内科医たけおの心身健康ラジオ、みなさんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる…
ん?
医療にまつわるみなさんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
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ということで、今日はですね、ちょっとだいぶ久々なんですけれども、
興味津々資料というか、資料というか記事というかニュースというか、
はい、ご紹介していきたいというふうに思うんですけれども、
今日ご紹介するのはですね、実は昨日発刊されました、
医学界新聞、医学書院さんが出しているですね、
医学書院さんってあの、医療系では非常に有名な出版社さんの一つなんですけれども、
そこがですね、定期的にこの医学界新聞っていうのを出しておられて、
それの中からですね、一面の記事、大学病院が直面する記事っていうような、
対談、座談会の記事がありましたんで、これをご紹介してみたいと思います。
ちなみにですね、対談された方が、どこだったっけ、
昭和大学の病院長の佐賀博之先生、
この先生が全国医学部長病院長会議の会長さんらしいんですけれども、
という先生と、対談相手が大取誠二先生という先生で、
この先生は千葉大学の病院長の先生ですね、国立大学病院長会議の会長、
ちょっとなんか似てますけれども、
ということで、その二人の対談の記事が出ておりました。
詳しくはですね、記事を読んでいただけたらと思うんですけれども、
そもそもですね、最近病院の倒産のニュースとかって、
多いの皆さんお気づきですかね。
私がね、その辺のニュースをより多く引っ掛けてるっていうのもあるかもしれないですけれども、
病院の倒産とかですね、あと人が辞めて、
特に医者とか看護師さんが辞めてですね、
病院の経営を、病院の診療体制を縮小させるを得ないみたいなニュースってね、
非常に多く流れてるかなというふうに思うんですね。
で、まさにですね、昨日もですね、日本病院会かな、
とかっていう団体、他6団体ぐらいだったかな、
合わせてですね、病院が危機ですみたいな、
これと今日の対談で全く同じような感じのスライドをですね、上げておられて、
いかにね、今の病院経営が厳しいかみたいなのを上げてる資料がありましたけれども、
そんな感じで、非常にね、特に2024年の診療報酬回転もありましたけれども、
ここ1、2年、皆さんもお感じのように物価とかね、むちゃくちゃ上がってるじゃないですか、
それがうまいこと反映されていないっていうことで、
病院経営が危機に陥っているっていうことをね、
ぜひとも知っていただきたいなというふうに思って、
お話ししようかなというふうに思いました。
まずちょっと冒頭だけ読ませていただくと、
この2024年10月ですね、国立大学病院長会議が発表した2024年度収支見込みでは、
全国42の国立大学病院のうち32施設が赤字を見込み、
国立大学病院全体での赤字額は250億円以上に上ることが明らかになったっていうことになっております。
図1ですね、ちょっとこれ後からお話ししますけれども、
その背景には、物価高騰や人件費の上昇などによる支出増があり、
国立大学病院の存続そのものが危ぶまれる状況にあると。
また、大学病院全体に目を向けても同様の状況を呈しており、
早急な対応策が求められているっていうことになっておりまして、
いや本当にね、その通りだなというふうに思います。
その図1を見ていただくとですね、
この国立大学病院庁会議UNHCっていうところが発表したデータをグラフにされたポイントですけれども、
具体的などこがっていうのは書いてないですけれども、
黒字の病院はもう本当に数える10いかないぐらいですよね。
ということで、ほとんどは赤字になっていて、
しかも一番大きい赤字幅、一番右側の病院とかもう30億とかの赤字になっているっていうことで、
全体のこの点線の四角で喰らえた部分をトータルすると281億ぐらいになるっていうことでなっております。
全体、黒字の病院もあるので、
全体にすると254億まで縮小するらしいんです。
それでもすごい赤字は赤字ですよねっていう感じになっております。
その背景にちょっと下行っていただくとですね、
高度な医療を提供するほど赤字が膨らむ歪な構造って書いてありまして、
これ本当にその通りなんですけれども、
ちょっとこのグラフはゼロを起点にはなっているんですけれども、
途中が端折られていて正しいグラフではないっていうツッコミは非常に入りそうではあるんですけれども、
それでも医療費、公熱費、人件費、あとその他の業務委託とか施設のやつとかですね、
のちなみに2023年度より2024年度が高くなっているっていうことになっていて、
それはそうですよねっていう感じですよね。
通常であればここら辺のことは価格に転換できるんですよね。
今だからスーパーとか行ってもものすごい野菜の値段とかも上がってるじゃないですかとか、
他のことでも全部物価高騰、価格に転換できるっていうふうに、
普通の市場経済としてはなるんですけれども、
医療においてはですね、この診療報酬っていうのがあるので、
自由競争が働かないっていうか自由に価格が決定できないっていうことになってるんで、
そうすると必然的に病院の経営を圧迫してしまうっていうことになってしまいますし、
あとは給与もね、給与を上げる仕組みを一応導入はされてるんですけど、
なかなかこれ難しくって、給与を上げられないと結局人がいなくなるっていう、
それで保健診療厳しいっていうことで直備っていうですね、直接美容整形に行く施設が増えたりとかですね、
あと看護師さんも非常に不足してるんで、看護師さんが十分に充足できないっていうことになって、
そうすると病院が稼働できないっていうことになってしまってるっていう、
こういう非常に悪循環に陥ってるっていうのが今の医療の現状ですね。