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2023-12-20 09:59

《813》誤嚥性肺炎のみかたの正解キター‼️

論文はこちら

https://link.springer.com/article/10.1007/s41999-023-00898-4


本日のAI要約

この話は、誤嚥性肺炎(飲み込んだものが気管に入ってしまうことで引き起こされる肺炎)に関する研究についてです。イギリスで留学している先生が主導して、2年以上かけて研究を行い、最終的にヨーロッパの老年医学会の学会雑誌に論文を掲載しました。この論文は無料で読め、内容は誤嚥性肺炎の診療に必要な要素を詳しく説明しています。699の論文を分析し、最終的に99の論文が選ばれました。特に、日本の研究が多く含まれていることが注目されています。

論文の主な内容は、誤嚥性肺炎の診断、治療、支援の重要性に焦点を当てています。診断は難しいが重要であり、治療は抗菌薬の選択や全身管理が含まれます。サポート部分では、嚥下と栄養管理、基礎疾患の管理、予後予測と意思決定支援、予防と症状緩和、口腔ケア、リハビリテーション、そしてチームアプローチが強調されています。これらの頭文字を取って「サポート」という概念が生まれました。この研究は、特に高齢者が増える中で、誤嚥性肺炎の重要性を強調しています。

サマリー

内科医たけおの心身健康ラジオは、毎朝5時50分に役立つ小話を配信しています。今日は吉松由貴先生が誤嚥性肺炎の論文をまとめ、パブリッシュされました。誤嚥性肺炎の治療と予防には、スワロー&ニュートレーションインターベンション、背景の病気の適切な管理、予後予測と意思決定支援、症状緩和と予防、口腔ケア、リハビリテーション、そしてチームアプローチのサポートが必要です。

