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2025-11-09 12:16

《1386》知っていますか?リフィル処方箋のいま💊

■本日のリクエスト

地方の小さな診療所などは院内処方のところもあり、まだまだリフィル処方箋が普及していないと実感しています。現実、ドクターは(診察が減るわけですから)リフィル処方箋を出しやすいのか?患者から言うものなのか?などなど

リフィル処方箋について解説していただきたいです。

・仕組み、リフィル処方箋の現状

「リフィル処方箋」を知っていますか?1度の診察で最大3回まで薬の処方を受けられます!https://www.gov-online.go.jp/article/202411/entry-6756.html

リフィル処方箋の認知率や利用状況に関するダッシュボードhttps://www.digital.go.jp/resources/govdashboard/refill-prescription


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)


今回はリスナーからの質問に基づき、「リフィル処方箋」の仕組みや現状について解説します。


### リフィル処方箋の仕組みとメリット

リフィル処方箋とは、2022年度に導入された制度で、症状が安定している患者に対し、医師が認めた場合に限り、1枚の処方箋で最大3回まで繰り返し薬を受け取れる仕組みです。


**主なメリット**

* **患者側:** 通院の負担(時間、交通費など)が軽減されます。

* **社会全体:** 医療費全体の抑制につながります。


**対象となる患者と薬**

対象は、高血圧や糖尿病、アレルギー性鼻炎など、症状が安定している慢性疾患の患者です。一方で、処方日数に制限のある新薬や向精神薬、湿布薬などは対象外となります。


### 患者側の注意点

リフィル処方箋を利用する際は、以下の点に注意が必要です。

1. **自己管理の重要性:** 診察の間隔が空くため、体調の変化を見逃さないよう自己管理が求められます。

2. **処方箋の保管:** 3回使い切るまで、処方箋を紛失しないように自分で保管しなければなりません。紛失のリスクをなくす電子処方箋も便利ですが、まだ普及途上です。

3. **調剤期間の遵守:** 2回目以降の調剤は、前回の調剤日を基準とした「次回の調剤予定日」の前後7日以内に行う必要があります。


### 医療機関側の本音と普及の壁

「診察が減るなら、医師はリフィル処方箋を出しやすいのでは?」という質問がありましたが、現実はその逆です。特に診療所レベルでは、リフィル処方箋に消極的な傾向があります。なぜなら、診察回数が減ることはクリニックの収入減少に直結するからです。このため、医師会も基本的には反対の姿勢を示しており、これが普及の大きな壁となっています。


### 認知度と利用率の現状

デジタル庁の調査によると、リフィル処方箋の現状は以下の通りです。

* **患者側の認知度:** 約30%と低く、特に高齢者層で知られていません。

* **利用意向と実績:** 症状が安定していれば約7割が「利用したい」と考えていますが、実際に交付された経験がある人は1割未満です。

* **医師側の状況:** 認知度は約97%と非常に高いものの、実際に発行した経験がある医師は4割程度にとどまっています。


結論として、リフィル処方箋は患者の負担を減らす優れた制度ですが、医療機関側の経営的な事情や、国民全体の認知度の低さが普及を妨げているのが現状です。この制度が有効に機能するためには、患者自身の正しい理解と自己管理、そして医師と薬剤師のより密な連携が重要となります。

サマリー

リフィル処方箋は、患者が最大3回まで同じ処方箋を使用できる新しい制度であり、通院の負担軽減や医療費の抑制が期待されています。しかし、この制度の導入に対して医療機関の反発や薬剤師の役割の重要性が議論されています。エピソードでは、リフィル処方箋に関する認知率や活用状況が探求されており、特に高齢者の認知率が低いことが強調されています。また、医療機関と薬局の対応についても言及され、リフィル処方箋の利点と今後の課題が議論されています。

