ポッドキャストの紹介とゲストの紹介
始まりました、むにむに。この番組は、40歳を超えてNPOに関わり始めた純と20代のポッドキャストプロデューサーのひとしが、
社会課題解決に取り組む方々から、誰も取りこぼさない社会をつくるためのヒントを学ぶポッドキャスト番組です。
認定NPO法人全国子供食堂支援センター、むすびえさんの提供でお送りいたします。
よろしくお願いします。
残すところあと、二人のゲストとなりました。
第一シーズン、はい。
ぜひ、アンケートもご回答お願いいたします。
今回は一般社な法人石巻ファームの代表であり、株式会社イーチアーザーの代表の高橋由加さんをお迎えしているんですが、
僕から見えているのはですね、石巻ファームと石巻という宮城県の場所で、
農業を軸にコミュニティナースに近い取り組みをしているんじゃないかというふうに見えてて、
分かりやすいのはビールの販売とかをしているんですが、
裏側の思想としては農業を軸に地域を活性化していこうということをやられているのかなと思っています。
むすびえさんも近いですね、食を通して。
そうですね、むすびえも地域内資源循環ということを目指しているんですけれども、
それを先にやられているなというのが、
実際農業の現場、原材料を作るところから6次産業にするところまでも持ってらっしゃるし、
それを寄付とか助成金を使いながらの活動をしつつも、
株式会社として事業収益を上げていくサステナブルな経営にもしようとしている。
そこにかつ就労支援、就農支援という人を全国から来てもらって、
かつここでそのまま働けるように、社会で活躍できるようにするという、
人も含めた地域内資源循環をエコシステムを作ろうと作っていらっしゃるトップランナーなので、
石巻から来てもらいました。
高橋由佳の経歴とNPO設立の背景
不登校とか引きこもりの状態の人が、石巻ファームさんの農業を使ったプログラムに参加することで元気になるということもやっているみたいで、
じゃあ前半は農業を軸にした地域活性化の話を聞いていきたいと思います。
それではお呼びしましょう。
では高橋さんよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いいたします。
石巻から。
なんだかんだ月に1回はいらしてるそうですけど。
そうですね、東京には月1回ぐらいは来ておりますが。
普段の活動のフィールドは宮城県仙台市。
石巻市だ、石巻市。仙台からどのくらい?
車で1時間ちょっとぐらいですかね。
沿岸部の方で東日本大震災で一番甚大な被害があった町ですね。
北上町っていうところに拠点があります。
本当に震災の時に知りましたもん石巻という。
そうですよね。
そうですね、震災前は石巻ってどこ?って仙台の方が有名だったんだけれども、
宮城っていうと石巻って言ってくださる方が多くなったかなと思いますね。
震災後に世界中からボランティアの方とかいろんな方が来てくださって、
本当に助けていただいて13年経ってますが。
簡単に自己紹介していただいてもいいでしょうか。
はい、一般社団法人石巻ファームとそれからの4月に株式会社を作ったので株式会社イーチャーザの代表を務めてます高橋優香と申します。
株式会社は最近ですね、8ヶ月前ぐらいに。
そうなんです。でもNPO法人は2011年の3月に震災の9日前に法人を立ち上げて。
そうなんです。震災の後じゃなくてたまたまというか。そういうタイミングだったんですか。
で、なぜ私がNPO法人立ち上げたかというと、もともとキャリアチェンジいろいろあって、
震災の前の年までは精神科の方でアウトリーチ支援といってね、退院した方の就労支援をするソーシャルワーカーとして活動してたんですけども、
私が過去にレースをやってて、趣味でもオートバイの。
バイスのノリからソーシャルワーカーになって、NPO立ち上げて株式会社立ち上げてがね、全然繋がってこないんですけど。
ネホリハホリあとでも聞きたいですけど。
だからそうですね、ちょっとエンデューロレースっていうモトクロスのコースみたいなとこ走るとこの練習中に大転倒して大腿骨を粉砕骨折して。
高井さんが。結構な大怪我。
大怪我です。それで車椅子に乗ってしまって一時期、それで仕事を辞めてしまったんですね。
