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2024-11-20 10:26

《1092》医療者が語る答えなき世界(医療人類学の視点から)

本日ご紹介する書籍は…

医療者が語る答えなき世界

——「いのちの守り人」の人類学

https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480069665/


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《AI要約》※誤字はご勘弁


## 番組概要


内科医たけお先生が、毎朝5時半からライブ配信を行い、医療に関する話題や書籍の紹介をしています。今回は11月14日の「いい医師の日」にちなんで、良い医療について話す週となっています。


## 本日の書籍紹介


**タイトル:** 「医療者が語る答えなき世界 - 命の守り人の人類学」

**著者:** 磯野真帆

**出版社:** 筑摩新書


磯野真帆さんは医療人類学を専門とする研究者で、最近では「来なかった、出会い直す」という著書で山本七平賞を受賞しました。


## 書籍の構成


1. プロローグ: 医療という奇妙な現場

2. 第1部: 肩越しの視点から

3. 第2部: 科学が明らかにできないもの

4. 第3部: 傍らにいるということ

5. エピローグ: 患者中心の医療を目指して


## 書籍の特徴


- 医療現場の様々な職種(医師、看護師、ソーシャルワーカーなど)の視点を取り入れています。

- 人類学的視点から医療現場を観察し、当たり前と思われていることに新たな視点を与えています。

- 「答えのない世界」という表現が示すように、医療現場の複雑さや悩みを描いています。


## 印象的な章


第6章「命の守り人 - 医療者の仕事の本質」が特に興味深いとのこと。医療者の役割が単に病気を治すことだけではないという点を強調しています。


## 医学と医療の違い


- 医学は科学であるが、医療は科学だけではありません。

- エビデンスに基づく医療(EBM)は重要ですが、患者の価値観や選好も含まれるべきです。

- 医師の腕の見せ所は、エビデンスを踏まえつつ、個々の患者にどう適応させるかにあります。


## まとめ


この書籍は医療者だけでなく、一般の方々にも医療の世界を人類学的視点から理解する機会を提供しています。医療の複雑さや、治療以外の側面の重要性を示唆しており、読者に新たな視点を与える一冊となっています。