00:01
内科医たけおの心身健康ラジオ、みなさんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるみなさんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日も質問リクエスト回答をじゃんじゃんやっていこうと思いますけれども、
今日いただいているのは、直近でいただいたご質問リクエストになります。
匿名の方からのご質問なんですけれども、ご質問というかリクエストなんですけれども、
リフィル処方箋の概要
地方の小さな診療所などは院内処方のところもあり、まだまだリフィル処方箋が普及していないと実感しています。
現実、ドクターは、診察が減るわけですから、リフィル処方箋を出しやすいのか患者から言うものなのかなどなど、
リフィル処方箋について解説していただきたいです。
ということで、仕組みとかリフィル処方箋の現状とかというような形でのリクエストをいただいております。
リクエストいただきありがとうございます。
リフィル処方箋、以前にも医療ニュースとかで何回か扱った気はするんですけれども、
この回として正式には扱っていなかったなというふうに思いまして、
何かいい資料がないかなというふうに探したところ、2ついい資料を見つけまして、
1つが政府広報オンライン、こんなサイトがあるんだというのを初めて知りましたけれども、
それとデジタル庁が、デジタル庁っていろんな調査をやっているんですけれども、
その中でリフィル処方箋の認知率や利用状況に関するダッシュボードというのがありまして、
この2つをちょっと合わせてお話しできたらなというふうに思います。
まずは政府広報オンラインのほうですね、リフィル処方箋のことでリフィル処方箋を知っていますか?
リフィル処方箋の診察で最大3回まで薬の処方を受けられますという、
今年の1月30日の記事というか、多分広報なんだろうと思うんですけれども、
ということになっております。
まずポイントですね、リフィル処方箋、ちょっと後からは言いますが、
聞いたことがある方は結構多いと思うんですけれども、ご存知ですかということで、
令和4年度、2022年度、だから今から3年前かなに導入された新しい処方箋で、
1通で最大3回まで繰り返し使用することができる処方箋です。
これにより通院の回数を減らせるなど、さまざまな人にとってメリットがある制度です。
リフィル処方箋は通常の処方箋とどう違うのか、対象となる人はどんな人なのか、
どんなメリットがあるのかわかりやすく解説しますということで、
4つの項目で、3つプラスコラムという形で書いてあります。
まず①ですね、リフィル処方箋とはそのメリットはということで、
冒頭にも言いましたように、1回処方箋が出れば、それが最大3回まで使えるというのが、
このリフィル処方箋の最大の仕組みなんですよね。
ただ対象とか処方箋が限られていて、その2つ目の段落で書いてありますけれども、
医師がリフィル可能とした患者さんだけが対象になるということで、
どういう患者さんかというと、症状が安定している患者で、
なおかつ薬剤師による副薬管理の下、一定期間内に処方箋の反復使用が可能ということになっておりまして、
なので症状が安定しているのが前提なんですね。
対象としてはここに書いてあるように、高血圧投入病とか、
アレルギー性鼻炎とか、花粉症を中心とするようなものとかというのが、
リフィル処方箋の対象になってくるということになっておりますが、
ただちょっとアンダーラインを引いてないですけれども、
薬も限られているんですね。シップとか新薬とか厚生新薬とか、
こういうのはリフィルがそもそもできないということになってしまうので、
その点までご留意いただけたらなというふうに思います。
これでは処方箋で見た目がどんな感じで変わるのかということになると、
この図が書いてありますけれども、このリフィル化というところでチェックされていて、
回数が例えば3回とかということになると、3回まで同じ処方箋が
使えるということになっております。
患者へのメリットとデメリット
メリットとしては、患者さん側としては通院負担が減るとか、
医療経済的には医療費全体の抑制につながるということになっていて、
あと待ち時間も減りますし、みたいな感じで、いいことしかないんじゃないかということで、
しかも今回質問者さんも新薬が減るわけですから、
リフィル処方箋を出しやすいのかみたいなことで、
ご質問でもいただいていたんですけれども、
患者さん側としてはかなりメリットが大きいと個人的には思いますけれども、
逆に新薬が最大2回抜けるので、
その間の自己管理とか病状が悪くなっていても、
気づかれないという可能性が上がりますので、
その辺は患者さん、あるいは薬剤師さんの力が非常に求められる制度かなと思います。
一方で病院側としては新薬が減るから出しやすいのかということで、
ご質問いただいていたのですが、これは全く逆で、
以前私が勧めていたクリニックでもそうなんですけれども、
リフィル処方箋は非常に、特に診療所レベルですけれども、
ビクビクしております。
医師会も基本的には反対の姿勢なんですよね。
というのはこれ病院の売上に直結するので、
3回の診察が1回になってしまうということで、
みんなリフィル処方箋を希望されたらどうなるのかみたいな議論も上がるぐらいなので、
個人的には全然リフィル処方箋はむちゃくちゃいいと思うんですけれども、
病院の特に経営している方に関してはリフィル処方箋は、
あまり良く思っていないというか、新薬が減るからいいという、
そういう形ではないというのは知っておいていただいてもいいかなと思いました。
このペースは全然終わらないので2番にいきますけれども、
