1. むらスペ
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2023-03-13 23:45

提出の前にchatGPTぐらいかけなさい

今日の音声配信では、単純な表記のミスなどはDeepLやchatGPTなどで解決した上で、成果物を提出してもらっているという例をご紹介しました。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
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今日お話ししたいのは、提出の前にチャットGPTぐらいかけなさいということですね。
これを話そうと思ったのは、チャットGPTにも良いところと悪いところもあるんですけど、
これをちゃんと使うと、日本語教師の仕事が少なくてもすごく楽になるというのが一つあるし、
もっと高いレベルの仕事ができるようになるというのがあるからなんですね。
まず具体的な事実としては、おととい土曜日なんですけど、
僕の国際交流基金の職場でやっている日本語教師対象のセミナーで、
成果物を提出する前に、DeepLかチャットGPTにかけるようにお願いしました。
なぜかというと、教師研修でみなさんが出してくる成果物の中に、
日本語の表記の間違いというのがとても多くてですね、
僕の添削が基本的な日本語の表記のそこを直さなければいけないところに留まってしまって、
例えば教案としてどうなのかとか、教育的効果としてこうした方がいいですよというところにまで時間が避けなかったりするんですよね。
まず第一に、先生が間違った日本語を教えてしまうのは、これは本当に防ぎたいところですよ。
例えば教師の教案の流れが良くないとか、ちょっとここは難しいんじゃないかとか思いますけど、
それ以前にやっぱり間違った日本語を教えられるのは困るので、
間違ったというか標準的な日本語ではないのをね、
なのでそこを直さなければいけないというのがすごく負担になっているんですよね。
まずそこのところは自分でDeepLとかチャットGPTとかをかけて、
表記の間違いとかはなくした上で提出してほしいというふうに思っているからです。
これは僕だけではなくて、僕の場合は教師研修ですけど、
そうじゃない普通の日本語を教えている先生方にも共通することだと思います。
表記とかの表面的な問題よりももっと内容とかそちらの方にコメントする方が仕事としてもいい仕事になると思いますしね。
チャットGPTに関してはアカウントを持っていない人がそこでアカウントを作ってやるというのは
ちょっと時間かかるし、あとはちゃんと規約とかそこは一応目を通した方がいいと思うので、
その場でチャットGPTのアカウントを作ってやってくださいという言い方はしませんでしたけど、
DeepLに関しては別にその場でただウェブページ開いてリンク開いてやればすぐ使えるので、
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ほとんどの人はDeepLを使ってやっていました。
これをやると、例えばDeepLを使ったことがない人はそれほどいないかもしれませんが、
例えば僕みたいな日本語が母語で英語が第二言語という設定でご紹介してみると、
画面の左側に入力欄があって、右側に出力欄があります。
つまり自分で書いた日本語を左側に入れると、
リアルタイムで右側に英語、それを翻訳された英語が出てきます。
コピーペーストで日本語を入れちゃえばあっという間に一瞬で入れますけど、
そこでタイプしていると、書いているタイプした日本語に合わせてどんどん英語の方も変化していくので、
本当にリアルタイムで翻訳が行われるということがわかります。
もし仮に、例えばインド人の日本語の先生とかでそこに入力している日本語が間違っていたら、
英語の方で変なものが出てきてしまうので、そこで確認ができます。
例えば、一昨日ご紹介した例では、スーパーマーケットのスーパーが長音符がなかったんですよね。
あとマーケットの小さいツもなかったんです。
そうするとスーパーがスパになっていて、お風呂とか温泉とかのスパになっていて、
スパ、マーケットみたいな感じで翻訳されて出てくるんですよね。
なのでその時点で、ここで表記が違うということがわかりますね。
それで、それをどうすればいいかというと、
日本語のスーパーマーケットのところが間違って出てきちゃったら、
その時点で間違っているというのがわかるので、
日本語をどうやって直せばいいかというと、
このDPLの場合は、左側の入力欄と右側の出力欄の間に、
両方向の矢印のアイコン、ボタンがあるんですよね。
それをクリックすると左右が逆になるんです。
つまり、ボタンを押す前には左側にあった英訳が右側の入力欄に入って、
