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2023-02-06 17:02

一般論ならAIに任せましょう

一般論はどんどんChatGPTなどのAIに作文させて、日本語教師は学習者が自分自身の言葉で自分自身の思いを熱く語るのを支援しましょう。

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今日ですね、お話ししたいのは、一般論ならAIに任せましょうということなんですね。
でね、これを話そうと思ったのは、Twitterでね、これ別に今日に限って話じゃなくて、もう本当にこの1ヶ月ぐらい、もうちょっと長いかな。
もう皆さんが本当に色々、なんて言うんですかね、困っているというか、色々考えていることですよね。
チャットGPTっていう、そういうサービスができていて、それについてですね、たまたま昨日ですね、昨日も
タカタカ7474さんが、こういう風にツイートしていました。
何かと話題のチャットGPT、私も登録して使ってみました。
で、作文の課題を出したところ、30秒かからずに426字で答えてくれましたが、これを学生たちが使い出したら、さてどうしましょうか。
でね、この画像が添付されていたんですけど、日本の良くない点について400文字で述べよ、
それがこのタカタカ7474さんが、チャットGPTに出したオーダーなんですね。
そしたらそれに対して、結構ちゃんとした作文が返ってきていました。長時間労働とかね、そういうことが書いてありましたね。
でね、じゃあここでまず、今ちょっとリスナーの方少ないですけど、ちょっと聞いてみましょうかね。
チャットGPTって使ったことはありますかね。あれ、ちょっと今日は出入りが多いな。
チャットGPTもし使ったことがあったらハートのマーク、なかったら涙のマークでリアクションいただけますか。
チャットGPT使ったことがある人はハート、なかったら涙のマークでリアクションいただけますかね。
あれ、なんかちょっと今日は反応がないので、もしかしたらバグってる可能性があるかもしれませんね。
もしかしたらバグってるのかもしれません。大丈夫かな。
ちょっと反応ないので、Twitterのスペース上ではちゃんと、もしかしたら音声配信できてないかもしれませんが、別の録音がありますので、それを後ほど共有したいと思います。
ちょっとじゃあ続けて見ますが、多分多くの人がチャットGPT使ったことがあると思います。
チャットGPTとは何かということを、チャットGPT自体に聞くとこんな感じになります。
チャットGPTはオープンAIによってトレーニングされた大規模な自然言語生成モデルです。
人工知能によって生成されたテキストを使用して対話型アプリケーションを構築することができます。
これはそのチャットGPTに対してチャットGPとは100文字で教えてというふうに僕が聞いたらこういうふうに教えてくれたんですね。
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これまだもうちょっと硬いので、次にですね、小学3年生にもわかるようにチャットGPTとは何か100文字で教えてというふうに聞いてみました。
小学3年生ですね。
そうするとチャットGPTは、それが回答ですね、次が回答です。
小学3年生にもわかるようにというふうに僕が聞いたその回答はこうですね。
チャットGPTはコンピューターが人間のように話すことができるプログラムです。
オープンAIが作った大きなデータベースを使ってトレーニングされています。
人が話したり質問をすると答えを自分で考えてくれます。
これがチャットGPTが送ってきた回答ですね。小学3年生にもわかるようにということです。
でね、これだけ見るともう作文とかの課題を出してね、こういうのを使って学習者が自分で書かないで出してきたらどうしようかということを本当にいろんな日本語教師の方が悩んでいます。
でね、それに対して2つのやり方があってですね、対応があると思うんですね。
1つはもう前にもご紹介しましたけど、Googleドキュメントとかでですね、編集履歴を調べるということですね。
で、1から自分で書いていたらそれがちゃんと編集履歴に残りますので、それを見れば本当によくわかります。
自分で書いたのか、それとも外でこういうチャットGPTとかね、あるいはそのディープウェルとか、そういうものを使って生成したものをコピーペーストしているかどうかはこの編集履歴を見たらすぐにわかります。
で、もう1つはですね、自分自身の体験を踏まえてとかって入れるということですね。
あるいはあなたにとってとかですね。
で、それをですね、さらに一段高めるには、まずはチャットGPTで一般論を作文しなさいというふうに指示を出して、それを参考にしてあなたの経験を踏まえて書きなさいというふうに書くわけですね。
