1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
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2025-09-01 09:24

《1327》第1回日本患者会議に出て思ったこと・考えたこと

第1回日本患者会議 Japan Patients Open Meeting:JPoM

https://nanbyo.jp/2025/07/25/jpom1stmtg/


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内科医たけお氏が、前日にオンラインで参加した「第1回日本患者会議(Japan Patients Open Meeting、略称J-POM)」の感想を述べた。この会議は現地とオンラインのハイブリッド形式で開催され、患者やその家族、医療者、研究者、行政、製薬企業など多様な立場(ステークホルダー)の人が参加し、非常に熱心な議論が交わされた。アーカイブがないため、一医療者として特に印象に残った点を共有したいとした。


会議は3つのセッションで構成され、特に最初の2つについて深く考えさせられたという。

1つ目のテーマは「いりょう」、具体的には医療の「近転化と集約化」についてであった。「近転化」とは、標準的な医療を日本のどこにいても等しく受けられるようにすること。この問題は、主催団体ががんや難病の患者会という背景もあり、希少疾患や難病、がん医療に焦点が当たっていたが、今後の医師・医療者不足を考えると、僻地医療を含めた日本の医療全体にとって極めて重要な課題だと感じた。特に希少疾患や難病では、診断までに長い時間がかかったり、診断がついても専門的な治療を受けられる施設が身近になかったりする現状がある。この課題の解決策としてオンライン診療の可能性が議論された。話者自身も、診療内科が近くにない患者のためにクリニックを開業した経緯からその可能性を感じているが、現状では手間がかかる割に診療報酬が低いという制度上の壁があり、普及は簡単ではない。医師が専門医にオンラインで相談できるシステムのように、国や行政が主導して仕組みを整え、診療報酬で評価するような後押しが必要不可欠だと痛感した。


2つ目のテーマは「くらし」、すなわち治療と「就労」の両立について。話者は産業医でもあるため、このテーマには特に考えさせられた。病気を抱えながら働くことには今なお高いハードルが存在する。特に、産業医の選任義務がない従業員50人未満の中小企業では、社内に医療専門職がおらず、病気に関する知識が十分でない人事労務担当者が対応せざるを得ないケースが多い。これでは適切なサポートは困難だ。この状況を改善するためには、医療機関側から企業へのアウトリーチ(訪問支援)や、産業保健領域とのより密な連携が必要だと指摘。「両立支援コーディネーター」という仕組みもあるが、まだ十分に機能しているとは言えないのが実情だという。今後、病と共に働く人は確実に増えるため、社会全体で、病気を持つ人が安心して働き続けられる環境をどう構築していくか、真剣に考える時期に来ていると締めくくった。

サマリー

第1回日本患者会議では、さまざまなステークホルダーが集まり、医療や暮らしに関する重要なテーマについて熱心に議論しています。特に医療の近店化と集約化、また病気を持つ人々の就労と生活の両立が中心に話し合われています。

