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2025-11-02 11:25

《1380》痛み止め💊や睡眠薬、クセになるのは本当か⁉️

■本日のご質問

耳にタコかもしれませんが、痛み止めと睡眠薬について解説お願いしたいです。この2つは患者さんからよく「癖になるから飲みたくない」と不満、不安の声をよく聞きます。

本当に癖になってしまうのか?慢性疼痛にはどれくらいの服用期間が適当とされているのか。ご教示頂きたいです。


参考)たけお2号の解説・回答

https://chatgpt.com/share/6906734f-8678-8001-9361-46d43065bc95


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

内科医たけお氏が、「痛み止め」と「睡眠薬」がクセになる(依存する)のか、という質問に回答しました。


**【痛み止めについて】**

結論として、**一般的な痛み止めはクセになりません**。アセトアミノフェンやロキソニンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)には依存性はなく、むしろ痛みを我慢する方が不利益になる場合もあります。


ただし、一部の痛み止めには注意が必要です。

* **オピオイド系薬剤**(がん性疼痛などに使用):適切に使用すれば依存の問題は起こりにくいですが、痛み以外の目的で不適切に使用すると依存のリスクが高まります。

* **市販薬(OTC)**:純粋な痛み止め成分以外に、依存性のある成分が含まれている場合があるため、自己判断での使用には注意が必要です。


**【睡眠薬について】**

睡眠薬は種類によって異なり、**依存性を考慮すべきものと、そうでないものがあります**。

* **依存性が低い薬**:最近主流のオレキシン受容体拮抗薬やメラトニン受容体作動薬は、依存性の心配はほとんどありません。

* **依存性に注意が必要な薬**:ベンゾジアゼピン系(または非ベンゾジアゼピン系)の薬は、長期間使用すると精神的・身体的依存のリスクがあるため注意が必要です。


**【慢性疼痛における薬の服用期間について】**

ガイドラインでは、**「レスキュー使用(痛い時だけ飲む)」を避けること**が重要とされています。慢性疼痛は不安などの心理的要因も痛みを増強させるため、頓服的な使用はその悪循環を強化してしまう可能性があります。痛みに関わらず定期的に服用する「ベース」としての使い方が推奨されます。


**【結論と注意点】**

現在、痛み止めや睡眠薬を服用している方は、この情報だけで自己判断で中断しないでください。

また、「クセになる」という言葉のネガティブな印象に捉われず、薬に対してフラットな視点を持つことが大切です。血圧の薬などを「クセになる」とは言わないように、薬は「使うべき時に使い、使わなくていい時には使わない」という原則が重要だと締めくくりました。

サマリー

このエピソードでは、痛み止めや睡眠薬の依存性について解説されています。アセタミノフェンやロキソプロフェンなどの痛み止めの大半は依存性がなく、睡眠薬に関してもオレキシンやメラトニンに関連する新しい薬は依存性を心配する必要がないとされています。また、痛み止めや睡眠薬の使用に関する重要なガイドラインや、慢性痛の治療における心理的要因についても説明されています。さらに、これらの薬が「癖になる」という考え方に対する見解も述べられています。