その英語の日本語訳が右側の出力欄に出てくるというわけですね。
つまり、最初に日本語で書いたものを英訳してもらって、
その英訳してもらったものをさらに日本語に戻すということができるわけですね。
これはわざわざボタンがついているぐらいなので、
みんな使っている使い方なんだと思います。
そうすると、さっきスーパーマーケットというのが、
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スーパーマーケットというふうに英語に出てくるわけですよ。
なので、そこでSPAじゃなくてスーパーマーケットですから、
SUPERになるわけですよね。
そういうふうに直したりすると、
そしたら今度は日本語のほうも正しくスーパーマーケットという調合音が入って、
日本語の表記が出てくるわけですね。
なので、こういうふうに日本語を母語にしないインド人の先生とかが、
自分の日本語の表記に自信がないときには、
こういう使い方をすることによって、
学習者に間違った日本語を見せるということが、
そういうことを防ぐことができるわけですね。
あと、チャットGPTは一昨日は持っている人がいなかったんですね。
アカウントを持っている人がいなかったので、
実際には使わなかったんですけど、
僕が見せた例としては、
さっきのスーパーマーケットというのとも合わせて、
もっと前の研修会で出てきた例文で、
ちょっとその表記の間違いがあるものを使いました。
それは、スーパーマーケットがさっきみたいにスパーマーケットというふうに、
調合音が二つ足りなくて小さいつもないというパターンと、
あとヨーグルト、調合音がなくてヨーグルトというふうに書いてあった。
そういうものを含む文でしたね。
どういうプロンプトを使ったかというと、
以下の日本語をまず英語に翻訳してください。
その後、その英語を日本語に翻訳してくださいということですね。
これをさっきDPLでやったことを一回でできるということですね。
その以下の日本語というふうに書いてあった、
その後に検証すべき日本語を入れるわけですね。
今回一つ例として入れていたのは、
ここはスーパーマーケットです。
これは人参です。
これはヨーグルトです。
ヨーグルトのところも調合音がなくてヨーグルトですというふうになっていたんですね。
その日本語をまず英語に翻訳してから、
その英語を日本語に翻訳してもらうというのをやってもらったんですね。
それで出てきたのは、
まず最初に英語で、
This is a supermarketって正しい英語で出てくるわけですね。
スーパーマーケットがスーパーマーケットという正しく英語にここでは認識されました。
This is a carrot.
This is a yogurt.
チャットGPTの場合は、
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スーパーマーケットという表記がスーパーマーケットの間違いだということは認識されなかったんですけど、
DeepLではスーパーマーケットという表記がスーパーマーケットのことであるというふうには認識されなかったんですが、
チャットGPTではそれがちゃんと認識されて、
なんでかというとその後に人参とかヨーグルトとかそういうのもあるからかもしれませんけどね。
ヨーグルトという調合音がないのもヨーグルトのことなんだというふうに認識されて、
英語としては正しくスペルの間違いとかがない標準的な英語がここで出てきました。
元の意図通りの英語が出てきたんですね。
そしてその英語を日本語に翻訳し直すと、
ここはスーパーマーケットです。
これは人参です。
これはヨーグルトです。
日本語としてもかなり標準的な、
要するに授業の例文としても教えても特に問題のない、
そういう例文、日本語訳を出すことができるわけですね。
これを一回、
まず英語に翻訳してください。
その後、その英語を日本語に翻訳してくださいというプロンプトの後に、
最後に最初の日本語と英語から翻訳された日本語ではどこが違うか教えてください。
そういうふうに書いたんですけど、
本当だったらスーパーマーケットとヨーグルトの2か所が指摘されなければいけないはずだったんですけど、
ここでそれを入れてやったときは、
スーパーマーケットのスペルが違うということは指摘されたんですけど、
ヨーグルトに関しては、
ちゃんとスペルが直されているんですけど、
だけどここのスペルが間違っていたので直しましたということが出てきていないんですね。
なので、現時点ではチャットGPTの語学関係の先生方の使い方で時々見る例として、
まず添削しろと、そして添削した後でどこを直したかを指摘しろというようなプロンプトを入れる方もいらっしゃるんですけど、
そうするとどこを直したかというのが、
ちゃんと出力されない、それをちゃんと教えてくれないことがあるので、
