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2023-10-24 11:24

《764》【知らないとヤバい⁉️】診断と治療の別の話

スライドはこちら https://docs.google.com/presentation/d/1weS22rNpkjWMJ4AFeYGAqZiDrsk15-TXplYhWVf9oJ0/edit?usp=sharing フラット先生の放送はこちら https://stand.fm/episodes/6528c8601422a206a9725a72

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内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開のまま収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日はですね、ちょっと若干ツイタイトルっぽくしてますけれども、
非常にですね、非常に重要な話で、これ結構ね、診療内科の外来では患者教育の一環としてですね、話すことが多い内容で、
ちょっとそれをですね、皆さんにも知っていただいておいた方がいいかなと思ってお話する内容です。
これとですね、あと治るとはどういうことかっていう、この2つはね、かなり鉄板ネタとして話すことが多いんですけれども、
そのうちの1つをお話ししたいと思います。
そもそもですね、この話しようと思ったきっかけは、
先週で知った、
そうですね、先週の多分、土曜日か、金曜日か土曜日ぐらいに、
フラット先生ですね、フラット先生、フラットの自分カルテで、ちょっと最近タイトル変わりましたけれども、
で、スタイフの中でお話しされている放送の中で、
あえて診断をしないという提案をするっていう放送がですね、あったので、
これちょっとまた、後ほど説明欄、概要欄のところに貼っておこうと思いますけれども、
それに引用リツイートみたいな形で、
激しく同意させていただいたので、ちょっと私なりの見解をお話ししようかなというふうに思った次第です。
で、ちょっとリンクに行っていただくとですね、スライド、Googleスライドでいくつか、
6枚、7枚ぐらいのスライドをご用意しましたので、それに従って、それに沿って話していきたいと思うんですけれども、
そもそもですね、診断と治療って直結していると思いますかっていうのがですね、
この一番大きなテーマなんですけれども、どう思いますかね、皆さん。
そりゃそうだよねって思う方はね、ほとんどじゃないかなと思うんですね。
医者たるもの、そりゃ診断するし、治療もするよねっていうふうに思うと思うんですけれども、
ただ、実際のですね、医療のリアルとしてはそう簡単ではないっていうのがですね、今日のお話なんですね。
で、スライドの2枚目。これがね、もう一番肝となるスライドなんですけれども、
これって、えっと、ちょっとスライドを見られない方のために口頭で説明しますと、
4つの証言に分けていてですね、これを説明します。
4つの証言に分けていてですね、矢印が縦横、双方に流れていて、まず上下ですね、上下が治療が容易、上に行くとですね、上に行けば行くほど治療が簡単、下に行けば行くほど治療が難しいということになると。
横の軸ですね、横の軸は右に行けば行くほど診断が確実かなというので、左に行けば行くほど診断が曖昧というのですね。
で、これですね、それを1、2、3、4というふうに仮に名前を入れると、1の右上のところですね、右上のところは治療が一番簡単で診断も確実にできていると。
03:11
逆ですね、診断が確実にできていて治療もできるというところ。
で、2ですね、2は診断は確実にできているんだけれども、治療が難しいというところですね。
で、3、3は?