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内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
また毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタードックも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今週はですね、11月14日がごろでいい医師の日ということで、
あの、いい医師とは何かとかですね、医療に関してお話をさせていただいている回ですけれども、
あ、回じゃない、週ですけれども、毎週水曜日は声の書評ということで、興味津々な書籍をご紹介しております。
で、今日ご紹介する書籍はですね、ちくま新書から出ているタイトルがですね、
両者が語る答えなき世界、副題として命の守り人の人類学っていうですね、
伊勢野真帆さんの書籍をご紹介したいというふうに思います。
ちなみに出版されてるので、ちょっと、ちょっとというか結構前で2017年ですね、はい、に第1巻が出ておりま、第1釣りが出ておりますが、
えーと、この、あ、その前にですね、伊勢野真帆さん、皆さんご存知ですかね。
伊勢野真帆さん、まあ最近一番最新刊でいくと、たぶんコロナ禍と出会い直すっていうやつがですね、一番最新刊で、
これ、さっきネットで調べていたら山本七平賞をとられたんですね、先週かな、はい、ぐらい受賞の記事が出てましたけれども、
はい、そういう、えーと、文化人類学、まあ特に医療ですね、医療人類学をご専門にされておられて、
まあもともと大学に勤務されておられたんですけれども、一旦こうフリーランス、医療人類学者みたいな形に、
えー、のに出られてですね、そこからまた今大学に戻っておられる方で、まあ私もね、ちょっとネット上ではちょっとだけ薄く付き合いはあるんですけれども、
っていう、まあ非常にね、面白い方で、で、私ね、あの、おそらくね、伊勢野さんの書籍は全部読ませていただいてるかなというふうに思ってます。
例えばですね、なぜ普通に食べられないのかっていうですね、あの、接触障害を扱ったものとかですね、
あとは、えーと、急に具合が悪くなるっていうですね、あの、往復所感みたいな感じなんですけれども、
これもね、まあ非常に有名な書籍なんで、ご存知の方も多いかもしれないですけれども、はい、っていう書籍とか、まあ非常に、
ああ、あとダイエット元素とかもそうですね、あの、非常にね、面白い書籍、あの、我々にない視点を与えてくれる書籍をね、たくさん出されている方で、
結構ね、ここ5年ぐらいですね、医療系の学会でもいっぱいだこで、あの、実は、心理裏側系の学会にもね、お越しいただいたことある、そんな方なんですけれども、
その方が、ああ、結構初期に書かれた書籍ですね、えー、で、この医療者が語る、答えなき世界っていうような、そんな形で、えー、記したやつを、今日ご紹介したいというふうに思います。
で、えー、そもそもですね、医療人類学って何かっていうのがね、まあ難しいと思うんですね。
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実は私はね、医療社会学を専門に、えっと、その大学院、研究してたんですけれども、医療人類学とね、かなり、あの、親しいところもあるんですけれども、
でもね、やっぱり人類学は、あの、まあこの書籍の中でもそうなんですけれども、特にフィールドワークですね、その実際に現場に入って、現場でどういうことが起こっているのかっていうのを、
その、相手の肩越しに見るっていうですね、えっと、ちょうど、第一部の、書き始めの第一章の前のところに、相手の肩越しから、相手の世界を見てみること、
文化人類学者の営みをこのように捉えているっていうふうに書かれているんですけれども、まあまさにそんな感じで、実は医療社会学もですね、
あの、同じようなことをやるんですけれども、より、こう、フィールドワークより、なのがこの、文化人類学、まあ人類学の特徴かなというふうに思っていて、
で、実際にこの書籍もですね、あの、いろんなこう、触手のエピソードを、その、磯野さんなりの視点で見て、で、考察を加えていくっていう、
で、しかもその考察もですね、その、立ち止まって考えるっていう、これ立ち止まって考えるっていうのも一つのキーワードかなというふうに思うんですけれども、
結構ね、我々としてはね、つい、当たり前にされていることが、実は、あの、他の人から見ると当たり前ではないっていうことって、ものすごいいっぱいあるんですよね。
はい、そういう視点を与えてくれる一冊かなというふうに思います。
はい、で、ちょっと前置きがだいぶ長くなりましたけれども、いつものように目次行政からいきますと、
えーと、まずはプロローグですね、医療という奇妙な現場っていうことで、これはね、私も実はね、医療社会学に転校して、
社会学の方で、医療の現場をね、研究しておられる方がいて、あ、そういうふうに見えてるんだっていうのは、ちょっと衝撃を受けましたけれども、
はい、やっぱり一般の方が思っている、こう、医療の世界と、やっぱり実際に現場に入って、未来の世界との乖離みたいなのが結構あるかなというふうに思いますね。
はい、で、えー、第一部、肩腰の視点からっていうことで、これがね、実際に、あの、まあここ看護師さんがメインですけれども、
おー、えー、第一章、傷気、ナタデココとスカートのゴムについて、えー、第二章、高齢者と身体高速、えー、看護師の心も軋むっていうような、あーので始まっていて、
