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2025-03-10 34:28

【平岩国泰・後編】「株式会社 or NPO?」経営のメリデメとNPO選択の覚悟(放課後NPOアフタースクール代表理事)

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▼本日の内容

マネタイズスタートは大手企業(ソニー,メルカリ)との教育プログラム開発 / 1日で5件の営業した立ち上げ期 / 立ち上げ期の事業計画は絵空事? / 事業で稼ぐ仕組みがあるが、NPOでやっている理由とは? / 株式会社で行うメリット「NPOは質が低く見られる?」 / コロナ禍でも休みにしてほしくない放課後アフタースクール / アフタースクール3000団体と社会の仕組みをつくる

▼本日のゲスト

放課後NPOアフタースクール代表理事平岩国泰。1974年東京都生まれ。1996年慶應義塾大学経済学部卒業。株式会社丸井入社、経営企画・人事などを担当。2004年長女の誕生をきっかけに放課後NPOアフタースクールの活動開始。2017年より渋谷区教育委員。2019年より新渡戸文化学園理事長。ウェブサイトはこちら

提供:認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ

▼お便りはこちら

https://forms.gle/nYfxQAzSctZRZBvL9

▼認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ

むすびえは、各地域のこども食堂ネットワーク(中間支援団体)がより活動しやすくなるための後押しを しています。こども食堂を応援してくれる企業・団体とこども食堂をつなぐほか、こども食堂の意義や実態を伝え、理解を広げるための調査・研究などを行なっています。

サイト:https://musubie.org/

▼MC

・川本潤(じゅんさん) 京都大学経済学部卒業。広告代理店・PR会社勤務を経て独立。現在は二社の経営をしながら認定NPO法人むすびえ経営企画に参画中。

・秋山仁志(ひとし) ポッドキャストプロデューサー。子育てのラジオ「Teacher Teacher」のプロデューサー兼MC。第5回JAPAN PODCAST AWARDSにて大賞 & 教養部門最優秀賞をW受賞。不登校の子どもが無料で通えるフリースクール「コンコン」を運営。


 

サマリー

平岩国泰さんは、NPO活動から事業家への転身について語ります。ボランティア活動の経験がビジネスにどのように活かされるのか、企業との協力関係に関する戦略や課題が議論されています。NPOの生き残り戦略や持続可能な運営方法についても言及されています。このエピソードでは、NPOと株式会社の違いや、NPOとして運営することの意義についても平岩国泰さんが説明しています。具体的には、収益構造や寄付の重要性、子供たちの自己肯定感を育てる取り組みについても触れられています。平岩国泰さんは、放課後NPOアフタースクールの活動やそのメリットとデメリットについても語り、特に学校での放課後の重要性が強調されています。また、2023年に子供家庭庁が設立されたことを受け、子供の声を中心にした政策への変化が期待されています。NPOと株式会社の選択に関する議論では、社会変容を目指す活動の重要性が強調されています。

