■本日の声の書評
老年医学ケースディスカッション
総合診療編
https://www.maruzen-publishing.co.jp/book/b10152557.html
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
ラジオ番組「心身健康ラジオ」の最新回では、丸善出版から発行された新刊**『老年医学ケースディスカッション 総合診療編』**の書評が届けられました。パーソナリティの**内科医たけお先生**が、長年の知己である著者とのエピソードを交えつつ、本書の魅力を専門医の視点から紐解いています。
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## 著者との絆とYouTubeでの先行告知
本書の著者は、ハーバード大学マサチューセッツ総合病院の**樋口雅也先生**と、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の**橋本忠幸先生**です。たけお先生と橋本先生は初期研修時代からの付き合いで、その縁は20年近くに及びます。
実は、書籍が手元に届く前に、販売促進を兼ねたコラボ動画をYouTubeで公開していたとのこと。今回の放送は、実際に現物を拝読した上での、より深い「復習」と「学び」の共有となっています。
## 書籍の構成と「意外な」トピック
本書は全130ページほどとコンパクトながら、内容は非常に濃密です。大きく二つのパートに分かれています。
### 第1部:老年医学の総論
* **もの忘れ**:高齢者診療の入り口。
* **誤嚥性肺炎**:切っても切り離せない重要なテーマ。
* **背部痛**:たけお先生も「ここに背部痛を入れてくるのか」と驚いた、臨床的に重要な視点。
### 第2部:老年医学の各論
* **せん妄**、**転倒**:高齢者特有のリスク。
* **薬が欲しいです(ポリファーマシー)**:処方の連鎖(処方カスケード)への警鐘。
* **老衰**、**多疾患併存(マルチモービディティ)**:完璧を求めすぎないバランス感覚の重要性。
## 老年医学の核心「5つのM」
たけお先生が特に強調していたのが、老年医学において注目されている**「5つのM」**というフレームワークです。
1. **Mind(メンタル)**:認知機能や精神状態。
2. **Mobility(モビリティ)**:移動能力や身体機能。
3. **Medication(メディケーション)**:適切な薬物療法。
4. **Matters Most(最も大切なこと)**:患者自身のゴールやACP(アドバンス・ケア・プランニング)。
5. **Multi-complexity(マルチ・コンプレキシティ)**:複雑に絡み合う諸問題。
これらを意識して一人ひとりの患者に向き合う姿勢が、本書には貫かれています。
## 現場感あふれる「コラム」と「動画特典」
たけお先生が個人的に高く評価していたのが、著者二人による計5つの**コラム**です。特に橋本先生による「誤嚥性肺炎に求められるスピード感」は、ネットでも話題になった内容であり、臨床現場のリアルが詰まっています。
さらに、本書の大きな特徴として、随所に配置された**QRコード**があります。これを読み取ることで、著者二人のディスカッション動画を視聴でき、テキスト以上の学びを得られる「プラスアルファの価値」が提供されています。
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## 結び
価格は4,400円(税込)と医学書らしい設定ですが、医師のみならず看護師などのメディカルスタッフにとっても読みやすく、日々の臨床に直結する一冊として太鼓判を押されました。