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2023-04-05 18:04

語学教師が初めてchatGPTに出会うとき

語学教師がchatGPTに出会うと

1.これはすごい!と呼応扮する時期

2.意外と馬鹿だなと幻滅する時期

3.得意なところと苦手なところがわかってきて実用的に使い始める時期

という段階を多くの人が踏むようです。

それらを考えると、養成講座などでchatGPTの使い方としておしえるべきことは

1.できることとできないことを感覚的、体験的にに分かるようになる

2.プロンプトの書き方

の2点になるのではないかと思っています。


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冒険家のみなさん、おはようございます。今日も落雷によられて灼熱の砂漠を横断していらっしゃいますでしょうか。
本日は2023年の4月5日です。インドでは午前8時24分を回ったところです。
今日も音声配信、むらスペを始めさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今日お話ししたいのは、語学教師が初めてチャットGPTに出会うときということなんですね。
これを話そうと思ったのは、TwitterとかではいろんなチャットGPTについての情報提供とかもあって、みなさんよくご存知だと思うんですけど、
一旦Twitterを離れてみると、まだ身の回りにはチャットGPTを使ったことがないという人が結構多いということに最近気がついたからですね。
それからもう一つは、最初に使い始めてから、結構最初のすごいという時期と、それから意外とダメだなという時期が来て、
でもやっぱり使えるじゃんと思ってくるというパターンが結構共通して、たくさんの人に同じパターンが見受けられるので、
それについてもこれから体験する人のためにご紹介しておきたいと思います。
簡単に言うと、チャットGPTとは何かというようなことをご紹介したいんですけど、
でも技術的なことは、本当に技術者の方が書いている記事とかもたくさんありますし、
それこそチャットGPTに聞くと、パラメーターがいくつあるとか、そういうことも詳しく教えてもらえると思います。
ここではあくまでも語学教師の人が初めてチャットGPTに出会うと、どういうような体験をするかということですね。
まず、このチャットGPTというのは、昨年の11月に一般ユーザーにサービスが公開されました。
僕はツイッターの記録を見てみると、12月3日には使い始めてはいるんですけど、
それ以前に同じツイッターのライケンさんという人がブログの記事とかもすごく書いていらっしゃいまして、
それは見ていました。
12月3日に僕が初めてこのチャットGPTを使った時のツイートを見てみると、
例えばJLPTのN1の合格方法とか、あるいはコミュニカティブアプローチとは何かとかですね、
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そういうことをチャットGPTに聞いて、答えがそれなりに正しいものだったので、かなりびっくりしたという記録があります。
ただ、ここでびっくりしたのは、答えが正しいという、答えそのものの内容の評価ではなくて、
むしろ今思うと日本語が人間が書いているような日本語なので、そこに驚いたという面もあったのではないかと思います。
これ以前もiPhoneのSiriとかGoogleのGoogleアシスタントとかですね、
そういうのも音声で話をすることができて、そういうのは僕もずっと使っていたんですけど、
それとは全くレベルが違う、新しい時代が始まったんだということがこの時に僕はよく分かりました。
これは本当に衝撃的な感じだったんですね。
でもその後別に毎日使うというほどではなかったんですけど、時々使ってみるという感じだったんですね。
でもそのうちだんだん情報自体、こちらが質問したときに答えてくれる、その情報自体に信憑性が低いというところが結構出てきて、
それに関してかなり厳密していった時期というのがあります。
例えば2023年の1月27日に、僕がインドで一番有名な日本語教師というのを質問してみたんですね。
そしたらチャットGPTでは、これこれこの人ですと言って結構詳しいその人の経歴とかも書いてきたんですけど、
その人を検索しても出てこないんですよね。
それでどうもこの人は実在しないんじゃないかというふうに思って、
これはちょっとこういう具体的なリサーチみたいなものには向いてないなというのでかなり厳密した感じがします。
それとは別に、チャットGPTとは別にパープレクシティAIという人工知能のサービスなんですけど、