NPOから事業家へ
始まりました、むにむに。この番組は、40歳を超えてNPOに関わり始めたジュンと、20代のポッドキャストプロデューサーのひとしが、社会課題解決に取り組む方々から、誰も取りこぼさない社会を作るためのヒントを学ぶポッドキャスト番組です。
認定NPO法人全国子供食堂支援センター、むすびえさんの提供でお送りいたします。 よろしくお願いします。よろしくお願いします。
前回に引き続き、放課後NPOアフタースクール代表理事であり、三戸文化学園理事長の平岩邦康さんをお呼びしたいと思っているんですけど、前半どうでした?
平岩さんは勇者でした。 勇者でした。主人公でした。 主人公でした。
僕の認識で解釈すると、目の前で起こったことを前向きに捉えて、一見普通の人が見るとダメだと思う状況でも頑張れるから、ボランティア活動を5年も続けてこれて、今大きな活動、人を巻き込んでやっているってこと。
あと本当セレンディピティみたいな人の助けや出会いが本当にふさわしいタイミングで起こっていて、ご本人もなんかそのおかげだみたいな感じで言ってらっしゃるんだけど、俺が全部自分の力でやってやるんだっていうんではなくて、そういう器がありますよね。
ぜひね今からは事業家になったところからお伺いしていきつつ、事業で収益を上げながら活動していってるので、なんでNPOなのかとかっていう話もちょっと気になっていて、そのあたりも聞いていきたいと思います。
はい、ということで後半なんですけど、前半途中で終わったボランティア活動を5,6年やられた後、じゃあ事業にしようって時多分結構な難しさあったんだろうなと思ったので、そのあたりから聞いていきたいんですけど、なんで事業家しようと思ったのかっていうのと、一歩目何をしたかっていうのをぜひ聞きたいです。
そうですね、ボランティアを5年やる中で手応えとかっていうのはやっぱり一定あったんですけど、これでどう食べていくかっていうのはなかなか悩ましかったんですよね。そんな時にある自治体の地域の事業があって、それに応募をするっていうのが第一歩だったんですけど、そこにが割と我々のやりたいことに近い事業がある自治体で立ち上がったんで、それに手を挙げてその仕事をいただけたっていうのが一つ目の一歩だったんですけど、
それもちょっとある意味では自分で仕掛けたっていうよりは、たまたまそういうのを事業が生まれるよって聞かされて、応募してみたらってその自治体の人に言ってもらえたんですよね。
どういう事業だったんですか?
地域の大人が地域の子供にいろんな市民先生になるようなやつで、まさに我々のようなやつで、我々のやつをいろんなところで出してたらそれを見に来てくださって、それで私たちならとしていることに非常に近いですよこれはと言ってくれて、それで応募したっていうのがあったのと、もう一つが企業との仕事ですね。
そっちを先にこう作っていって、それで食い口をまず作って、アフタースクールが立ち上がるまでにはもうそれからまたさらに時間がかかるので、その間にそういった自治体の事業と企業の事業でまず食べるっていうのをデザインしたって感じですね。
企業の事業っていうのはでも、企業さんに子供向けのプログラム一緒に作りますっていう、多分あのサイト見ていただいたらリスナーの皆さんもわかると思うんですけど、ソニーさんとかメルカリさんとかと子供向けのプログラム作るみたいなことだと思うんですけど、それすら多分なかなか最初依頼こないんじゃないかなと思うんですけど、その事業が立ち上がったのは何のきっかけでそうなってたんですか?
最初は市民先生の延長線上で一般市民もいましたけど、企業さんが市民としていらっしゃるっていうやつを依頼してやってたんですよね。だからそれ自体はどちらかというと我々がお礼をしない、お金の借金まではないまでも来てくださってありがとうございますっていう世界なんですけど、それはもう少し幅を広げて何箇所か年間でやりませんかとかって、その当時企業のCSRというのがありましたんで、それとして提案をしていくと逆に今度は我々が仕事として
