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2024-07-09 11:35

《977》研修医を育てるガイドラインなんてあるの⁉️

本日ご紹介した論文はこちら

医師臨床研修指導ガイドライン -2023 年度版

https://www.mhlw.go.jp/content/001175316.pdf


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《AI要約》

以下は内容の千文字程度の要約です:


この放送では、医師の臨床研修制度について、特に「医師臨床研修指導ガイドライン2023年度版」の内容を紹介しています。


このガイドラインは64ページあり、6章構成になっています。第1章の「到達目標」と第2章の「実務研修の謀略」が中心的な内容です。特に新しい内容として、第4章の「資料体制、指導環境」と第5章の「研修医の労務環境」があり、これらは医師の働き方改革に関連しています。


臨床研修の基本理念として、医師法第16条の2に基づき、医師としての人格を涵養し、基本的な診療能力を身につけることが求められています。具体的な到達目標として、「医師としての基本的価値観(プロフェッショナリズム)」が重視されており、社会的使命、利他的な態度、人間性の尊重、自己研鑽の姿勢などが含まれます。


また、具体的な資質・能力として9つの項目が示されており、倫理性、医学知識、診療技能、コミュニケーション能力、チーム医療の実践などが含まれます。


実際の研修内容としては、一般外来診療、病棟診療、初期救急対応、地域医療の4つの領域で単独診療ができるようになることが求められています。研修期間は2年以上で、内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、救急、地域医療が必修分野となっています。


さらに、感染対策、予防医療、虐待への対応、社会福祉支援、緩和ケアなどの分野にも携わることが求められています。また、特定の症候(29症候)や疾病・病態(26疾病・病態)について経験することも定められています。


このガイドラインに基づいて、各研修病院がプログラムを作成し、研修医を育成しています。この放送では、病気のガイドラインだけでなく、医師の研修を育てるためのガイドラインも存在することを紹介しています。

