■本日ご紹介した書籍
サイコネフロロジー診療ガイド
腎臓病・透析患者の心理的アセスメント&ケア30Cases
多職種でチーム医療にかかわるためのヒント
https://store.medica.co.jp/item/302220640
サイコネフロロジーの臨床―透析患者のこころを受けとめる・支える
https://www.molcom.jp/products/detail/55661/
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(匿名でも可能です)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
透析患者の心に寄り添うための3つのアプローチ
本放送では、透析と心身医学を標榜するベテラン医師からの「より患者の心に寄り添いたいが、どのように関わればよいか」という相談に対し、パーソナリティの内科医たけお先生が、サイコネフロロジー(透析心身医学)の知見に基づいた3つの指針を回答しています。
### 1. 患者心理と精神医学的知識の習得
患者の心に寄り添うための土台として、まずは客観的な理論と知識を持つことの重要性が強調されています。
* **専門知見の活用**: 『サイコネフロロジー診療ガイド』や、この分野の第一人者である春木先生の著書を熟読し、専門的な視点を深めることが推奨されています。
* **「正常な心理反応」の理解**: 腎機能を失い透析を導入する際の「喪失感」や悲嘆は、異常なことではなく、誰もが経験しうる「正常反応」です。これを医師が理解しているだけで、患者の苦悩をありのままに受け止める助けとなります。
* **精神症状への対応能力**: 抑うつ、睡眠障害、せん妄といった透析患者に頻発する精神症状についての基礎知識を持ち、適切に診断・治療できる能力が、身体と心の両面を支える医師には不可欠です。
### 2. 心理療法の習得と対話スキルの客観的評価
具体的な関わり方の手法と、自身のコミュニケーション能力を磨くための訓練方法が提案されています。
* **スキルの習得**: 動機づけ面接(MI)や自律訓練法を中心に、認知行動療法(CBT)、家族療法、精神分析的アプローチなど、自身の診療スタイルに合った心理療法をいくつか身につけることが有効です。
* **自己研鑽の方法**: 自身の診療をビデオで撮影したり逐語録を作成したりして、言葉の選び方や非言語的(ノンバーバル)な態度を客観的に振り返る機会を持つことが、対話能力の向上に直結します。
* **適切な薬物療法の知識**: デパスやリーゼなどのベンゾジアゼピン系薬剤への依存が透析現場では課題となりやすいため、抗うつ薬や新型の睡眠薬を適切に扱う知識も医師として求められます。
### 3. 多職種チーム医療の構築と連携
医師が一人で全てを抱え込まず、施設全体のチーム力を活用する視点が重要視されています。
* **多職種の視点を取り入れる**: 看護師、臨床工学技士、公認心理師、管理栄養士など、異なる専門性を持つスタッフとの協働が鍵となります。
* **情報の集約と共有**: 患者は医師には言えない本音を、看護師や技士に漏らすことが多々あります。施設全体で勉強会やカンファレンスを行い、多職種の気づきを共有できる文化を作ることが、結果として「患者の心に寄り添う」ケアの質を高めます。
### 結論
たけお先生は、単なる共感に留まらず、学術的な理解、自己のコミュニケーションの振り返り、そしてチームでの支え合いという、実践的かつ多角的なアプローチの必要性を説いています。