お金をいただけるような感じになってくるだろうと思ってて、最初は無償で実績を作っていって、そのうちすいませんちょっとここからは費用いただいてやりたいですっていうのを提案するようになっていったって感じですね。
なるほど。お金を出してくださる企業さんはどんな動機でお支払いをされるのですか?
そうですね、いわゆるCSRで何かやらなきゃっていうのがすごく当時はあったので、その時に子供っていう文脈で提案をして、それで子供だと要は森に木を植えるとかだとどこでもできちゃうけれども、
本社にしかできないことができますよっていう話をしていって、それで提案が通れば予算をつけてくださるっていうのが増えていった感じで、それをずっと提案して回ってたので、最初は
アフタースクールをやるというよりはそういう企業さんとの仕事で食べていたし、それを拡大しながら徐々に徐々に実績を作っていったようなところがありますね。
じゃあそういうのを企業にどう案内しに行くかっていう時に、当然ですけど営業に行く手もないんですよね。唯一あるのが水曜日の僕の時間っていうのがあって、
その頃はもちろん公民館の活動を少しずつ人に任せたりしつつ、朝からだから晩まで本当に企業さんに
また水曜日だから行けたんですかね。 行けたんですよ、また。だからもう本当に知り合い通じていきますので、何とかいろんな人に紹介してもらって、
本当に6社とか行くんですね、水曜日だけで。なんで午前中に2社、午後に4社とかをパズルのように組み合わせて、移動時間もうまく調整して、
それでやったんですけど、ある時ある中央区だったんですけど、中央区の社会貢献担当が集まるみたいな会議があるっていうのを知って、
そこに登壇をさせてくださいってお願いをして、3分ぐらい時間をもらって、それで提案をしたんですよね。
前社の方に何とか名刺を配って、ずっと無反応だったんですけど、何ヶ月かした時に突然こう携帯が鳴って、
誰だろうなと思ったら、その中央区のとこに参加してくれてたのが住友生命さんで、いろいろもうやろうと思ってますみたいなことを携帯でいきなり言ってくださって、
NPOの持続可能性
で、僕としてはにわかに信じられなくて、騙されてるんじゃないかなと思って、
あっ、こいつ何もなかった。
そうなんですよ、本当にお返事なかったんですけど、その間に向こうが整えててくれて、かなり豪に近い状態で僕に電話をくださって、それは今でも覚えてますね。
まさに今僕らも共同代表の遥かというものが福岡に住んでて、福岡の経営者コミュニティとか経営者団体にかなりの頻度にプレゼンしてるんですよ。
で、興味持ってくれてるところもちょっとあったりするんですけど、じゃあ企業さんと何かやりましょうってなった時に、乗り越えるべきハードルたくさんありそうだなと思ったんですけど、どの辺気をつけたらいいですか。
難しいですけど、やっぱりあの一方的に我々がこうなんかしていただくばかりの関係っていうのは長続きしないし、やっぱ常に我々もすいませんすいませんみたいになっちゃうんで、やっぱり先方にもメリットがある形を提案するんだと思うんですよ。
それはいろんな社内の人材育成になるとか、そういうイメージアップももちろんだし、採用の時の良い若手が取れますみたいな話も含めて、それなりにお互いウィンウィンになるようなことを話していく。
結局大手の企業でもやっぱり心ある担当者さんとバーンと出会ってやってきたっていうところがあるので、最後はやっぱり人と人との共感とかに限るんじゃないかなと思いますね。
最初の自治体からもまたまたそういうタイミングで採択の機会があったみたいな、巡ってきたみたいな言い方されてたと思うんですけど、どこかのタイミングでこの事業計画とか売り上げ計画みたいなこととか資金調達の戦略みたいなこととかっていうのはボランティアから立てられたりしたんですか?
一応立ててたんですけど、経営企画とかも会社では長くやってたんで、それっぽいのは作ってたんですけど、全然やっぱりそれは事っていうか、本当に分からないんですよね。ゼロから1の時っていうのは、翌年いきなり売り上げゼロになるかもしれないし、だし実際そういうことはなかったんですけど、新しい仕事が入ってくることも急にありましたし、みたいな感じだと。
