1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1282》最期のとき、経済毒性..
2025-07-10 10:49

《1282》最期のとき、経済毒性、レカネマブ、OTC類似薬

【今週の興味シンシン医療ニュース】

・最期の時の過ごし方…

・若年がん患者の経済的影響

・レカネマブ早くも値下げ⁉️

・OTC類似薬、医師会見解は!?

https://note.com/naikaitakeo/n/n9edabd7e128f


この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!

(匿名でも可能です)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog



面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは

#心身健康ラジオ

#たけおがお答えします

をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!


#医療 

#健康  

#スタエフ医療部


■AI要約(誤字はご勘弁ください)

内科医タケオ先生による「今週の興味津々医療ニュース」では、現代医療が直面する4つの重要なトピックが取り上げられました。


**1. コロナ禍におけるがん患者の最期の過ごし方**

国立がん研究センターの調査によると、2021年にがんで亡くなった患者の2人に1人が、最期の療養場所について医師と話し合っていました。これはACP(アドバンス・ケア・プランニング)の普及を示唆する一方、タケオ先生は「逆に半数は話し合えていない」という事実に衝撃を受けたと述べます。望んだ場所で最期を過ごせた割合が約6割に増加した点は好意的に評価しつつも、「身体的な苦痛が少なく過ごせた」と回答した割合が前回調査より減少し、37.3%にとどまった点を深刻な課題として指摘しました。


**2. 若年がん患者への経済的影響**

同じく国立がん研究センターの調査で、18〜39歳の若年(AYA世代)がん患者の45%が経済的な影響を受けていることが明らかになりました。これはがん患者全体の24%と比べて非常に高い割合です。タケオ先生は、治療費の負担に加え、就労の中断などによる収入減が重なる「経済毒性」の問題を解説。この世代は就労、結婚、妊娠・出産といった特有のライフステージの課題を抱えるうえ、介護保険の対象外であるため支援が行き届きにくく、制度的なサポートの必要性を訴えました。


**3. 認知症治療薬「レカネマブ」の薬価引き下げ**

アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」(商品名レケンビ)について、厚生労働省の専門組織が「費用対効果が悪い」との評価を下しました。これにより、現在年間約300万円とされる薬価が最大15%引き下げられる見通しです。タケオ先生は、この薬が希少疾患の薬とは異なり対象患者数が多いため、医療費全体を圧迫する懸念があったと指摘。薬価引き下げは妥当な流れとしつつ、その有効性については今後の検証が必要であり、高額な薬を保険診療の範囲でどこまでカバーすべきか、社会的な議論が必要との見解を示しました。


**4. OTC類似薬の保険適用外しへの慎重論**

東京都医師会の尾﨑会長が、市販薬と同じ成分の医療用医薬品(OTC類似薬)の保険適用外しについて、「ヘルスリテラシーがない方には無理」と慎重な姿勢を示したニュースが紹介されました。タケオ先生は、体制整備を待っていては改革が進まないとし、セルフメディケーションの推進と国民のヘルスリテラシー向上を同時並行で進めるべきだと主張。最後に「ヘルスリテラシー向上のため、都民全員にこのラジオを聞いてほしい」と冗談を交えつつ、情報発信の重要性を強調しました。

サマリー

このエピソードでは、コロナウイルスによる患者の最後の過ごし方や、経済的影響を受けた若年がん患者の実態調査が紹介されます。また、認知症治療薬レカネマーブの価格評価や、OTC類似薬に関する東京都医師会の政策についても言及されます。