痛み止めの依存性
内科医たけおの心身健康ラジオ!皆さんおはようございます。たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説にあらましています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日は超久々の質問回答、質問リクエスト回答をやっていこうと思います。
2週間ちょっとぶりぐらいですかね。
ということで、今日いただいているご質問は、おさまさんからいただいております。いつもありがとうございます。
ご質問・リクエストが耳にたこかもしれませんが、痛み止めと睡眠薬について解説をお願いしたいです。
この2つは、患者さんからよくクセになるから飲みたくないという不安の声をよく聞きます。
本当にクセになってしまうのか、慢性糖通にはどれぐらいの服用期間が適当とされているのか、ご教示いただきたいです。
ということで、ご質問・リクエスト、本当にありがとうございます。
これですね、結論、クセにはなりませんと言いたいところだったんですけれども、
これですね、実は結構難しいご質問で、ちょっとまず分解して考えようかなというふうに思いました。
そもそも今回のリクエストとして、この痛み止めと睡眠薬の2つについて質問いただいているんですけれども、
この痛み止めと睡眠薬は同じ土壌でお話しするものではないので、まず痛み止めは痛み止め、睡眠薬は睡眠薬という形でお話ししようと思うんですけれども、
まず痛み止めに関しては、基本的にはクセになるということはありません。
最後にクセになるという意味をもう少し考えたいなと思うんですけれども、
おそらくその依存性があるということを記入されているんだろうと思うんですけれども、
大半の痛み止めに関しては依存性はありません。
特によく使われる代表的な痛み止めというと、アセタムネフェンというのと、
ロキソリンとかボルタレンというのに代表されるようなエネルギー性図というやつですね。
これはよく一番使われるかなというふうに思うんですけれども、
これ自体には依存性というのは全くありません。
なのでむしろ痛いのを我慢する方が、ちょっと後からも言いますけれども、
痛いのを我慢する方が不利益になることもありますので、
その時には痛み止めを早いことを使っていただく方が、
より痛みの悪循環みたいにならずに済むかなというふうに思いますので、
その点は早期対応がいいかなというふうに思います。
ただし、痛み止めの中でも依存性があるものもあって、
その代表例がオピオイドというものですね。
ただこれもですね、オピオイドを適切に使用していれば依存性が起こることはないんですけれども、
不適切な使用をですね、特にアメリカで非常に問題になってはいるんですけれども、
その痛み止めの用途以外で使ったりとかですね、
というのになると、依存性の問題とかっていうのは発生してくるので、
これは厳に控えるべきというふうに思いますけれども、
通常の痛みに対して使うオピオイド、
例えば我々の領域でいくとよく使うのはがん痛痛ですけれども、がんによる痛みですけれども、
これによって使っているオピオイドに関しては、基本的には依存性とか、
あと耐性ですね、使っているオピオイドが効かなくなるみたいなことはないということになっております。
あとは、弱オピオイドという中にも種類がいろいろあってですね、
特に弱オピオイドという、特にトラマドールという薬ですね、
これに関しては、整形外科でも非常によく使われているんですよね。
これに関しても、例えば整形外科領域でいくと、
変形性の膝の関節症とかですね、あとは脊椎の問題とか、脊椎、背骨ですね、
背骨から来る痛みに対して使われることが比較的多いかなというふうに思うんですけれども、
これも適切に使っていれば、特に依存性の問題とかないんですけれども、
これも不適切に使っていくとですね、その依存性のリスクが上がってくるということになってきますので、
結論ですね、痛み止めに関しては、大半の通常使われるような痛み止め、少なくとも処方されるのではない、
OTCですね、市販の痛み止めの中で依存性があるものは基本的にはないというふうに言っていいかなというふうに思うんですけれども、
ただ、一部のオピオイドですね、に関しては依存性が注意という、
その痛み以外の使用法の場合ですね、特に注意ということになるかなというふうに思います。
あとですね、もう一つね、これOTCの話、今お話ししましたけれども、
OTCの中で純粋な痛み止めではない痛み止めって売っているじゃないですか。
例えば、風邪薬とかもですね、その痛み止めの成分以外のやつとかはいろいろ入っているんですね。
その他の成分の中に依存性があるものもあったりするので、
だから我々あんまりその辺使うことない、あんまりというか基本的にはね、
処方薬しか使わないんで、我々医療従事者、特に医者はですね、
はい、なんですけれども、その辺はね、特にご自身の判断でOTCを使う場合にはね、
逆に注意が必要かなというふうに思いましたね。はい。というのが痛み止めの話でした。
睡眠薬の依存性
はい。で、睡眠薬に関してもですね、同じで、これもですね、一緒くたに睡眠薬と語ると非常に、
ちょっと流度が荒い議論になってしまって、睡眠薬の中でも依存性を考えないといけないものと、
あまり考えなくてよいものとあるっていう、そんな感じになっております。
で、最近使われるお薬、睡眠薬ですね、特にオレキシンに関連するお薬とか、
あとメラトリンに関連するお薬、こういうお薬は基本的には依存性は考えなくてよいということになっておりますし、