リフィル処方箋の受け取り方法
リフィル処方箋の受け取る方法は処方箋の保管に注意ということで、
繰り返しになりますけれども、リフィル処方箋は3回まで、
最大3回同じ処方箋が使えるわけなんですけれども、
まず1つは受け取り期間、これ注意が必要で、
処方箋のそもそも有効期限があるということはご存知ですかね。
処方箋の有効期限って原則的には4日なんですよね。
長期の休みを挟むとかだったら書き換えることができるように、
原則4日以内で、ただこのリフィルに関しては、
その次の調剤予定ですね。
例えばオクセリ30日後に出ているんだったら30日前後、
7日間の間にまた薬局に行かないといけないということになっています。
一応これもアンダライン引いてないんですけど、
別の薬局でも受け取りも可能なんですけれども、
これはあんまり薬局、基本的にはかかりつけ薬みたいな形で、
同じ薬局に行かれるのがいいかなというふうには思いますね。
そういうのは3回最大使えるということになっているんですけれども、
ただリフィルでやっていいかどうかというのは、
最終的に薬剤師さんがその場で確認してということになりますので、
先ほども言ったようにこの点で薬剤師さんの役割って非常に大きいかなというふうに思います。
リフィル処方箋の現状
あとは注意が、この処方箋を、
破棄してはいけない、破棄してはいけないというか、
なくしてはいけないんですよね。
処方箋としては効力がずっとその3回使うまで生きるので、
それを保存しておかないといけないんですよね。
これを忘れてはいけなくて、
そのためにこの電子処方箋の活用も便利ですというふうに書いてあるんですけれども、
ただ電子処方箋はまだまだ浸透していなくて、
これはまた統計を調べないといけないですけれども、
電子処方箋は確かにいいんですけれども、
紛失の恐れもありませんと書いてあるんですけれども、
システムとして薬局は結構対応しているところが多いんですけれども、
医療機関、特にクリニックが対応していないところが非常に多いかなというふうに思いますね。
という感じでした。
その下にですね、コラムリフィル処方箋と長期処方の違いというのが書いてあって、
これ長期処方に関しても先ほど言ったように、
クリニックレベルは長期処方を軽減される傾向にあるのはそういった理由なんですね。
リフィル処方箋と長期処方の違いというのがありますけれども、
いずれにしても、やっぱり患者さんあるいは薬剤さんの力が非常に求められるかなというふうに思います。
で、③処方については医師に相談をということで、
この薬剤師さんと医師の役割分担が非常に重要で、
処方箋は医者にしかないんですね。
これ現状の日本ではですね。
だから処方に関して薬剤師さんに、
認知率と医療機関の対応
もちろん相談することは可能なんですけれども、
それを最終的に決定するのは医師ということになるので、
リフィル処方箋の中身を変えたいとかっていう場合には必ず診察が必要になってきます。
という感じですかね。
でも、個人的にはシステムとしてはいい制度かなというふうに思いますし、
医療費もものすごい増えている中で、
こういう非常に小さなことかもしれないですけれども、
こういうのを皆さん知っていただくことで、
活用していただくというのがいいかなというふうに思いました。
デジタル庁のこの利用調査の認知率とかのやつが、
資料として出ていまして、
患者さん側としてはですね、
リフィル処方箋の認知状況、リフィル処方箋を知っているという方は、
30%、29.1%にとどまるということで、
まだ7割ぐらいの方が知らないということになっております。
特に高齢者ですね、
60代、70代、80代の認知率が非常に低いということになっております。
あともう一つ衝撃だったのが、
認知度の年次推移というのが2022年と2023年出てるんですけれども、
なぜか2023年の方が下がるっていう、
なんでなのかちょっとよくわからないんですけれども、
2022年度は36%ぐらいの認知率があったんですけれども、
2023年はなぜか落ちて29.1%になるという、
ちょっと謎でした、これ。
ただ症状が安定している場合にリフィル処方箋を利用したいと考えている方は、
68.0%で、これはそうですよね、
お金のこともありますし、
待ち時間とか通院の手間とかですね、
いろんなことがあると思うので。
実際にリフィル処方箋を交付されたことがある方は、
9.3%というのもまだ1割には満たないという、
そんな感じでしたね。
逆に、医師に関しては認知状況は96.7%ということになっていて、
これはほぼ認知されているかなというふうに思います。
ただですね、やっぱり診療所はですね、
認知率ちょっと名称だけ知っている方が多かったりとか、
ということになっていますし、
あとはこれに関しても認知量の年次推移ですね。
に関しては、
これはほぼ6倍かなという感じで、
全体のリフィル処方箋を発行したことがあるという方は、
まだ40.4%というのもあるということになっておりました。
あとは薬剤師さんはね、ほぼ知ってますね。
薬剤師さんは99.5%知っていてというような、
そんな結果でございました。
はい、ということで、
じゃあ最後にしんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー。
しんしんじゃんけんじゃんけん。
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
お会いしてもらいたいだけでした。
今日もしんしん。
12:16

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