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内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長、内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開のマシュマログや、皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日は改めて、ちょっとガイドラインというのを考えてみたいと思うんですけれども、
ガイドライン、皆さん聞いたことはありますよね。
多分、医療者以外ではですね、ガイドラインって一般用語なのかな。
ちょっと私、一般的にガイドラインっていうのはどういう位置づけで使われているのか、あんまりちゃんと認識してないですけれども、
医療業界にいる人は少なくともね、ガイドラインっていう言葉自体はね、一度は聞いたことがあるんじゃないかなというふうに思います。
今日のこの放送をやろうと思ったきっかけは、先週ですね、ちょっととある、
あんまり、いわゆる難病というか、
というような、日本にあんまり患者さんがいないような病気を、
医師国家試験クイズで取り上げたんですけれども、
それにもね、やっぱりガイドラインっていうのがあるんですよね。
これ、私、全然知らなかったんですけれども、
っていうような感じで、もう今ね、ありとあらゆる病気とか、症状に関してのね、ガイドラインとか、
この指針っていうのが出てきてるんですよね。
その、ガイドラインの作成っていうのにですね、私自身もこの3年ぐらいかな、
関わらせていただくことになって、やっぱりガイドラインの作り方からそうですし、
あと、ガイドラインをね、どういうふうに使っていくかっていうのを、
改めて、この数年考える期間が多いので、
それでお話ししようかなというふうに思いました。
はい。で、今日お話しする内容はですね、
まずはガイドラインとは何かっていうこととですね、
2つ目に、ガイドラインに含まれるもの、
ガイドライン、どういうのが書いてあるのっていうのとか、
あとはガイドラインですね、さっきも言ったように、
いろんな病気のガイドラインあるんですけれども、
じゃあ、いろんな病気をお持ちの方はですね、全部のガイドラインを、
遵守していくのかどうか問題とかですね、
あとはガイドラインに患者さんとかご家族、
あと市民の方が参加するかどうかみたいな、
そんなお話をしたいかなというふうに思います。
で、参考資料をちょっと順番に追っかけていっていただけたらと思うんですけれども、
まず、ガイドラインですね、
これね、かなり誤解されてることも多い用語なんですね。
で、これ以前もね、確かご紹介したと思うんですけれども、
国立国語研究所っていうところが、
教員の言葉をわかりやすくする提案っていうのをやっていて、
これ、ちょっと前の調査なんで、
少しね、今とはデータ違うかもしれないですけれども、
その中にもガイドラインっていうのが書いてあって、
ガイドラインというのは、一応言い換えると、
このいつでもどこでも最善の医療を受けることができるのは、
研究成果を踏まえて学会などで作られた標準的な診療指針のおかげであることを理解してもらいましょう。
また、その指針に従うことの意義を理解してもらうことも重要です。
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っていうことになっていて、
結構ね、ガイドラインって言葉は知ってるんですけれども、
誤解されてるっていうことが多いっていうのが、
この上から1、2、3、4段落目かなっていうのに書いてあります。
実際にですね、ガイドラインっていう言葉を知ってる方は89.6%なんですけれども、
この医療におけるガイドラインの意味ですね、
これを理解してる方は57%、6割弱っていうような、
そんな感じになってるんですよね。
だから、他の領域でもね、ガイドラインとか、
多分、工業領域とかですね、そういうのあると思うんですけれども、
それと、ちょっと医療領域のガイドラインの位置づけが少し違うっていうのはあるかなというふうに思います。
一応ですね、日本におけるガイドラインを作るというか、