で結局無職になって何もすることないし、初めて自分が引きこもったみたいな時期があったんですよね。
こんなに元気だったのに何かこう人に会いたくないとか、私が外に出るのにみんなが手伝ってくれないと外に出れないから人に迷惑をかけると思ってしまって。
負担をかけちゃうみたいな感じで。
毎日あることないからネットサーフィンしてる時にNPO法人の活動を見つけたんですよ。いろんな。
見つけたんですか。ネットサーフィンで見つけたんですね。
本当にそれこそ子どもの支援とかいろんな活動してる団体があって、NPO法人っていう法人格を取ったらこういうふうに社会貢献するような活動できるんだ。
要は私その時お金もないので、こうやって法人は簡単にみんなと同志が集まれば作れるんだって思って時間があったので、文字を作ろうって思って。
車椅子の状態の時に。
そっからすっごい頑張ってリハビリしたんですよ。歩けるようになりたいって思って。
どのくらいのあれだったんですか。もしかしたら歩けるようにならないかもしれないとかそういうことだったんですか。
歩けるようになるって言われたんですけど、後から先生に落胆するか言わないようにしてたけども、おそらく走れないだろうっていうことと、
あとは膝の角度が90度ぐらいにしかならないから自転車にも乗れないし、再びオートバイに乗るっていうのは無理だろうって。
車の運転もギリギリかなって思ってたんだけど、よく回復したねってすごい褒められて。
本当そういう大怪我だったんですね。
しかも40代なので、もう親とかにも、そんな年齢になって何やってるの。こんなのをやんちゃして仕事も失ってって。
そうか。
農業を通じた地域貢献の取り組み
もう絶望的。
それを希望に変えてきたんですもんね。
希望の光がNPOの活動に見えたってことなんですね。
そうなんです。
そんなドラマみたいなことがあるんですね。
今やってることをざっくりお聞きしたいんですけど、石巻ファームと株式会社Each Otherはやってることは近しい?
そうですね。一般社団法人石巻ファームは、一般的には皆さん農業の就労支援っていう風に皆さん見てくださってるんですけども、
私たちは困難を抱えた若者の就労支援をですね、農業で支えていこうということで始まったのはこの石巻ファームの活動なんですね。
なので新規就農の人が移住して農業を始めたいっていう方の担い手育成事業も行ってるんですけども、
一方ではそういう引きこもりの方とか就労がなかなかできない困ってる無業者とか生活困窮者ホームレスの方とは少年園を出て仕事がない方とか、本当に多様ないろんな方々ですね。
農業で支えていく資金を作っていこうということで立ち上がった団体です。
今ビールを売られてたりとか干し芋とかいろんなものを販売されてるじゃないですか。これを作ってるのがそういう地域の就労支援としてやってるって。
はい、そうですね。最初に始めたのがホップなんですけど、ホップの株を知り合いから預かって植えたらすごい綺麗で、ホップの花言葉、希望っていう言葉があって。
これを就労支援にできたらいいなと思って、100株200株って増やしていった時に、やっぱり周りからホップを作ってるのになぜビールは作らないんだみたいな話になってきて。
純粋にホップを作ってたんですね。ビール以外に使えるんですか。
ホップはですね、実はアルツハイマー予防と安眠効果があるっていう効能があるっていうのをいろんな学術のやつで見てて。
食べると香りに?
すごい苦いんですけど、これを商品開発できたらいいなと思って、それを雇用の創出につなげていきたいっていうのを思ってスタートしたんですけど、やっぱりホップって育てたことがないし、宮城県で育ててる農家さんいないので。
あんまり見たことないですね、ホップ畑みたいなの。
高橋さんはホップのない株をもらって植えてて、これ何か社会貢献につながらないかなみたいな発想からスタートし、拡大してそこで働ける人を増やし、そのホップで商品化してビールを作りっていう活動から今商品が増えていってってことなんですね。
なんかさっき収録前の話聞いてたら、昨日缶ビールは販売された。
そうなんです。おかげさまで仙台駅構内。
仙台駅まで行けば買える。
はい、駅の中の構内。あと松島駅ですね。
なんていう名前なんですか?
