1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1232》NHK総合診療医ドクタ..
2025-05-11 07:58

《1232》NHK総合診療医ドクターGに物申す☝️

総合診療医ドクターG NEXT

(3)「左胸が痛い」

https://www.nhk.jp/p/ts/XKQL5WZL9V/episode/te/GL4Z6RJ866/

配信期限: 5/13(火) 午後


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#医療 

#健康  

#スタエフ医療部


■AI要約(誤字はご勘弁ください)

* 本放送は竹内内科クリニックの竹内院長によるもので、医療に関する質問回答や医療ニュース解説を行っている。

* 今回の放送内容は、NHKの番組「総合診療医 ドクターGネクスト」に対するコメントである。

* 番組を視聴したきっかけは、他の診療医の先生が番組の監修について「甘い」と投稿しているのを見たためである。

* 「総合診療医 ドクターG」は、医師が患者の診断を突き止めていくプロセスを、総合診療医、研修医、ゲストで考える形式の番組である。

* 先週放送された回では、左胸の痛みを訴える患者が取り上げられ、最終的な診断は**胃潰瘍**であった。

* 番組内で鑑別診断として「心身症」が挙げられた点について、放送者は問題提起を行っている。

* 放送者は、**心身症は病名ではなく病態である**と指摘している。

* 日本心身医学会の定義によると、心身症は「身体疾患の中でその発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態」であり、他の精神障害に伴う身体症状は除く。

* 心身症は単独の病名にはならず、例えば「胃潰瘍(心身症)」のように、**他の病名の後にカッコ書きで付け加えるのが正しい作法**であると述べている。

* 番組内で心身症やパニック症が比較的早い段階で除外されたことについて、ストレスや痛み止めの服用状況などを考慮すると**疑問に感じた**と述べている。

* 痛みの問診が曖昧だった点や、非心臓性胸痛(NCCP)という概念について番組で触れられなかった点も指摘している。

* 放送者は、医療者であっても心身症について誤解している人が多い現状を指摘し、今後も啓発活動を続けていく意向を示している。

サマリー

内科医のたけおが、先週のNHKの番組「ドクタージェネラルNEXT」について考察しています。特に心身症の定義とその重要性について説明しており、番組内での診断や心身症に関する誤解を正し、医療に対する理解を深めています。

