常に高いですので、
気をつけていただきたいなというふうに思いますし、
あとは変化率ですね、EGFR1ポイントで低いからといってそれで一期中しないでいただきたいなというふうに思います。
例えばある年の検診でEGFRが80台だったのが、翌年EGFRが60台とかになってるっていうのであればですね、
これは明らかに何かおかしいので、これは必ず医療機関に受診していただきたいなというふうに思いますね。
っていう感じでした。
他にもですね、この論文非常に面白いのがいろいろ書いてあるので、最新の研究の内容とかも書いてありますので、
ぜひご覧いただけたらなというふうに思います。
それでは最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー。
しんしんじゃんけんじゃんけんちょっき!
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
ワイトワナイカイノタケでした。
興味しんしん。
09:21

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