作る指針、ガイドラインを作る指針を出してるところっていうので、
Mindsっていうのがあるんですね。
これが資料の2つ目をご覧いただけたらと思うんですけれども、
このMindsっていうマインズっていうところがですね、
このガイドラインを作る指針っていうのは、
今、最新版は2020年版になってるんですけれども、
それを出してるんですね。
このMindsが診療ガイドラインですね。
これ、ガイドラインに診療って付けていて、
これいいかなと個人的には思うんですけれども、
診療ガイドラインを知っていますかっていうようなリーフレット、パンフレットを出していて、
それのですね、リピートですね。
1ページ目かな。
まずはじめにっていうのがあって、
これちょっと多分三つ折りのパンフレットなんで、
ちょっと順番がバラバラですけれども、
三つ折りの2枚目ですね。
2枚目の下の方に行っていただくと、
診療ガイドラインとはっていうので書いてありますね。
これですね、その診療ガイドラインの作成マニュアル2020ですね。
私も相当呼び込みましたけれども、
これの中に定義っていうのが書いてあります。
ただね、これね、定義、
まあ難しいんですよね。
これちょっと、一応読みますけれども、
健康に関する重要な課題について、
医療利用者と提供者の意思決定を支援するために、
システマティックレビューによりエビデンス相対を評価し、
液とガイのバランスを勘案して、
最適と考えられる推奨を提示する文章、
っていうことで、
なんじゃすらって感じじゃないですか。
ちょっと特に、システマティックレビューによりエビデンス相対を評価し、
液とガイのバランスを勘案してっていうところが難しいですね。
ここを抜いたら、まあ分かるかなっていう感じですけど、
要は患者さん、家族と、
医療者側がいい意思決定をするために、
最適と考えられる推奨を提示する文書っていうことで、
ただ、そこのね、中身が非常に複雑で、
この特にシステマティックレビューって、
この放送で聞いていただいてる方は、
以前にも取り扱ったんで、
覚えてらっしゃるかもしれないですけれども、
要は、日々いろんな研究ってされてるんですけれども、
特に、
介入研究っていうやつですね、
介入のRCTっていう、
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ランダム化比較試験っていうのがですね、
一番信頼性が高い、
例えば、お薬とかですね、
いろんな治療に関して、
信頼性が高いものなんですけれども、
そのRCTっていう、
ランダム化比較試験っていうのを、
さらにいくつもまとめてですね、
それのお弁当を詰め合わせパックにしたみたいな、
これがシステマティックレビューなんですけれども、
それをエビデンスの集積として、
あと、液と外のバランスっていうのは、
これ難しいと思うんですけれども、
エビデンスとしてはそうなんですけれども、
例えば、何でもいいですけど、
お金がかかりすぎて、
実は、エビデンス的にはあるんだけれども、
実用的でないとかですね、
あとは、患者さんのQOLですね、
それはやったらいいな、
それは分かるけれども、
QOL一時的に損ずるよね、みたいな、
のとかってあったりするんですよね、
だから、この液と外のバランスを、
総合して考えて、
推奨を出しましょうっていうことに、
今、なってるんですよね。
なので、そういうのが、
ガイドラインの作成のプロセスみたいな、
そんな感じになります。
ただですね、実際、私もね、
イゾキアガイドラインに関わってきてですね、
このシステマティックレビューがね、
できるほどの研究がないっていうものも、
あるんですよね。
特に、希少疾患とかですね、
稀な疾患、稀な病気とかになると、
この研究自体がね、
そもそもないっていうことになるので、
そうすると、このシステマティックレビューが、
このシステマティックレビューもないし、
そこから得られるエビデンス相対とかっていうのが、
ないとかっていうことになるので、
その場合には、
結構ね、専門家のコンセンサスですね、
エキスパートコンセンサスっていうふうに、
言いますけれども、
それを元に、ガイドラインっぽいもの、
このガイドライン、
純粋なガイドラインの定義に従うとすれば、
ガイドラインではないっていうことに、
なってしまうんですけども、