ビールはマキカゼエールっていう。
マキカゼエール。
エールっていうブランド。
マキカゼというのは。
これはですね、最初ビールを試験醸造したときに名前がなかったので、地域の方々でね、ワークショップでみんなに名前を考えてもらったんです。
へえ、確かに。最初ないですもんね、名前。
そしたときにいろんなのが出たんですね、案が。
はい。
で、投票でこのマキカゼエール一番多かったんです。
それは地域の名前とかではなく。
これはですね、震災で今までみなさんからエールを送ってもらったけれども、これから石巻の新しい風を巻いてエールを送ろうって。
へえ。
エールを送り返せるように。
ビールでエールを送り返そう、恩送りみたいな感じで、このビールをみんなに送りたいっていう気持ちを込めて、
このマキカゼエールっていうブランドにしたらいいんじゃないかっていうことを、いろんな地域の参加者の方が。
地域の方と作った名前で。
はい、そうなんです。
エールが二つの意味にかかってるんですもんね。
はい、そうですね。ペールエールという歴史があって、それがスタートでそこにかけてマキカゼエールという名前になったんですね。
僕、あさってくらいに瓶のマキカゼエールが届くまで楽しみです。
ありがとうございます。
今日本当はね、飲みながらやろうかって話です。
朝ですけどね。
シェアハウスとか農村留学プログラムとかって、場を生かしたこともやってるじゃないですか。これはどの時期ぐらいに始まったものなんですか。
これはですね、農業の担い手育成授業を始めていた中で、私たちがすごい考えたのが就労支援と居住支援ってやっぱりセットだなと思ったんですね。
いわゆるハウジングファーストって言って、親に頼れなかったり、家に帰りたくなかったり、本当は家族がいる家って皆さんにとっては安全地帯である場所ですよね。
安心して帰れる場所、そういう場所がないっていう方が多いんですね。そういう人たちがやっぱり就労が続かなかったりとか、それからなかなか仕事に着けなかったりっていうことがあるんです。
そこでやっぱり安心して住む場所と安全地帯が自分にあるからこそ、安定して働き続けることができるんだっていうことがあって、じゃあこれはセットじゃないとやっぱり働き続けることができないし、
地方って今空き家とかも多いので、そういったところを安く借りてリノベーションしてシェアハウスにして、それで地域の方々と何かこう街づくりの中の一環なんですけども、顔の見える関係性の中で暮らしていくっていう安全地帯を作っていく。
これは大事かなというふうに思ったので、そういったことも掛け合わせて運営させていただいてます。
吉野巻ファームに関わられる方って、そのビフォーアフターでどんな変化があったって、ぜひエピソードで聞きたいんですけどありますか。
あります。農村留学プログラムってやってるんですけど、これ1週間の合宿型のプログラムなんですね。で、プログラミングとドローンが入っていて、どこで農業って思うじゃないですか。
最新的な。
そうなんです。
農業支援の重要性
すごい幅広く。
ここのプログラムの中にこれをなぜ入れてるかというと、プログラミングの入り口の勉強しながら、近隣の農家さんでECサイト作りたけど作り方わかんないとか、資金がないとかっていう方もいらっしゃるので、
彼らがそういった技術を身につけて、農家さんのECサイトを作ろう手伝いをしたりとか、ホームページ作るとか、そういったことをサポートするっていう仕組みにしてるんですね。
純粋に体験するだけというよりは、参加する方もちゃんとギブできる。
そうです。ギブできる。そうすると、農家さんが本当にありがとうって言って、お金じゃなくて野菜が来るとか、お米が来るとかっていう感じ。
そういったことで、自分たちが誰かの役に立つことができるんだっていう、達成感とか、自己肯定感が高まったりとか、そういうことがすごく育まれるので。
一週間で。
一週間だけなんですけど、何回も来る方います。
参加される前は逆に言うと、ちょっと自己肯定感低かったりとか、何らか引きこもりがあったり、なんかあれですよね。
そうですね。私たちのところに来る方っていうのは、本当に孤独孤立で、誰ともつながってないっていう方ではなくて、ようやく支援者とつながった。
関係性が少しずつできてきてるんだけど、次のステージは就職活動とか、あとは社会参加。就職じゃなくても。
というところのステージに立ったけれども、どういったコンテンツとかどういったところの活動がフィットするだろうかっていうところで、相談に来られたりっていうケースが多いんですね。
何歳ぐらいの方が多く来られるんですか。
私たちのところは、一応15歳から39歳まで、いわゆる若年層と言われる方を対象にしてるんですけど、大体は19歳とか20代全般の方がほとんどですね。
大学生ぐらいの年齢の方。
大学生もですね、実は4年生で、ちょっと精神的に疾患を患ってしまって、就職が難しい。卒業すると所属がなくなるので、自分はどうしていいかわからないっていう風に悩んでる方がいたりとか、そういった方もいらっしゃいます。
篠巻ファームは何人ぐらいの組織でそれを運営されてるんですか。
今は5人です。
5人で。
5人プラス、あとボランティアの方とか、それから講師になってくださる方も何人かいらっしゃるので、そういった方々で大体10人ぐらいでやっております。
