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内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日も変わらず医学ネタをやっていこうと思うんですけれども、
先週だったかな、先々週ぐらいでしたかね、あの日経の記事、あ、先々週ですね。
10月13日の記事で、あの日経にですね、風邪に抗生物質は誤り効果なく、無害の菌まで退治っていうような、そんなタイトルの記事が出てたんですね。
で、これ結構ね、話題になっていて、実は先週ちょっとこの放送で取り上げようかなと思ったんですけれども、
先週は、ちょっと臓器移植の話を急遽やることになったんで、1週遅れて今日取り上げるんですけれども、
この記事の元になった研究。
これがですね、国立国際医療研究センター病院のAMR臨床レファレンスセンターっていうところがですね、
調査レポートっていうのを出してるんですよね。
で、それをですね、ちょっと一緒に読み解いていこうかなという、本日はそんな企画でございます。
ちなみにこの調査自体が、先週じゃない、先月ですね、9月の25日に出たばっかりの出来立てホヤホヤのレポートですね。
レポートのタイトルが、抗菌薬意識調査レポート2023っていうことで、非常にわかりやすいタイトルですね。
21ページなんですけれども、合計21ページですね。
21ページのレポートになっています。
で、これですね、私もね、以前調査してたのもなんとなく記憶にあるんですけども、まあ毎年やってるんだと思って、
今回も合計700人かな?を対象に調査をしたっていうような。そんな感じになってます。
で、インターネット調査で10代から70代まで、おのおの50名ずつを男女探して、
を男女探しています。
を男女探しています。
それぞれ350年ですかな、という形で調査されています。
3ページ目かな、2ページ目にちょっと概要が書いてあって、
これはちょっと後からお話ししますけれども、
3ページ目にその調査の目的とか概要とか、
質問の一覧ですね、説問の一覧が書いてあるんですけれども、
それを見ておいていただくことにしてですね、
順番に9-1から見ていきたいと思いますけれども、
まず9-1ですね、
あなたは抗菌薬、抗生物質という言葉を聞いたことがありますか?
これはほとんどの方が聞いたことがあるという、
大体8割以上の方が聞いたことがあるというようなデータなんですけれども、
まずここからね、
これはちょっと全然有意差とかではないと思うんですけど、
むしろ2021年から2023年にかけてちょっとだけわずかですけれども、
パーセンテージが減っているというのも、
これなんかちょっと謎な事態でしたけれども、
むしろコロナとかもあって、
感染に対する、
意識強くなったんで、
むしろ聞いたことある人多くなったのかなと思いましたけれども、
逆に少なくなっているという、
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そんな結果で、
その下に年代別が出ているんですけれども、
やっぱり20代、30代がね、
なんかすごい少ないなと思いましたね。
特に20代に至っては59%ということで、
4割ぐらいの方はね、
抗菌薬とか抗生物質を聞いたことがないという、
そんなことあるって思いますけどね。
でも10代は逆に70%なんですね。
これどういう結果、
と解釈するのがいいのかちょっとよく分からないですけれども、
そんな結果になってますね。
で、ここからが衝撃だったんですけれども、
その9-2がですね、
その抗菌薬と抗生物質について、
あなたが当てはまると思うものをお選びください、
というようなものなんですけれども、
その9-2-1ですね、
抗菌薬、抗生物質はウイルスをやっつける、
というような説問ですね。
これが、
正解された方が、
2023年データで14.7%ですね。
まあ、これは間違いなんですけどね。
抗菌薬、抗生物質はウイルスはやっつけないんですけども、
正しいと思うという不正解の回答をした方が、
62.9%いらっしゃるっていう、
衝撃の結果ですね。
まあ、これでも、
あの、
まあ、
はい、去年、一昨年もね、
同様の傾向があるんで、
まあ、世の中の認識ってやっぱりこんなもんなんだな、
っていうような、そんな感じがしましたね。
はい。
で、
えっと、
まあ、年代別で、
でもですね、
まあ、ここは年代別よりもね、
あんまり差はないんですよね。
まあ、なんかさっきの、
はい、まあ、ちょっと10代がね、
えー、
正答率が低いっていうのはあるんですけども、
5.7%で一番低いっていうのなんですけれども、
一番正答率が高い30代でも、
24%っていうことで、
まあ、本当にね、
どの世代でも6割か7割ぐらいの方が、
えっと、
その、抗菌薬、抗生物質はウイルスをやっつけると思っている、
というような、
衝撃の結果でございました。
はい。
で、
続いての、
質問が、
この抗菌薬、抗生物質は風邪に効くっていうやつですね。
これも、
えっと、
はい、
あの、
正答された方が、
えー、
2割、
あ、23%かな、