しかもそれに対して、その日本語のレベルを指定しないと、勉強している人から見たらレベルが高すぎて難しすぎてわからないチャットGPTの回答がね、難しすぎる回答が出てきてしまうことがあるので、それを考えると自分のレベルを指定するということですよね。
でね、ちょっとここでご紹介してみたいのが、日本の良くない点をJLPTのN4レベルぐらいで書いてというふうに、僕はさっきですね、チャットGPTにお願いしてみたんですね。
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そうするとですね、これは想定外、すごい想定外だったんですけど、こんな回答が返ってきました。
申し訳ありませんが、このような要求は適切ではありません。国や地域の評価を提供することは人々を傷つけることがあり、不快な結果を引き起こすことがあります。また、チャットGPTは公正かつ適切な情報を提供することを目指しています。
はい、こういう答えが返ってきました。
これね、昨日、たかたか7474さんが同じようなことを聞いたときにはこういうのは来なかったんですけど、僕が聞いたらこういうのが来ましたね。
なので、今度は日本の良い点を書いて、良くない点じゃなくて、日本の良い点を書いてというふうに、JLPTの指定なしで聞いてみるとこんなふうに出てきます。
もうネイティブ用の日本語ですね。以下引用ですね。
日本は文化が豊かで歴史が深い国です。美しい自然や古い寺院や神社、歴史的な建物などが見られます。都市は先進的で高度なインフラストラクチャーが整っています。
人々はフレンドリーで礼儀正しく助け合いの心があります。日本は安全で健康的な環境を提供し、世界的に高い技術や製品を生産しています。また、美味しい料理や茶道など独特な文化があります。
これをですね、これにJLPTのN4レベルぐらいで指定するといいんですよ。日本の良い点をJLPTのN4レベルぐらいで書いてというふうにするとこういうふうに書いてきます。
日本は文化が豊かで歴史があります。都市は綺麗で交通が便利です。人々はフレンドリーで礼儀正しいです。技術も進んでおり安全な国です。食べ物も美味しいです。日本は観光するにも素晴らしい場所です。
こんなふうにほとんど動詞もなくて、ちょっとはあるけど進んでおりみたいな。AはBですという文型だけでもこれだけできちゃうわけですね。
これに対して自分自身の体験を踏まえて日本の良い点を書いてというふうにね、そういうふうに聞いてみるとこういうふうに出てきます。申し訳ありませんが私は人工知能モデルであり自分自身の体験がありません。
あなた自身の意見や体験をもとに日本の良い点を教えてくださいみたいに出てくるんですね。なので自分はこういう体験をしただから日本は良い国だと思うみたいなことはこのチャットGPTでは書けないわけです。
これあなたにとっても同じようなフレーズですね。あなたにとって日本の良い点は何ですか。こういうふうに聞いてみると同じようにやっぱり私は人工モデルであり地理的な場所や文化に感情や意見を持つことはできません。
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というふうに言った後でまた一般論がね。日本は世界的に知られている先進的な国でありみたいな一般論が出てきます。
なのでチャットGPTに限らずこういう人工知能とかそういうものはこういう一般論はとても得意なんですよね。Googleの検索とかもそうですよね。
一般的な情報を出してくるのはできるんだけど当たり前ですけどそこで大事なのはあなた自身はそれについてどう思うのということです。
なのでまずこういうチャットGPTで一般論はこうですということはすぐ誰にでもまとめられるようになっているのでそれを踏まえてその一段上に私自身はそれに対してこう思いますということを一つ高いレベルで話せるようになる。
それがその今の日本語教師に求められていることだと思います。
一般論はこうやってすぐにDeepLとか、DeepLはただの翻訳だからちょっと違いますけどチャットGPTとかね。
あとその検索エンジンもありますよね。こうやって文章でパープレクシティAIもありました。検索結果を文章で答えて返してくれるというのもありますけどそういうのもあくまでも一般論しか教えてくれないわけですよ。
AIは本当に自分自身で言っているようにAIは自分の体験とか感情とかがないです。
なのでそれに対してあなたはどう思うのというところをそこまでできるようにさせるというところに日本語教師の存在意義があるのではないかなというふうに思います。
これに関しては例えば西口光一先生のマスターテキストアプローチとかそういうのも非常に自分自身の言葉で語るということを重視しているのでおすすめなんじゃないかなと思いますね。