運営費としてはビールとか、この物の販売で収益を上げてるんですか。
収益活動はですね、実は今回株式会社と分社化したっていうのはちょっとあるんですけども、篠巻ファームとしては市の委託事業と、それから寄付金とか助成金とか、あとは収益の中でも、私たちいろんな企業研修とかプログラムとか、そういったことの収益で賄わせていただいています。
株式会社の方は。
ビールの販売、製造販売っていう風に分社化したんですね。
分社化した理由は、やっぱり今、社会性と経済性っていうのでローカルゼブラ企業みたいな言葉がよく出てくると思うんですけど、
やっぱりバンサダン法人はやっぱり公益性が高いっていうことと、それから私収益性を上げていくっていう中では、どっかで限界があったりとか、あとどうしても支援っていうところがちょっと軸にあったりすると、
これをずっと続けていくのに、ビールの製造販売とはやっぱりスキームを分けた方がいいんだなと思って。
株式会社の方は経済性を担保するソーシャルエンタープライズ、いわゆる社会的利用として活動していって、そこの収益を再投資して石巻ファームに還元するとか、
あとは石巻ファームでそういった活動してきた受益者の方々を株式会社の方で雇用する仕組みにしていこうっていうところで、
ちょっとエコシステムを作っていこうかなーっていうふうに思って、そこを分けたんですね。
僕らまさにそれを悩んでたんですよ。今フリースクール、無料で通えるフリースクールと、あとこういうポッドキャスタ配信とかオンラインコミュニティの運営とかやってて、
そのフリースクールの方と営利活動を分けて、NPOと株式会社どっちもで運営できないかっていうのを、ほんと最近ずっと考えてるんですよ。
そうなんですね。
参考にさせていただきます。活動を追っておきます。
今本当にね、スタートしたばっかりなので、でもスタートしたばっかりだからこそ、お伝えできることあるかもしれないですね。
高橋さんが最初にハウジングファーストからだって、収納支援をしたいから、それだけじゃダメだから住まいも支援しなきゃいけない。で、増えていきます。
その延長ですよね。同じ考え方で、今度は手前をハウジングで増やして入り口を入りやすくして、出口に当たるところですかね。
株式会社とかエコシステムっていうのは、ここで働いて実際に稼ぐこともできるような、この繋がりをワンストップで作って循環を作ろうという、そういうビジョンですね。
それは循環を作っていこうはどういうタイミングで思い立ったんですか。
そうでしょうね。ノンプロフィットの方々もそうですけど、たぶん収益事業を本格的に事業型NPOとかよく言いますけども、それを選択してないNPO法人の方々ってやっぱり助成金だと足んねーのだから、毎年どうやって活動費を捻出しようとか、毎年毎年皆さん悩んでらっしゃるんですね資金調達に。
寄附がたくさん詰まっている場合はいいですけど。
東北はやはりNPO団体で資金規模がすごく多く単位の規模のNPO団体ってほとんどあんまりないので、やっぱり小さなノンプロフィットの活動をしている団体が多いですね。私たちももちろんそういった団体の一つではあるんですけども、そうするとやっぱりサスティナビリティにならないし、
やっぱりそういう仕組みを作っていくのにどうしたらいいのかなーって日々悩んでたんですね。それでビールの製造販売も始めるけれども、実は一般社団法人って銀行から融資を受けるときに保証協会の保証を受けられないんですね。NPO法人を受けられるんですよ。
あとはもう補助金とかいろいろあると思うんですけども、そういった補助金もですね、一般社団法人だと補助金の申請出せないとか、NPO法人も出せないものはありますが、最近NPO法人も少し緩和されて、例えばものづくり補助金とかは借りれるようになったんですよね。
そういったこともあって、やっぱりこれからずっと続けていくためには持続可能な運営と、それから社会貢献に還元していくっていうことを考えると、株式会社にチャレンジしてみようかなっていうのがあって、
これが地域の石巻と小さい中だけど、少し地方の中でエコシステムを少し作っていって、小さいロールモデルになったら、これが他の石巻の中の中小企業さんと私たちの一般社団法人石巻ファームが、今度は私たちの株式会社とじゃなくて石巻ファームと、
例えば水産加工会社さんとそういった関係性を持ってエコシステムを作るとか、そういったものが小さくできていくといいのかなっていうのがちょっと理想になったんです。
かっこいいですよね。
一般社団法人と株式会社の設立
でも理想なんですよね。私もなかなか自分で言ってるけど。
もうスタートしてるから。
いやー。
どんどんやったことないけど、どんどん始められるんですよね。
私は時空がね、みんななんかいろんなキャリアチェンジしたりいろいろしてるけど、今何やってんのってよく聞かれるんだけど、私の思いは本当にブレてないんですよ、絶対自分の中で。
どれだけは確信していると、やっぱりその多様性を認める社会を作りたいというのはもう30年ぐらい前からずっと思ってるんですね。
レーサー時代から。
それから就労支援っていうのは、働くことを選択しないともちろんありだと思うんですけど、就労支援っていう軸はもうこの2軸だけはブレてないんですよね。その思いだけずっとやってる感じがします。
就労支援に目が行ってるのはなぜなんですか?あそこの怪我した時の車椅子生活の時ですか?
