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2025-07-07 10:03

《1279》誤嚥性肺炎には、診断・治療・サポーーーーーート‼️

論文はこちら

"Diagnose, Treat, and SUPPORT". Clinical competencies in the management of older adults with aspiration pneumonia: a scoping review

https://link.springer.com/article/10.1007/s41999-023-00898-4


以前の放送)

《813》誤嚥性肺炎のみかたの正解キター‼️

https://open.spotify.com/episode/0MKfMZhR6u5SLeyFhrfJb8?si=685a20c289a54ed7

https://stand.fm/episodes/658202b10c1f75c83cffebcf


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《AI要約》誤字はご容赦!


以下は、音声番組「内科医たけおの心身健康ラジオ」の内容を箇条書きで要約したものです。


### **テーマ:誤嚥性肺炎の最新知見「Diagnose, Treat, and Support」**


内科医の竹尾氏が、2023年12月にヨーロッパの老年医学雑誌に掲載された誤嚥性肺炎に関する論文を解説。この論文は「Diagnose, Treat, and Support (DTS)」という包括的なアプローチを提唱しています。


* **はじめに**

* 週末の緩和医療学会で、イギリス在住の吉松由貴先生が紹介した誤嚥性肺炎に関するキー論文がテーマ。

* この論文は、誤嚥性肺炎に関する様々な研究を集約し、「診断」「治療」「サポート」の3つの柱で体系的にまとめたもの。


* **D: Diagnose (診断)**

* 誤嚥性肺炎の診断は、通常の肺炎との区別が難しく、グレーゾーンが多いのが実情。

* 高齢、嚥下機能の低下、基礎疾患(脳梗塞、パーキンソン病など)の有無が診断の重要な手がかりとなる。

* 肺炎だと思っていたら結核だった、心不全を合併していたなど、他の疾患との鑑別診断が非常に重要。


* **T: Treat (治療)**

* 基本は抗菌薬(抗生物質)による治療だが、原因菌に対する考え方が変化している。

* 従来は口腔内の「嫌気性菌」をカバーする抗菌薬が重視されていたが、近年の研究では必ずしもそれを強く意識する必要はないという考え方も出てきている。

* 特に在宅医療では、1日複数回の点滴が必要な薬は負担が大きいため、1日1回の点滴で済む薬(嫌気性菌への効果はやや弱い)でも十分に治療可能であることが示されている。

* ただし、肺に膿がたまる「膿瘍」など重症化した場合は、専門的な治療や強力な抗菌薬が必要となる。


* **S: Support (サポート)**

* このアプローチで最も重視されるのが、多職種による包括的なサポート。「SUPPORT」の頭文字をとって、以下の7つの要素が挙げられている。

* **S (Swallow & Nutrition): 嚥下と栄養への介入**

* 嚥下機能の評価と訓練、適切な栄養管理が再発防止の基本。

* **U (Underlying Condition): 背景疾患の管理**

* 誤嚥の原因となっている脳梗塞やパーキンソン病などの基礎疾患をしっかり管理することが重要。

* **P (Prognosis & Decision Making): 予後予測と意思決定支援**

* 誤嚥性肺炎は再発を繰り返し、予後予測が非常に難しい。そのため、患者・家族と今後の治療方針について繰り返し話し合う意思決定支援が不可欠。

* **P (Prevention & Palliation): 予防と緩和ケア**

* 再発予防のための工夫(後述の口腔ケアやリハビリなど)と、苦痛を和らげる緩和的アプローチを同時に進める。

* **O (Oral Management): 口腔管理**

* 口腔ケアは、肺炎の原因となる細菌を減らす上で極めて重要。誤嚥性肺炎の予防の要となる。

* **R (Rehabilitation): リハビリテーション**

* 特に食事の際の「ポジショニング(姿勢)」が重要。誤嚥しにくい姿勢を保つことで、安全に食事を摂ることができる。

* **T (Team Approach): チームアプローチ**

* この論文の結論。医師、看護師、理学療法士、栄養士など、多職種がチームで連携して患者を支えることが最も重要であると強調している。

サマリー

このエピソードでは、吉松由紀先生が誤嚥性肺炎の診断や治療、サポートについて教育講演を行っています。特に、誤嚥性肺炎に対するチームアプローチや多職種によるサポートの重要性が強調されています。

