1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1188》痛みの表現法、オノマ..
2025-03-19 11:13

《1188》痛みの表現法、オノマトペを徹底解説☝️

【本日のご質問】 痛みの表現について質問です。病院にいくと、よく、どう痛いか?と尋ねられたなぁと記憶していますが、医師からしたらどう伝えられたらわかりやすいですか?そもそも、もしかしたら医師の表現するオノマトペ?には、定義があったりして学ばれて遣われているのでしょうか?子供の頃は正直、ズキズキ痛い? キューッと痛い? ズドーンと痛い?などなど色々なオノマトペ?で尋ねられましたが、どれがどの痛みとイコールなのか全然わからず、答えられませんでした。大人になって、なんとなくこんなかな?と、表現できるようになってきた感じはしますが…。5段階、3段階などで表現するのも、自分の中のことだしなぁと思うと、先生方の中で使っていらっしゃるオノマトペに合わせるほうがいいんだろうなぁとは思いますが…。教えていただけますと、嬉しいです。この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!(匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは#心身健康ラジオ#たけおがお答えしますをつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!#医療 #健康  #スタエフ医療部■AI要約(誤字はご勘弁ください)以下は、内科医たけお先生が語った内容の千文字要約です。――――――――――――――――――――こんにちは、内科医たけおです。今回は「痛みの表現」についてのご質問にお答えしました。痛みは他人には見えない「自覚症状」なので、医師に正確に伝えることがとても大切です。痛みには「強さ(量)」と「質(性質)」の2つの要素があります。強さの評価は、0〜10の数値で痛みの程度を表す「NRS(Numerical Rating Scale)」が一般的です。他に、線上で示す「VAS(Visual Analog Scale)」や、顔の表情で示す「フェイススケール」もあります。一方、質の評価はさらに重要で、痛みのタイプによって治療方針が変わります。痛みは大きく3つに分類されます。(1) 侵害受容性疼痛:切り傷などの鋭い痛み(ズキッ)。(2) 神経障害性疼痛:帯状疱疹後のピリピリ・ビリビリする痛み。(触れるだけで痛い、痺れも含む)(3) 調整障害性疼痛:脳の痛み処理の問題による痛みです(これはまた別機会に詳しく解説予定)。また、侵害受容性疼痛には「体性痛(鋭くはっきり)」と「内臓痛(鈍く広がる)」があり、それぞれ表現も異なります。例:ズドーン=内臓痛、ズキズキ=体性痛。医師側も患者の痛みを理解しやすくするために、オノマトペ一覧表などを使って工夫しています。患者さんが自分の痛みをうまく表現することで、より適切な治療に結びつきます。ぜひ「痛みの強さ」と「どんな痛みか」を意識して伝えてくださいね。

サマリー

このエピソードでは、痛みの表現方法やオノマトペについて詳しく解説し、医療者と患者のコミュニケーションの重要性が強調されています。主観的な痛みの評価方法として、数値スケールやビジュアルスケールが紹介され、痛みを3種類に分ける理解が深まります。また、耐性痛、内臓痛、神経障害性頭痛に関する具体的な痛みの特徴や、それを医療者にうまく伝えることの重要性についても触れられています。