コロナ患者の最後の過ごし方
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問、リクエストは質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、毎週木曜日は今週の興味津々医療ニュースをやっておりますけれども、
今日も4本ご紹介したいと思います。
前半2つは国立がん研究センターが同じ日に2つのプレスリリースを出しまして、
それを別の記事で報じられていたので、それを2つご紹介するのと、
あと3本目が認知症に対するお薬ですね。
レカネバブという通称というか、商品名レケンビというお薬ですけれども、
それの記事が出ていたのと、
あと最後はですね、またまたこれ、OTC類似薬の話を取り上げたいと思います。
まずは1つ目のニュースですね。
7月の3日のG通信社のニュースですね。
最後の過ごし方5割が相談。
コロナ禍の患者1死に遺族1万人調査研究センターということになっております。
という記事のタイトルになっております。
冒頭を読ませていただくと、
新型コロナウイルスが感染拡大した2021年にガンで亡くなった患者のうち、
2人に1人が最後の療養場所について医師と話し合っていたとする推計を、
国立ガン研究センターがまとめ3日に公表したということで、
望んだ場所で過ごせたと回答した割合も約6割に上り、
いずれも17から18年の前回調査から増加していたというような記事になっております。
記事の書き出しになっております。
これ、コロナ禍なんでかなり特殊な状況だとは思うんですけれども、
逆に2人に1人しか話し合っていないんだというのはちょっと衝撃でしたけどね。
ACP人生会議の、これ人生会議の話なんですけれども、
逆に半分の人は話し合えていないんだというのはちょっとびっくりしましたし、
あとは望んだ場所で過ごせた割合は6割に上っているというのは良いことだと思うんですけれども、
ただ話し合いできている人が非常に少ないなというような個人的な印象なのと、
あとは下のほうに書いてあったんですけれども、
下から2段落目ですね。
体の苦痛が少なく過ごせたは、前回から4ポイント減の37.3%にとどまったということで、
これは非常に少ないですし、しかも減なんだと思って、
これまた衝撃でしたね。
ちょっとこれ、また来週ですね、プレスリリースが2つとも出てますので、
来週ちょっとまた取り上げてはいいかなというふうに思いました。
まずは1つ目のニュースでした。
若年がん患者の経済的影響
続きまして2つ目のニュースですね。
同じく7月3日の、これは郷土通信ニュースの記事ですね。
若年が45%に経済的影響、国立センター患者実態調査ということの記事のタイトルになっております。
冒頭だけ読ませていただきますが、
18から39歳の若年患者の45%が生活に何らかの経済的影響を受けたことが、
国立患研究センターが3日公表した実態調査で明らかになった。
患者全体の24%と比べ高い割合。
調査を担当した元センター医療政策部長の東先生と読みするのかな、東京大教授は、
若年患者は困難や孤立感を感じている人が特に多く支援が必要だと指摘したというような、
そんな記事の書き出しになっております。
でですね、若年の方、あや世代も含めてですね、やっぱり課題が違うんですよね。
高齢の方と就労の問題とか、今回はお金の問題ですけれども、
就労の問題とか、あと結婚とか、女性の場合だったら妊娠・出産の問題とかですね、
そういうのがね、やっぱり他の年齢層が高い方に比べると、当然ですけど、
その課題が違ってくるっていうのがあって、
今回は経済的な影響、問題っていうのに関してですね、
全体よりも約倍ぐらいになっているということになっているというような調査結果になっております。
こういうのはですね、経済独占っていう、がん治療における経済独占っていうふうに言うんですけれども、
要は治療していくのにお金必要じゃないですか、なんですけれども、
そのお金の部分でいろいろ苦労したりするっていうことで、実際にあり得て、
ここら辺の支援ってなかなか、例えば介護保険を使える年齢だったら介護保険を使っていくとかっていうことも可能なんですけれども、
今回の対象の18から39歳って、これ介護保険対象年齢にすらならないんで、
なかなか支援が行き届いていない部分もあるんじゃないかなというふうに思いますね。
なので、これはこれでちょっと別な制度、施策が必要なんじゃないかなというふうに思います。
というのが2つ目のニュースでした。
レカネマーブとOTC類似薬の政策
これもプレスリリースが出ていたんで、ちょっと来週また紹介してもいいかなというふうに思いました。
続きまして3つ目ですね。
3つ目は7月9日、昨日のG通信社のニュースですけれども、
認知症薬レカネマーブ値下げ、費用対効果悪い厚労省ということで出ました。
レカネマーブですね。厚生労働省の専門組織は、