3は診断が確実ではない、むしろ曖昧なんですけれども、治療は可能、良くなるというようなところ。
で、4、一番左下ですね、が診断が曖昧で治療も難しいというところですね。
これですね、ちょっとスライドを見ている方も次のスライドに行ってしまっているかもしれないですけれども、
おのおのどういう病気が当てはまるかを考えてもらいたいんですよね。
はい、で、えっと、ちょっと次のスライドを行っていただくとですね、
書いてありますけれども、まあこれね、まあ世の中いろんな病気があるんで、あくまでね、これはまあ一つの例ですけれども、
例えば1の例ですね、まあ診断もできて治療もできるっていうのはですね、
まあこれ、例えばですけれども、胃海洋とか、まあ十二指腸海洋でもいいですけれども、
そういったような消化性海洋とかですね、あとは、まあ高血圧とかもここに分類されますよね。
高血圧って、まあ純粋に血圧を測って高くて、で、高圧薬を血圧のお薬に飲んで血圧を下げるみたいな、
ここはまあ1に入るかなと思います。
で、えー、
2ですね、えーと、診断はできるけれども、治療が非常に難しいっていうところですね。
まあこれもいろんな病気あると思うんですけど、例えばですね、例えば、
がんが進行した状態で見つかった場合ですね、で、まあこれも、その、まあカバーケアっていう点ではですね、
まあ治療可能、まあ治療というか、まあできるんですけど、症状感はできるんですけれども、
ただがんそのものに対する、まあ治療は難しいっていうのはありますよね。
で、あとは、まあ比較的多い、その神経の病気とかでも同じですよね。
診断は、
まあ確定してるんですけれども、治療法がなかったりとかですね、えー、いうのもあったりしますよね。
まあこれが2の部分ですね。
で、えー、左上の3ですね。
左上の3は、
例えば、まあ感染性腸炎の、まあこれ疑いなんですけど、まあ診断が曖昧なんで、
これ、まあ感染性腸炎ですというふうに言い切ること自体はね、難しいことが多いんですけれども、
とか、あとはまあ最近、話題のというか、まあ風邪とかもそうですね。
あの、つい先日取り上げましたけど、風邪とかも、
おー、実際にはね、
診断確定されてないことがほとんどなんですけれども、
でも、まあよくはなりますよね。
まあこれが、あの、ちょっと後からも言いますけれども、
その医学的な介入によってよくなっているかどうかはちょっと別なんですけれども、
でも、まあよくはなるということで、えー、左上。
で、えー、4番ですね。
まあ4番は、あー、この診断自体も曖昧ですし、
治療法もなんか確立されているものがないっていうものですね。
まあ例えばですけれども、これちょっと難しい。
まあ機能性抗体温床って、このラジオをね、いつもお聞きの方はご存知だと思います。
まあストレスによって熱が出るっていうような、そういった類の病気があるんですけれども、
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これはまあ診断も、ちょっとその診断基準っていうのがしっかり定められていないんで、
まあ曖昧な上に、えー、治療もですね、まあなんか特効薬あるとかっていうわけではないので、
っていう部分になってきます。
でですね、まあこれ、えーと、まあ患者さん側のこう、気持ちとかっていうので考えるとですね、
その次のスライド、4番目のスライドですね。
まあ1ですね。
1、1番納得感あるじゃないですか。
これなんか科学的と思いますよね。
こう診断ができて治療ができるっていうのは、まあそりゃそうですよねっていうことで、
1番納得感あると思うんですけれども、
2の領域ですね。
2の領域は、まあこれちょっと心理的な部分とも関わって、
まあやっぱり受け入れがたいですよね。
まあその診断をついてしまったとしても、なんかこう治らないんだっていうような、
不治の病みたいな感じで思われる方が多いんじゃないかなというふうに思います。
で、一方で左上のですね、3の領域ですね。
これね、
あの実はあんまり知られていなくて、
これ、あのちょっとこの後は話しますけれども、
実はね、3の領域は非常に多いんですけれども、
でもこの存在をね、知られていないがゆえに、
なんかこの診断に非常にこだわってしまう方っていうのがいて、
まあここをね、ちょっと今日は強調してお話したいんですよね。
で、まあ4はできればない方がいいかなというふうに思われるかなと思うんですけれども、
ただこの、特に3と4の領域がね、非常に多いということをね、
ぜひ知っていただきたいと思うんですね。
で、特にですね、
この2と4の罠って書きましたけれども、
あの2の領域と4の領域って、