そんなに量が増えていく、いわゆる耐性の問題とかっていうのも気にしなくていいかなというふうに思います。
ただ、今でもですね、結構使っておられる方いらっしゃるんですけれども、
ベンゾージャセピン系というような類のお薬ですね、これ非ベンゾも同じなんですけれども、
このベンゾと非ベンゾって、ちょっとこれ話すと長くなるのでやめておきますけれども、
いうお薬の分類みたいなのがあるんですけれども、これに関してはですね、やっぱり依存性の問題っていうのは一定ありますので、
これ依存性って身体依存と精神依存と両方あるんですけれども、特に精神依存に関しては注意が必要かなというふうに思います。
要は、お薬を毎日飲んでいることで、それがないと眠れない状態になっているということですね。
というのが、特にベンゾジャセピン系、または非ベンゾジャセピン系には注意が必要かなというふうに思います。
もっと古いお薬でいくとですね、バルビツール系っていうのもあったんですけれども、
これを使っていることは今ほとんどないんで、これの方がより依存性とかの問題は問題だったんで、
それでベンゾジャセピン系っていうのが出てきた背景があるんですけれども、でもそれでもやっぱりそちらの方も依存性とかっていうのを考えないといけない時代になってきたっていう、そんな感じかなというふうに思います。
痛み止めの使用ガイドライン
はい。で、2つ目の質問ですね。ちょっとまた痛み飛びの話に戻ってしまうんですけど、慢性糖通ですね。
慢性糖通にはどれぐらいの服用期間が適当とされているのかご了知いただきたいですということで、
これはですね、実はガイドラインが出ていまして、一昨年かな、出ていまして、特に非がん性の慢性糖通ですね。
がん以外の病気の慢性糖通にオピオイドをどう使うべきかっていうのがペインクリニック学会から出てるんですけれども、
その中でですね、期間に関してはあれなんですけれども、特にレスキュー仕様を控えるっていうことが非常に大事になっていて、
これレスキュー仕様って何かっていうと、その痛い時だけ飲むっていうやつですね。
これベースとレスキューっていう考え方があって、ベースはその痛みに関わらず定期的に飲む。
例えば朝晩だったら朝晩とか朝昼晩だったら朝昼晩飲むっていうの、こういうのベースっていうふうに言うんですけれども、
そういう使い方をすべきであって、そのレスキュー仕様ですね、その痛い時だけ飲む仕様は極力控えるべきということになっております。
で、何でかというと、これ特にですね、慢性頭痛の場合には、その痛み以外の要素もですね、その痛みの行き地、その痛みの感じやすさに関わってくるんですね。
で、その最大のものがその不安とか欲打つとかっていう、そういう精神的な問題ですね。
これが非常に関わってきて痛みを感じやすくなるということがあるので、
そうすると、その豚服的な仕様をするとですね、その回路が強化されてしまうんですよね。
もちろん短いに越したことはないんですけど、その期間に関しては短いに越したことはないんですけど、
それ以上にそのレスキュー的な仕様、豚服的な仕様をですね、これは控えるべきということになっております。
薬の心理的影響
っていう感じですかね。
で、最後にですね、最後に2つ言いたいことがあって、1つはですね、そうは言っても今痛み止めとか睡眠薬を使ってられる方は、
この放送を聞いたからといってですね、その万全としようを続けてもいいやと思われるのではなくてですね、
当然使うべきものには使うし、使わなくていいものには使わないっていう、これ別に口にかき出すですけども、
それを知っておいていただいて、くれぐれも自己中断するような内容にお願いしたいなというふうに思うのと、
あともう1つはですね、これ今回ね、癖になるっていうのを質問の中でいただいたんですけれども、
いやこれですね、いやそもそも癖になるってどういうことなのかなっていうのをね、ちょっと思ったんですよね。
思ったというか、まあ日頃から思ってなんですけれども。
で、これ例えば、何でもいいですけど、血圧のお薬とかですね、あとコスト少々のお薬とかですね、
これに関しては、もちろんその食事療法で改善し得る部分も高血圧とかに関してはありますけれども、
基本的には薬はね、継続していただくんですよね。
なんですけど、これをね、じゃあ癖になるっていうふうに言うかなっていうふうに思うんですけれども、
ちょっとどうですかね、ちょっと私、日本語、日本語力に欠けてるんで、
なんか元々のネガティブな印象が癖になるっていうことと関連してるかなというふうに思って、
ただ、もうちょっとね、お薬に関してはフラットに捉えていただいた方がいいんじゃないかなというふうに思いますね。
薬の中でなんかこう、自分がネガティブに思っているものを薬になるから避けるっていう、
そういう傾向になるんじゃないかなというふうに思いますので、
本当に使うべきときには使うし、使わなくていい症状には使わないっていう、
これが大原則なんで、薬物療法に関しては。
その辺をこの放送で理解していただけたらいいかなというふうに思いました。
はい、それでは最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー。
しんしんじゃんけんじゃんけんぱ!
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
お会いいただきありがとうございました。
きょうみんしんしん。
11:25

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