1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1284》緩和ケア病棟のリアル
2025-07-13 09:03

《1284》緩和ケア病棟のリアル

【本日のご質問】

いつも興味シンシン☝な放送をありがとうございます。


「緩和ケア病棟のリアル」に興味シンシン☝です。

緩和ケアって何するの?ってこともたくさんの方に知って欲しいですし、

緩和ケア病棟でどんなふうに過ごされるのか(入院されると訪問看護は終了となるケースがほとんどなので)、実はよくわかっていないような気がします。

加えて、がん患者さん以外の緩和ケア病棟入院はあるのか、あればどんな療養を送られているのか…

などなど、教えていただけると嬉しいです!


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《AI要約》誤字はご容赦!

以下は、内科医たけお氏による音声の要約です。


* **緩和ケアの定義**: 緩和ケアは終末期医療だけでなく、がんと診断された早期から治療と並行して行われるべきものです。しかし、この点は多くの人にまだ誤解されています。

* **緩和ケア病棟(ホスピス)の役割の変化**: かつてのように「最期の時を過ごす場所」というイメージから変化しています。診療報酬の改定もあり、入院期間は短くなる傾向にあります。

* **専門的緩和ケアと退院**: 現在の主な役割は、痛み、吐き気、だるさなどの辛い症状を集中的に治療する「専門的緩和ケア」の提供です。症状がコントロールされれば、自宅や施設へ退院する患者も少なくありません。

* **レスパイト入院**: 介護者である家族の休息(レスパイト)を目的とした、1〜2週間程度の短期入院で利用されることもあります。

* **入院の対象疾患**: 現状では、入院患者のほとんどががん患者です(制度上はエイズも対象ですが稀です)。将来的には、心不全や腎不全など、がん以外の疾患も対象になる可能性がありますが、受け入れ側の体制整備が課題です。

* **ケア体制**: 緩和ケアは、医師、看護師などから成る専門的なチームによって提供されます。

サマリー

このエピソードでは、緩和ケア病棟の実情を詳しく説明し、がん以外の病気に対する緩和ケアの可能性を考察しています。特に、入院中の患者がどのような治療を受け、どのように日常生活に戻ることができるかに焦点を当てています。

