内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問リクエストは、質問フォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日も質問リクエスト回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日いただいたご質問は、直近おとといかな、
そうですね、2月の2日にいただいたご質問に回答していきたいと思います。
ご質問は、りなちゃんからいただきまして、いつもありがとうございます。
はい、保育園でお子さんの予防接種を全く受けたがらない保護者さんがいます。
副反応が怖いとか、遺伝子に異常が出る、かっこかせネタだと思うとかを信じ切っています。
私は病気にならないように受けた方が良いと思って説得するのですが、受け入れてもらえません。
滝堀先生などのように保護者様にお話されますか?っていうような、
こんなご質問、リクエストをいただいておりました。
これね、非常に切実ですし、ちょっと早めにお答えした方がいいかなと思って、
今日これを取り上げさせていただこうと思います。
で、これですね、非常に難しいです。
結論から言うと、難しいですし、正解はないので、
あくまで私が今日お話しする内容も、参考程度に聞いていただけたらなというふうに思うんですけれども、
ただ私自身ですね、こういうとんでも医療情報を発信しているとですね、
やっぱりね、とんでも医療に接している方って非常に多く出会うんですね。
臨床現場でも非常に多く出会うんですけれども、
そういう方はね、あんまりこう、医者にそういうのを言わないっていうこともあって、
どういう信念を持っているかっていうのがですね、
こういう例えばワクチンとか、そういうのがないと気づけないっていうことも結構ね、
医療現場ではあったりします。
だから逆にね、こういう普段の生活の中とかですね、
あとはそういう予防接種を鑑賞する機会がないとですね、
そういうのが明らかになってこないっていうのはあったりするかなというふうに思います。
あとはですね、パターンとして、いくつかのパターンがあってですね、
お相手さんがですね、結構大人数なのか、あるいは1対1で話ができる状況なのかっていうのによってもね、
だいぶ話違うかなというふうに思います。
例えばですね、この私の放送とかは、
もちろん聞いていただいているリスナーの方々一人一人いらっしゃるんですけれども、
そのリスナーの方の一人一人の声を聞いたりとかっていうのは、
少なくともこの放送中とか無理じゃないですか。
なので、そこでね、とんでもない量にハマってしまっている、
とんでもない情報を信じ切ってしまっている方でアプローチするっていうのはね、
これはね、もうすごい難しいです。
なので、これ以前もお話したっていうか、いつもお話している内容ですけれども、
これはですね、まずはそういう情報に接する前に、
正しい情報というか、そういうのに接していただくように、
もう本当に置いておくだけしかできないっていうのがね、
これがね、私できることの限界かなというふうに思ってますね。
この大衆向けにやるっていう点に関しては。
ただ、今回ご質問いただいた方とかもそうですし、
普段の日常会話の中に出てきた場合にはですね、
会話の中でそういうのが気が付くっていうこともあると思うんですね。
この場合はですね、まずは否定しないっていうことですね。
これがね、まず真っ先に大事ですね。
先日も取り上げたただしたい反射ってね、
人間ね、誰でも出てきやすいんですけれども、
特に医療者の場合には明らかに医学的に間違っていることとかって、
すぐ判断できてしまうじゃないですか。
良くも悪くも。
なんですけれども、そこで出てくるただしたい反射をね、
まず抑えるっていうことですね。
これがまず、真っ先に大事です。
大体ですね、そういうとんでもないことに信じきってしまっている方はね、
もともとのね、不安とか防衛が結構強い方が多いんで、
その否定するとですね、本当にそれで閉じてしまうっていう方とかもいらっしゃったりするんで、
まずはね、オープンに聞くっていうことが非常に大事ですね。
間違ってるなとは思うんですけども、それを聞くっていうこと。