00:02
内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長、内科医たけおと申します。
この放送では、色に混ざるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開の話録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日は水曜日、論文紹介をやっていこうと思いますけれども、
ついにですね、ついにこの日がやってまいりました。
誤嚥性肺炎の多色種連携のプロジェクト
えっとですね、論文が、まあ私もちょっとここ3年、4年かな、3年か関わらせていただいている
誤嚥性肺炎の多色種連携のプロジェクト、JPIPっていうのがあるんですけれども、それからですね、論文がついに出ました。
で、論文のヒットをですね、務めていただいたのが吉松由貴先生っていうことで、
まああの先月、先々月かな、私のYouTubeチャンネルにもご出演いただいた、
吉松由貴先生ですけれども、もうね、誤嚥性肺炎に対する熱がね、すごいんですわ。
はい、すごくて、まあそれ関連で今、イギリスに留学されてらっしゃいますけれども、
はい、その先生がこういうのをまとめたいということで、
もう2年越し?3年ではないか、2年ぐらいかけてですね、この論文をいろいろみんなで作り上げたっていう、
そんな感じの論文になっております。
それが、えっと、先週かな、先々週、あ、先々週ですね、12月の7日に見事パブリッシュされまして、
ヨーロッパの老年医学会っていうところの学会雑誌に掲載されることができました。
ということで、今日はそれをご紹介したいと思います。
で、この論文ですね、あの実はフリーで読めることになりまして、
このリンクにも多分そのURLをそのまま貼り付けたりとか、
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そんな感じになっています。
最終的に結構日本の研究が多いんだなというのは、今回改めて感じましたけれども、
その中には日本の論文、文献というのが結構含まれていました。
その中でどういう要素が必要なのかというのを、
ああでもない、こうでもないみたいな感じでディスカッションをして、
この最終的な標語みたいなのにしたということですね。
それがフィギュア2というやつなんですけれども、
このちょっとイラストが入ったようなやつなんですけれども、
ダイアグノーストリート&サポート
最終的にはこのダイアグノーストリート&サポートというですね、
これを標語みたいにしようということで最終的になって、
これ非常にいいまとめ方になったんじゃないかなというふうに思います。
これも吉松先生のアイディアなんですけれども、
ということで、まずはじめにですね、
ダイアグノースですね、診断という部分ですけれども、
これは当然ですけど、診断、
ご縁性肺炎と診断しないと始まらないじゃないですか。
これは当然だよというふうに思うかもしれないですけれども、
ご縁性肺炎の診断って、
YouTubeにもご出演いただいたときにもお話しされてましたけれども、
非常に難しいんですよね。
肺炎は肺炎なんですけれども、
それがご縁かどうかというのは難しい場合もありますし、
あとは、例えば息苦しいとかっていうので、
肺炎以外の病気ですね、
例えば心不全とかっていうのもあったりしますし、
あとは血格の見逃しですね、
とかっていうのもあったりするので、
このご縁性肺炎をきちんと診断するっていうのは非常に大事です。
特に、ご縁の背景になるような原因の診断とかですね、
あとは肺炎の原因となるような診断、
ちょっとこの後の治療とも関連しますけれども、
どういうばい菌が悪さしているのかとかですね、
そういった診断がこのダイアグノースのところで非常に重要になってきます。
2つ目のトリートですね、
治療ですけれども、
治療は、
一般的には抗菌薬ですね、
いわゆる抗生物質っていうのを使っていくっていうのがそうなんですけれども、
その抗生物質を使うにあたっても、
その地域の特性とかですね、
誤嚥性肺炎の治療と予防
先ほど言ったどういうばい菌が悪さしているのかっていうのによっても、
使う抗生物質、抗菌薬が変わってきたりしますし、
あとはそれだけではない、
全身管理みたいなところですね、
例えば酸素が悪かったら酸素を投与するとかですね、
タンが多かったらタンを吸引するとかですね、
必要に応じて点滴をして、
そういったことがあります。
こういった全身管理的な治療も当然求められるっていう、
そんな感じになってきます。
最後のサポートですけれども、
これがこの文献の一番の肝となるところで、
サポートって通常の日本語で言うところのサポート、
指示っていう意味だけではなくて、
これが全て必要な要素の頭文字になっているんですよね。
それがSUPPORTっていうのでなっています。
まず一つ目のSですね。
Sは、
このスワロー&ニュートレーションインターベンションっていうことで、
塩液、飲み込みですね、
と、適切な栄養管理っていうことで、
私自身はこのプロジェクトの中で、
結構栄養を担当することが多かったんですけれども、
その低栄養ですね、
その栄養状態が悪くって、
フレール、サルコペニアとかっていうことになっていると、
当然、誤塩しやすい、
誤塩性肺炎を繰り返すっていうことになるので、
この栄養への介入っていうのはまず一つ必要っていうことですね。
で、二つ目のEは、
UがUnderline Condition Managementっていうことで、
背景にある病気ですね、
基礎疾患っていうふうに言いますけれども、
これを適切に管理しましょうよっていうことですね。
例えば、脳梗塞の患者さんとかだったら、
それに対するリハビリをしっかりやるとかですね、
ちょっと後からリハビリの話も出てきますけれども、
あとは何でもいいですけど、
例えば、パーキンソンの方とかも誤塩しやすいんですけれども、
そういうふうにあれば、
しっかりパーキンソン病、
あるいはパーキンソン症候群に対する、
治療介入をやるとかっていうことですね。
これが重要になってきます。
で、三つ目ですね。
三つ目のPが、
Prognosis Variation and Decision Makingっていうことで、
予後予測ですね。
予後予測と、あとはいつもここでも言ってる、
意思決定支援みたいなことですね。
はい、これが三つ目に出てきます。
リハビリテーションとチームアプローチ
で、これ誤塩性肺炎ってね、
本当にね、どういう経過をたどるかって予測するのは、
非常に難しいんですね。
ただ難しいんですけれども、
それをある程度見越していかないと、
その後の患者さん、あるいはご家族の見通し、
QILにも大きく関わるので、
ここら辺を本人の意向も踏まえながらやっていくっていうことですね。
はい。
で、四つ目のPですね。
四つ目のPが、
Prevention and Variationっていうことで、
予防ですねと、症状緩和っていうことで、
やっぱり誤塩性肺炎でもね、
亡くなる方ってのはいらっしゃるので、
それに対して、適切に、
症状緩和をやっていくっていうことと、
あと予防ですね、特にワクチンですね。
ワクチンをしっかり打っていくとかっていうことが、
重要ということになりました。
で、五つ目Oですね。
Oはオーラルマネジメントっていうことでね、
これは、YouTubeでも強調していただいてましたけれども、
口腔ケアですね。
口の中の管理ですね。
口の中をきれいにするっていうだけでね、
誤塩性肺炎を予防できたりするので、
これ非常に大事ですし。
えーと、六つ目のR。
Rはリハビリテーションですね。
まあ、先ほどもちらっと触れましたけれども、
やっぱりね、リハビリってすごい大事なんですよね。
その飲み込みを、筋肉がすごい大事ですし、
あの、噛んだり飲み込みするためのリハビリですね。
これが非常に重要になってきます。
で、で、最後のTですね。
Tがチームアプローチっていうことで、
これがね、まさにあのJPEPの目標とするところの、
あのチームで、誤塩性肺炎に関わる、
まあ、多色種連携チームみたいなもので、
まあ、これも非常に大事ですね。
大事ですよっていうことで、
まあ、最後、頭文字を取ってサポートっていうことになったっていう、
そんな感じになってます。
はい。
で、えーと、まさにですね、
実は先週末、日曜日、丸一日のこのJPEPセミナーってのがあったんですけれども、
まあ、そこでもね、非常にいいディスカッションができて、
まあ、これからね、特にやっぱりね、
誤塩性肺炎って、あの、高齢者が増えていく中で、
かなりね、重要な領域になってくるのはもう間違いないんですね。
まあ、昨日の心不全もそうなんですけれども、
誤塩性肺炎もね、あの、今後、ますますね、
重要な領域になってくるかなというふうに思いますので、
このダイアグノーストリートサポートですね、
これをちょっと兵庫みたいにですね、広めていただけたらなというふうに思って、
ご紹介させていただきました。
まあ、詳しくは論文をご覧いただけたらと思います。
はい。ということで、
今日も幸せな一日でありますように。
お相手は内科医の竹井でした。
興味津々。
09:59

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