痛みの表現方法
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、Googleの質問箱のフォームからぜひお寄せください。
またご質問をお待ちしております。
ということで、昨日に引き続きまして、今日も質問回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日もですね、おとといいただいたばかりの質問にお答えしていきたいと思います。
質問、みほさんからいただきました。
痛みの表現について質問です。
病院に行くと、よくどう痛いかと尋ねられたなぁと記憶していますが、
医師からしたら、どう伝えたら分かりやすいですか?
そもそも、もしかしたら、医師の表現するオノマトペには定義があったりして、
学ばれて、使われているのでしょうか?
子供の頃は正直、ズキズキ痛い、キューッと痛い、ズドーンと痛い、などいろいろなオノマトペで尋ねられましたが、
どれが、どの痛みとイコールなのか全然分からず答えられませんでした。
大人になって、なんとなくこんなかなと表現できるようになってきた感じはしますが、ということで。
あと、5段階、3段階などで表現するのも自分の中の事だしなぁと思うと、
先生方の中で使っていらっしゃるオノマトペに合わせる方がいいんだろうなぁと思いますが、
教えていただけますと嬉しいです。ということで、ご質問いただいております。ありがとうございます。
痛みの評価方法
これですね、非常に良いご質問で、自分ではですね、すごい当たり前にやっていることなんですけれども、
多分ね、医療者じゃない方に関しては、これすごい大事だなと思って取り上げようと思いました。
というのは、痛みはですね、これ何回も言ってますけれども、自覚症状なんですよね。
人の痛みがどれぐらい、どんな感じで痛いかって、分からないじゃないですか。
もちろんですね、なんか、例えば何でもいいですけど、骨折して骨が飛び出てるとかだったら、
ああ痛そうみたいな感じで分かると思うんですけれども、でもそんなのでもなかったらですね、
例えば、頭痛の人がいて、その頭痛がどんな感じの頭痛でどれぐらい痛いのかとかって、
結局聞かないと分からないんですね。聞いて答えてもらわないと、今の現代医学でもですね、分からないっていうことになっていて、
それをね、いくら画像検査を、例えばCTとかMRIを取ってもですね、痛みって結局その人の主観なんで、
どれぐらい痛いかっていうのは分からないっていうことになるんですよね。
なので、痛みに関してはですね、この問診ですね。
患者さんに実際に聞いて答えてもらうっていうのが非常に大事で、
ただ答え方がですね、やっぱり患者さんによってすごい上手い人と、下手って言ったらあれですけれども、
若干ちょっとそれでは分からないんだけどなって思う人が結構差があってですね。
なので、この質問はですね、痛みをどういうふうに医療者に伝えたらいいのかっていうのに直結するかなというふうに思って、
今日取り上げようと思います。
まず、結論から言うとですね、これ痛みに関しては量の評価と質の評価ってこの2つが大事なんですね。
量って要は痛みの強さなんですけれども、その2つを必ず評価しないといけなくって、
まず簡単な方からいくと、痛みの強さ、量の評価ですね。
これはいろんな評価方法あるんですけれども、
一番一般的に使われるのが、ゼロが全く痛みはなくて、
10がもう人生最大の痛みだとすると大体何点ですかみたいな、そういうような聞き方ですね。
これ専門用語でNRS、ニューメリカルレイティングスケールっていうふうに言うんですけれども、
要は数字で表現してもらうというような方法ですね。
この質問の中で5段階、3段階っていうのを書いていただいてますけれども、
5段階、3段階なくはないんですけれども、基本的には10段階評価で数字で言ってもらうのが一番、
緩和領域とか心理学でもそうですけれども、痛みの患者さんよく見る人は使うんじゃないかなというふうに思います。
ただこれもですね、人によっては本当に痛みって主観なんで、ずっと9.8ぐらいの、
しかも少数点第1位とかいう方とかですね、あとはゼロから10で答えてっていうふうに言っていても、
12とかいうふうにね、10を超えて答えてこられたりする方とかもいらっしゃるので、
なかなかね、これ難しい方もいらっしゃるんですけれども、
でも一般的によく使うのはこのNRSですね、ゼロから10の11段階評価で答えていただくっていうのが、
一番一般的な評価法かなというふうに思います。
あとはですね、バススケールって言ってですね、ビジュアルアナログスケールっていうふうに言うんですけれども、
これも同じような感じで、線の中でどれぐらい、線を1本引いてですね、どれぐらいの痛みですかって、
一番左側が全く痛みがない、一番右側がもう人生最大の痛みとすると、どれぐらいですかっていうことで、
つけてもらうんですね、今の痛みこれぐらいみたいな。
で、それの大きさを測るっていうような方法があったりとか、
あとはお子さんとかですね、上手いこと数字で表現できない方に関しては、
顔のマークですね、これフェイススケールっていうふうに言いますけれども、
全然ニコニコしてる顔からもう大泣きの顔まであって、
で、それのどれぐらいですかみたいなのを聞くっていう自分の痛みがですね、
いうようなフェイススケールっていうような方法もあったりするんですけれども、
いずれにしてもその痛みの程度って、例えば強い、弱いとか、そういう2つしか答えないと、
評価が難しいじゃないですか。だから、より細かく評価するために、