これは実は何日か前に見たインド映画で3年くらい前の映画なんですけどアップスターツ。スタートアップの映画なんですけどアップスターツというインドの映画があって
これも起業家ですよ。大学卒業したばかりの若い人が自分の会社を作ってそこで投資家と話をするシーンでね。
そこでその投資家の人が起業家に対してなんで私に投資を持ちかけてきたのかということを聞くときに最初に利益率がいくつでとかそういう数字をたくさん並べようとすると
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投資家の人はもうそんなの聞くつもりはないからそういうのは私の部下に話してくださいみたいに言って立ち去ろうとするんですよ。
そこで起業家の若者が起業に至ったときの初めての経験を話すわけですね。その若者が作った会社というのは薬を運ぶアプリを開発してるんですよね。
そのアプリを開発するときのきっかけになったのがインドの田舎の僕が住んでいるバンガロールのすぐ近くなんですけどそこで薬の在庫がないんですよ。
心臓麻痺を起こしてそこに注射1本できれば薬が1つあればそのおじいさんの命を助けることができたのにそれができなかったので自分の目の前でそのおじいさんが死んでしまったというね。
そういうシーンがあってそこからこのアプリを開発を始めたっていうね。そういうストーリーを話し始めると相手の投資家の方もちゃんと聞いてくれるようになるっていうね。
そういう場面があるんですよ。このチャットGPTの話を昨日のタカタカ7474さんの作文どうしたらいいんだろうということに対してこのインド映画のシーンがすごく僕は連想したっていうか思いついたっていうかそれについて考えてしまったんですね。
そこから考えるとやっぱり人を動かすっていうのはこんな一般論ではないわけですよね。
例えば日本の良い点をあげなさいっていうのはそれが例えば日本の会社の面接試験でそういうふうに言われるかもしれないし、あるいは日本に留学したいとかそういう人がいるのかもしれないけどそういうときに一般論でこのチャットGPTが教えてくれるような一般論を書いてもやっぱり相手の心が動かないと思うんですよ。
なのでそういうときにはどうしたって自分の経験、私はこういう経験をしてそういう経験があるから日本に行きたいんだとか、あるいはあなたの製品のこういうところが好きだから私は、しかもその製品のおかげで私はこんなに助かったからだからあなたの会社で働きたいんですとかね。
そういう自分の体験に基づいてちゃんと話せるっていう、そこまでがやっぱり今はもう本当に語学の習得に限らず人間とのコミュニケーションとして一般論はググればすぐに出てくるわけですから、そんな一般論を聞かされたってやっぱりその面接する方も全然心は動かないわけですよ。
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みんな同じことばっかり言ってくるわけですから。
だけどそこの中にそうやって自分はこういう体験をしたから、だからこれをやりたいんだっていうね、そういう自分自身の言葉を持っている人がいたらやっぱり助けたいとかね、そういうふうに思うようになるんじゃないかと思います。
なのでそういう一般的なコミュニケーションのルールがチャットGPTの登場によってようやく日本語教育の世界、日本語教育に限らず語学教育の世界にも適用されようとしてきているんじゃないかなというふうに思います。
なのでこのチャットGPTでね、一般論はもうすぐに教えてもらえる、すぐに文章を作ってもらえるっていうのは決して悪いことではなくて、それよりも一つ高い自分自身の言葉で自分自身の思いを相手に伝えるっていうね、そういうことができるようになりつつある、そういう素晴らしい時代なんじゃないかなというふうに僕は思っています。
はい、じゃあ本日のムラスペはここまでになりますので、ちょっと最後に、でもちょっと今日はですね、やっぱりリスターの方出入りが激しいので、ちょっとあんまりツイッター上ではちゃんと配信されていないのかもしれませんね。
もしこの音声配信を聞いてチャットGPTを使ってみたいというふうに思う方がいらっしゃいましたら、ぜひ使っていただければと思います。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、ありがとうございました。
今日の一般論ならAIに任せましょうという音声配信につきまして、ご感想とかコメントがありましたら、ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有ください。
はい、それでは今週も良い一週間をお過ごしください。そして冒険は続きます。
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