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やっぱり現時点では英訳と和訳をさせて、
違いは自分で見る、自分で発見するという、
そのぐらいが現時点では妥当な使い方なんではないかなというふうに思っています。
それでちょっと僕が大事だと思うことは、
こういうスペルミスとかというのは正直な話、
日本語教師じゃなくても誰でもできますよね。
日本人だったらまず誰でもできるし、
今の時代だったら別に人間じゃなくてもできちゃうわけですよね。
DPLとかチャットGPTにお願いすればできてしまうものなので、
正直言って、こういう基本的なレベルなことは、
人間に添削させる前に、人間の教師にチェックしてもらう前に、
まず学習者の側が自分でやって出してくるべきものだと思います。
例えばワードとか使っていても、
なんか変なところは赤い波線が出たりしますよね。
それをそのまま提出したりするというのも、
先生に対してはかなり失礼だと思うので、
それぐらいはちゃんと自分で直してこいよというふうに言うわけですよね。
なので、それで今日のタイトルになった、
提出の前にチャットGPTぐらいかけなさいというふうに、
今日のタイトルになっているんですけど、
そういうことはやっぱり、
チャットGPTが嫌な人はせめてDPLですよね。
今日の前半でご紹介したようなDPLとかで、
少なくともスペルのミスとか、
標準的な表記の問題、
そういうところは自分で解決して提出するべきじゃないかなというふうに思います。
たぶん本気で日本語うまくなりたいという学習者だったら、
こういうDPLとかチャットGPTとか、
そういうものは自分でかけてから提出すると思います。
なんでかというと、
もっと上のレベルのフィードバックが欲しいはずですよ。
そういう本気で日本語うまくなりたいという人はね。
なので、もちろん先生のタイプにもよるかな。
提出する先生が、はいよかったです、問題ないです、みたいな感じですぐ返してくれる人だったら、
そういう場合もあるし、
あるいはもっと上のね、これは内容として、
要するにその表記だけの問題じゃなくて、内容としてちゃんとフィードバックをくれる。
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そういう先生の場合は、
自分でそういうDPLとかチャットGPTとか、
そういうものにかけて提出してくると思うんですよね。
やっぱりもっと上のレベルのフィードバックが欲しいと思うわけ。
欲しいだろうと思うからです。
僕自身も教師の一人として、
こんな基本的な添削っていうのは別に人間じゃなくてもできるわけなので、
僕自身も正直言ってそんなことはやりたくないんです。
教師研修ですから、教師研修のときに、
やらなきゃいけないことは、
教案がどうなのかとか、
あるいはロールプレイがちゃんとインフォメーションギャップがあるのかとか、
そういう内容に関するところにコメントしたいのに、
それ以前にこういう標準的ではない表記とかがたくさんあって、
そこで時間を取ってしまうっていうのは本当に時間の無駄だと思います。
こういうことを僕が言ってもやってくれない人っていうのは、
実は一昨日のセミナーのときもいました。
チャットGPTはいろいろ規約とか読まなきゃいけないからめんどくさいですけど、
せめてDPLぐらいはかけて、
自分の表記に間違いがないか、あるいは標準的ではないところがないかどうか、
そのぐらいの確認はしてから、
教案とかそういうものは出してくるべきではないかと思います。
もちろん一つには僕の時間が、
もっと質の高いフィードバックをするために使われなくなってしまうという意味もありますけど、
もう一つはやっぱり学習者とか、あるいは教師でもいいんですけど、
自立性を育てるというのがとても大事ですから、
なので教師とか、
こういう成果物、外国語で成果物を出すことを求める立場にいる人は、
こういうチェックは学習者に義務付けるべきじゃないかなと思います。
これ多分会社に入ったりしてもそうだと思うんですよ。
僕だって仕事で英語で書かなきゃいけない文章とかありますけど、
そういうのも一応書けてからスペルのミスとかそういうのはなく、
チャットとかだったらそこまでしませんけど、
WhatsAppとかLINEとかそういうものだったらそこまでしませんけど、
長い文章のメールとかだったらこういうのにはかけて、
その表記のミスとかがないようには気をつけていますし、
それは日本語を母語としない人が日本語を共有語にしている会社とか、
そういうところに入った時もそのぐらいはやっぱりやった方がいいと思うんですよね。
自分で書いた文章にあまりにも漢字の間違いとか、
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本当に長文がないとかそういうのがあると、
