【今週の興味シンシン医療ニュース】
・トランプさん、大丈夫?
・国内最高齢114歳はお医者さん!
・不眠症治療用アプリがついに!?
・低価値医療が10人に1人・・・
https://note.com/naikaitakeo/n/ne412aa1a004b
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
内科医たけおです。毎週木曜日は、今週の興味深い医療ニュースをお届けしています。今週は非常に豊作で、厳選した4つのテーマについてお話ししますが、1つ目のテーマの中に3本のニュースが含まれているため、実質6本のニュースを紹介します。
**1. トランプ氏関連の医療ニュース3本**
今週はトランプ氏に関する医療ニュースが非常に多く、3本ご紹介します。
まず1つ目は、トランプ米大統領が製薬大手17社に対し、医薬品価格の引き下げを60日以内に対応するよう要求したというニュースです。アメリカの薬価は非常に高いと問題視されており、トランプ氏はこの是正を求めています。しかし、薬価を下げすぎると、諸外国で使える新薬がアメリカで発売されなくなる「ドラッグ・ラグ」が生じる懸念もあり、難しい問題です。
2つ目は、トランプ政権が肥満治療薬を試験的に公的医療保険(メディケア、メディケイド)の対象にすることを計画しているというニュースです。アメリカでは肥満が深刻な社会問題となっており、その治療を保険でカバーしようという動きです。薬価引き下げを要求する一方で、特定の治療薬は保険適用するという、一見矛盾した動きに見えます。
3つ目は、輸入品への医薬品関税を段階的に最大250%まで引き上げるというニュースです。当初は低い税率から始め、最終的に250%という驚異的な関税を課すことで、自国の製薬メーカーを保護する狙いがあるようです。しかし、これによりジェネリック医薬品などが国内に入ってこなくなり、国民の健康を損なう可能性も懸念されます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/55d2fb24054448652b546151b778753031bafd55
https://news.yahoo.co.jp/articles/b41a96c391ccbe426b49866617dd01c0fcefb805
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a662b83c613a42be647990db64be6d15c55586c
**2. 国内最高齢は114歳の女性医師**
国内最高齢の方が、奈良県在住の114歳の香川しげこさんという女性医師であることが報じられました。産婦人科医として往診で歩き回ったことが健康維持に役立っているそうです。1970年の大阪万博では救護の担当医を務めたという経歴もお持ちです。当時、女性医師は非常に少なかった時代であり、その中で活躍されたことは本当に素晴らしいことだと思います。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF041PY0U5A800C2000000/
**3. 不眠治療アプリが保険適用へ前進**
不眠症の治療用アプリが、保険適用に向けて大きく前進したというニュースです。このアプリは一度承認が見送られましたが、再申請が厚労省の調査会で了承されました。私もこのアプリには非常に期待しており、以前説明を聞いたことがあります。もし保険適用が実現すれば、自身のクリニックでも導入を検討したいと考えています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2837Y0Y5A720C2000000/
**4. 10人に1人が受ける「低価値医療」の実態**
筑波大学などの調査で、外来患者の10人に1人が、効果が薄い、あるいは不要とされる「低価値医療」を受けていることが明らかになりました。具体例としては、ウイルス性の風邪に対する抗菌薬の処方や、骨粗鬆症に対する過剰な頻度の骨密度検査などが挙げられます。
さらに興味深いのは、こうした低価値医療は特定の医師(全体の約10%)に集中しており、その医師たちが低価値医療全体の半数近くを行っているという点です。これは、一部の医師が最新の医療知識へアップデートできていない可能性を示唆しています。医師免許には更新制度がないため、医師の生涯教育のあり方が改めて問われる研究結果だと言えます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250803/k10014882861000.html
サマリー
このエピソードでは、トランプに関する医療ニュースや、日本の114歳の香川さん、さらには不眠症治療アプリの保険適用について取り上げられています。それぞれのニュースから、トランプの政策や高齢者医療の現状、技術の進展が伺えます。また、不眠症の治療用アプリの承認や、筑波大学の低価値医療に関する調査結果についても詳しく紹介されています。特に、医師の教育や更新制度の必要性に関する議論が行われています。