内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
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あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日は木曜日で、1週間間間違えた。
今週の興味津々医療ニュースをやっていこうと思うんですけども、
今日は4本ご紹介したいと思います。
まず1本目が、グラノーラ聴触を1ヶ月接種すると、みたいなニュースが出ておりまして、
これだけで10分くらい語りたいところなんですけれども、
非常に教育的なニュースだったので、これを1本目にご紹介して、
2本目が、塩のぎ製薬が取り薬品か、買収というニュースですね。
3つ目が学校費が足りない。
4つ目は、ちょっと小ネタっぽいんですけれども、
山から降りられなくなったお医者さん、みたいなニュースがありましたので、
これをちょっとご紹介したいと思います。
まずは1本目ですね。
昨日かな、そうですね。
昨日のヤフーニュースに出ていた記事で、
オーポっていうところからの、店用の記事なんですけれども、
グラノーラ聴触を約1ヶ月接種した結果を発表。
カルビー潤天堂大が共同研究というような、そんな記事のタイトルになっております。
書き出しですけれども、食品大手カルビーは、
4月25日、東京都内で記者会見し、
血液透析患者の聴触をカルビーの穀物加工食品、フルーツ入りグラノーラ、
フルグラですよね、にした臨床試験の結果を発表した。
患者の血圧低下や推定塩分摂取量の減少などが確認できたというような、
そんな記事の書き出しになっております。
はい、でですね、これはもう物申したいんですけれども、
いやー、カルビーさん何やってるんですか?ってなる。
カルビーさんの関係者はこれ聞いていないと思うんですけれども、
これですね、よくよく調べたらですね、
もう8年ぐらいかな、2018年ぐらいからですね、
カルビー、順天堂と特科を組んでですね、
この共同研究をずっとやってるんですよね。
古くはね、アバノ先生っていう天皇、今上皇陛下になってますけれども、
心臓の手術をしたので非常に一躍有名になった先生いらっしゃったじゃないですか、
その先生を筆頭に、順天堂の様々な先生とですね、
共同研究をやっていて、今回の非常勤講師の上田先生っていう先生も、
その中のお一人っていうそんな感じなんですね。
心臓内科の先生なんですけれども。
これですね、色々ね、今回の研究に関しての論文も、
昨年だったかな、ハイパーテンションリサーチっていう雑誌には出てはいるんですけれども、
正直ね、これで記者会見するほどかって思いますし、
いや、こんなことで売り出そうとしているのっていうのは、
カルビーさん、ちょっと頑張る方向間違えてませんっていうふうに思いますね。
結果の内容はですね、読んでいただけたら分かるんですけれども、
要はグラノーラ、フルグラをですね、毎朝食べたらどうなるかっていうので、
全然ね、研究は研究なんですけれども、対象群もなければですね、
それがフルグラの効果なのかどうかって本当に分からないんですよね。
これ別に、例えば朝食抜いてもね、多分同じような効果得られるんですよね、おそらく。
抜くこと自体では良くないっていう方もいらっしゃるかもしれないですけれども、
要は普通の朝食の塩分摂取量が減るからじゃないかみたいなので、
そりゃそうでしょっていう感じですよね。
今回の試験はRCTランダム化比較試験ではなく、
エビデンスレベルは低いが、通常の朝食に戻った約1ヶ月後、
患者の血圧は上がっており、グラノーラ摂取と血圧低下に因果関係はあると考えていると述べたというふうに言っていて、
これはね、これはもうものすごい決心感なんですよ。
これで因果関係あると考えているって言ってはいけないですからね、研究者としては。
ちょっとね、いろいろ思うところがありました。
これ臨床研究のサイトにも載っているんじゃないかなと思って、
臨床研究の調べたんですけれども、そこにも載っていなくてですね、
なんかいろいろ、倫理審査自体はね、多分通るんだろうと思うんですけれども、
このためにですね、かなり患者さんの血液とかも使っていると思いますし、
なんかね、いろいろと。
腸内細菌との関係とかはね、言いたいっぽいんですけれども、