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内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていて、公開生の収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今週は、研修医とかですね、臨床研修生とですね、
医者になってからの2年間の制度に関していろいろお話をさせていただいておりますけれども、
昨日おとといに引き続きまして、今日は、
医師臨床研修指導ガイドライン2023年度版をご紹介したいと思います。
でですね、これ昨日ね、あの興味津々素人としてご紹介したやつの中にもね、
ちょっと実は内容出ていたんで、だから今日と昨日の放送をね、セットで、
順番こちらから聞いていただいた方がいいかなというふうに思うんですけれども、
昨年のですね、11月かなに、この2023年度版というのが出て、
これ結構ね、改訂されておりまして、この放送始まる前にもちらっと言いましたけど、
私自身もですね、以前の臨床研修の力を入れている病院で、
副プログラム責任者という立場でやってたんで、
このガイドラインはね、以前のやつは相当読み込んだんですけれども、
でも内容ね、結構新しくなっていて、その最新版になっておりますので、
それをちょっと一緒に読み解いていって、
まあ最終的にね、この医師のその初めの2年間で何を目指すべきか、
みたいなところがね、かなり書いてあるんで、
そこをね、一緒に読めたらなというふうに思います。
ちなみにですね、PDFご覧いただいたら全部で64ページもありますんで、
もしご興味ある方は全部読んでいただけたらと思います。
はい。で、まずは2ページ目かな。
目次の構成がこんな感じになっていて、
初めに序章から始まって、全部で6章構成になってますね。
第1章が到達目標。
今日はね、この到達目標と第2章の実務研修の方略、
この辺を中心にお話ししようと思うんですけれども、
はい。で、第3章が到達目標の達成度評価ということで、
まあ研修のね、達成評価をどういうふうにやっていくかみたいなのはね、
かなり細かく書いてあります。
これはね、すごい実は大変だったんですけれども、
はい。まあでも、必要なことなんでっていう感じですね。
で、第4章ですね、指導体制、指導環境とかですね、
あと第5章の研修員の労務環境。
ここはね、すごい新しい内容をですね、
たぶん以前なかったんじゃないかな。
まああってもね、ここまで詳しくは書いてなかったなと思って、
というのは、まあ昨今、この4月から始まった
医師の働き方改革とかですね、
そういうのに関連した内容がね、
この第4章、5章にね、かなり書いてあって、
これはね、なんか新しいなというふうに思いましたね。
はい。で、第6章がQ&Aみたいな、そんな構成になってます。
はい。で、まずはじめにですけれども、
この医師の臨床研修の到達目標と指導ガイドライン見直しの経緯ということで、
まあこのガイドラインができた経緯とかですね、
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そこら辺がつらつら書いてあります。
まあこれちょっと省略させていただいて、
で、その次は組織体制とかも書いてあるんだけど、
これも省略させていただいて、
で、助手法ですね、本ガイドラインの構成と臨床研修の基本理念っていうところで、
実はですね、この臨床研修っていうのはこの医師法っていう、
我々医師が守らなければいけない法律があるんですけれども、
そこにね、規定されてるんですよね。
そこの第16条の2、第1項に規定する臨床研修に関する省令っていうことで、
ちょっと読みますけれども、
臨床研修は医師としての人格を寛容し、将来専門とする分野に関わらず、
医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、
一般的な診療において頻繁に関わる不祥、または疾病に適切に対応できるよう、
基本的な診療能力を身につけることのできるものでなければいけない、
っていうことでなっております。
なので、ちょっとこの後お話しますけれどもね、
基本的にはいろんな科を必修科ということで、ローテートするっていうのが求められていて、
だから私はね、医者になるときからね、
人造内科医を志していたんですけれども、
それでもね、精神科とか外科とか三腑神科とか小児科とかね、
ちょっと当時と違っている部分もあるんですけれども、
でもいろんな診療科を実際に回ってですね、
自分で実際の診療をするっていうことで、
ある程度の初期対応能力をつけるっていうところが、
この臨床研修、初期臨床研修に求められているものっていうことになります。
解説あるんですけど、ちょっと解説読んでみると時間なくなりそうなんで、
第一章に行きたいと思います。
第一章は到達目標っていうことで書いてあって、
到達目標ですね、これも素晴らしい文言ですけれども、
医師は、病める人の尊厳を守り、
医療の提供と公衆衛生の向上に寄与する職業の重大性を
深く認識し、医師としての基本的価値観、
プロフェッショナリズム及び医師としての
使命の遂行に必要な資質能力を身につけなくてはならない。
医師としての基盤形成の段階にある研修医は、
基本的価値観を自らのものとし、
基本的診療業務ができるレベルの資質能力を
習得するっていうことになっていて、
おっしゃる通りでございますっていう感じなんですけれども、
ここを到達、2年間の到達目標にされているっていう、
そんな感じですね。
特に、このAの医師としての基本的価値観、
プロフェッショナリズムっていう、
