医療監修の役割と実態
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームから是非お寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、昨日に引き続きまして、今日も質問・リクエスト回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日はですね、ちょっと前にいただいていた、先月の初めの方にいただいていたご質問で、
新旧市のおさむんさんからいただいたご質問に回答したいと思います。
お待たせして申し訳ございません。
ご質問・リクエストが、
最新刊で、漫画アンサングシンデレラでトランスジェンダーの診察がテーマでした。
文心表の書き方、トイレはどうするか、ああ、など、とても勉強になりました。
この漫画では、医療監修で医師の名前が記載されていましたが、
監修って具体的にどんなことをするのでしょうか、よろしくお願いいたします。
ということでリクエストいただきましたので、
回答していきたいと思います。
まずですね、これちょっと、アンサングシンデレラの監修、どなたがされているのかなと思って見させていただいたんですけれども、
これ基本的には薬剤師さんがやっている、
アンサングシンデレラって薬剤師さんのストーリー、漫画なんで薬剤師さんがやっている、
なんですけれども、このトランスジェンダー界だけ別の医療監修が入ったのか、
ちょっとそこら辺まで調べきていってないんですけれども、
でも基本的にはこういう医療系の製作物ですね、漫画、ドラマ、映画とかですね、あと著作とかですね、
こういうのは、もちろん医療者自身が書く場合には入れないこともあると思うんですけれども、
それ以外の、例えば漫画家さんが書くとかですね、いう場合には基本的には医療監修が入るものが多いかなというふうに思います。
ただですね、これ医療監修のやり方ってもうすごいいろいろあってですね、
もう私もですね、いろんな監修をさせて、今までさせていただいておりますけれども、
かなり正直ね、甘々だなというふうに思うものから、かなり厳しくやっているなというふうに思うものまで様々ありますね。
で、皆さんご存知の通り、私自身はかなり厳しめに見ている方かなというふうに思っています。
ただですね、これどんなものの医療監修をするかによって、もう話違ってきてですね、
例えば私が医療監修させていただいているものでいくと、
CKDのシートですね、ジンラボの方で作られている。
これはですね、やっぱり患者さんが実際使いますし、
あとは、特に病気のことに関しての記載が多くなるので、
そこら辺に関して医学的に正しいかどうかっていう、むしろ正しさを要求される部分が非常に多くなるじゃないですか。
なので、そこは当然ですけど、医学的に正しいことを書いていただきたいという思いで結構手入れさせていただいたりしています。
一方で、例えば創作物ですね、漫画とか、私、ドラマとか監修したことないですけれども、
そこら辺はどこまで医学的な正しさを追求するかっていう、
ここら辺はちょっと難しいかなというふうに思いますね。
なので、製作物によっても、監修の甘め厳しめみたいなのが変わってくるんじゃないかなというふうに思います。
あとは、ただ医療監修をですね、結構その、例えば〇〇大学病院、名誉教授みたいなのとかですね、
そういう感じで、特に書籍に多いかなと思うんですけれども、
要は白をつけるために、誰々に監修してもらいましたみたいなのってね、結構書籍ではあると思うんですけど、
これはね、すごい気をつけた方がいいかなと個人的には思っていて、
本当にどれぐらい見てるか分からないものとか結構ありますね。
なので、むしろ全然無名な人でも、この先生、結構ちゃんと見てるんだろうなっていうのとかね、
我々から見たら分かったりするので、意外とその、なんかネームバリュー的に有名人が医療監修してるからといって、
必ずしもいい監修がされてるか、新しい監修がされてるかっていうとそうでもないっていうことはですね、
知っておいてもらってもいいかなというふうに思います。
逆にね、売れっ子の先生の方が忙しすぎてね、ちゃんと見れてないんじゃないかなっていう気もしたりもするので、
そこら辺は、医療監修の裏側というか、知っておいてもらってもいいかなというふうに思いました。
医療監修の報酬と関与
はい、そんな感じですかね。
あとは、医療監修って、じゃあお金どれくらい発生してるのっていうのを皆さん興味津々だと思うんですけれども、
これはですね、これ私の経験でしかお話できないんですけれども、
無償のものもあります。無償のものもありますし、非常にお値打ちの価格というか、低価格でさせていただいているものもあったりするので、
私個人の価値観としては、社会的に意義あるものに関しては、全然無償でもさせていただこうかなというふうに思ってます。
もちろん料理もやりますけれども。
なんですけれども、これは結構労力もいるし、果たしてその医療監修、ちょっとこっちとしてやるのかどうかみたいなところでは、
お金の問題が発生したりすることもあるかなというふうに思いますね。
ただ、これ本当に先ほど言った有名人とか、どことこ大学教授とか、名誉教授、主任教授みたいな先生だったら、
お金もかなり動いてるんじゃないかなと想像しますけど、これはちょっと実態はよくわかりません。
こんな感じですかね。
あとは、どんな形で監修するかっていうのもですね、パターンいろいろありますね。
書籍の場合には基本的には、構成の段階で出来上がったものを手入れしていくっていう感じなんですけれども、
その企画の段階から入る場合とかもあったりするじゃないですか。
そうすると、どういうふうな企画にしていくのがいいかっていうのを、初期段階から入ることもできたりするので、
そこら辺もいろいろ最終的な著作物出てきて、ええ、みたいなことになることもなくはないので、
実際にそれでかなり手入れしないといけなかったりとかですね、
いう部分もあったりするので、このどういうタイミングで、どういう形で入るのかっていうのも、
医療監修の面白さでもあるし難しさでもあるかなというふうには思いますね。
そんな感じでしょうかね。
もし何か監修してほしいみたいなのがありましたら、お声掛けいただけたらと思います。
では最後に審査じゃんけんいきたいと思います。
いきますよ。
しんしん、じゃんけん、じゃんけん、ぐっ。
ということで、今日は持ち合わせない審査でありますように。
お会いいただきたいだけでした。
興味津々。
