1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1305》支援者の支援・援助者..
2025-08-07 07:42

《1305》支援者の支援・援助者の援助とは?(サイコネフロロジーのふか〜い話)

【本日のご質問】先日、興味シンシン☝️なご講演を拝聴いたしました。そこから、勉強不足で恐縮ですが一点質問をさせていただきます。「サイコネフロロジーには関わるスタッフも対象」とのお話があり、認識を新たにいたしました。これは受診の形で行われるのでしょうか?どのようなアプローチがなされるのでしょうか。イメージが掴みにくく、ご教授頂けましたら有り難く思います。よろしくお願いいたします。この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康  #スタエフ医療部《AI要約》誤字はご容赦!内科医たけお氏が、リスナーからの質問に答える形で「サイコネフロロジーにおける医療スタッフへの関わり方」について解説しました。質問は、サイコネフロロジー(腎臓病患者の心理的ケア)では、患者だけでなく関わる医療スタッフもケアの対象になると聞いたが、具体的にどのようなアプローチをするのか、という内容です。たけお氏はまず、この「医療スタッフへの支援」というアプローチは、サイコネフロロジーに限らず、サイコオンコロジー(がん患者の心理ケア)や、より広い意味でのリエゾン・コンサルテーション(身体疾患を持つ患者の精神的問題への介入)にも共通する考え方だと説明しました。特に、透析医療には特殊性があるため、スタッフへのケアが重要になると指摘します。多くの透析患者は週に3回、1回4〜5時間という長時間をクリニックで過ごし、その生活が生涯続くことが少なくありません。このような医療形態は他にほとんどなく、結果として患者と医療スタッフの関係が非常に密接になります。この濃密な関係は、良好な信頼関係を築く上でプラスに働く一方、関係がこじれたり、スタッフ側が精神的に疲弊したりする「バーンアウト」の原因にもなり得ます。統計的にも、透析医療に携わる医療従事者のバーンアウト率は他の診療科に比べて高い傾向にあり、これは特殊な医療環境と、患者との深い人間関係がもたらす精神的負担の大きさを物語っています。たけお氏自身も、そうしたスタッフのケアに携わった経験があるとのことです。このような背景から、サイコネフロロジーでは、患者やその家族だけでなく、彼らを支える医療スタッフもケアの対象とする「支援者への支援」という視点が不可欠になります。具体的なアプローチとしては、必ずしも「受診」という形だけではありません。まずは、特定の患者との関わり方に悩むスタッフからの相談に応じ、アドバイスを行うことが多くあります。また、チーム全体で問題を共有するためのカンファレンスを開くこともあります。一方で、スタッフの精神的な不調が深刻で、明らかに適用障害やうつ状態に陥っている場合や、薬物治療が必要と判断される場合には、受診を勧奨し、診察・治療へと繋げることもあります。結論として、透析医療の現場では、患者だけでなく、それを支える医療者も精神的に大きな負担を抱えやすい状況にあります。医療者は貴重な人材であり、彼らがバーンアウトせずに健全に働き続けられるようサポートすることは、サイコネフロロジー領域における専門職の重要な役割であると締めくくりました。

サマリー

このエピソードでは、サイコネフロロジーにおける支援者と援助者の重要性について深く掘り下げています。医療現場での支援者の心のケアが、彼ら自身のバーンアウトを防ぐために必要であることを強調しています。