組み立ててもあんまりそれとの差を見てもあんまり意味がないっていうところがあるんで、当時はもうとにかく作って積み上げていくっていうところで、先に仕事が得られてそこから人をアサインしてみたいなのが続いていて、最初の5年ぐらいはそういう経営だったんですよね。
2013、14ぐらいの5年目ぐらいになってから、ずっとそれだともう本当に自転車創業に近い感じになるんで、先にやっぱり人を取って仕事を取るって、投資の株主会社で当たり前のあれですけども、サイクルに少しずつ入って、でもとはいえ今もじゃあ先に人をどんどん取って投資してやってるかっていうと、ちょっとまだ仕事が先で追いかけてますみたいなところは続いてますけど、
そういうふうにしながら、今ではある程度の計画をちゃんと立てつつやってるって感じですね。
これはやっぱり一歩踏み出すとか組織にするとかっていうのは、社会起業家だったり起業家みたいな文脈になると、その事業計画ちゃんとしてますかとか、資金調査大丈夫ですかっていうようなところがちゃんとできてないとできないんじゃないかとか、みんなから不安が上がられるみたいな。
とはいえ計画通りに行くことでもないよっていうのが、いわゆるいい趣味見つけたから次に行けるかどうかの大きな違いなのかなと思うんですけど、何が大事だったんですか?
そうですね、NPOって今でも生き残りゲームだって思ってるところがあって、自分たちが信じてるプロダクトとかサービスってあると思うんですよね。それが社会に受け入れられるまでにやっぱり一定の時間とかが必要だと思うんです。何とか終わらないように生き延び続けるっていうのが一つ大事なポイントだと思うんです。
まず生き延びる。
とにかく生き残りゲームなんですよね。その時にどうやって生き残るかっていうと、結構すごい単純なんですけど僕の場合は、自分の人権費ゼロでまずは生き延びなきゃいけないと思った時に、そしたらちょっと会社員と併用しなきゃいけないんですよね。だから僕は即会社をNPOにつけた時に辞めたわけじゃなくて、2年ほどは会社員にさせていただきながらやったんです。
法人した後も。
そうなんですよね。それが会社員の人事に行きまして、法人でいうとこの副業で、マレーグループは若干そこに寛容性があってですね、特に収入もなかったんで、お前別に収入あるわけじゃないんだから副業とも言えないし、それでとにかく仕事一生懸命やれよとか言われて、もちろんですって言って、そこから結構仕事も本当に頑張ったと思うんですけど、
NPOのメリットとデメリット
要律をさせて、自分の給料ゼロで生き延びて、2年ぐらい経った時にそういう仕事が少しもらえるようになって、自分の給料ゼロでいいのは僕だけだと思うんですよね、あとの人はやっぱり給料ゼロってわけにいかないんで、そこからちゃんと皆さんの給料をちゃんと払えるようにしなきゃいけないっていうのがあって、最初の頃はちょっとそういうのも大変だったんですけど、なんとかかんとか今に至ってるって感じですね。
でも、事業でちゃんとお金を生み出して運営費にしてるみたいな印象を受けてるんですけど、それでもNPOでやってる理由とかってのはあるんですか?
そうですね、最初はもうちょっとよくわからずNPOにしてたみたいなところがあって、アメリカのアフタースクールって結構NPOが運営してるのがあって、NPOが運営するのに非常に適してるような、私たちってコーディネーターなんですよね、もちろん運営を子供たちとしてますけど、いろんな人の力を借りるので、やっぱりNPOって本来そういう人の力を集める、共感を集める箱としては素晴らしくて、それが一番の本来のいいところだと思うんですよね。
アフタースクールは株主会社でやってて、なんか手伝ってあげて市民先生やってあげたいと思ってくれても、なんかお宅の利益になっちゃうのとか株主に還元するのとかっていうとボランタリーな気持ちがちょっとなくなっちゃったりしますよね。だからそういう意味ではNPOっていいと思うんですけど、我々の場合も株主がいるとどうしても株主価値の最大化っていうのに舵を切らざるを、経営者としては得なくなるんですよね。