えーと、まあどちらもですね、
えーと、この診断が、
まあ、えっと、治療がね、難しいっていう点ではね、共通してるんですけれども、
その診断の精度ですね、診断がどれぐらい確実かっていうことで、
まあ分けられると思っていて、
で、特にですね、この診断名を付けてほしい方に関しては、
その診断名をね、ズバッと言ってもらえることの、
なんていうか、
安心感っていうのは、どうしてもあるかなというふうに思うんですね。
で、例えば、まあよく付けられやすい病名が、
この自律神経失調症とかですね、天気痛とか、
まあHSPとかね、病名ではないですけれども、
こういったね、なんか安易な診断はね、逆にね、
まあ一時的にはね、患者さんのこう不安の軽減につながるかもしれないですけれども、
それの診断を付けることの意味はね、
まあ個人的にはもう全くないと思ってるんですけれども、
ただ、やっぱりね、こういうこう診断名らしきものを付けてしまう医者がいるのは、
まだ、
事実で、
ただ、まあこの辺はね、ちょっと診断を与えることのメリット、デメリットをね、
よくよく考えないといけないかなというふうに思ってます。
はい。で、
後半に行きますけれども、で、6ですね。
で、6。先ほどのですね、
スライドの2枚目に出しましたように、
この1、2、3、4って、
この4つの証言がですね、
均等にあるわけではないんですね、実は。
で、ほとんどの医学的な事象は、
ほとんどって言うと言い過ぎかな、
かなりの医学的事象は、
かなりの医学的事象は、
かなりの医学的事象は、
あの、1が多いと思われがちなんですけど、
実はね、3の方が多いんですよね。
はい。で、これはですね、
09:01
すごい大事で、
診断が曖昧なことってね、ものすごいいっぱいあるんで、
あの、診断確実に、
その1のところで戦っているというふうに、
患者さん側は思っているかもしれないですけど、
実際にはね、医療者側としてはね、
結構3の領域にまだいるんだよっていう、
で、まあもちろんね、
それが後から診断がついて、
1の領域で移っていくっていうことはあるんですけれども、
でも実際にはね、
3の曖昧な領域で、
結構ね、医療をやっているっていうことはね、
ぜひとも知っておいていただきたいなというふうに思います。
はい。
ということで、まとめになりますけれども、
えーと、まあ診断とね、治療っていうのは、
あの、まあもちろん診断できて治療できるっていうのが、
一番こう、ロジカル、論理的ではあるんですけれども、
そうではないよっていう、
まあ診断ができなくても、
まあ治療ができる、
まあ治療ができるというか、
まあ治っていくものも多くありますし、
えー、逆に診断ができても、
治療が難しいっていうような病気も、
一定あるっていうことですね。
で、あとは、まあその、
ちょっと今日はお話ししませんけれども、
まあ治、
医者に治してもらっているんではなくて、
まあ普通に勝手に良くなっている場合も多々あるんで、
まあそこら辺はね、
あの、医者はあんまりね、
進化化しなくてもいいかなというふうにも思いますね。
はい。
で、あとは、まあさっきも言ったように、
この曖昧な診断をね、こう断言する方が、
まあこれ後々ね、
非常に難しいことになることが多いので、
まあ結構ね、こう寄り添い系の、
お医者さんっていうかね、
まあその、
この診断をね、ズバッと言って、
あなたはこうです、みたいな感じで言う、
お医者さんもいるかとは思うんですけれども、
これはね、逆に診断の、
こう、なんていうか、
難しさをね、えっと、
ちょっと軽視しているかなというふうに個人的には思いますね。
で、あともう一つはですね、
だからまあこういった事情があるので、
結構ね、その診断にこだわってこられる患者さんも
いらっしゃるんですけれども、
まあもちろん診断ってね、ものすごい大事ですし、
えっと、その診断された方が、
その病名がつくことの安心感ってあるとは思うんですけれども、
ただ実際には診断できない、
あるいは診断までに非常に時間がかかる病気っていうのも
多々あるんだよっていうこと、
これはね、知っておいていただきたいなというふうに思います。
はい、ということで、
えー、わかりいただけたでしょうか。
ちょっと難しい話になったかもしれませんので、
何回か聞き直していただけたらと思いますし、
なんか分からないことがあれば、
ぜひコメント欄とかこの後のアフタートークで
聞いていただけたらと思います。
では、今日も幸せな一日でありますように、
お会いとはない一回の竹でした。
興味津々。
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