はい、
いう形で、
まあ、約半数の方が間違われているっていう、
その、
風邪に効くと思われている。
まあ、これ、
ただね、
これ、
ちょっとね、
問題がまあ、
難しいというか、
そもそも、
風邪をどういう風に一般の方が捉えているのかっていうのと、
まあ、
医学的に風邪、
普通、
漢方っていうのとの、
の認識のズレがあったりするので、
まあ、これ、
まあ、ちょっと、
1の方がね、
より、
こう、
ちゃんとした質問なんですけれども、
2はね、
こう、
風邪の認識も合わせて問わないと、
ちょっと、
これがどういうことを意味しているのか分からないですけれども、
でも、
まあ、どちらにしても、
あの、
半数近い方が、
えーっと、
そう思っておられるっていうような、
そんな結果でした。
はい。
で、
あとは、
3つ目ですね。
3つ目が、
この抗菌薬、
抗生物質は、
えー、
治ったら、
早くやめる方が良いっていう風に、
えー、
いうような質問ですね。
これに関しても、
えーっと、
これは、
ちょっと、
結構、
えーっと、
正解、
だから、
間違って、
早くやめる方が良いというのが間違いっていう風に答えた方が、
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3割ぐらいなんですけれども、
その逆に、
えーっと、
早くやめた方が良いという風に思っておられる方も、
4割ぐらいいて、
えー、
いうような感じですね。
で、
これ、
まあ、
抗菌薬のね、
えー、
その、
投与期間っていうのは、
まあ、
その、
病気元にね、
ある程度決まってますし、
あとは、
その、
途中でね、
えー、
もう症状良くなったからやめるっていう方、
非常に多くいらっしゃるんですけれども、
これ、
逆にね、
耐性菌のリスクになるだけなんで、
あの、
全然良いことありませんっていう、
はい。
のが、
あの、
本当は正しいんですけれども、
えー、
結構、
こういう風に思っておられる方が多いんだなという風に思いましたね。
はい。
で、
あとは、
まあ、
9の3とか、
その、
抗菌薬とか、
抗生物質の使用経験とかですね、
いうのを聞いていて、
まあ、
この辺はね、
ちょっと、
もう飛ばさせていただいて、
ただ、
あの、
他人のね、
抗菌薬、
抗生物質を飲んだことがあるとかですね、
こういうの1割ぐらいいらっしゃって、
ちょっとそれダメですよっていう感じなんですけど、
人にあげるのもダメですよっていう感じなんですけども、
はい。
いうので、
これちょっと飛ばさせていただいて、
で、
9の4ですね。
9の4が、
えーと、
抗菌薬、
抗生物質が有効な病気として、
当てはまるものを全てお答えくださいっていうことで、
で、
やっぱりね、
これね、
圧倒的にインフルエンザなんですね。
インフルエンザは44.7%で、
で、
その次、
風邪。
まあ、
風邪がね、
ちょっと病気として、
どういう風に認識されてるかっていうのもあるんですけども、
で、
あとは、
新型コロナ、
肺炎、
ノロウイルス、
膀胱炎、
中耳炎という感じで続くっていう、
そんな感じですよね。
はい。
なので、
これ、
まあ、
この中でね、
抗菌薬が効くのって、
まあ、
正直、
肺炎と膀胱炎ぐらいしかないですからね。
あ、
中耳炎もあるか。
はい。
っていう感じなんで、
はい。
やっぱり、
なんか、
世の中の認識とはだいぶ、
うんと、
本来、
知っておくべき知識とはズレがあるなっていう風に感じましたね。
はい。
で、
あとは、
まあ、
これ、
えっと、
この調査自体が、
この薬剤耐性とか、
薬剤の耐性菌ですね。
さっきもちらっと言った、
それのことをメインに調べる調査なんで、
まあ、
Q-5が、
その、
効いたことがありますかっていうような調査なんですけども、
これはね、
意外と多くって、
えー、
だいたい30から40%ぐらいですね。
今回の調査では35.4%の方が効いたことがあるっていう風に、
えー、
はい。
考え、
えっと、
調査になっていて、
で、
その、
えっと、
耐性菌っていうのが、
あると、
抗菌薬、
抗生物質が効きにくくなることがあるっていうことは、
わかって、
おられる方はね、
74%いらっしゃって、
まあ、
これはね、
あの、
なんか、
安心しましたね。
はい。
っていう感じです。
はい。
で、
で、
まああと、
その、
えっと、
薬剤の耐性ですね。
耐性菌があると、
感染症が治りにくくなることがあるとかですね。
まあ、
この辺はもう本当にね、
あの、
リアルに結構ね、
耐性菌の問題って、
今、
医療現場ではね、
問題になってるので、
あの、
多くの方に知っておいていただきたいなという風に思いますよね。
はい。
えーっと、
ただですね、
これ、
どこだったかな。
えーっと、
あ、
そうそうそう。
えーっと、
9の8ですね。
9の8。
あなた自身が、
あなた自身や身近な人が、
近い将来、
数年以内に、
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薬剤耐性菌の感染症、
肺炎、
尿路感染などに、
かかると思いますか?