まず内容を見てもらう前にその人の能力というところを判断してしまう人が多いじゃないですか。
それは正しくないと思いますけど、
日本語がまだうまくないからその人の能力が低いんだというふうに評価すること自体は間違いだと思いますけど、
でも実際そういう人はまだたくさんいるので、
せめてそういう日本語に関しては日本語の表記とか、
そういう基本的なところの間違いはなくした後で書類を提出するとか、
そのぐらいした方が本人のためになると思うんですよね。
なので、そういう習慣を今の学生のうちからつけさせていくべきではないかなというふうに思っています。
少なくとも教師研修とかの場合は、
そうすると標記だけではなく標記の標準的な標記に添削するということをしないで済むので、
そうすると内容についてコメントができるようになるわけですよね。
フィードバックができるようになるわけです。
このロールプレイはインフォメーションギャップがないから、
ちゃんとインフォメーションギャップがあるようなロールプレイにしてくださいとか、
会話モデルだとこの会話の目的が曖昧なので、
ちゃんとそれがはっきりしている会話のモデル会話を作ってくださいとか、
そういう内容に関するコメントができるようになるので、
そういうことが大事だと思います。
これ何でもかんでも使わせればいいのかというと、もちろんそういうわけでもなくて、
これ前にも言ったので繰り返しになりますけど、
自分で理解できないレベルの作文というのは提出するべきではないと思います。
どうやって自分で理解できるレベルまでアウトプットのレベルを下げていくかというと、
まず自分で目標言語で原稿を書いてから翻訳して、
つまり翻訳したものを日本語学習者の場合は日本語学習者の例でいうと、
まずその日本語で原稿を書いてからそれを英語に翻訳して、
その英語を日本語に直すという、そういう方法で間違いを見つけたりすることができます。
チャットGPTの場合はプロンプトで最初から日本語で書きたい場合は、
最初から日本語でチャットGPTに日本語を書いてもらう場合は、
だけど自分で理解できるレベルの日本語を出力してほしい場合は、
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そのプロンプトの方で日本語のレベルを指定するということができます。
例えばJLPTのN語の文法だけで書いてくださいとか、
そういう風に指示するとかなり構造の簡単な日本語になってきますし、
あるいはそれでも難しかったら、もっと簡単な言葉でお願いしますという風に言うと、
そこのところはさらに簡単な言葉になってきます。
ただしもっと簡単な言葉じゃなくて、もっと簡単にお願いしますと言ってしまうと、
内容自体がとても短くなっちゃったりするので、
その場合はもっと詳しくというのも入れるといいと思います。
ちょっとここにいろいろ例があったんだけど、
もう時間が少し過ぎているので例は飛ばしてみたいと思います。
それがちゃんと自分で理解できるレベルの日本語なのかということを教師の方が確認したい場合は、
何も見ないで似たようなことが言えるかどうかというのを確認したりすることもできます。
言えればそれは自分の言葉になっていると思います。
そういうレベルだったらどんどんディープエルとかチャットGPTというのを使わせていいんじゃないかと思っていますね。
僕自身もヒンディ語で明らかにそういう部分があるんですよね。
自分のレベルより高い表現がスルッと出てきたりすることもあるんですけど、
それは本当に映画で覚えていたりとか、あるいはチャットGPTで覚えたり、そうしたことだったりします。
これも前にも言いましたけど、クラッシェンですよね。
第二言語習得のクラッシェンがiプラス1という言い方を言いましたよね。
自分のレベルよりちょっと上のレベル。
あとビゴツキーとかもZPDって言ってますよね。
最近説領域でしたっけ。
そういう表現を覚えていくにはこういうチャットGPTはすごく効果的なツールになると思いますので、
ぜひ皆さんの教育現場でも活用していただけるといいんじゃないかなと思っております。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、ありがとうございました。
今日の提出の前にチャットGPTぐらいかけなさいという音声配信につきまして、
ご感想とかコメントとかあるいは質問とかありましたら、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは今週も良い1週間をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
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