そういうビジュアルアナログスケールとかですね、
ニューメリカンレイティングスケールアナリシスとか、フェイススケールとかっていうのを使うっていうような、
そんな感じになっております。
痛みの種類
こっちのほうが簡単なんですけれども、難しいのはこの質の評価ですね。
これが難しくって、そもそもですね、きっとちょっと投稿の中にも出しましたけれども、
この質をうまいこと評価できないと、治療法が全然違ってくるんですよね。
で、大きく分けるとですね、痛みって3種類に分かれるというふうに言われていて、
これちょっと難しい話なんですけれども、心外情勢疼痛っていうですね、
要は痛みを感じるセンサーみたいなのがあるんですけれども、
いろんなところに変わるの。
そのセンサーが反応して痛みが出るっていうパターンと、
あとは2つ目として神経障害性頭痛ですね。
痛みって最終的に神経を伝っていって脳で感じるんですけれども、
その神経が異常発火とかしたりして痛みを感じるっていう、
そういうのを神経障害性頭痛っていうふうに言いますけれども、これと、
あともう1つがですね、この第3の痛みっていうので、
心音性頭痛とか言われてた時代もありますけれども、
今は痛覚変調性頭痛っていうですね、これドクターP2、P3先生が非常に大好きなやつですけれども、
そういう脳で感じる痛みというかですね、そういうような痛みがあって、
大きくこの3つに分けるんですね。
痛みの分類とオノマトペ
その中でも1番目ですね、心外情勢頭痛はさらに耐性痛ですね。
体に性別の性と書いて、痛みと書いて耐性痛っていうふうに言いますけれども、
それとあと内臓痛ですね。
内臓痛は普通の内臓なんですけれども、
内臓痛っていうのに分かれるっていうふうな分類をしてですね、
おのおのにこの痛みの性情が違うっていうのが特徴なんですね。
特に耐性痛、内臓痛、神経障害性頭痛、この3つに関してはですね、
区別して対応するようにっていうことになっていて、
その痛みのまさに今回質問にあったオノマトペですね、
を使って患者さんに問診したりするっていうことになっています。
ただですね、これ人によってですね、そのオノマトペのバリエーションって結構ね、
持ってるのが違っていて、私ですね、
その患者ケアチームで会診とかしてた時には、
その痛みの表現の一覧表みたいなのを持っていてですね、
要はここに書いていただいているようなズキズキ痛みとかですね、
締め付けられるようなとかですね、鈍い痛みとか鋭い痛みとか、
燃えるような刺すようなとかですね、
いろんなオノマトペとか表現方法を持った紙シートを持ち歩いていて、
さっきの痛みの強さの評価にもそうですけれども、
その2枚を出してですね、どれぐらいですかみたいな感じで聞いたりしてた時もありますね。
それぐらいね、痛みってうまいこと言っていただかないと、
こちらもね、その対応法が全然異なってくるんで、
そういう感じでご協力をいただいたりしてました。
まずはですね、体制痛ですね。
体制痛はですね、指を切ったりしたことはあるじゃないですか、
包丁で指を切ったりとかナイフで指を切ったり、
あれは必ず体制痛なんですね。
皮膚の表面にあるそういう痛みのセンサーが反応して痛く感じるんですけれども、
それが切った瞬間っていうのは体制痛ということになって、
これはね、本当にナイフで切ったようなとかですね、
鋭い痛みみたいな感じでなるというのが特徴ですね。
一方でその内臓痛ですね、に関しては鈍い痛み、
だからじんわりずーっと痛いとかですね、
これでいくとずどーんと痛いとかっていう表現はですね、
これが内臓痛なのかなって我々は判断するんですけれども、
そんな感じで、どちらかというと鋭いんじゃなくて、
鋭いんじゃなくて鈍い、どん痛みたいなのが内臓痛というふうに表現されるっていう感じです。
神経障害性頭痛ですね、神経の痛み、これはですね、
典型的には悩んだことあるかもしれないですけれども、
体調方針の後の神経痛ですね、とかが非常に典型的なんですけれども、
ピリピリしたりとか、もう触れるだけで痛いとかですね、
あと人によってはですね、本当に刺されるような、
剣山で刺されているような痛みとかですね、
あと燃えるような痛みとかっていうような表現される方もいらっしゃいますし、
あとは痺れですね、痺れもね、実は医学的には痛みの範疇に含まれるんですね、
神経障害性頭痛に含まれるんですけれども、
っていう感じでビリビリするような、電気走るようなみたいな、
そんな感じで表現される方もいらっしゃって、
そういうのを聞くと、これは神経障害性頭痛なのかなっていうふうな判断になって、
神経障害性頭痛はですね、ちょっと特殊なお薬を使ったりすることもあるので、
全然違うお薬の方向に行ったりすることもありますっていう、
そんな感じですね、はい、という感じでした。
そんな感じですかね、痛覚変調性頭痛はね、ちょっといろいろ深いんで、
痛みの伝え方
また別の機会にも話したいと思います。
はい、ということで、痛みの表現方法もですね、本当にいろいろあって、
ただ、痛みをね、うまいこと医療者に伝えていただくことで、
自分の治療にも還元されるっていうことは、ぜひ知っていただきたいなというふうに思います。
はい、ということで、じゃあ最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー、しんしんじゃんけん、じゃんけん、ぐっ。
ということで、今日も幸せな一日でありますように、お会いではないかいなだけでした。
きょうみしんしん。
11:13

コメント