9日、製薬大手製薬などが開発したアルツハイマー病における認知症の治療薬レカネマーブ、
括弧商品名、値顕微について、費用対効果が悪いとする評価結果をまとめたということで、
現行の公定価格は1人当たり年間約300万円。
だが、結果を踏まえ最大15%引き下げられる見通しというような、そんな記事になっております。
これは予想された事態でもありますし、
費用対効果が悪いというのは、これもともとから言われてたんで、
改めて市販されて普通に使われてもやっぱりそうなんだというのが改めて明らかになったという感じかなというふうに思いますね。
これですね、日本は保険でやってますけども、そもそも保険を通っていない国とかもありますし、
あとは、高額な薬剤って非常疾患ですね、
患者さんが非常に稀で、使う人が非常に限られるので高額みたいなお薬もあったりする一方で、
このお薬はもちろんね、認知症の中でもかなり対象は絞られるとは言っても、
対象患者さんかなり多いじゃないですか、多いはずなんですよね。
実際に使うかどうかは別として。なので、ここまでの価格が必要なのかどうかというところですね。
当然、価格高いと全体の医療費にかなり影響していきますので、これは引き下げられたらなというそんな感じですね。
ですし、あとは本当に有効性があるのかどうかというのは、今後検証が必要かなというふうに個人的には思いますね。
期待される薬剤ではあると思うんですけれども、それを保険の範疇でやっていくべきなのかどうかっていうのは、
今後ちょっと議論が必要かなというふうに個人的に思いました。
というのが3つ目のニュースでした。
4つ目は、東京ヘッドラインっていう、これちょっと初めてな気がしますけれどものニュースで、
これヤフーニュースに出てきたんでちょっとピックアップしたんですけれども、7月9日のニュースですね。
東京都医師会、6期目の岡崎会長、いきなりオーディシー・ルイージ役、ヘルスリテラシーがない方は無理!
っていうような衝撃的なタイトルになっておりますけれども、
これ東京都医師会の岡崎会長ってちょいちょい出てきますよね。
私は一方的に知っているだけなんですけれども。
岡崎会長が7月の8日に定例記者会見を行って、7つの重点医療政策を発表したということになっております。
ちょっと7つご紹介しようと思って、全然いいのもあるんですけど、
1つ目が地域福祉ケアネットワークのサーナー推進、これは当然そうですよね。
2つ目が災害パンデミックへの備え、これはそうですよね。
東日本大震災とかコロナのパンデミックとか、これは当然そうですね。
3つ目、セルフケア、セルフメディケーションの推進ということで、
これもタイトルだけはいいんですけど、ちょっとこれ後から言おうと思います。
4つ目、民間病院支援の継続、東京総合医療ネットワーク病院診療所の電子カルテカの推進ということで、
これ電子カルテカ推進なんだと思って、ちょっとこれ意外でしたけどね。
でも支援せいっていうふうに言われてますけれども。
あと5つ目が、しっかりと女性と子どもの安心・安全を守る。
6つ目が、ウェルビーングを重視した高齢者医療の在り方の検討。
ちょっとこれウェルビーングって最近の流行り言葉なんで、あえて入れた感じにしないでもないですけれども。
で、7つ目が、こういう活動の活性化っていうことになっていて、
中でもですね、やっぱり③ですね、セルフケア、セルフメディケーションの推進ということで、
いや、推進なんだと思ったんですけれども、
でもですね、言っている内容としては、いきなりOTC類似薬の保険的を外し、
十分なヘルスリダーシーがない方が、薬局で治療薬を購入して治癒しようとするのは無理。
現状では薬局や薬剤師の方も対応できないと思うので、
それらを整備して初めてOTC類似薬を使ったらどうかという話になるということで、
ちょっとこれ、推進と言っている割にはかなり慎重な姿勢かなというふうに思いますが、
これはね、同時並行でやっていくしかないかなと個人的には思いますし、
これを言っていたらいつまで経ってもできないというか、やらないと思うので、
これはもう推進していくしかないかなというふうに思いますし、
そんな時にですね、このヘルスリダーシーの向上のためにですね、
この心身健康ラジオを聞いていただき、東京都民全員に聞いていただけたらいいかなというふうに個人的に思いました。
はい、ということで、じゃあ最後の心身ジャンケンいきたいと思います。
あ、最後の冗談ですよ。
ヘッダン。
どこまでが冗談、どこまでが本気か分からないとたまに言われるんで。
では最後の心身ジャンケンいきたいと思います。
いきますよー。
心身ジャンケン。
ジャンケン。
パッ。
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
お会いいたないかいのたけでした。
興味津々。
10:49

コメント

スクロール