車椅子生活の時ももちろんそうだったんですけども、やっぱり人ってどんなに元気でもいつ社会的弱さに転落するしかわからないんだなって自分が思って。
いやわかります。僕も怪我してわかりました。
そうなんですよね。だからそういったことも少しありますし、ちょうどですね、そこから5年か6年ぐらい遡るとですね、私がその前の職種の時ですね、障害者職業センターっていうところで、障害者雇用される企業さんにジョブコーチとしてコーディネーターとしてお仕事させていただいてた時があって、
障害者雇用っていうのが今は本当に法定雇用率2.5%どんどん増えていって、社会参加する人たくさんいらっしゃいますけども、20年以上前はあんまりサービス業で表に出るような接客の仕事とかもなかった時代だったんですけど、
あとは賃金もすごく安かったりとか、地方の方に行くと本当にいわゆる作業所みたいなところで、本当に1ヶ月に1万とか2万ぐらいしかもらえないような活動をしている方々もいたり、いろんな好奇を身にしてたんですね。
その時にある若者に自分が社会に参加できて社会に一位になったと思えることは、納税者になった時だって言われて。
私が関わっている方というのはどちらかというと精神的に疾患を抱えたり、心の病になってしまった方、いわゆる中途障害の方なので、ちょっとバックボーンは違うんですけど、高校大学まではみんなと一緒に環境の中で過ごせたんだけど、
途中から精神的な疾患で入院して退院したら障害者手帳を持つことになって、働く場所もレールを引かれて、でも自分は一般就労でみんなと同じ社会で働きたいと思うんだけども、なんかそれができないんだろうかって悩んだりとか、でもそこにチャレンジしたいっていう方、何人も相談を受けたことがあったんですね。
それで私はそういう社会を何とか実現できることが何とか叶えられないだろうかっていうちょっと思いがずっと続いている。
今、障害福祉サービス事業所っていうふうに申請を出すと給付金がもらえてそれで運営できるっていう就労支援の仕組みがあるんですけど、それを選択せずに自主事業で頑張ってやってみようって思って。道半ばですけど。
前線から外れたっていうだけで、なかなかセカンドチャンス難しいようなのが就労の現場ってあるなーっていうのは感じてはいます。
そうですね、だから給食して方をリワーク支援っていって、復職支援をするっていう制度がありまして、それも私たちがジョブコーチ時代に関わったことがあるんですけども、同じ職場に復帰できるっていう方の割合はすごくちょっと少ないんですよね。
なので、今の職場で多分学校の現場とか、あとは自治体の現場とか、いろんな社会の現場の中で、皆さんが働いてる職場の中で精神疾患があったりとか鬱病で給食中だったり退職した人って必ずもいると思うんですよ。
います。
30年前はいなかった、ほとんどいなかったけども。
僕最初に高橋さんの活動聞いた時に、すごいことされてるなと思って、本当に身の回りにいっぱいいたし、それはどういう人かって言ったら、今までエリートだった人なんですよね。
本当にいい大学行って、超一流企業に就職して、海外の市社長とかまでやってきたような後輩とか友達とか、すごい確率でそういう状態になる人がいて、すごいそんな社会嫌だなと思って。
自力でなんか這い上がれみたいな感じじゃないですか。今までの教育とかこの普通の流れって、なるべくいいところに行ってそこで活躍するようにっていうことはやるけれども、一回外れたらどうしたらいいのかって無防備じゃないですか。
なんともなんかしてあげられなかったし、自分は自分のことで精一杯だしっていうのがすごいあって、それを仕事でやられてる方がいるんだって、まだいい世の中だなと思ってて。
たぶんSOSを出しにくい社会なんですよね、一番は。
障害者支援と社会参加
言わないんですよ、本人から。