そういうふうな形で、
ガイドラインを作成するっていうことも、
あったりします。
はい、っていう感じですね。
ただですね、
さっきも言ったように、
ガイドラインってね、
ものすごいいっぱい出てきていて、
多分ね、もう何百とか、
もしかしたら何千とか、
あるかもしれないんですけども、
多分、世界全体含んだらね、
もう余裕で何千とかね、
もしかしたら万単位とか、
あるかもしれないですけども、
いう感じで、
でも日本国内だけでもね、
日本語の多分ガイドラインだけでも、
数百っていうのはね、
あるはずで、
ただ、
いろんな病気を抱えている方に関してね、
ガイドラインをどう適用するかっていう問題って、
常にあるんですよね。
特にご高齢の方ですね、
これ、いつも私の放送でも、
以前取り上げましたけれども、
マルチモビリティっていって、
多疾患、併存って、
日本語では訳されますけども、
まあ、いろんな、
例えば、高血圧、糖尿病、
がん、
何ですか、
何でもいいですけど、
変形性の膝関節症で、
脳梗塞の起用があります、
みたいなのとかね、
そういう方ってね、
結構いらっしゃると思うんですよね。
なんですけれども、
そのそれぞれのガイドラインに従って、
全部遵守していくっていうのは、
まあ、事実上、
難しいですね。
難しいんですよね。
なので、
そこら辺が、
まあ、
その、
臨床の、
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腕の見せ所というか、
まあ、
あの、
患者さん、
ご家族と相談して、
まあ、
ガイドラインをどこまで遵守していくか、
っていうこともね、
医療者側には問われるっていう、
そんな感じになってきます。
だから、
あの、
ガイドラインね、
非常に重要で、
まあ、
我々の中ではね、
その、
なんか、
法律とか憲法みたいな、
そんな位置づけではあるんですけれども、
ただ、
患者さん、
まあ、
まあ、
より柔軟な姿勢がまとめられるっていう、
そんな感じになりますね。
はい。
はい。
で、
最後ですね。
で、
そういうね、
ガイドラインっていうのは、
まあ、
日々できてきてるわけなんですけれども、
その中にですね、
えっと、
市民の方、
あの、
患者さん、
ご家族とかですね、
一般市民がね、
参加するっていう、
これはね、
もう今、
必須になってきています。
で、
これが、
えっと、
資料の3つ目にですね、
えっと、
ガイドラインの、
つかすぎるんで、
これちょっとね、
もう少し、
噛み砕いた用語で書いてほしいな、
と思ったんですけれども、
その中の、
えっと、
3番目とかね、
えっと、
4番目ですね、
えっと、
5番目、
6番目、
この辺がね、
こう、
一般市民の参加とかですね、
あとは、
え、
患者さん、
ご家族の参加ですね、
に関してね、
いろいろ書いてあります。
で、
えっと、
まあ、
この3つ目の、
なぜ、
診療ガイドライン作りに、
患者、
さっきも言ったように、
やっぱり、
意思決定の、
時ですね、
に重視することとか、
価値観とかって、
違うんですよね。
まあ、
当然、
それは、
まあ、
人それぞれも違いますけれども、
ただ、
医療者と一般の方でもね、
大きく異なるっていうのはね、
結構あるんですね。
だから、
あの、
医療者側だけで作るんではなくて、
必ず、
一般市民の方とか、
患者さんも、
その、
ガイドライン作りに、
参画してもらおうっていうのが、
もう、
あの、
世界的な、
これ、
患者市民参画の例、
っていうので、
書いてあったりします。
で、
まあ、その、
ね、
参加するやり方って、
いろいろあるんですけれども、
本当に、
医院に入られる場合もあれば、
えっと、
インタビューされるとかですね、
あと、
パブコメっていって、
パブリックコメントですね、
これを、
を、
広く求めたりするっていう場合も、
ありますけれども、
まあ、
少なくても、
何らかの形で、
こう、
一般の方の、
ご意見を、
その、
ガイドラインに反映するっていうのは、
もう、
あの、
これはですね、
えっと、
ぜひ、
ご意見いただけたらな、
というふうに、
思います。
はい、
ということで、
え、
今日も、
幸せな1日でありますように、
お相手は内科医の竹井でした。
興味津々。