1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《827》【シリーズ認知症】認..
2024-01-09 11:46

《827》【シリーズ認知症】認知症だから…と言わないために…

本日のスライド

https://docs.google.com/presentation/d/12RMaiK-eO-dbtMtz5z55Ve81YwQyiu2PkhWQrAbiKyg/edit?usp=sharing


AI要約

このラジオの放送では、認知症について解説していました。

- 認知症は一つの疾患名ではなく、たくさんの種類があることを知っておく必要がある

- 認知症の人と向き合うには、観察力と想像力が大切

- 認知症の定義は、1認知機能の持続的低下、2日常生活への支障、3意識障害がないことの3つ

- 認知症の症状は中核症状と行動精神症状に分けられる

- 中核症状は記憶障害、遂行機能障害など能力の低下。行動精神症状は徘徊、暴言などの新たな症状

- 認知症の人のADLは保たれていることが多く、そのギャップから行動精神症状が生じる

- 認知症の受診タイミングや発達障害との関係などについても言及があった

- 個人差が大きいため、個別の対応が必要との意見も

以上のように、認知症の基礎的な考え方と対応のポイントを解説する内容でした。

サマリー

川田先生は、内科医たけお内科クリニックに所属しています。彼は、シリーズ認知症の第2回目のエピソードで、認知症についての基本的な考え方や対応のヒントを説明しています。認知症の症状には、物忘れだけでなく、遂行機能障害や注意機能障害も含まれています。さらに、認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)にも注意が必要です。