誤嚥性肺炎の教育講演
内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問、お待ちしております。
ということで、今日はですね、ちょっと昨日に引き継いだネタとしてですね、
この週末の河合医療学会の中で、最後の教育講演ですね、教育講演24っていうやつで、
誤嚥性肺炎のお話をイギリスに留学、留学というか、もうイギリス在住かな、
にされている吉松由紀先生にお話しいただいたんですけれども、
その中でですね、この誤嚥性肺炎の起因論文みたいなのをご紹介いただいて、
もう私もその研究一部、参加させていただいたんですけれども、
2023年の12月に出ている論文ですね、これのご紹介をしたいというふうに思います。
実はですね、私ちょっと記憶力3分しかないんで、これやったような気がするなと思ったら、やっぱりやってましたね。
2023年の12月20日、だから論文が出た直後ぐらいに、
スタイフの813回ですね、誤嚥性肺炎の見方の正解きたっていうタイトルで、
1回放送してるっぽいんですけれども、
内容、僕も忘れてるんで、改めてお話したいなというふうに思います。
どういう感じの論文かというとですね、この標語としてですね、
このDiagnose Treat and Supportっていう標語を作ってですね、
いろんな誤嚥性肺炎に関する論文をですね、集めてきて、
それをですね、みんなでどういう要素が誤嚥性肺炎の診断、診療に必要かっていうのを検討して、
それをカテゴリー化してまとめたっていう、
そういう頭文字を取ってDiagnose Treat and Supportっていうものにしたっていう、
そんな感じの論文になっていて、
ヨーロッパの老年医学雑誌ですね、 European Geriatric Medicineかな、に出ております。
誤嚥性肺炎の診断と治療
でですね、この図をですね、ぜひご覧いただけたらなというふうに思うんですけれども、
その頭文字を取ってDiagnose Treat and Supportになってるんですけど、
まず診断ですね。
まず診断は誤嚥性肺炎かどうかっていうところで、
これ結構ね誤嚥性肺炎の診断って難しいんですね。
肺炎と誤嚥性肺炎ってじゃあどう違うのみたいなのとかですね、
一昨日のそのご講演の中にもありましたけれども、
実際には誤嚥のありなしとかっていうのを明確に、
科学的に区別するのは困難なんで、結構ねグレーゾーンなんですよね。
なんですけれども、やっぱり年齢いけばいくほど、
高齢になればなるほど、演劇の問題っていうのは起こってきますし、
あと基礎疾患も増えてきますよね。
なのでその辺の基礎疾患に由来する誤嚥性肺炎とかっていうのも、
当然起こってくるっていうことで、この診断の部分が非常に大事ですね。
あとは、肺炎と思っていたら血核だったとかですね、
こういうの非常にあるあるんですけれども、
あとは腎不全が合併しているとかですね、こういうのも結構ありますので、
その診断の部分がまず大事っていうのは当然かなというふうに思います。
2つ目のトリートですね。
トリートは当然誤嚥性肺炎、通常誤炎だけで肺炎を起こさないっていうパターンもあるんですけれども、
誤炎性肺炎を起こした場合には抗菌薬、抗生ウイスターを治療していくわけなんですけれども、
ここでよくあるのが肩肌成菌っていうですね、
これちょっと一般の方には肩肌成菌なりそれって思うかもしれないですけれども、
肺菌の中には抗肌成菌っていうですね、その空気がないと生きられない菌とですね、
肩肌成菌っていうですね、空気がなくても生きていけるような菌みたいな、
ちょっとこれ厳密な定義違うんですけれども、
簡単に言うとそういう菌があって、
で、誤炎性肺炎に関してはですね、この肩肌成菌っていう、
肩肌って、気圧の菌に嫌がると書いて肩肌成っていうふうに、
抗肌成は子供のほうですね、で肩肌成が嫌がるのほうなんですけれども、
それの菌が悪さするんじゃないかっていうことで、
その肩肌成菌にも効くような抗菌薬を使っていくのが一般的ではあったんですよね。
あったんですけれども、ただそれの元となっている研究って非常に古い研究で、
今の結構環境良くなってるじゃないですかっていう場合には、
必ずしもその肩肌成菌っていうのも抗菌薬のスペクトラムっていうふうに言うんですけれども、
その対象として加えなくてもいいんじゃないかっていう説とかあってですね、
あとは内服の場合には別にいいんですけど、
天敵の場合にはですね、その肩肌成菌をやっつけようというふうに思うとですね、
1日何回も天敵しないといけないんですよね。
なんですけれども、これ在宅とかの場合には1日何回も天敵するって現実的じゃないじゃないですか。
なので、1日1回の天敵でもいいようにするっていう。
その代わりに肩肌成菌はそんなにカバーっていうか、
肩肌成菌をやっつける力はそんなに強くはないんですけれども、
でもそれでも十分に治療できるっていうような研究もあったりとかしてですね、
はい、っていうのをやっていくということですね。