それで聞いてみると実際に実在するプネの日本語学校の創設者の名前を返してきました。
ですので、この時点ではチャットGPTの教えてくれる具体的な情報の信憑性の低さというところにちょっとがっかりしているというところですね。
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ちなみにGoogleアシスタントでも同じことをやってみたんですが、
そうするとこの人ですというふうに名前は返さないんですけど、
確か3つぐらいのリンクを示して、この人かもしれませんというような形で提案をしてくれていましたね。
それから日本語教師としての専門性も結構低いということがだいぶ分かってきました。
これが2月13日ですね。
例えばこの時に僕がツイートで記録しているのを見ると、
私は山田です。私が山田です。私は山田です。私が山田です。
この違いについて質問してみたら、
片方はフォーマルだけど片方はカジュアルですみたいなね、
そういう返事が返ってきて、もう全然駄目。
日本語教師としては全然駄目だということがそこでは分かりました。
ただ、これは現時点では有料版のGPT-4というのに今グレードアップしてるんですね。
それを使うと、今だったら私は山田ですと私が山田ですの違いはかなり正確に、
少なくとも日本語教師養成講座を出たぐらいの専門性はある、
そういう正確な回答が返ってきます。
その後、2月7日ぐらいにチャットGPTは例文作りにも使えるかということでやってみたんですけど、
この時も感覚としてはイマイチだったなという感覚があります。
その時は、「してもいいですか?」という文型を例文を挙げてくださいと聞いたんですけど、
別に悪くはないんですよ。
公園で野球をしてもいいですかとか、飲みに行ってもいいですかとか、そういうのが返ってきて、
これ自体は別に間違いではないんですよね。
だけど、プロの日本語教師だったら、サッカーのゴールキーパーはボールを手で持ってもいいですとか、
そういう例文一つで、手もいいですのニュアンスが分かるような、
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そういう例文を持ってくると思うんですよ。
だけど、公園で野球をしてもいいですかだけだったら、それは野球をしてもいい公園もあるし、
しちゃいけない公園もありますよね。
だから、これだけでは、例えば公園で野球をしてもいいですかという例文一つだけでは、
手もいいですというニュアンスを伝えるのはちょっと難しいわけですね。
そういう意味で、日本語としてはもちろん間違ってはいないんですけど、
プロの日本語教師が示すような例文としては質が低い、いまいちな、
そういう例文しか返ってこなかったというので、ちょっとがっかりしているようなツイートをしています。
ただし、今の僕から見ると、GPTの、しかもこれ無料版なので、
チャットGPTの無料版なので、僕から見れば全然いまいちだとは思っていませんね。
そういうものだ、使い方が分かってくると、これで全然問題ないじゃんというふうに、
今となっては考えているところです。
それから、2月23日になってくると、これが実は使い方が分かってくると、
結構いいものが出てくるというのが分かってきた。それがこの時期ですね。
ここでびっくりしたのは、チャットGPTにロールプレイ用のロールカードを書いてくださいというのをお願いしてみたんですね。
そしたら、本当にびっくりするぐらい普通のロールカードが出てきました。
ただし、ロールカードのほうには、実際の旅行のパンフレットに書いてあるような内容がないので、
そのままではすぐにはできないんだけど、旅行会社の人とお客さんのロールプレイなんですけど、
旅行会社のほうに実際の資料とかそういうものを持たせてやれば、
もうすぐに授業でも使えるようなレベルのロールカードが出てきたんですね。
これは本当にちょっとびっくりして、仕事に使えるというふうに思い始めてきたのがこの辺ですね。
あともう一つ、これは同じ日なんですけど、チャットGPTに再生成するというボタンがあるんですよね。
一つのトピックで文章を何か書いてもらって、それで再生成する、
regenerateっていうんですけど、そういうふうに書いてあるんですけど、
そのボタンを何度も押すと、同じ内容だけど違う文章が何回も何回も出てくるんですね。
なので、これがナローリーディングっていうんですけど、
要するに文字通りまさに同じ内容なんだけど、
あるいは似ている内容なんだけど違う文章を何回も読むという、
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そういう勉強の方法、あるいは授業の方法にすごく使えるということがわかってきました。
