内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
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あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日は1週間の放送の振り返りじゃなくて、
今日も心身医療ニュースをやっていこうと思うんですけれども、
今週も結構いろんなニュースがありまして、
そのうち厳選に厳選を重ねた3本のニュースをご紹介したいと思います。
1本目は、またAIの話で、救急受診すべきかどうかをAIに聞いた論文が出まして、
それに関する話題。
2つ目は、病院の建て替え。
これ、今までも何回か取り上げていますけれども、
非常に近い病院の、かなりよく事情を知っているところの記事が出ておりましたので、
これを2つ目にご紹介して、
3つ目は、医療的ケア時のお話が出ていたので、
これ非常にいいなと思ってご紹介しようと思います。
ということで、まず1本目ですね。
まず1本目は、
というか、今気が付きましたけど、
今日3本とも読売新聞ですね。
意図せずでした。
4月の6日の読売新聞オンラインのニュースですけれども、
ヤフーニュースにも出ているやつですね。
救急受診すべきか?チャットGPT助言。
利用者が解釈を誤る恐れ。過度な依存を避けるべき。
というような、そんな記事のタイトルになっております。
記事の冒頭だけちょっと読ませていただくと、
体調不良で救急を受診すべきかどうかを、
対話型AI、人工知能サービス、チャットGPTに答えさせた助言について、
利用者が不正確に解釈する恐れがあるとの見解を、
日本救急医学会がまとめた。
同学会は判断に迷う際は、医療関係者で相談し、
分かりやすい言葉で解説してもらうことが必要だとしている。
というような、そんな記事の書き出しになっております。
はい。が、これはですね、私これも非常に物申したいなというふうに思っておりまして、
これね、ちょっとタイトルが若干誤解を…
まあ、いいのかな。
いや、結論ですね。いろんなツッコミどころがありまして、
実はこれ、日本救急医学会のホームページを見させていただきまして、
論文もですね、今年出たんですよね。
それもざっと目を通させていただいたんですけれども、
まずですね、これ、チャットGPTの3.5でやってるんですよね。
で、私、AIをもうこの1年以上ずっと使い続けてますけれども、
3.5はね、まだやっぱり結構ハルシネーションが多い上に、
やっぱり言い回しとかですね、そこら辺がね、なんか、
ああ、AIだなっていう感じの回答だったんですけれども、
今の4Oとかですね、あとはO1とか、そういう推論モデルとかもそうですけれども、
非常にね、いい言い回しで返してくるんで、
これは、今のAIのことは反映してないんじゃないかな。
これ、一応、論文のリミテーションにもそういうふうに書いてはあるんですけれども、
リミテーションっていう研究の限界っていうのがあるんですけれども、
それが、最新版じゃないよっていうふうに書いてあるんですけれども、
それ、本当におっしゃる通りで、
これ、去年、一昨年かな、かなり初期に使ったやつなので、
今のAIとはだいぶ話違うだっていう、そんな感じになっております。
し、あとはですね、これ、AIの回答はですね、比較的正しいんですっていうのをね、
これ、医療関係者が157人からどう解釈するかっていうことで、
特に緊急度の低い152例では、
回答の89%が専門家から適切と判断されたっていうことになっていて、
ただ、それをですね、医療関係者以外の方で誤解されるっていうことになっているので、
っていう感じなんです。
だから、これね、別にAIが悪いというわけではない気もするんですけどね、
っていう感じです。
あとはですね、これ直近、今週まさにですね、
桜先生と症状のやり取りするのやったじゃないですか。
あれにあたって、結構ね、私、いろんな症状をデモで、
AIに入れてですね、こういうときにはどういう反応が返っていくかみたいなのをね、
実は裏でこそこそやってたんですけれども、
それでいくとですね、今のGeminiの、Google Geminiの一番新しいモデルですね、
Gemini 2.5 Proっていうのがあるんですけども、
これに入れるとですね、絶対に自信をお詰めしますとかですね、
何回書いても同じようなことで、自信感謝を促されたりとかするんで、
これはね、今はかなり改善されてるんじゃないかなというふうに思いますね。
当時はね、そこまで強く自信を促す言い回しとかしなかったかもしれないんですけれども、
それっぽく、優秀だ、天文家っぽい感じで返してきたりしたんですけれども、
今はね、もちろん言ってることはかなり正確なんですけれども、
それ以上にちゃんと自信を促すような仕掛けが入ってるんで、
今のAIとはだいぶね、乖離した生命論文だなというふうに思ったりもしました。
それぐらいね、AIの進化早いんでっていう感じですね。
でした。ちょっと1本目しゃべりすぎました。
続きまして2本目ですね。
2本目は4月5日の、これまた読売新聞のニュースですけれども、
東郷新病院は会員延期、事業費20億円増、厳しさ増す病院系新市長に問われるカジトリということで、
記事のタイトルです。
冒頭だけ読ませていただくと、今月1月、兵庫県痛み指揮会の
市立痛み病院検討特別委員会で、市立痛み病院の新病院会員が、
目標の2026年8月から27年度後半に述べることが明らかにされた
基幹病院の建設予定地で、土壌線が想定を大きく超えて広がっていると判断したためだというような、
そんな記事の書き出しになっておりまして、
これはですね、私実は先々月で市立痛み病院に行っておりまして、
というのは、神奈川県の研修会で結構毎年お邪魔してるんですけれども、
この辺の土地管がない方は何のこっちゃっていう話かもしれないですけれども、
市立痛み病院というところと、近畿中央病院という、同じく板橋にある病院なんですけれども、
その2つが合併してですね、新しい病院を建てるっていう話がですね、
もう何年前だろうな、5年、5、6年くらい前から多分ありまして、
で、実際に建て替え始まったんですけれども、ただ汚染が進んでいるということで、
この写真も載ってますけれども、まさにこの間お邪魔した時のこんな感じだったんですけれども、
壮大にね、舌を掘り起こしていて、
これ、来年でも間に合うのかって病院内の方は言ってたぐらいなんですけれども、
それが来年も無理で、再来年度後半になるっていうような、そんな感じになっております。
当然ですけれども、事業費も増すっていう、そんな感じになっていて、
これなかなか大変だなと思いますね。
今、病院の建て替えもですね、人件費も含めてですね、非常にコスト高になってますし、資材費もそうですけれども、
なので、病院の建て替え自体が困難っていうところは、今後絶対出てくると思いますね。
この、いったい病院に関してはもう建て替え始めてるんで、多分ここから引き返すっていうことはできないと思うんですけれども、
その建て替え自体が結構困難になってくる時代になってきたなというふうに思って、ちょっとご紹介させていただきました。