本来そうだと思えば私たちって多分自分たちの直営拠点を50とか100とかに増やすとか、徹底的に東京都、お金のある東京都でやるんだっていう意思決定になると思うんですけど、我々はこの仕組みを広げるこのNPOっていうポジションなので、そういうふうな戦略を立てられるんじゃないかなと思ってやってるんですけど、でも気持ちは全然NPOとかボランティアとか収益制は関係ないとかいうのは全くなくて、むしろ大きい会社にいた時より今の方が収益制は関係ない。
収益制とかがめちゃくちゃ大事に思えてる感じですね。
そこ結構誤解がありそうな一つですよね。NPOだと稼いじゃいけないとかっていうのは。
まあでもそこはなんか日本のNPOがまだステージがちょっと変わってなくて、ちょっとまだNPOが次のステージに行く世界を見たかったんですけど、もうちょっとかかるんだろうなって感じはしてますね。
いや僕もまさにNPOにするか株式会社にするか絶賛まだ変えてもいいと思ってるぐらいなんですよ。
聞きたい興味なんですけど、あえて株式会社にしといたらこの辺は良かっただろうなみたいな、そっちの想定って何かあったりしますか。
そうですね、質がNPOだと低く見られるんですよね。株式会社アフタースクールとNPOアフタースクールが並んだら、皆さんなんか株式会社の方がいいんだろうなって思われてしまうような。
あとNPOって勝手なことしちゃうみたいな、自分の好きなことだけを信念に基づいてやるみたいなところがあるので、そういうふうに見られてしまうっていうのはあるし、あとやっぱり家族から心配されるとか、そういうのはやっぱりマイナス面がまだまだ大きいのは現実かなと思いますね。
めちゃくちゃ勉強になります。
一般的にNPOって収益構造で言うと寄付が大きい部分だったり、寄付を基本的には頼りにして活動していくっていうのが多いと思うんですけど、平岡さんのところは事業収入が多いじゃないですか、それってすごくたくましいんですよね。
そうとも言えますし、寄付がもっとっていうのはあるんですけど、うちの場合ちょっとテーマがややふんわりしてるというか、放課後っていうテーマで全ての子供たちが対象になってますので、ちょっと寄付の切実さとかそういうのは弱いんだろうと思うんです。
でもそうは言っても、やっぱり事業収入っていうのはしっかり仕事をしてちゃんといただくっていうところでもあるので、安定度は高いとも言えますし、組み合わせの問題ですけど、ちょっとやっぱり僕はやや心配性なのもあって、寄付ってやっぱり心配なんですよね。いつなくなるかわかんないとか、今みたいな有志全災害があると。
教育の重要性と自己肯定感
もっと大きななんかあれですもんね。
心と。 こっちに回したほうがって思っちゃったりするし。そう思うとやっぱり事業収入でしっかりしてる基盤がっていうのはずっと変わらないと思いますね。
NPOで大丈夫みたいな親の目線って、やっぱり寄付に頼ってるからどうなるかわからないみたいなのが僕強いんじゃないかなと思っていて、だからしっかりされてるなっていうか、揺るがないじゃないかっていうふうに見えますけどね。
でもね、やっぱりなんか心配されちゃうのはわかるなと思って、例えば自分の子供がNPOに行った時にどこまでも労働させられちゃって、人のやりがいっていう名目のもとにすごくお給料がいつまでも上がらないような世界に行ってしまうと。
それはやっぱりいかんのだなと思うんですよね。やっぱり僕たちもともと社会課題も解決はしたいけれども、自分たちが幸せに生きていきたいっていう当然の目標もあって、これを何とか両立したいっていうのが目標なんですよね。
だから給料はどんどん上がっていったほうがいいと思うし、それでどんどん優秀な人来てくれて、どんどん社会課題も解決していくようなサイクルに入っていくのが理想だと思うんですよね。
アメリカなんかはわりとそれが普通ですよね。
そうですね。やっぱり優秀な人がNPOに就職をするっていうふうな世界観があって、もう何十年も前からそういう世界観が就職ランキングの1位にティーチフォーアメリカが来ましたとかそういうのがあるわけですけど、