これ多読のちょっと反対のようなもので、
多読はいろんなエクステンシブリーディングって言いますね。
多読は英語でエクステンシブリーディングって言いますけど、
それとは逆に狭い範囲のものを何回も読むのがこのナローリーディングっていうんです。
なので、こういう使い方によってはこのチャットGPTはすごく使えるかもしれないという、
そういう可能性に気がつき始めたのがこの頃です。
それからは、皆さんもご存知だとは思いますけど、
この朝の音声配信とかでいろんな、僕自身が使ってみて、
こんな使い方もできるとか、あるいは僕が使ってみて思ったことですよね。
そういうことをいろいろ配信するようになりました。
ですので、もう1回繰り返して言うと、
もし語学教師の皆さんでこれからチャットGPTを使い始める人がいたら、
こういう3つの段階を通ってくるんじゃないかと思います。
1つはやっぱり日本語の滑らかさに驚くということですね。
いかにも機械が作りましたっていうような文章ではなくて、
本当に日本人の日本語の母語話者が書いたような、
そういう滑らかな日本語が出てきます。
そしてその後に、でも意外と専門性は低いということがちょっと分かってきて、
減滅する時期というのがあると思います。
ただしこれは無料版に限った話で、
有料版になると少なくとも、
日本語教師養成講座を出たばかりぐらいの専門性はある、
そういう答えになってきますね。
これが2番目の段階です。
そして3番目の段階として、
チャットGPTにできることとできないことが分かってくるんですね。
そうするとわざわざできないことをやらせて、
時間の無駄とかはしないですよね。
なのでチャットGPTが得意で、
自分の代わりにやってくれそうなこと、
そういうようなところをずっとそこだけに時間をかけて使うようになってくるので、
それでこれはすごいなと、
これは本当に使える道具だなということが分かってくる時期になるんじゃないかと思います。
それを考えると、
これからチャットGPTの使い方を人に教えるとしたら、
使い方の習得として2つ知ってもらう必要があると思います。
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1つは、
今日ここで申し上げてきたように、
できることとできないことの違いをはっきり分かるということですね。
これはなるべく人のブログとかを読むだけではなくて、
自分で体験的にいろいろやらせてみて、
これはダメなのね、これは得意なのねということが分かってくると思います。
これは普通の人間とは全然違います。
もちろん人間ではありませんからね、チャットGPTはね。
なので、普通の人間だったら簡単にできることが間違っちゃったりすることもありますし、
でも逆に言うと普通の人間ではできないようなことね、
そういうこともやってくれたりします。
なので、チャットGPTにできることとできないことを体験的に理解して、
それが感覚的に分かるようになるということですね。
何かこれをやらせてみようかなというふうに思うときに、
それが判断の基準になるわけですよね。
あれはそういうことはチャットGPTには向いていないから、
何か別の方法を考えなきゃいけないというふうに思うこともあるでしょうし、
逆にこれだったらチャットGPTにやらせたほうが絶対楽だなというふうに思うこともあると思います。
それが一番目ですね。
もう一つは、これも今まで何回もずっと話をしてきたんですけど、
チャットGPTにはプロンプトというのがありますね。
それはチャットGPTに対する質問とかあるいは指示ですね。
それを書く文章のことをプロンプトと言うんですけど、
そのプロンプトも書き方によってとてもいい結果が出てくるときと、
そうでない結果が出てくることがあります。
なのでこういうふうにプロンプトを書いたらとてもいい、
ちゃんと働いてくれるということが分かってくることも必要だと思います。
つまり使い方の習得には2つ教えなければいけないことがあって、
1つはできることとできないことを体験的、感覚的に分かるようにならなければいけないということ。
もう1つは効果的な結果を得るためのプロンプトの書き方ですね。
この2つは必要になってくるのではないかなと思います。
それでは本日のムラスペにご参加くださいまして、ありがとうございました。
今日の語学教師が初めてチャットGPTに出会うときという内容につきまして、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは本日も良い1日をお過ごしください。そして冒険は続きます。
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