1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1382》余命告知の方法
2025-11-04 09:31

《1382》余命告知の方法

■本日のご質問

医師は、余命告知を、どのように行っているのでしょうか?


参考)たけお2号の解説・回答

https://chatgpt.com/share/69091535-4088-8001-ab30-a6f41d62404e


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

内科医たけおが、リスナーからの「医師は余命告知をどのように行っているのでしょうか?」という質問に回答しました。医師は「余命告知」を、より広い概念である「告知」の一環として捉えており、これには大きく分けて3つの種類があると説明します。


特にがんの場合、告知は以下の3つに分類されます。

1. **病名告知**:「あなたはがんです」と病名を伝えること。

2. **病態告知**:転移の有無や進行度(ステージ)など、病気の詳しい状態を伝えること。

3. **予後告知**:残された時間、つまり「余命」について伝えること。


**① 病名告知**

かつては患者に伏せることもありましたが、現在では本人に真実を伝えるのが標準的な医療となっています。ただし、患者が大きなショックを受けるため、医師は研修などを通じて、伝え方のコミュニケーションスキルを学んでいます。


**② 病態告知**

病気の進行度は治療方針と直結するため、基本的に行われます。どのような治療法が選択できるか、あるいはできないかを判断するために重要な情報となります。


**③ 予後告知(余命告知)**

これは最も慎重に行われる部分です。まず大前提として、患者には「知らない権利」があります。そのため、医師側から一方的に「あと〇ヶ月です」と宣告することは基本的にありません。

医師はまず、患者が「なぜ予後を知りたいのか」という背景を探ります。例えば「孫の入学式に出たい」「子供の出産に立ち会いたい」といった具体的な目標がある場合が多いです。その上で、「あと〇ヶ月」という断定的な伝え方ではなく、その目標が達成できる可能性があるか、という形で対話を進めることが一般的です。


また、診断時に伝えられる予後は、あくまで多くの患者の統計データ(中央値)であり、その個人に当てはまるとは限りません。治療の進歩によっても変わります。一方で、終末期に月単位・週単位で伝えられる予後とは意味合いが全く異なります。


がん以外の病気(心不全や腎不全など)では、治療の選択によって予後が大きく変動するため、予測はさらに難しくなります。


結論として、告知は患者の権利や心情を最大限に尊重し、個々の状況に寄り添いながら、対話を通じて慎重に行われています。一方的な「宣告」というイメージとは異なり、患者とのコミュニケーションが非常に重要視されるプロセスです。

サマリー

このエピソードでは、がん患者への予告知の方法について詳しく説明しています。特に、病名の告知、病態の告知、そして予後告知という3つの告知の重要性と、そのコミュニケーション方法について議論しています。