緩和ケア病棟の紹介
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長の内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問、リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問、お待ちしております。
ということで、今日は久々に質問、リクエスト回答をやっていこうと思うんですけれども、
ちょっとお待たせしましたけれども、9月の末ぐらいにいただいていた、かんちゃんからいただいていたご質問です。
まずはご質問リクエストを読み上げますが、いつも興味津々な放送ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。
緩和ケア病棟のリアルに興味津々です。
緩和ケアって何するのってこともたくさんの方に知ってほしいですし、
緩和ケア病棟でどんな風に過ごされるのか。
入院されると訪問間は終了となるケースがほとんどなので、実はよくわかっていないような気がします。
加えて、がん患者さん以外の緩和ケア病棟入院はあるのか、あればどんな療養を送られているのかなどなど、教えていただけると嬉しいです。
ということで、回答していきたいと思います。
リクエストありがとうございます。
私は以前も何回かお話ししていたと思うんですけれども、
緩和ケア病棟に、いわゆるホスピスですね、常勤医として働いたことはないんですけれども、
逆に非常勤医として何か所かの緩和ケア病棟に今まで働いてきました。
実は緩和ケア病棟ごとに結構特色があって、もちろん今からお話しする内容は、
大体の緩和ケア病棟の一般的な話ではあると思うんですけれども、
ただ、やっていることとか、あとはイベントとかですね、
その辺は結構緩和ケア病棟、ホスピスによって違いがあるので、その辺はご理解いただきたいなというふうに思います。
あともう一つはですね、これも今までずっと話してきていて、聞いていただいている方はよくご存知だと思うんですけれども、
緩和ケアイコールですね、この週末ケアではないんですよね。
もちろん週末ケア、エンドブライフケアの部分も含むんですけれども、
緩和ケアって、今は診断された時からの緩和ケアとかですね、あとは早期からの緩和ケアっていうのが、
これも法律の中でも言われているぐらいで、今回はね、がんメインにお話しすることになると思うんですけれども、
入院中の患者の治療
がんの治療中から緩和ケアを受けるっていうのがもう世間の常識なんで、今でもですね、これ医療者でもそうなんですけれども、
その緩和ケアはもうその治療法がなくなって、例えばがんだったら、がんに対する治療が終わった時から始まる緩和ケアというふうにイメージを持っておられる方がまだまだいっぱいいらっしゃるんですけれども、
そうではなくて、緩和ケアはその病気の診断された時、もしくは早い段階から、治療と並行してやっていくんだよということは是非知っておいていただけたらなというふうに思います。
ただですね、今日お話しする緩和ケア病棟っていうのは基本的には、どちらかというとその終末期に近い状態の時に使うことが多いというふうに思われていると思うんですけど、それはイメージ通りで、
ただ昔でいうところのですね、いわゆるホスピスの最後の時を過ごす場みたいなのはね、今イメージ大分変わってきてるんですね。
以前私が勤務していた病院でも、緩和ケアの病棟に入る前の面談っていうのがあるんですけど、面談の時に必ずお伝えしていたことなんですけれども、
昔はですね、本当に亡くなるまでの数ヶ月とかを緩和ケア病棟ホスピスで過ごすっていう方もいらっしゃったんですけれども、
今はですね、これ診療報酬の関係もあるんですけれども、どんどん緩和ケア病棟で過ごす期間というのは短くなっていますし、
あとは、もちろんお亡くなりになる方も、結果としてですね、お亡くなりになる方もいらっしゃるんですけれども、そうではなくて、
普通に緩和ケア病棟に入院して、例えば痛みの治療とかですね、そのだるさ、吐き気の治療みたいなのを専門的に行う、これ専門的緩和ケアというふうに言いますけれども、
その専門的緩和ケアを集中的に入院して行って、また元の例えばご自宅とかですね、施設に変えられるという方もいっていらっしゃるんですよね。
なので、このご質問の中にですね、訪問看護は終了となるケースがほとんどって書いていただいていますけれども、
実はですね、その元のご自宅とか施設に変えられる場合には、元のサービス、例えば介護保険のサービス使っていたら、
もちろん訪問看護も含めてですね、元のサービスを使っていただく、もしくはそれをもう少しで拡充した形で使っていただいたりする場合もあるので、
そういうケースは今後も増えていくと思いますし、従来型の地までずっと緩和ケア病棟にいるみたいなのは、今後変わっていくんじゃないかなというふうに思います。
あともう一つはですね、レスパイトを使うという、レスパイト目的での入院というのもですね、
訪問ケア病棟によってはやっているところもあるかなというふうに思います。
レスパイトってあんまり聞かない名前かと思いますけども、要は誰かしら介護している方がいらっしゃいます。
その介護をしている方を少し休息するという目的もあって、ご本人さんに入院していただくということですね。
もちろん入院したらですね、そこでお薬とかの調整もできますし、必要な、例えば在宅とか施設でできないような検査とかも場合によってはできたりするので、
そういうことも含めてレスパイト入院というのを短期間ですね、毎週間とか10日間とかですね、そういうのでやる場合もありますので、
そういう使われ方もしている。レスパイト入院の場合には当然ですけれども、退院後はまた元のところに戻っていただくという形になるので、
そういう昔みたいにその数ヶ月、しかも亡くなるまで、感染症や病棟に居続けるというイメージを持たれている方は結構まだいらっしゃるんですけども、
未来の緩和ケアの可能性
そうではないよということはぜひ知っておいていただいたほうがいいかなというふうに思いますね。
あとはですね、病気に関してはですね、これも書いていただいてますけれども、今はほとんどがんなんですね。
現実的にはがんとエイズは入院できるんですけれども、エイズはほとんど見られることはなくて、実質的にはもうがんほぼ100%という形になっています。
ただ、これからですね、がん以外の病気に関してもホスピス、かわきや病棟へ入棟できる要件みたいなのがかまわされる可能性は十分にあるかなというふうに思いますし、
一番可能性あるのは腎不全なんですけれども、腎不全に関しては結構国としてもですね、追い風というか、腎不全のかわきや注力してやっていこうみたいな流れになってきているので、
腎不全とかは比較的次の段階としてあり得るかなというふうに思いますし、あとは昨今話題の腎不全とかですね、
個人的には病気を問わず入れるのは望ましいとは思うんですけれども、ただ受け入れ側の体制とかもあったりすると思うんで、
どうしても今までがん中心に見ていたので、がんとやっぱり肥がん。肥がんってがん以外の病気ですね。がん以外の病気のかわきやって、
やっぱり似ているところもあるんですけれども、違うところも結構あって、そこら辺の対応というのは、
一気にいろんな病気が来ると多分対応できないということもあり得ると思うんで、その辺はちょっとずつ多分体制が整備されていくんじゃないかなというふうに、
ちょっとこれは完全な個人的な見解ですけれども思います。そんな感じですかね。
あとは、さっき言ったように、専門的看護ケアは、基本的看護ケアというのは全ての医療者が行えるという形なんですけれども、
専門的看護ケアに関しては、やっぱりプロの医者も含めたチームで関わるという感じになるので、
その辺はですね、ぜひ専門的看護ケアのニーズみたいのは知っておいていただけたらなというふうに思います。
はい、という感じでした。では最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。いきますよー。しんしんじゃんけん、じゃんけん、ぱっ!
ということで、今日も幸せな一日となりますように、お会いとはない一回の竹でした。興味、しんしん。
09:03

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