番組の紹介とテーマ
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
内科医たけおのクリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、Googleフォームの質問箱からぜひお寄せください。
あなたがご質問をお待ちしております。
ということで、今日はただ質問回答、リクエスト回答ではなくて、
先週のNHKの番組、ドクタージェネラルNEXTと、
総合診療医ドクターGNEXTに物申したいと思います。
これ、気づいたきっかけは、とある診療内科の先生が、
今回の総合診療医ドクターGの監修甘いよっていう投稿をされておられて、
何のこっちゃというふうに思って見させていただいたら、
なるほどと思って、これはちょっと診療内科医としては、
物々をさないといけないなと思って取り上げる次第です。
そもそも、総合診療医ドクターGって、
ご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますけれども、
今回NEXTっていう番組名になってますけれども、
元々は何年くらい前かな、結構前からやっていて、
要は医者の推理番組みたいな、そんな感じの番組なんですね。
我々、日常の中でいろんな患者さん来られますけれども、
それを診断突き止めていくっていうのが、
一つ医者の役割でもあるんですけれども、
その中で、あれもない、こうでもないっていうふうに考えることがあって、
それを白い総合診療医の先生と、
あと、ゲストの方と一緒に考えていくみたいな、そんな番組なんですね。
今回先週放送されたのが、1個は再放送だったんですけれども、
もう1個が左胸が痛いっていうことで放送されました。
ちょっとここから壮大なネタバレをしますんで、
もしご覧になられていなくて今から見たいっていう方は、
ここで1回聞くのをやめてですね、概要欄に貼っておこうと思いますんで、
それをご覧になってから戻ってきていただけたらなというふうに思うんですけれども、
今回、結論、最終的な診断は胃開用っていうことだったんですけれども、
そこに至るまでに、いろんな病気の可能性っていうのを
研修医の先生とか、あとゲストの方が考えたんですけれども、
その中の一つに、心身症って出てきたんですよね。
これですね、このラジオをいつも聴きの方はよくご存知だと思うんですけれども、
心身症はそもそも病名ではないんですよね。
身体疾患の一つではあるんですけれども、
ただ、それ自体が病名ではないっていうのは非常に重要で、
いつも何回も言ってますけれども、
この日本心身医学会っていう、我々が心療大会に所属している学会があるんですけれども、
そこが心身症の定義っていうのを出していてですね、
ちょっとこれ正確に読みますけれども、
心身症とは、身体疾患の中でその発症や経過に
心理・社会的因子が密接に関与し、
気質的・内視・機能的障害が認められる病態を言う。
ただし、神経症や鬱病など他の精神障害に伴う
身体症状は除外するということになっておりまして、
これちょっと長々としててややこしいんですけれども、
要は病態なんですよね。
1個目の文章で一番最後に書いてあるように、
病態であって病名ではないんですね、それ自体は。
なので、これ私も心理大会に転校するまですごい間違えてたんで、
研修医の、今回2年目の先生だったかな、
が、心身症っていう間別診断ですね。
要は病気な可能性は上げれれば、
全然無理はないかなというふうに思うんですけれども、
厳密には、この心身症っていうのは単独病名にはならなくて、
例えば、この場合だったら、
全然胃回余を心身症の可能性あるんじゃないかということで、
そのツイートされてた先生も言われてましたけれども、
私もそれすごい思いますね。
あともう一つは、エネセイズ、痛み止めの使い過ぎによる
エネセイズ回余の可能性もあるんですけれども、
それがどっちが原因かって正直分からないじゃないですか。
なので、より心理的とかストレスによる面を重視すれば、
むしろ胃回余を心身症というふうに捉えられるかもしれないですし、
ロキソリンとかを非常に使っていて、
エネセイズが原因ということであれば、
エネセイズ回余ということになりますし、
今回、ピロリの話なんて全然出てなかったんで、
チェックは必ずああいう場合するので、
ピロリが関連しているんだったら、むしろピロリ関連ということになると思うんですけれども、
なんですけれども、いずれにしても、
心身症っていう単独病名ではなくて、
その病名の後に心身症というふうにつけるというのが、
おさほでございますっていう感じですね。
なので、今回、
もう一つ、心身症の可能性は除外されるみたいなことを、
かなり早い段階で言ってたんですけれども、
そうなのかと思って、
なんかストレスが結構あってですね、
それで痛み止めとかも飲んでみたいな感じなんで、
むしろ心身症の可能性は十分あるんじゃないかなというふうに思って、
早々に始める段階で心身症とかですね、
あとパニック症も除外されたみたいな感じになってましたけれども、
診断の誤解と考察
この辺なんかちょっと親って思うことはありましたね。
あとはですね、
大きなカテゴリーで言うと、今回全然出てこなかったんですけれども、
心臓、そもそも痛みの悶心はね、
もっとちゃんとやらないといけないなというふうに思っていて、
痛みの悶心がすごいね、
フワッとしてたんで、
もっと悶心するとちゃんとね、
今回胃回余の関連痛っていう評価だったんですけれども、
少なくとも全然違う、
胸膜炎とか体調方針とかっていうのも看病宿化の中に挙げられてましたけれども、
それとは全然そもそも違いますからね、
というので痛みの悶心力が問われるなというふうに思ったりしたのと、
あともう一つですね、
明らかに心臓由来ではなさそうかなっていう感じで、
いろんな検査もやっていてっていうことなんですけれども、
そういうのに非心臓性共通っていう概念があるんですよね、
ノンカーディアックチェストペインっていってNCCPかなっていうふうに言うんですけれども、
むしろそういうカテゴリーとして考えていくっていうことのほうがね、
普通現実的なんじゃないかなというふうに思っています。
なんですけど今回は非心臓性共通の話全然出てなかったなと思って、
それもちょっと親って思ったりしましたね。
ただ最後にちょっと言っておきますけど、
実は出てこられたのは知り合いの先生で、
顔を潰すわけではないんですけれども、
心身症っていうのが出てくるとどうしても飛びついてしまうということで、
今日は無駄に追加解説させていただきました。
という感じですかね。
でも心身症は本当に医療者でも誤解している方がすごい多いんで、
また引き続き懲りずに啓発活動をやっていこうかなというふうに思っております。
ではそれでは最後、心身ジャンケンいきたいと思います。
心身、ジャンケン、ジャンケン、グッ!
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
お会いとはない回のたけでした。
興味津々。
07:58

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