ただ当然ですけど、その農業って言ってですね、
産みだわりになったりとかですね、
いう場合にはその抗起薬だけの治療ではうまくいかないので、
やっぱり専門的な治療が必要になってきたりもするっていう感じですね。
サポートの重要性
で、最後にですね、今回ご講演の中で非常に重視していただいたこの最後のサポートですね。
これまあいろんなサポート、多職種でサポートしていくということは重要ということなんですけれども、
これ頭文字を取ってね、サポートになってるんですね。
で、まず一つ目のSですね、Sがスワロー&ニュートリションインターヴェンションということで、
えんげですね、ヤクルトスワローズのスワローですけれども、
あとAOAの介入ということで、やっぱりね、ご炎性肺炎を起こす原因の一つとして、
やっぱりえんげの問題っていうのは当然あるんですよね。
はい、例えばまあ元のお病気としてノブコーソクを持っているとかですね、
あとは何でもいいですけど、まあパーキンソン病を持っているとかですね、
そういうのでえんげ飲み込みの機能が悪くなっている、
そもそも物を認識できないとかですね、そういう方もいらっしゃいますし、
はい、なのでそういうものとか、あとはやっぱりAOAでどういう風にやっていくかっていうのは非常に重要なんで、
まあそれがSですね、はい。
で、二つ目がUですね、アンダーラインコンディションマネジメントということで、
まああの背景の病気の管理っていうことですね。
まあこれは先ほど言ったように、まあ五原性肺炎を起こす根本には何らかの原因があることもあるので、
まあそこをちゃんと検索して対応しようよっていうことですね。
まあただ高齢には逆らえない、年齢はねどうしようもないんですけども、はい。
で、三つ目がプログノーシスエバリエーション&ディシジョンメイキングっていうことで、
用語予測ですね、と意思決定ですね、意思決定支援っていう感じで、
まあこれね、五原性肺炎の用語を予測していくのは非常に困難なんですよね。
あの、五原性肺炎一回だけっていうことはなくて、必ずね繰り返していくんですけれども、
その繰り返しの中でどういう感じで今後なっていくかっていうのを予測するのが、
あの、がん以上にね難しいんですね。
がんの方がね非常に予測しやすいんですけれども、
五原性肺炎とか、まあ他の腎不全、腎不全とかもそうなんですけれども、
こういうがん以外の病気に関してはね非常に難しくって、
あとはその、まあ意思決定支援って書きましたけれども、
まあ様々なねこうバリエーションがあり得るので、
そこら辺をやっぱり患者さんご家族とともに考えていく必要性があるっていう感じですね、はい。
で、5つ目、Pの、あ、4つ目でした。
4つ目、Pの2つ目ですけれども、予防と緩和っていうことで、
プレベンション&パリエーションっていうことで、まあこれは言わずもがなるんですよね。
やっぱり先ほど言ったように、五原性肺炎は繰り返す方もいらっしゃるんですけれども、
やっぱり繰り返さないための工夫とかですね、いうのは非常に重要ですし、
あとは、まあ緩和的な治療も必要になってくるっていうことですね、はい。
で、5つ目、Oですね、オーラルマネジメント、航空ケアですね、これはもう非常に重要ですね。
あの今回の学会の中ではですね、口のセッションさせていただきましたけれども、
やっぱり口のケアって非常に大事なんで、
はい、まあ五原性肺炎の予防の観点でも航空ケアは非常に大事です。
で、R、リハビリテーションですね。リハビリテーションは特にポジショニングですね。
あのこれ、この姿勢で食べたら絶対五原するわ、みたいな姿勢ってあるんですよね。
で、そういうのを、必ずしもね、理学療法士さんじゃなくてもいいんです。
PTさんいないところで結構あると思うんですけれども、やっぱり看護師さんとか、
もしくはご家族さんでも全然いいと思うんですけれども、
ちゃんとしっかり五原しにくい姿勢で食べていただくっていうのは非常に重要かなというふうに思います。
で、最後Tがチームアプローチっていうことで、これがこの論文の一番大事なところっていうか、
やっぱり多色種でチームで介入するっていうことは非常に大事だよっていうことを最後にチームアプローチっていうことで強調されていております。
はい、ということで、これ論文ですね、フリーで読めるので、ぜひもしご興味ある方いらっしゃいましたら、
今AIに突っ込んだら結構読めると思いますんで、ぜひご覧いただけたらなというふうに思います。
はい、では最後しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー、しんしんじゃんけん、じゃんけん、じゃんけん!
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
はい、ご覧いただいた犬竹でした。
今日にしんしん。
10:03

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