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2024-03-06 09:34

《870》人はどう老いるのか(久坂部羊) #声の書評

本日ご紹介した書籍はこちら

人はどう老いるのか

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000382689


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AI要約

この放送では、内科医のたけおが毎週水曜日に書評を行っています。今回紹介した書籍は、久坂部羊著「人はどう老いるのか」(講談社現代新書)です。


久坂部羊は医師であり小説家として活躍しており、本書は昨年10月に出版された最新刊です。内容は老いや死に関して過激な部分もありますが、現場の医師ならではの体験に基づく示唆に富んでいます。


第2章と第3章は認知症について扱っています。認知症予防に過度な期待を寄せる傾向がある一方で、認知症を許容し上手に生きることの重要性を説いています。


第5章では、がん検診や腫瘍マーカーに対する過剰な不安への警鐘を鳴らしています。


第6章は「死を先取りして考える」ことの大切さを説き、臨終についても家族との対話を促しています。特に高齢者の透析導入については、本人の最善の利益を考えるべきだと指摘しています。


第7章では、健康ビジネスが不安や過度な健康志向にあおっているとし、そうしたビジネスに注意を促しています。


全体として、老いや死に対する考え方を見つめ直すきっかけとなる一冊で、ストレートな言葉遣いながら説得力のある内容となっています。ただし内容が過激な部分もあり、精神状態の良い時に読むことが望ましいとのことです。