っていうような、
そんな質問をしてるんですけれども、
それではですね、
かかると思うっていう、
思われてる方が、
あの、
約は1割しかいないんですね。
えーっと、
自分自身が11.7%で、
あなたの身近な人が、
10.5%っていうことになっていて、
えー、
まあ9割ぐらいの方、
あ、まあ、
そうですね。
あ、
でも、
違うか。
これ、
かかるかもしれないと思うまで含むと、
そうですね。
かかるまで、
かもしれないと思うまで含むと、
8割ぐらいいらっしゃるのか。
あ、
これ、
ちょっと間違えてましたね、
僕。
あ、
それだったら、
まあ、
あの、
はい。
いい認識かな、
という風に思います。
というのは、
結構ね、
あの、
特に、
尿路感染の、
原因となる菌って、
まあ、
大腸菌っていうのが一番多いんですけれども、
その腸の中にいる菌が、
おしっこの中に入ってっていうような、
あー、
菌が多いんですけれども、
これね、
結構今、
耐性菌が問題になっていて、
えー、
まあ、
一番よく使われてる、
使われてきたお薬で、
あの、
ニューキノロンっていう系統のお薬があるんですけど、
これがね、
結構効かないんですよね。
効かないし、
あとは、
ESBL酸性菌っていうですね、
ちょっといろんな、
あー、
抗菌薬が効かない、
抗生物質が効かない菌とかもね、
かなり増えてきてるんで、
まあ、
この辺はね、
ちょっと注意が必要かなと、
本当に思いますね。
はい。
はい。
で、
えーと、
ちょっと、
問いの9とかは、
飛ばさせていただいて、
えー、
で、
問いの10がですね、
先ほど言ってた、
あなたが抗菌薬、
抗生物質を処方された際の行動について、
お答えくださいっていうことで、
えー、
やっぱりね、
途中で良くなったので、
自己判断で飲むのをやめたっていうのとか、
あと、
自己判断で飲んだり飲まなかったりしたっていう方、
こういう方をね、
全部含めると、
3割近い方が、
えーと、
自己判断で中止とか飲まないっていう判断をされていて、
これはね、
逆に、
あの、
ご自身にとっても良くないですし、
世の中全体的にもこう、
耐性菌を増やしてしまうので、
えー、
良くないなというふうに思ったりしました。
はい。
で、
で、
ここからはですね、
私、
個人的には一番注目だったんですけど、
もう10分超えてしまってるんで、
これ、
最後にこれだけご紹介したかったんですけれども、
9-11ですね。
9-11。
あなたはオンライン診療を知っていますか?
っていうことで、
えー、
これはですね、
やっぱりまだまだ認知度低いなと思って、
そもそも利用したことがあるが、
3.7%ですね。
で、
どういうものか知っているが、
28.9%で、
名前を聞いたことがあるが、
51.1%ぐらい。
なので、
まあ、
半数、
今日の人が、
まあ、
知らない、
もしくは名前ぐらいしか知らないっていうのは、
そんな状態なんだなと思って、
えー、
もうちょっと、
オンライン診療を普及してほしいな、
というふうに思った次第です。
はい。
そんな感じですかね。
まあ、
ちょっとその後もね、
いろいろありますけれども、
非常にね、
まあ、
面白いデータだったですし、
まあ、
毎年調査してくれてるんで、
ちょっと今後もね、
追っかけていきたいな、
というふうに思いますけども、
やっぱりね、
本当に、
まあ、
感染に対する、
えーっと、
正しい知識の普及ってね、
なかなか難しいな、
というふうに、
まあ、
ちょっとコロナ禍を通じても思いましたし、
まあ、
今回の調査を見てもですね、
えー、
誤った、
まあ、
今回に関してはね、
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抗菌薬に関してだけですけども、
まあ、
それ以外の部分でもね、
結構、
認識の、
違い、
ズレってあるんだろうな、
というふうに改めて思った次第です。
はい。
ということで、
今日も幸せな一日でありますように、
お相手は内科医の竹でした。
興味津々。