00:01
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長、内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日から9月ですけれども、今日からまた頑張ってやっていきたいと思います。
患者会議の概要
今日は、昨日開催されました第1回日本患者会議に私、オンラインで出ておりまして、
それの感想を言いたいと思います。
Japan Patients Open Meeting、訳してJ-POMというらしいですけれども、
これが昨日、現地とオンラインハイブリッドで開催されました。
現地は、東京駅近くのIAISのミーティングルームでされていて、
30人限定だったんですけれども、もう満員で、結構早々に埋まっていた気がします。
オンラインは500名までの枠で、昨日は最大多分106、170人ぐらい入っておられたんじゃないかなと思います。
アーカイブはないので、内容の詳細に関しては詳しくはお話しできませんけれども、
医療者として参加していて、いろいろ思うところもありましたので、
その辺のお話をしたいなというふうに思っております。
参加者はですね、現地の方がどういう方がいるかというのを、
司会の方が聞いていただいてたんですけど、本当に多種多様な方がいらっしゃいましたね。
もちろん日本患者会議なんで、患者さんが一番多いんだろうと思うんですけれども、
ご家族の方とか、後、ご遺族の方とか、後は行政の方が一部いらっしゃったのかな、とか、
後、当然大学の研究者の方とか、後、医療者、製薬メーカーの方もいらっしゃったっぽいですね、とかいう感じで、
いろんなステークホルダー、この医療に携わるいろんな方がいらっしゃって、
非常に熱いディスカッションがなされていたなというふうなのが率直な印象でした。
3つのセッションがあって、3つのセッションがあって、最後に交流会、ちょっと私、交流会は出られなかったんですけれども、
医療の重要なテーマ
いう形で進められまして、テーマの1つ目が医療、ひらがなの医療ですね、ということで、禁点化と集薬化という話ですね。
2つ目が暮らし、ひらがなの暮らしで就労の話、3つ目が仕組みということで、工学療養費と社会保障の話でした。
特に私、1個目、2個目に関しては、ちょっとチャットでもコメントを入れさせていただいたんですけれども、
思うところがあって、その辺のお話をしたいなというふうに思います。
まず1つ目の医療に関しての禁点化と集薬化ということなんですけれども、これは本当に非常に重要な話と個人的には思っていて、
というのは、今回は特に希少疾患とか、難病とか、あとがんとかですね、そういうのにかなりフォーカスしたお話がされていて、
というか、その前にちょっとすみません、話に戻りますけれども、そもそもの世話人団体が一般社内法人全国がん患者団体連合会ですね、
と、あともう1つが一般社内法人日本難病疾病団体協議会全元連とJPAですね、が呼びかけ団体となって開催されたということで、
やっぱりこの2つに関連する方が多く参加されておられて、エンジャロン先生もそういったのに詳しい先生が登壇されていたので、
そういう話がメインになっていたんですけれども、ただ、そもそも例えば壁地医療とかもそうですし、医療自体がですね、医者不足、医療者不足に今後確実になっていくんで、
その中でどういうふうに集約化していくか、あと近店化ってちょっとあんまり聞きなじみないかもしれないですけれども、
要は標準的な医療をどこでも日本、どこの場所にいても受けられるようになるかっていうのが近店化ということなんですけれども、
そういうのは非常に重要な話かなというふうに思いました。
これに関してはね、がん関連に関しては、私も以前の職場でがん相談支援センターとかですね、がんはケアの責任者をやっていたんで、非常によく分かるんですけれども、
やっぱり核差がまだあるんですよね。国もその辺分かっていて、がん医療をどういうふうに近店化していくか、
また一部の、特に希少がんですね。我らがんに関しては集約化していくかみたいなことも考えていると思うんですけれども、なかなかこの辺難しいなというのは、
昨日の昨日の聞いていても思いましたし、あとは希少疾患とかですね、難病ですね、これに関してはさらに難しい。これも同じような、がんと同じようなモデルで今やろうとはしてるんですけれども、
そもそもやっぱり医療者の専門家も少ないし、昨日の昨日の中にもありましたけれども、やっぱり診断するまでのラグですね。
診断するまで非常に時間がかかったりとか、あとは診断されてもですね、うまいこと治療に結びつかない。要は治療できるところが気にないとかっていうことがね、今でも結構あるなというふうに思っていて、
この辺りは課題かなというふうに思っています。その中でですね、一つ課題の解決策の一つとして、園長の先生も言われていたのがオンライン診療ですね。
これはですね、すごい僕個人的には可能性があると思いますし、なんなら私のクリニックもですね、診療内科が周りにないっていう方に対してですね、
どういうふうに何かできることないかなというふうに思って、開業したという経緯があるんで、このオンライン診療は特に近店家の部分ですね、に関しては非常に役に立つと個人的にも思っているんですけれども、
ただ、いかんせんね、オンライン診療が手間がかかる割に診療報酬が安いっていう部分がありまして、これはね、なかなかやっていくの難しいですし、
あとはオンラインでですね、相談するシステム、それこそ以前YouTubeとかにも出ていただいた、メディの山田先生っていうのがされている、
医者が医者に聞くオンライン上のコンサルテーションシステムっていうのがですね、あれはね、結構うまいこと回ってるなというふうに思うんですけれども、
こういうのをですね、なんか国とか行政が就労して、もしくは診療方針につけるとかしてやっていかないと、ちょっと近店家していくには難しいんじゃないかなという気がいたしました。
就労と生活の両立
はい。っていうのが一つ目でした。はい。で、二つ目ですね、ちょっと時間がだいぶ落ちてきましたけど、二つ目の暮らしに関してですね、暮らしは就労に関して、
治療と生活面をどういうふうに両立していくかみたいなことなんですけど、特に仕事に関連してはですね、私、産業医もしていて、いろんな方に関わっていますけれども、
やっぱりですね、病気を持つ方が働くっていうのは、結構ね、やっぱり企業さんによってはハードルが高いっていうのはね、すごい感じていますね。
これ、昨日のチャットで私入れたんですけれども、そもそも産業医の専任義務があるのは50人以上の事業所だけじゃないですか。
だから50人以下の、いわゆる中小企業的なところには、そもそも医療職がいないっていうのがありますし、衛生管理者の設置義務も50人以上なんで、
その衛生管理者もいないと、人事労務の方が医療的なこととか病気のことがあんまりよく分からない中でやっておられる部分も結構あるんじゃないかなというふうに思いますね。
だからそこら辺り、結構医療側からのアウトソーシングであったりとか、アウトリーチであったりとか、あとはやっぱり産業保険領域とのコラボレーションが非常に重要になるんじゃないかなというふうに思いました。
もちろん、仕組みとしての両立支援コーディネーターというのもあったりしてきて、これは昨日の議論の中にも少し出てきたりしましたけれども、やっぱりまだまだうまいこと働いていないんじゃないかなというふうに個人的には思っていまして、
この辺り、ただ病気を持つ方の方がこれから多くなってくると思いますので、病気を持ちながらでも働くというのは今後の日本社会では必須になってくるかなというふうに思いますね。
そこら辺のあり方も考える時期に来ているんじゃないかなというふうに思いました。
という感じでございました。他にもね、ちょっといろいろ思うところありましたけれども、アーカイブはないですし、個人的な感想なんで、こんな感じで終わりにしたいと思います。
それでは、最後、しんしんじゃんけんいきたいとおもいます。いきますよー。
しんしんじゃんけん、じゃんけんぱ!
ということで、今日も幸せな一日でありますように。おはようございました。興味津々。
09:24

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