その時にですね、これも前も話しましたけれども、
別にそれを賛同もしないし否定もしないっていうことですね。
逆に賛同するとですね、そっちの方向、
この人も同じ仲間なんだっていうふうに思われてしまうんで、
賛同もせずにでも否定もしないっていうところですね。
っていうところがまず第一かなというふうに思います。
2つ目はですね、これ質問のところにも書いていただいている案ですけれども、
これ説得しようとしてしまうんですね。
これただしたい反射の一環でもあるんですけれども、
説得はですね、ほとんどの場合うまくいきませんね。
ということで多分ご質問いただいてると思うんですけれども、
情報提供する前にですね、まずは質問するっていうことですね。
の方が大事です。
質問するとですね、何がいいかっていうと、
まず向こうさんが喋ってくれますよね。
そのとんでもないガセネタの内容もそうなんですけれども、
それに至った背景とかですね、
そこを知ることができるっていうのは非常に大事です。
というのは、やっぱり先ほども言ったように、
その情報に至るまでのプロセスみたいな、
その人の中でストーリーが必ずあるはずなんで、
そのストーリーをまず理解するっていうことは非常に大事で、
そこに解決の糸口があることはほとんどなんで、
その表面的な言ってる内容をですね、
例えば何でもいいですけど、遺伝子異常が出るとかですね、
そういうこととか、ワクチン打つと磁石がくっつくとかですね、
そういうことにあんまり引っ張られすぎないっていう、
それあくまで表面的な話なんで、
なぜそれを信じるように至ったかっていう、
その背景に不安があったりとかですね、
過去の苦い思い出があったりとかっていうことがあるので、
その辺をね、探るっていうか、聞くっていうために質問するっていうことですね。
これが非常に大事かなというふうに思います。
そこで初めて、これである程度関係性ができれば、
情報提供できる環境がまず入り口に立ったっていう、
そんな感じなんで、その前にですね、強く否定したりとかですね、
こちらから向こうが求めてもないのに情報提供して説得しようとかっていうことをするとですね、
これはほぼ間違いなく失敗するかなというふうに思います。
あとはですね、この質問していく中で、
ここからがちょっと本格的な話になるんですけど、
質問していく中でですね、お相手さんがね、
ご自身の中でちょっと矛盾してるなって思うこととかね、
必ずあるんですよね。
そこの矛盾を拡張できるような質問をするっていう、
テクニックとしては難しいんですけれども、
でも自分の中ではですね、
大体、おやっておかしいなって思っていることとかね、
一つや二つあるんですよね。
なんですけれども、いやでもこれはそんなことはないみたいな感じで、
そちらの方向に行ってしまうっていうことがあったりするので、
そこに自ら気づいてもらうように促すっていうことが非常に重要で、
そこの中に、もしそう思うんだよねみたいなことが言われたら、
そこで初めて情報を提供するっていうことが重要かなというふうには思います。
だからこのちょっとした矛盾とか、ちょっとしたほころびみたいなところがね、
お相手さんが話してる中で出てくるのをひたすらに待つしかないんですよね。
というふうに思いますね。
そういうのがあれば、そこから解決のいいとこになるかもしれないっていう、
そんな感じかなというふうに思います。
ただですね、これ非常に今話して聞いていただいていると思うんですけど、
難しいのは難しいんです。
冒頭にも言ったように難しいですし、
無理に変えようとするのはね、
どういう立場で置かれているかっていうのもいると思うんですけれども、
できないことも多いっていうのはね、
これはもう正直に限界として知っておいていただくのもいいかなというふうに思いますし、
最悪の場合ですね、
ちょっと今回の質問者さんみたいな状況だったら難しいと思うんですけれども、
本当に距離を置くっていうのも一つ方法かなというふうに思いますね。
先日もあったんですけれども、やっぱり病気の方ってね、
周りの方がね、全然悪気なくですね、
好意でこれいいよとかですね、こういうのどうみたいなのって
勧めてくることがあったりするじゃないですか。
なんですけれども、その大多数はですね、
本当にね、全然感覚的ではない、