あとはやっぱりNPOの人がその給料ってあんまり関係ないんでしょうみたいになっちゃいますけど、それはそうじゃないと思うし、働き甲斐とかそんなにすごいね、超高級取りまでは行かないかもしれないけど、一般的な会社員の平均とかっていうのとは同じぐらいでありたいなと思って、
その辺をすごく願ってやってきていて、まだちょっとそこまで理想にはちょっと遠い状態ですけど、頑張ってるかなってところですね、そこも。
ジュンさんはNPO入る前の印象は寄付に頼っているとか、自分たちで稼いぐのが少ないとかっていう印象はあったんですか。
いや僕もでもあれです、僕にとっては平屋さんが水曜日にボランティア始めた感じで、ソーシャルって何なんだろうっていうのを学ばせてもらってる、よくわからないから、ちょっとまず自分の責任の中で体感したいっていうところが強いです。
何もわかんないし、勉強しに体突っ込んだみたいな、思っていたことと違うこともいっぱいありますし、でもまあ勉強になるなっていう。
その辺が違いますか。
そうですね、可能性がめちゃくちゃあるなと思いました。もっとこうすればこううまくいくのになっていうことは民間よりもそのポテンシャルがあるんだろうなと。
で、同時に平屋さんもおっしゃられてたけど、NPOっていうのは共感性がすごいので、もっと共感をうまく、共感のマネージメントをして、
組織のマネージメントをすると、本当に社会に良いことでお金も人も回るっていうことがまだまだできるな、それ民間企業よりもポテンシャルはすごい強いなっていうのは知れば知るほど思います。
本当に僕もティーチャーティーチャーっていう活動は割と共感で成り立ってるところがあるので、本当にNPOなのか株式会社なのか結構今後も検討したいなと思ってるところなんですよね。
僕あとね、ちょっと社会を変えていくっていうところにちょっとお話聞いていきたいんですけど、最初の4人集まった中の1人の自己肯定感変わっていくっていうところからですけど、
そもそも平屋さん自身が教育の専門家とかであったわけでもないですし、こういうふうにやったら課題感として学校だけ、学校と塾と家だけとかだったら子供がこんなふうに自己肯定感低くなっちゃっていて、
それをこういうソリューションで高めてやるんだみたいなふうに思って計画的にやってらっしゃったんですか?
まあそうですね、アメリカの司令なんかも聞いてたので、やっぱり子供の好きなこととかっていうのがやっぱり学校の授業とかではなかなか見つからないとか、
じゃあ塾かっていうとそれもそうじゃないよねって言った時に、すごくそこで新しい出会いがあって大好きなことが見つかったりするのは素晴らしいだろうって感覚はあったのを、
実際やりながら証明していったような感じですかね。
いわゆる学童っていう概念で言えば、お預かりだけすれば一応済むというか、役目を果たせるし、商売としてもある種完結する、楽というかかもしれないんですけど、
わざわざ市民先生ということで、市民のその地域の方ですよね、から、何らかの学校の教科とはまた違うようなことを習える、一緒にできるっていうことをコーディネートするのってめちゃくちゃ大変じゃないですか。
わざわざそのスタイルをやるっていうのは、やっぱりそういう自己肯定感を高めたいみたいなこだわりなんですか。
そうですね、やっぱりそこは元々の団体成り立ちにもあるような、子どもたちの幸せに貢献したいんだっていうのはあって、その時にやっぱり一つの部屋でずっと大人が決めた過ごし方をしなきゃいけないっていうのはもったいないなと思うし、
いわゆる学校が終わってからの放課後ですから、本来は子どもが社会に放たれるような時間なわけで、そこをいろんな社会事情があるにせよ大人が預かるみたいな時間にしちゃってるのは、
これはある意味では子どもたちの権利を既存してるとも言えなくはないかなぐらいに思うので、いろんな活動したいっていうのはもうDNAとしてありますね。
当時自分が小学生だった頃、学童存在したんですけど、ヤヤさんはどう?
僕らの時代はもう学童っていうの知らなくて、行ってた子もほとんどいなかったと思うんですけど周りにはですね、