00:02
内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
内科医たけお内科クリニック 川田と申します。
この放送では、異動に混ざるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていて、公開の場所にお悔やみなどの参加のご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、ちょっとシリーズで昨日から始めましたシリーズ認知症の第2回目ですけれども、
今月から認知症基本法が成立・施行されたということもありますし、
私自身もちょっと認知症に今年しっかり取り組んでいきたいなということも含めまして、
認知症を多分6回シリーズぐらいになるかな、で取り上げていきたいと思います。
昨日はですね、初回認知症の歴史をですね、医学会新聞の記事をもとにちょっと振り返っていったんですけれども、
今日はですね、認知症の基本の基のところですね、
のところをちょっとスライドを使ってですね、
お話ししたいと思いますので、このリンクをご覧いただきながらやらせていただこうと思います。
ただちょっとスライド枚数が37枚と非常に多いんで、10分では収まらないと思うんで、
今日と来週の2回に分けてお話していきたいと思います。
はい、ということで、今日のお話ですけれども、まずは認知症の基本的な考え方ですね、
をざっとおさらいさせていただいて、で、認知症かなと思ったときにまず最初にすべきことですね。
で、3つ目に認知症の当事者は、
の方に対する対応のヒントですね。
これ、よくご存じの方も多いかもしれないですけれども、
一般の方はね、あんまり認知症の方ってどういうふうに対応したらいいか分からないみたいな声もよくお聞きするので、
その辺を後半でお話したいなというふうに思います。
今日は前半ですね、本当に認知症の基本的な考え方の部分だけやろうかなと思います。
はい、ということで、スライドを順番に見ながらやっていただけたらと思うんですけれども、
まず大前提なんですけれども、
これね、認知症って、病名として認知症ってあるんですけれども、
ただ、認知症の中にはですね、いろんな認知症があります。
で、その、この後お話しますけれども、
認知症のタイプもそうですし、あと、重症度ですね。
これもね、人によっても全然違うんですね。
だから、全然こう、認知症だからって、
まあ、よくね、物忘れの方に対してね、認知症だからっていうことで、
人食いにしがちが、しがされがちで、
そういうのがあるんですけれども、そうではないっていうのはね、
もう、これ大前提として、
これ、医療者でもね、結構ね、認知症っていうことでくくって、
あの、そういう、なんていうか、
まあ、先入観で見てしまっていることも結構あったりするので、
これをね、大前提として、
押さえていただけたらというふうに思います。
認知症の基本的な考え方
で、これ、まあ、私の専門のね、腎臓に例えるとですね、
まあ、腎臓、悪くなると、まあ、慢性腎臓病っていうことになるんですけれども、
まあ、慢性腎臓病もね、いろんな段階あるじゃないですか。
あの、全然、症状がない。
いわゆるステージG1っていう方からですね、
その腎代替療法を必要としている方まで、
全然違いますよね。
で、まあ、当然症状があるなしも違いますし、っていうのもそうですし、
あとはその、背景となる病気ですね。
まあ、今は糖尿病性腎症が一番多いんですけれども、
まあ、以前は慢性腎炎症候群っていう、
まあ、IGA腎症っていうやつが一番多かったんですけれども、
そんな感じで、その慢性腎臓病の原因になるような病気も全然違うので、
まあ、当然、それの対応も違ったんですけれども、
できますよね。
まあ、治療法も違いますし、みたいな感じで、
あくまでね、認知症っていうのは、
もう非常にね、ざっくり捉えてるんだっていうことはね、
ぜひとも知っておいていただけたらと思います。
まあ、よくね、ちょっと私、なんか車の例えをしてしまうんですけれども、
あの、車って言ってるぐらいっていう感じですね。
車の中にはいろんな、例えばトヨタの何タラとかあるじゃないですか。
あの、そんな感じで、
まあ、非常にざっくりした、こう、概念としての認知症っていうことをね、
見ておいていただけたらと思います。
はい。で、その次のスライドですね。
認知症の当事者への対応
まあ、認知症の当事者の方に対応する2つの力って書きましたけれども、
これね、すごい大事と思うんですよね。
えっと、1つがね、こう、観察力ですね。
で、2つ目が想像力っていうことで、
えー、これはね、もう、
まあ、医療者は特にね、この2つはね、
気をつけていただけたらなというふうに思いますね。
だから、あの、まあ、さっきも言いましたように、こう、認知症だからっていうので、
なんか、固定観念的に、
まあ、それ以外できないんじゃないかみたいなのを、
思ってしまうのはね、これタブーだと思いますね。
はい。だから、その人のことをよく見るっていうことと、
あと、想像力ですね。
で、これちょっとね、今日のスライドには入れられてないんですけれども、
結構ね、ネット調べると、まあ、いろんなね、
こう、認知症の方の体験する世界とかっていうのはね、
あの、動画で出てきたりもしますし、
あとは、まあ、この、えっと、
配信でもね、えー、ご紹介した、
あの、認知症の世界の歩き方っていう書籍あるじゃないですか。
まあ、ああいうのも、見ていただければと思います。
見ていただくとね、
こう、認知症の方がどういう、
世界をね、体験してるのかっていうのは、
想像しやすくなるんじゃないかなというふうに思いますね。
はい。ということで、
えー、あ、で、これちょっと、次がね、
えー、実はここにスライドでね、
動画を入れてたんですけども、
昨日確認したらね、動画のリンクが切れてしまってたんで、
これちょっとね、またYouTubeで見ていただけたら、
ちょっと探したら、多分、普通に出てきますんで、
はい。特にね、特に、まあ、後からお話しますけど、
レビー症対型認知症のね、えっと、
体験してる世界って全然違うんで、
はい。とかっていうのは知っておいていただけたらと思いますね。
はい。で、えー、次のスライド、7枚目ですかね。
7枚目が、えー、認知症の基本的な考え方っていうことで、
これ認知症はね、一応定義っていうのがありまして、
3つあるんですね。で、1つが、
えー、一度正常に発達した、
正常に達した認知機能が、
肯定的な脳の障害により、
持続的に低下っていうものですね。
まあ、これちょっと次のスライドで、実際に図を示しながら、
お話します。で、2つ目はですね、
日常生活や社会生活に支障をきたしているっていうこと。