サイコネフロロジーの役割
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleホームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日はリクエスト・質問・回答を久々にやっていこうと思います。
今日いただいたのは、先週の放送に関連してのご質問・リクエストで、
かんちゃんからいただいております。いつもありがとうございます。
先日興味津々なご講演を拝聴いたしました。
そこから勉強不足で恐縮ですが、1点質問をさせていただきます。
サイコネフロロジーには関わるスタッフも対象とのお話があり、認識を新たにいたしました。
これは受診の形で行われるのでしょうか。
どのようなアプローチがなされるのでしょうか。
イメージがつかみにくく。
ご教授いただけましたら、ありがたく思います。よろしくお願いいたしますということで。
医療職と患者の関係
ありがとうございます。これは、同専門領域ですので、回答させていただきたいと思います。
まず大前提として、サイコネフロロジーの話、先週もさせていただきましたけれども、
サイコネフロロジーに限らず、サイコオンコロジーとかも同じですし、
もっと広い意味では、ディエゾンコンサルテーションとか、
ちょっとこれらの用語が難しいですけれども、
直接患者さんに携わらないけれども、
他の診療家とか、他の医療職のサポートをするみたいなのって結構あるんですよね。
特にチーム医療をやっているところは、
これは顔が開けたチームだけではなくて、
例えば感染症とか、NST、栄養サポートチームとか、
あと認知症のチームとか、糖尿病のチームとか、
医療機関にはいろんなチームがあるんですけれども、
そういったチームを結構こういった、直接患者さんに対するわけではなくて、
その医療職をサポートするみたいな働き方って結構あります。
そんな中でサイコネフロロジーに関しては、
いろいろそのサイコネフロロジーの特性みたいのがあるんですよね。
1つは糖石医療自体が非常に特殊じゃないですか、
これもちょっと説明必要だと思うんですけれども、
糖石医って多くは施設血液糖石、糖石クリニックに行って
血液糖石を受けておられる方が日本では9割以上なんですけれども、
その場合ですね、週に3回糖石クリニックに通ってですね、
大体4時間もしくは5時間、もっと長い人もいますけれども、
血液糖石を受けるっていう、こういう医療って他にほぼなくないですか、
週に3回通うとかってないんですよね、実際。
もちろん抗がん剤の治療とかで定期的に病院に通うとかですね、
あとはがんの放射線の治療で一定期間ほぼ毎日病院に通う
みたいなこととかはあったりしますけれども、
それでも期間限られてるんですよね。
なんですけれども、施設で血液糖石をされておられる方は、
もう生涯そういう形の生活になる。
もちろん糖石クリニックで途中で変わったりとかですね、
いうこともなくはないですけれども、
でも基本的には糖石クリニックには何らかの形で通い続けるので、
そうするとですね、やっぱり医療者との距離感が非常に近くなるのが特徴なんですね。
もちろんそれが非常に患者さんとの信頼関係につながって
よく出るパターンもあるんですけれども、
ただ、やっぱり医療者側も当然ですけど、人間なんで、
その関係性が逆にしんどくなるというパターンも一定あるんですよね。
その中で医療者のパワーアウトというのは非常に問題になっていて、
実際糖石医療に関わる医療者のパワーアウトって、
統計的にも他の診療会よりも高いと言われてるんですよね。
集中治療室、ICUとか手術室とかも高いと言われてるんですけれども、
こういうちょっと特殊な医療というか、
普通の他の、多いのは看護師さんなんですけれども、
普通の看護ではない特殊技術というのが必要じゃないですか、糖石医療って。
なので、それに加えてそういった患者さんとの濃い関係性みたいなので、
心を病んだりとかバーッとされるという方がいていらっしゃいますし、
私もそういう方のケアに携わってきた経験がございます。
支援者への支援
なので、そういう細胞の療治、古くから患者さんとかご家族は当然対象なんですけれども、
それに関わるスタッフですね。
その腎不全とか糖石医療に関わるスタッフも対象というのが、そういう理由があります。
そういった前提で、どういうふうにサポートするのかという話なんですけれども、
一つは、受診まで至らずに、先ほど言ったようだ、
患者さんへの関わり方で悩んでいる人とか、結構いるんですよね。
皆さん、特に看護師さんとかも真面目なんで、私が悪いんじゃないかとか、
悪い方と苦手意識があるんだけれども、どういうふうにかかったらいいのかわからないみたいなことって、
結構あるんですけれども、そういった方へのサポートとかアドバイスとか、
場合によっては全体でのカンファレンスとか、そういうことをやることもありますし、
ただ、ひどい場合は明らかに適応障害っぽくなっているとか、
そういう場合には受診に至るということもなくはないですね。
ただ、程度問題で受診に至るって、
医療職であってもハードルが高いものだろうと思いますし、
受診せずに行けるんだったら、行きたいというお気持ちも非常にわかるので、
そこら辺は人により行けるというか、程度問題によるかなというふうに思うんですけれども、
ただ、明らかにお薬が必要とか、お薬は診察しないと出せないですからね、
いう場合には、受診・鑑賞して受診していただく、
みたいなこともなくはないという、そんな感じですね。
という感じでしょうか。
結構、透析とかGF線医療って、患者さん当然お辛い状況にあるのは間違いないんですけれども、
それに関わる支援者、援助者も、
同じように辛い思いをされる方も少なくないので、
このタイトルにも書いてますけれども、支援者への支援とか、
援助者への援助みたいなのって非常に、
この細工の藤井の領域では重要かなというふうに思ってます。
貴重な人材、医療者も貴重な人材ですからね。
その方たちが精神的に病んだりとか、バーンアウトしないようなサポートが、
我々専門職には求められているかなというふうに思ったりしております。
ということで、ご回答になっておりますでしょうか。
もし何か追加でございましたら、チャット欄に入れておいていただけたらと思います。
では、最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー。
しんしんじゃんけんじゃんけんちょき!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お会いできるだけでした。
きょうみしんしん。
07:42

コメント

スクロール