予明告知の背景
内科医たけおの心身健康ラジオ、みなさんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、 院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるみなさんからの ご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleホームから ぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今週は妥当の質問・リクエスト回答週間になっておりますけれども、
今日もですね、質問・リクエストにお答えしていきたいと思います。
今日いただいているのも、ちょっとだいぶお待たせしましたけれども、
9月にいただいていたご質問・リクエストで、もみじさんからです。
非常にシンプルなリクエスト・ご質問で、
医師は予明・告知をどのように行っているのでしょうか、 というご質問をいただきましたので、
これに回答していきたいと思います。
これは、今までも何回かお話してきた話ですけれども、
予明のことだけではなくて、
予明というか、我々は予告知というふうに言うんですけれども、
告知をどういうふうにやっていくかという、
ちょっと広い概念で捉えてお話しようかなというふうに思うんですけれども、
そもそもですね、いろんな告知があるんですよね。
大きく3つの告知があるというふうに言われていて、
特にがんの場合ですね。
これがんのことを主に聞かれたいのかなと、 勝手に想像するんですけれども、
なぜこういう質問が出てくるのかにもよるんですけれども、
特にがんにおいてはですね、
病名と病態の告知
告知って3つ大きくあるというふうに言われていて、
まず1つ目は病名の告知ですね。
要はあなたはがんですということですね。
悪性腫瘍がんであるということを告知するということ。
2つ目がですね、病態の告知。
これ病態って難しいと思うんですけれども、
例えば、定員があるとかですね、
がんっていってもいろんながんがあるので、早期がん、進行がん、
定員がどれくらいあるのかとかですね、
そういうどれくらいがんが進んでいるかっていう、
ステージングっていうふうに言いますけれども、
病気っていう病、病、病やまいに期間のき、
という風に言いますけれども、それがどうかとかですね、
そういうものとか。
3つめがですね、横告知という、
あとどれくらい生きられるか、どのぐらい命があるかという
大きくこの3つの告知があるというふうに 言われているんですよね。
まず一つ目の病名の告知に関しては これは以前は 私が医者になるずっと
前の話ですけれども そのがんを 告知しないっていうのもあった
時代もあったんですけれども 今は ほとんどの場合は告知されるかな
というふうに思います ごくごく 一部 例えばご本人さんが相当認知症
で高齢で もう治療もしないし そのまま 身取りをするみたいな
寝たきりでみたいな方に関しては ご本人さんに告知しないケース
もなくはないですけれども 基本的には ご本人にきちんと告知を
するっていうのが 今の医療の標準 的な流れかなというふうに思います
逆に昔は 例えば胃がんであっても 胃かよっていうふうに言って
手術をしたりとかいうふうな時代 もあったようなんですけど これは
じゃあ再発したらどうなるんだ みたいな話もありますので 基本的
には真実 そのがんであるということ を伝えるというのが必要かなという
ふうに思います ただ この伝え方 に関しても これ 以前から何回か
お話ししてますけれども やっぱり 当然ですけれど ご本人さんには
かなりショックな告知になります よね だから その伝え方のスキル
みたいなのは カンワキア研修会 ピースっていう研修会があるんです
けど これがんに携わる医療者とか 初期研修 医者になりたての1年目
の先生はもう全員受けてるんです けれども そういうどういう告知
をするかっていうののシミュレーション 練習っていうのは全ての先生は
一応1回は経験してるという そんな 感じになっております それが
病名の告知ですね 二つ目以降の 病態とか用語告知 これに関して
必ずしも必須ではないという 感じでして ただ 病態の告知に関して
は 当然 治療法と直結してくる ので 以前のプロローマストの山崎
先生をお招きしたYouTubeの回でも お話ししましたけれども 当然 どれ
ぐらいの病気かによって治療法 ができるできないっていうのが
変わってくるので それによって 対応法もおのずと違ってくる
ということで 基本的には病態 ちょっと どれぐらいのことを言う
かっていうのにもよりますけれども ただ 基本的にはその病態の告知
は行うという感じかなという ふうに思います 当然 治療と並行
して緩和ケアもやっていくっていう これ いつもお話ししますけれども
緩和ケアは治療と並行してやって いく 早期から もしくは診断時から
予後告知の重要性
の緩和ケアっていうのが世界的な 主流なんで これも並行してやって
いくっていうのが必要かなという ふうに思います
最後の予後告知ですね あとどれ ぐらいの命があるか これに関して
は結構慎重な先生が多いんじゃない かなと 個人的には思います 特に
これ 患者さんの知らない権利も あるんですね 知らない権利を侵害
しないっていうのも非常に大事 なんで 知りたくない人に関して
お互いから あと あなた残された 命がこれぐらいですとかっていうこと
は基本的にはありません そこは 安心していただいていいかな
というふうに思うんですけれども ただ むしろ これコミュニケーション
のトレーニングの中でも言います けれども なぜそれを知りたいのか
っていう その背景ですね いや 実は 今回の質問も なんでこれを
置き換えたのかっていう背景が 興味津々すぎるんですけれども
なぜ自分の寿命はどれぐらいな のかっていうのを知りたいのか
その背景を探ることで その人が 不安に思っていることとか 叶え
たいこととか そういうのが分かる 可能性がありますよね 例えばですけ
れども 幼稚園年長さんのお孫さん がいて そのお孫さんの入学試験
を見たいとか あとは何ですか 家族 のことで言うと 出産 間近な妊婦さん
お子さんがいて その出産を見たい とか そういうような 何らかの
イベントまで自分が生きられる かどうかっていうのを想定される
方が多いと思うんですけれども それに関して あと何ヶ月ですとか
そういう感じではなくて それが 可能かどうかっていうのを言う
ことは比較的多いかなというふう に思います
あとは これ 以前にも何回もお 話ししますけれども そもそも横
告知は 例えば診断のとき 例えば 肺がんでステージ4と診断された
っていうときの横告知って これは 本当に多くの肺がんの4期の方の
中央値でしかないんで しかも今 それより治療よくなってるんです
より長くなることもざらにあります し もちろん短くなることもあるん
ですけれども それが必ずしも 告知されたご本人に当てはまる
とは限らないっていうことで そういう 横告知と あとはいわゆる
緩和ケアの文脈で言われる ご本人 さんが週末期になってきて それで
月の単位 週の単位 日の単位 こういう 言い方を我々するんですけ
れども そういうような横告知 とは全然意味合いが似ていない
ものなんで だから 一般的な統計 のデータを言われてるのか 本人
さんの状態とかを見て その残された 寿命があとこれぐらいとかって
言われるのかっていうのも だいぶ 話が違ってくるというのは ぜひ
知っておいていただけたらなという ふうに思います
はい そんな感じですかね ただ 今日は これほとんどがんに関して
の予告とか 告知のお話をしました けれども がん以外の病気も当然
告知っていうのが必要なんですけ れども ただ 特にがん以外の病気
に関しては 三つ目の予告告知ですね これに関しては非常に難しいんですよ
ね 逆にがんのほうが予告知 予 告の予測がしやすくって いろんな
研究もされていて スケールとかも あるっていう感じなんですけれども
がん以外に関しては 待ち療法も さまざまですし 例えば腎臓だったら
腎代替療法っていうのをやるのか やらないのかによっても だいぶ
大きく予報も変わってくるんで だから そこはちょっとケース
バイケースで対応せざるを得ない っていう そんな感じと あとは
もう臨床医のがんみたいなところ かなというふうに思います っていう
ような感じですかね ちょうど ちょっと 明後日のまたニュース
で取り上げようと思うんですけど 救急集中治療領域のそのがんわけ
はいつから始めるべきか問題とか っていうのが学会の中でも議論
されたみたいなんで その辺りも ちょっとまた取り上げていきたい
なというふうに思いました では 最後にしんしんじゃんけんいき
たいと思います いきますよ しんしんじゃんけん じゃんけん
ということで 今日も幸せな一日 でありますように 終わりとはない
一回目だけでした 興味しんしん
09:31

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