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内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長、内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、
毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開生しろく、
皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気で、ぜひご参加ください。
ということで、毎週水曜日は声の書評の日ですけれども、
今日はですね、若干過激な新書をご紹介したいと思います。
今日ご紹介する書籍はですね、久坂部羊さんの書かれた、
「降乱者・現代新書の人はどういるのか?」という書籍ですね。
これをご紹介してみたいと思います。
久坂部羊さんですね、ご存知の方も多いと思いますけれども、
お医者さんなんですね。お医者さんでありながら、
執筆もされるという小説とかですね、本当にいろんな本を、
多彩な本を書かれますけれども、いう方で、
肺腰心とか非常に有名ですけれども、そこからもう20年経ってるんですね。
いや、早いなと思って。
もともと下界で、この本の中にも書いてあるんですけれども、
もともと下界だったんですけれども、そこから海外の在外公館で、
医務館として働かれて、そこから日本に戻られて、
こういう執筆活動をされたりとか、あと施設の方で、
特に高齢者医療に携わっているみたいですね、という方で、
私、直接は全然面識ないんですけれども、
という方の最新刊かな、これ、昨年の10月、11月、10月ですね。
に出版された書籍ですね。
ということで、これをご紹介させていただこうと思います。
冒頭にも言ったように、結構過激な内容が書いてあります。
そこまで行っていいんかい、みたいな感じのものが結構書いてあるんですけれども、
ただ、そうだよねっていう、僕自身もかなり高齢者に関わることが多くて、
完全に100%同意ではないんですけれども、
7、8割方同意かなというような、そんな書籍になっておりますので、
今日ご紹介しようかなというふうに思います。
本の構成はですね、まず全部で8章構成になっていて、
まず始めから始まって、第1章、老いの不思議世界。
第2章、手強い認知症高齢者たち。
第3章、認知症だけにはなりたくない人へ。
第4章、医療幻想は不幸のもと。
第5章、新しいがんの対処法。
第6章、死を先取りして考える。
死のことですね、を先取りして考える。
第7章、甘い誘惑の罠。
第8章、これからどういればいいのかということで、
この章のタイトルだけ読んだだけでも、
ちょっと過激かなというふうに思うかなと思うんですけれども、
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実際に中身ね、まあまあ過激です。
結構ね、実際の換算を多少修飾して、モディファイして書いてあるんだろうと思うんですけれども、
エピソードもかなりふんだんに入っていてですね、
こういうことあるよね、みたいなのはね、
実際の、やっぱり現場の人だと思うんで、
よく医者がやるエビデンスベースの話みたいなのもあるじゃないですか、
それはそれでありと思うんですけれども、
そうじゃない形で結構書かれているのが特徴かなというふうに思います。
まずはですね、この1章はね、
大井の不思議世界ということで、総論的な話なんですけれども、
その第2章、第3章ですね、これ認知症扱われていて、
やっぱりね、認知症に対する考え方とか、
あと世間の認識ってちょっとね、
我々医療者が、私も一応自傷医者ですけれども、
思っていると少しずれているところがあったりするんですよね。
で、やっぱり特にね、認知症の予防に関してですね、
87ページからの第3章ですね、
認知症の予防に関してね、
すごい認知症を恐れすぎていてっていうか、
もう絶対認知症になりたくないみたいな感じでね、
あれこれされる方とかいるんですけれども、
実際ね、認知症の予防でね、
すごいエビデンスがあるものとかないですし、
レカネバブですね、認知症の薬も出ましたけれども、
これに対する過度な期待とかっていうのは、
私としてもちょいちょい言ってますけれども、
ちょっと期待されすぎかなっていう気はしたりしますね。
これはこの本の中にもね、他の認知症薬に関しても書いてありますけれども、
その認知症は、やっぱり高齢化、これだけ長寿になると、
避けて通れない問題なんで、むしろ認知症になることを許容しつつ、
どういうふうにね、うまいこと生きていくかっていうことの方がね、
個人的には大事なんじゃないかなというふうに思っていて、
それを代弁してくださったみたいな、そんな感じの数字かなというふうに思います。
第4章、第4章はあれかな、第5章ですね。
第5章はね、がんに関してで、これもね、
これね、ちょっとね、がん検診に関するところとかね、
僕はちょっと反対な部分もありますし、
いつも言っているように、この腫瘍バーカーの話とかですね、
その検診のメリット、デメリットみたいなので、
ものすごい過度に不安になって検査する方もいるんですけれども、
それのやっぱりね、弊害みたいのもあるかなというふうに思うので、
その辺もね、この書籍を読んでいただくといいんじゃないかなというふうに思ったりしますね。
第6章が、死を先取りして考えるということで、
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死ぬことをどういうふうに考えるかということで、
やっぱりね、これ、核家族化とかですね、
やっぱり死に触れることってなくなったじゃないですか、
病院でなくなったりとか施設でなくなったりするんで、
そもそも在宅見取りが非常に少なくなってますし、
やっぱりね、死ぬことを体感して感じている人ってかなり少ないと思うんですね、
医療者を除いて。
なので、どういうふうに亡くなっているのかっていうのを知らないと、
いつまででも生きれるんだとかいう変な幻想になったりすることもあったりするので、
その辺はね、ちょっとナチュラルな死というか、
死ぬこととはどういうことかっていうのをね、
知っていただくのもアリなんじゃないかなというふうに思ったりしますね。
その中でですね、この第6章の一つの項目としてですね、
臨終間際の人口透析っていうふうに書いてあって、
これもですね、やっぱりね、いつもお話ししているように、
特に高齢者の慢性腎臓病、特に末期腎不全に至った方の治療に関して、
やっぱりね、透析ありきではなくなってきてるんですよね。
そういうのは保存的腎臓療法っていうふうに言いますけれども、
だからご家族さんもですね、結構ね、
少しでも長く生きられるならみたいな感じでね、
透析を希望される方とかも確かにいらっしゃるんですけれども、
ただそれがご本人さんのメリットになっているかどうかとか、
あとはそもそもね、それをやることで逆にね、
寿命が短くなるっていうような研究とかもあったりするので、
この辺はね、本当によくよく考えていただいて、
いつも言っているSDMですね、Shared Decision Makingを
医療者と一緒にやっていただくのがいいんじゃないかなというふうに思いますね。
はい、というそんな感じですかね。
あとね、第7章もね、第7章はね、
これ非常にね、若干過激な内容で甘い誘惑の罠ということで、
結構ね、この医療健康系のビジネスですね、
に関しての継承をしてますね。
これはね、本当にね、もう150%ぐらい同意なんですけれども、
なんか、これをやったら元気になるよみたいなのって結構あるじゃないですか。
その中にはね、そんなにね、ビジネスしてないものもあるんですけれども、
ただ多くのものはね、本当にね、不安とか過度な健康志向に付け込んだビジネスなんで、
この辺はね、本当に注意していただきたいなというのは同じ思いですね。
はい、というそんな感じでした。
ちょっとね、まだまだ色々ね、読みごたえのある本なんですけれども、
ちょっとね、メンタルに若干来る本かもしれないんで、
精神状態的に良い時に読んでいただく方がいいかなというふうに思います。
ちなみに価格は、税別920円ですね。
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税込み1000円ちょっとかな、という感じになっております。
もしよろしければご一読いただけたらと思います。
はい、ということで、今日もしんしんじゃんけんいきますよー。
はい、しんしんじゃんけんじゃんけんぐー。
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
Yかないかいのたけでした。
きょうみしんしん。
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