これあんまり聞き馴染みがない言葉かもしれないですけど、
これ非常に重要な概念なんですよね。
大きく4つありまして、
1つが社会的使命と公衆衛生への寄与ということで、
これ先ほど到達目標のところに書いてあったことですよね。
2つ目が似た的な態度ということで、
自分がみたいなんじゃなくて、
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実際に困っておられる患者さんご家族の対応に専念するっていうことですね。
なおかつ、患者さんの価値観や自己決定権も尊重するっていうことですね。
3つ目が人間性の尊重。
4つ目が自らを高める姿勢っていうことで、
本当に医学、医療はどんどん発展していくんで、
自己決算していかないとすぐ置いていかれるっていう感じになるんで、
それを初期研修の2年間で学ぶっていう、身につけるっていう、
そんな感じですかね。
っていうことになっていて、
具体的な資質とか能力どういうのが求められるのかっていうと、
9つ示されています。
これもちょっとPDFご覧いただけたらと思うんですけれども、
詳しくは1つ目が医学、医療における倫理性ですね。
2つ目が医学知識と問題対応能力。
3つ目が診療技能と患者ケア。
4つ目がコミュニケーション能力。
5つ目がチーム医療の実践。
6つ目が医療の質と安全管理。
7つ目が社会における医療の実践。
8個目が科学的探求。
9個目が生涯にわたって共に学ぶ姿勢っていうことになっていて、
どれも非常に重要ですよね。
それの開講目が各々の3つから6つぐらいあるんですけれども、
これちょっと全部話すと時間がなくなるんで、
また興味があればご覧いただけたらなというふうに思います。
Cが基本的な診療業務ということで、
じゃあ実際にどういうことができるようになればいいのということで、
今週の日曜日の医師国家試験クイズでも出てきましたけれども、
コンサルテーションや医療連携や可能な状況から、
以下の各領域について単独で診療ができるということが求められるということで、
大きく4つ挙げられています。1つが一般外来診療ですね。
2つ目が病棟診療。3つ目が初期救急対応。
4つ目が地域医療っていう感じになっていて、
これは本当に、昨日おとといもお話しましたように、
この能力を2年間で、プロフェッショナルぐらいではないですけれども、
一通りベーシックな診療技術は身につけようみたいなところが、
この2年間で到達目標になっているという、そんな感じです。
実際に第2章が実務研修の法略ということになっているんですけれども、
ちょっとここらへんザザッといきますけど、基本的には2年以上になっていて、
大体の方は2年間で研修終了するという感じですね。
臨床研修を行う分野診療科ということで、
オリエンテーションはどの病院でもやりますけれども、
その必修分野っていうので、先ほど言ったように、
内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、救急、地域療、この辺が必修分野になっていて、
あと一般外来ですね、これの研修もするようにということがまとめられています。
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具体的には内科24週以上、救急12週以上とか、
いろいろ期間の規定もあるんですけど、これちょっと省略させていただいて、
ブロック研修とかはいいですけれども、
内科外科、おのおの診療科でどういうことをやるのが望ましいか、みたいなことがいろいろ書いてあります。
全期間を通じて感染対策とか、予防医療とか虐待への対応とか、
社会復帰支援、緩和ケア、アダバンスケア、プランニング、臨床病理研とかCPCとかですね、
この辺にも携わるようにみたいなのが書いてあって、
あとチーム医療の活動にも携わるようにみたいなことがあって、
これ非常にネタが忙しいんです。
実際経験すべき症例29症候っていうふうに書いてあって、
例えばショック、体重減少、累走、発疹、横断、発熱、物忘れ、頭痛、めまい、意識障害、失神、痙攣、発作、なるなどですね、
この辺はね、特に救急とかですけども、
外来病棟においてっていうのも書いてますね。
この辺のことは経験すべきですし、
あとは経験すべき疾病病態の26疾病病態ということで、
例えば脳血管障害、妊娠症、急性肝症候群、
心筋梗塞とか急死症のことですね、
あと心不全とかですね、
いうふうなのが書いてあります。
ちなみに腎臓関連だとウジン炎しか書いてないですね。
これ慢性腎臓病ないですね、よく考えたら。
はい、っていう感じです。
っていう感じでですね、ちょっとまだ半分しか言ってないんですけれども、
いろいろですね、研修の間で学ぶべきことっていうのは定められていて、
これに基づいてですね、各大学病院とか臨床研修の病院とかが
プログラムを作って、その研修を育てようみたいなことになっております。
なので、通常ね、ガイドラインっていうと、
なんか病気のガイドラインが一般的っていうか、
よく知られてると思うんですけれども、
こういう研修を育てるためのガイドラインもあるんだよっていうのをね、
知っていただけたらなというふうに思って、
今日ご紹介いたしました。
はい、ということで、じゃあ最後しんしんじゃんけんに行きたいと思います。
行きますよー。しんしんじゃんけんじゃんけんちょき。
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お会いとはないガイドのたけえでした。
興味しんしん。
11:35

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