だってやっぱり精神的な病って、心の病って見えないじゃないですか。見えないことって皆さんこう不安だったりちょっと怖さとか恐怖心とかたくさんありますね。そうすると見えないからやっぱり誰にも伝えられないし誰にも言えないとか。
疲れたって言っていいのか、でも言ったら甘えだろって言われそうみたいな不安もありますね。
だからやっぱりもっとSOSが出せる社会にならないといけないんだなっていうのは思ってはいるんですけど。
風邪ひいたって言ったらね、あ、看病行こうかってまだあり得ますけどね。でも本当はそういうことだったりもしますもんね、心の風邪みたいにも言いますし。
一つだけ言うと心の風邪っていうのは違うんです。
うつ病の患者さんっていうのは脳の機能障害だったりするんですね。
伝統用の血流が滞っていることが起きるっていうことが分かっているので、なので実は脳作業はとてもいいってエビデンスがあるんですね。
肺を浴びたり、作業療法的に土に触ったりとか、そういったことをやっていくことで、少しでも滞った血流を戻したりとか、
あと眠れなかった人が眠れないようになるとか、なんかそういったことがちょっとあるので、すごくリカバリするのにとても良好だって言われているので、結構脳作業はいいよって。
理にかなってるんですね。
普段機械ないですもんね。もうなんかオフィスで働いちゃったり、スマホとパソコンはね、その後も触ることはあっても。
子どもたちも学校に行ってなくて自信を失っている子とかも、脳作業で元気になったって話も、確かサイトに載ってたんです。
そうです。実は地元の不登校のお子さんがいて、校長先生とか教頭先生がすごい心配して、相談したいって言って相談を受けたときにですね、
そこの生徒さんはおじいちゃんとかおばあちゃんの手伝いで、脳作業をやってたから、農業が得意で野菜のことが詳しいし、土地のこととか土壌のこととかすごい詳しいんだよねって。
だから、もしかしたら学校の勉強よりそっちが得意だから、得意な方を伸ばしてあげたいから、学校もし行けない日があっても、脳作業をしに来るとか、そういったので少しお手伝いさせてもらえることがあったらっていうことで、
来てもらったんですね。お母さん送ってもらって。そしたら私たちって農業の素人なので、逆にたくさん教えてもらったんですよ、生徒さんに。
活躍できる場ができたんですね。
そうです。そしたら彼は頑張って、最後の方ですね、学校にちょっと行けるようになって、めでたく高校も受験して、高校に入学されて、それでこの間ですね、新聞に載ってたんですよ。
なにで?
なにかっていうと、自分がいろんな地域のいろんな人に助けてもらって、高校を入学して卒業することができたのは地域のおかげだっていう作文を書いたら、そのコンクールで入賞してたんです。
すごい。
だから得意とか好きっていうことを生かせることが、学校生活以外のところで何か一つでもあると、やっぱり自信につながったり、私いろんな人に出会ってきても、どんなに大変だったりいろんな引きこもりの若者でも、
必ずみんなこう思ってるのは、やっぱり誰かの役に立ちたい、何かの役に立ちたいっていう思いはみんな持ってるんだなって思うんですね。
そういう場所とチャンスをどうやって作ることができるだろうかっていうのを、やっぱり私たちは日々考えてるかなと思ってるんですね。そういったことから。
心の病との向き合い
素敵です素敵です。
じゃあちょっと前半このあたりにして、後半、最近就任された新広域連盟のことについてもお聞きしたいし。
もうちょっと高橋さん登場のね、詳しくのお話とかも聞きたいですね。
ということで前半このあたりで。
はい。
ということで一般社団法人石巻ファームの代表理事であり、株式会社eachother代表取締役高橋由加さんにお話をお聞きしました。次回もよろしくお願いします。
はいよろしくお願いします。
この番組は毎週火曜日の朝6時に配信します。
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それではさようなら。
さようなら。