で、3つ目ですね。3つ目は意識障害がないっていうこと。
まあ、これちょっとね、3つ目はね、若干難しいというか、
医学的で難しいんですけど、
これちょっとまた次回お話したいと思います。
で、まあ、あの、特に1に関してですね、
次のスライド行っていただけたらと思うんですけど、
イメージ的にはですね、まあ、
あの、成人に行くに従って、こう、認知機能って、
ね、脳機能って徐々によく、あの、上がってくるんですけれども、
それが、まあ、
何らかの形で、えー、まあ、後から言いますけど、
例えば脳血管障害とかですね、まあ、その、
なんか異常なタンパク質が溜まるとかですね、
そういうことで徐々に段階的に低くなってくるっていうのが、
まあ、認知症の特徴ですよね。
だから、あの、知的障害の方とかですね、
こういった方は、あの、
認知機能がそこまで、えー、
正常に達しないっていう場合もありますし、
えーと、まあ、こういった形で、
一旦よくなって下がってくるっていう、
この下がってくるフェーズが認知症っていうのを、
知っておいていただけたらと思います。
はい。で、
その次のスライドですね。
認知症の症状と分類
えーと、まあ、大きくですね、
認知症って2つの症状があるっていうことは、
これはまあ、まあ、
医療者なら常識だと思いますけども、
まあ、一般の方でもね、
ちょっと知ってる方もいらっしゃるかもしれません。
で、大きく分けると、
この中核症状っていうのと、
BPSDですね。
認知症に伴う行動と精神、
心理行動の異常ですね。
異常というか、まあ、症状ですね。
こういうのに分かれるっていうことですね。
で、まあ、中核症状としてはですね、
まあ、何らかの症状がね、
認知症の症状
欠けてくるっていうことがね、
まあ、非常に多いかなと思います。
まあ、一番有名なところでいくと、
この記憶障害ですね。
物忘れ。
まあ、大体の方はね、
認知症イコール物忘れと思われがちですけれども、
実はね、まあ、それだけではないんですよね。
この、えーと、
2つ目に書いてあるのは、
こう、遂行機能障害って、
これ、あんまりね、
聞きなじみのない言葉かもしれないですけれども、
あの、物事がね、
順序立てでできなくなる。
例えば、何でもいいですけど、
買い物がね、
売ってたんですけど、
それができなくなってくるとかですね。
あと、料理、
料理ってね、結構こう、
順序立ててしないといけないじゃないですか。
そういうのは、
あの、順序立てて、
えー、
あの、スムーズにできなくなったりとかっていうのが、
遂行機能障害っていうやつですね。
で、3つ目が、
こう、注意機能障害ですね。
あの、物語に集中しておくことができなくなる。
例えば、
えー、何でもいいですけど、
まあ、テレビのドラマとか見ておくと、
まあ、大体、
えー、集中して1時間とか見れるじゃないですか。
それが見られなくなってしまって、
すぐに、こう、
注意が逸れてしまったりとかですね。
そういうのもあったりしますし、
あとは、執行とかね、
失語とかっていうのもあったりしますね。
まあ、こういうのは、
中核症状で、
もともとできていたことが、
何らかの、
おー、
まあ、
認知症の症状として、
できなくなるっていうのはですね、
これがあります。
行動・心理症状について
で、
えー、
ただですね、
このBPSDですね、
こっちの方がですね、
実際には、
あの、
周りの方が困ることが多くって、
これが、
まあ、
不安とかですね、
えー、
徘徊とか、
あと、
若干難しいんですけれども、
はい。
とか、
あと、
幻視、
幻覚、
まあ、
特に幻視ですね、
レビィの場合には、
幻視とかっていうのが、
あー、
出てきて、
まあ、
そういうのに伴って、
まあ、
いろんな症状が出てきたりとかっていうのもありますので、
まあ、
こういう、
あの、
随伴して出てくる症状ですね、
これも注意が必要です。
だから、
あの、
認知症は、
本当にね、
まあ、
なんか、
ざっくりいくと、
物忘れみたいな感じで、
思われがちなんですけれども、
次のスライドに行くと、
えーと、
あ、
これ、
全然、
10分で終わらないですね。
今日は、
ここまでで終わりますかね。
えっと、
えーと、
まずは、
AD、
あ、
ADLとね、
IADLはね、
これ、
医療者は、
よくご存じだと思いますけれども、
まあ、
こういうADLとか、
IADLですね、
インスタルメンタルADLですね、
こういうのが障害されてくるっていうのは、
認知症の特徴で、
えーと、
その次のスライドですね、
今日、
このスライドで終わりにしようかなと思うんですけど、
2枚目、
これね、
アルサイマー型の認知症ですね、
アルサイマー病の、
えー、
典型的な、
まあ、
進行過程っていうのを、
示したやつなんですけど、
これ、
日本老年医学会雑誌に出てるやつなんですけれども、
えーと、
まあ、
一番左がね、
記憶とか、
見当識障害っていうことで、
まあ、
要は物忘れってことですね。
まあ、
これが、
あの、
早期から、
あー、
後期にかけて、
徐々に、
えー、
進んでくるっていう、
まあ、
広くなってくるっていう、
まあ、
まずは、
この手段的ADLですね、
えー、
が、
あー、
できなくなってくる。
例えば、
お金の管理ができなくなるとかですね、
えーと、
まあ、
お薬の管理ができなくなる方が、
いらっしゃいますよね。
そういう感じで、
えー、
出てきたりしますね。
で、
えー、
実はね、
この、
えーと、
基本的ADLですね、
この、
立ったり座ったりとか、
で、
えー、
ご飯食べたいとかっていうのもですね、
えーと、
これ、
後期になってくると、
障害されてきて、
あるんですけれども、
ただ、
えーと、
それはね、
かなり、
えーと、
その病気が進行した状態なんですね。
だから、
初期の段階では、
この辺のね、
ADLは、
あんまり障害されてこないんですよね。
なので、
このギャップがですね、
逆に、
この一番右側の、
このBPSDを生んだり、
するんですね。
だから、
要は、
あの、
体の機能としては、
ピンピンしてるんで、
えーと、
徘徊してしまったりとかですね、
いうのは、
この、
えーと、
この基本的ADLと、
ギャップによって、
生まれてくるんだよ、
っていうのも、
知っておいていただけたら、
いいんじゃないかな、
と思います。
はい。
ということで、
もう10分過ぎましたので、
今日はここまでということで、
また次回ですね、
次回ちょっと、
四大認知症の話をして、
で、
その次に、
まあ、
認知症かな、
と思った時に、
みたいな話をしたいと思います。
はい。
ということで、
今日も、
幸せな一日でありますように、
お相手は内科医の竹でした。
興味津々。
11:46

コメント

スクロール