そこら辺もね、なんか非常に恣意的でいいというか、はい、いう感じでした。
ちょっとね、これ、記事のタイトル付けがね、あんまりよろしくないっていうか、
これ多分週刊誌とかだったら、
フログラを1ヶ月食べると血圧が下がるみたいな感じで出してくると思うんですけれども、
これなんか素直なタイトル付けなんで、そんなにキャッチーさはないかなというふうに思うんですけれども、
ただ、これを取り上げたりとかですね、これで会見すること自体がね、
ちょっとナンセンスかなというふうに思いますので、
ちょっと多分ね、カルビリさんね、これ相当な資金を積み込んでいると思うんですけれども、
そんなことをするんだったら、もうちょっと商品開発とかに力を入れた方がいいんじゃないかなというふうに思いますけどね。
ただ、やっぱりね、こういうので売り出していかないといけない世の中になっているんだなというふうにも感じますし、
まあ、今ちょっとした意味ですけど、特報とかね、すごいあるじゃないですか。
ただ、なんかね、その、別に、個人的な意見ですけれども、
食べるのは別に普通に食べて、おいしかったりとかですね、でいいんじゃないというふうに思ったりするんですけれども、
なんかね、そのプラスアルファの健康に関する効果を謳わないといけないのかと思ったりもしますね。
はい、ということで、これね、昨日ちょっとね、いろいろリサーチしていて、
なんかいろいろね、いろいろ思うところありましたね。
ちょっとだいぶ炎上してお話しさせていただきました。
そんな中、薬価下がるんですけれども、どんどん。
はい、という感じでした。
3つ目。
3つ目はですね、これまたさらっといきますけれども、
5月6日の南日本新聞社のニュースですね。
学校医が足りない!崩れゆく健診体制で医師が悲鳴!脱医問題も断る業員に揺らぐ地域医療の現場!
ということで、記事の冒頭だけ読ませていただくと、
毎年4月から6月にかけては学校健診のシーズン。
子どもたちの健康維持や病気の早期発見が目的だが、
鹿児島県内では検証になる学校医の不足が課題になっているというようなことになっておりまして。
これね、多分鹿児島に限った話ではないんじゃないかなと、ちょっとデータ知らないですけれども、
やっぱり学校医の不足ってちょいちょいニュースで目にかかりますよね。
これはですね、個人的にはこの記事の中頃にも書いてありますけれども、
やっぱり医師会依存の体制を抜本的に見直さないといけないと思いますね。
一人で10校担当もとか書いてありますけれども、
これ産業院もそうなんですけれども、医師会がですね、
僕とか学校医すごいやりたいんですけれども、
なんかね、慣れないんですよね。
これがですね、やっぱりね、産業院の時にもすごい思いましたけれども、
医師会がですね、もう長年そういう構造を作り出してしまっている部分があるんですね。
産業院に関してはですね、ここ最近民間がですね、産業院の圧戦をするようになって、
かなり市場主義的な原理が働くようになってきましたけれども、
学校医に関してはね、全然そんなことをやってるところって、
ほぼないんじゃないかなというふうに思いますし、
いまだに医師会頼みになっているということで、
ただ医師会もですね、やっぱり高齢化すごいはなはなしいですし、
医師会に入ってない先生とかもね、すごい勤務員も含めて多くいるので、
これなんか体制をそもそも見直さないといけないんじゃないかなというふうに思いますね。
はい、というのが3番目でした。
4本目ですね、4本目はもう一瞬で終わりますけれども、
長野放送の5月の5日のニュースですね。
膝が痛くて下山が難しいと東京都港区の医師の男性、29歳が救助要請ということになっておりまして、
はい、港区男子ですね。
なんですけれども、これでわざわざニュースにするっていう、
これ別に医師じゃなかったらニュースにならんのじゃないっていうふうに思って、
なんかね、医師だからってこういうのをニュースにするのはやめていただきたいなというふうに思ったりしましたね。
はい、という感じでした。
ちょっと今日は1本目で時間を使い過ぎました。
はい、では最後、シンシンジャンケンいきたいと思います。
いきますよー。
シンシン、ジャンケン、ジャンケン、チョキ!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お会いとはない一回のだけでした。
興味深々。