00:02
内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日は水曜日ですので、こういうの書評をやっていこうと思うんですけれども、
今日ご紹介する書籍はですね、これね、ものすごい売れたんで、
もしかしたらもうすでに読まれている方もいらっしゃるんじゃないかなというふうに思いますけれども、
今、眼圏の有明病院ですね。眼圏急患。有明病院かな。
のにお勤めの精神守護医の清水健先生が書かれた、
もしも一年後この世にいないとしたらっていうですね、
文教者、そうですね、文教者から出た書籍をご紹介してみたいと思います。
清水健先生ですね、私大学の先輩だったんですけれども、
テレビとかでも最近出てもらえますし、あとこの書籍がね、ものすごい売れたんで、
この書籍以外にもね、何冊か本を書かれているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれないですけれども、
日本を代表するサイコオンコロジストのお一人ですよね。
このサイコオンコロジーって、
先週学会にあったんですけれども、精神守護医学って日本語では訳されますけれども、
がんに関わる患者さん、あとご家族さんの心理面のサポートとかですね、
そういうケアをするっていうような、そんな学問なんですけれども、
日本でね、まだサイコオンコロジーを専門にしている方ってね、すごい少ないんですね。
登録精神守護医っていう制度があって、
サイコオンコロジー学会っていうのは認定してるんですけれども、
それが何百人だったかな、非常に少なくて、
でも清水健先生、この書籍に何回も書いてありますけれども、
それをかなりパイオニア的な感じでされてらっしゃるっていう、
その先生が書かれた一般向けの書籍っていう感じです。
ただね、ページ数としてはそんなに多くなくて151ページかな。
ちょっとこれ聞いてるもんなんで、実際の書籍違うかもしれないですけれども、
それぐらいの書籍で、
早い人だったら1時間とか1時間足らずで読めるんじゃないかなというふうに思いますけれども、
この帯にも書いてあるように、人生の締め切りを意識すると明日が変わるということで、
いつの放送だったか忘れましたけれども、
やっぱりね、我々死が遠くなったっていうのはすごい感じますよね。
私自身はね、立場的にかなりの多くの患者さんの見取りをやってきましたけれども、
そうでもないとね、普通の一般の方はね、
自分の親の死に目にすら合わない方っていうのもいらっしゃるんじゃないかなというふうに思いますね。
そうすると、やっぱりね、死ぬことに対する恐怖心が多くなったりとかですね、
あとは死が現実的ではないみたいな、
03:03
そんな感じになる方も結構いらっしゃるんじゃないかなと思って、
ただやっぱりね、人間いつかは死にますんで、
それがちょっとこのタイトルがね、結構ちょっと衝撃というかキャッチーですけれども、
もしも1年後にこの世にいないとしたらどういうふうに生きますかっていうような、
そんな形の書籍になっています。
ちょっと目次をご紹介していきますと、
目次がまず始めにっていうことで、大切なことを先延ばしにしていませんかっていうようなところから始まってですね、
で、序章、がんは体だけではなく心も苦しめるっていうことで、
これがね、まさにサイコーンコロジー的な感じですよね。
がんってね、当然体の症状いろいろ出ることもあるんですけれども、
ただ、やっぱりね、心の問題も出てくるっていうことで、
特にね、自殺率ですね、がん患者の自殺って多いんですよね。
特にがん告知後1年以内の自殺率、一般人口の24倍っていうふうなタイトルになってますけれども、
本当にね、これがん対策推進基本計画の中でもね、
がん患者さんの自殺をいかに予防するかっていうのがね、テーマになっているぐらいね、
最近のトピックなんですけれども、本当にその心の問題で、
自殺を選んでしまうという方がいらっしゃるっていうのもあります。
で、あとはご家族さんの問題ですね。
患者は代理の患者、間違えた、家族は代理の患者と言われるっていうように、
家族さんのサポート、ケアですね。
これも当然ね、緩和ケアの対象になりますんで、
そこも非常に大事ですし、結構ね、ご家族さんと患者さん、
両方が精神指標の外来に受診されるっていうことも多くありますよね。
で、第1章ですね。苦しみを癒すのに必要なことは悲しむことっていうこと。
こっからね、患者さんのエピソード、実際の患者さんではなくて、
架空の事例っていうこと、お二人以外はね、
実名ではなくて架空の事例っていうふうに書かれてますけれども、
でも、実際ね、こういう事例、こういう方いらっしゃるよなっていうのはね、
すごいいっぱい書いてありますね。
全部で2、30ぐらい出てきてたんじゃないかなと思いますね。
で、その中で第2章にも出てきますけれども、
この書籍のキーワード、3つぐらいあるかなと思っていて、
1つがね、やっぱりレジリエンスですね。
これレジリエンス、私の放送でも以前取り上げたこともありますけれども、
その逆境から戻ってくる力みたいな、柳みたいな、
一旦こうしなってまた戻ってくるみたいな、
そういうのって誰しも持ってるんですよね。
それが第2章で中心に書かれていたりします。
で、第3章が、
人は死の直前になって心のままに生きていないことに気付くっていうことで、
これはね、すごいありますよね。
2つ目と3つ目のキーワードが、
マストとウォントっていう感じだと思うんですけれども、
特にマスト的な生き方、
私も一部そういうところあると思うんですけれども、
こうしなければならないとかですね、
06:01
そういったところって結構ね、
自分を縛ってるというか、
いう部分があるので、
それもマスト、完全にゼロにはならないとは思いますけれども、
ただ、自分がどうしたいかとかですね、
どうありたいか、ウォントの部分ですね、
これも大事だよっていうのが第3章、あと第4章ですね。
第4章がまさに今日を大切にするために、
自分のウォントに向き合うっていうような、
そんな感じになってます。
はい。第5章が、
死を見つめることは、どう生きるかを見つめることということで、
これは本当にその通りですし、
ちょっとどこだったかな、ちょっとお待ちくださいね。
何ページだったかな、ちょっとお待ちください。
これですね、129ページかな。
これ実際のあれではちょっと違うかもしれないですけど、
人が死を恐れるのはなぜかということで、
3つ書いてあるんですね。
死に至るまでの過程に対する恐怖、
2つ目が自分がいなくなることによって生じる現実的な問題、
あと3つ目、自分が消滅するという恐怖っていう、
この3つが死の恐怖の中であるんじゃないかということで、
それぞれに対処の仕方が書いてあるんですけど、
やっぱり知識の問題とかもあると思うんで、
そこら辺はぜひ本書を手に取っていただいて、
読んでいただくといいんじゃないかなというふうに思いました。
はい、そんな感じですかね。
あとはね、最後にですね、ちょっと書籍から外れますけれども、
清水健先生、先週の学会の中でも、
怒りについてテーマで話しておられて、
ちょっと私それ見に行けなかったんですけれども、
やっぱりこの癌になった方って、
いろんな感情が起こってくるんですよね。
なので、そこら辺を医療者としてもケアしないといけないですし、
あとは周りのご家族さんとか、
あとご友人の方とかですね、親しい方とかいうのが、
サポートするっていう部分もあるかなというふうに思いますので、
本当に国民の、成人の2人に1人が癌になる時代なんで、
あと自分が癌になる可能性も十分にありますので、
この書籍をね、その前から読んでいただくといいんじゃないかなというふうに思って、
ご紹介させていただきました。
はい、では最後、しんしんじゃんけんにいきたいと思います。
はい、いきますよー。しんしんじゃんけん、じゃんけん、パー!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お会いとはない。大野たけでした。
興味、しんしん。