で、第二部ですね、化学が明らかにできないものっていうことで、えー、第三章が、えーっと、あ、大きく、だから三部構成になってるってことですね。
で、第三章、手術と充実、綺麗なここ、あ、綺麗な人と汚れた人、えー、第四章、新薬、それを前に臨床医が考えること。
第五章、効く薬とは何か、漢方と化学の切れない関係、えー、で、第三部、肩腹にいるということっていうところに入って、第六章はですね、命の守り人、
まあ、このタイトルの副題になってますけれども、命の守り人、医療者の仕事の本質、えー、第七章、手術、えー、頑固児はパンを焼く、これちょっと面白いタイトルですよね。
で、第八章が共鳴、旅する、言語聴覚し、最後にエピローグ、えー、患者中心の医療を目指してっていうような、そんな構成になっていて、まあ非常にね、あの、まあタイトルからも興味注がれる感じですよね。
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はい、っていう感じかなというふうに思います。で、えー、先ほども言ったようにですね、まあ、このここに出てくるのは必ずしもね、医者だけではないんですよね。
あの、化学業者さんもそうですし、ソーシャルワーカーさんとかですね、理学療法師、えー、言語聴覚師とかですね、まあいろんな、あー、医療現場の職種の方が出てきて、で、えーと、まあこのタイトルにもありますように、答えがないところを悶々とやったりとかっていうのはね、まあ実際の医療現場でね、すごいいっぱいあるんですけれども、
あの、人類学の視点から、あの、聞いていただいてるっていう、そんな書籍になっております。はい。で、えーと、個人的にはですね、一番こう興味津々だったのが、えーと、先ほども言ったこの第6章のところですね、命の守り人ですかね。はい。
っていう章で、まあこれはね、あの、医療者の仕事の本質っていうことで、これいつもね、私も、あの、過去の放送でも言ってますけれども、果たして医療者とは何なのかとかですね、医者の役割って何なんだろうっていうのをね、考えることって結構あって、あの、まあ普通にね、非常にシンプルに考えたら、それは病気治すことでしょっていうふうに思うかもしれないですけれども、でもね、治らない病気ってものすごいいっぱいあるんですよね。
例えば、私が専門にしているCKDですね、慢性腎臓病とかって、まあ究極的には治らないですよね。治らないばかりか、人体大量をですね、透析とか人植に、いかにこう、安全に、あの、そういうのに繋いでいくかっていうことがね、むしろ史上名題になるわけで、これ、あの、決してね、腎臓を治してるわけではないんですよね。はい。とか、あとは緩和ケアの視点でいくと、まあ緩和ケアってね、当然早期からやっていくべきなんですけれども、
でも最終的にはね、その死に至る病に直面している、まあ患者さんご家族に対するわけで、治るっていう概念がね、あの、その治療の成功を意味しないんですよね。はい。むしろそのQOLであったりとか、どういうふうにこう生活の質を維持していくかみたいなのの方が重要になってくるんで、なので、この治るとか治すとかですね、その辺ってすごいね、私考えてるんですけれども、はい。
そこら辺に、あの、えっと、治すばかりが医療なのかっていうですね、あの重要な質を与えていただいているのはすごいね、面白いというか、まあ私も共感するとこが非常にあったりしました。はい。あとはですね、このお薬に関してのエビデンスの部分ですね。まあこれ、これらからもね、非常にね、取り上げられましたし、あのまさにそのこれらから出会い、治すの中にもね、書いてあったりもしたんですけれども、そのやっぱりね、医学と医療の違いっていうのもね、あの、ぜひね、あの、これを聞いているみなさんに
知っていただきたいなというふうに思って、あの、医学はね、当然ですけれども、科学なんですけれども、医療はね、科学だけではないんですよね。はい。で、えっと、もちろんそのエビデンスっていうですね、EBMっていう、エビデンスベースメディスンっていうのは非常に重要ではあるんですけれども、ただ、そのEBMの中にですね、その患者さんの
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えーと、価値観とかですね、先行とかっていうことも含まれるっていう、ここはね、あの、実は医療者でもね、結構見逃していることも多くて、えー、でも、その、はい、患者さんがどうしたいかとかですね、患者さんの思いとかっていうのも実はEBMの中に含まれていくので、あの、エビデンス史上主義とかですね、あの、エビデンスで殴るみたいなのも、特にSNSXでは、あー、言われたりしますけれども、でも、エビデンスの中でどういうふうにその患者さんに、えー、治療を適応していくかっていう
ところが、やっぱりね、医者としての腕のミスの頃かなというふうに日々思っています。はい。
ということで、まあ非常にね、あの、面白い史跡なんで、まあ、医療者は、あの、絶対呼んでいただきたいなというふうに思いますし、医療者以外の方もですね、医療の世界ってこういうふうになっていて、それを医療人類学の視点から見るとこんな感じになるんだっていうのをね、ぜひご覧いただけたらいいかなというふうに思いました。
はい。ということで、えー、じゃあ最後、心身じゃんけんいきたいと思います。
いきますよー。心身じゃんけんじゃんけんちょき!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、わりとはないかいぬたけでした。
よみしんしん!
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