やっぱりもう専業主婦の時代でもあったので、その辺でみんなもうとにかく地域で遊んで、友達だけであろうとそうじゃなかろうと、
鍵っ子って呼ばれてるあのお家に最後鍵で入る方はいたんですけど、それでもみんな一緒に遊んでましたし、
ましてやそのお金がどうのこうのじゃなくて、もうみんなでボール1個で公園で遊んでたような、
今はねそれもいろいろ変わっちゃって、ご家庭の事情で習い事ができるできないとか、なんでまあ学童っていずれにしてもあんまり当時は存在感がなかったんですけど、
まあ今ぐっと存在感が増してきて、その中でまあじゃあ子供たちがどういうふうに過ごすのか、保育ってこう名前がついちゃってるので
学童保育ですね
もちろん正式名称じゃなくて通称なんですけど、学童保育というのはまあ学童保育の方が多分あのすごく浸透している名前で、
だけど小学生って保育の対象ですかって言われたら、小学生がもっと成長したりするっていう方に重きを置いてあげたいなと思いますね
放課後の重要性
しかもそれを、何だろう当時なんか自治会館みたいなところが学童をやる場所だって僕の認識がすごく強かったんですけど、
学校でできるって最高ですよね、そこからもう移動しなくていいし、まあ安全だし
そうですそうです、場所もいっぱいあって、いろんなスポーツもできるし、音楽も都合のいい施設もできて
施設としても最高ですね
最高なんですよね、もちろんデメリットもいくつかあって、学校に来られない子もいるよねとか、
あと何でもかんでも学校だけでやるっていうのがいいのかとかですね、もうちょい小さい、小さな預かりの場所も必要だとかですね、
そういうのいろいろあるんですけど、それをとにかく補って余りあるメリットがものすごくあるので、
そこをやっぱり否定するっていうのは、やっぱり今の放課後問題解決するための順番としては、まず学校を使った列をしっかり充実させて、
さらには学校外を順次させていく、順番の問題かなと思って、我々もいつか学校がやりたいなぐらいに思ってるんですけど、
豆腐なんですか そうなんですよ、もう自動館も面白いでしょうし、公演がもっと面白くなったらいいだろうなとも思いますし、
やりたいんですけど、まずは今学校活用っていうのは全然進んでないので、ここをしっかり社会の動きとして作りたいっていうのが強いですね
でも学校の中に市民先生が来てくれたり、実質放課後が地域に開かれるというか、っていうことだなって僕は思うんですけど、
もうこれ親としてですよ、どっちの学校に行かせたいかって思ったら、絶対に放課後アフタースクールさんがあるところに行かせたいって思っちゃうんですけど、
学校からしてもっともっとうちにも入れて、うちにも入れてよって、もっと広がってもいいんじゃないかなって思うんですけど、そんなことないんですか、どうなんですかね
そうですね、公立の学校の場合はどうしてもそういう学校の魅力づくり的なところに、学校の先生たちはそこまで考えないですよね、
考えるとすると行政とか市長さんとか、そこが子育てで差別化をってことで、
ただ今までずっと保育園の問題が強くて、そっちにほとんどの力とリソースとお金を割いていて、やっとそこが今片付いてきて、ようやく今この放課後学道に目が向き始めたぐらいのところなんで
でも実際公立でも選べたりもするじゃないですか、で結構蓋開けてみると差があるんですよね、ちょっと治安が悪そうだとかちょっと悪い噂があるところは全然選ばれなくて、
人気のところは何倍率の埋紋みたいな、なっていかないんですかね、その魅力づくりをしていこうという学校側は
公立の場合でもやっぱり、例えば市に20校があって1校でアフタースクールが始まると、やっぱり他の市民さんはなんであそこだけいいじゃんってなるので、そうすると全校導入に繋がっていったりするんですよね、
そういう自治体が今私たちもいくつか増やしていってまして、そういう感じでまずとにかく1校やってみませんかっていうのを、我々としても進めていってる感じですね。
子供家庭庁の設立
すごいなんか複雑だなと思う。コロナ禍の時も、学校は休みになっていいけど放課後だけは休みにしないでとか、放課後楽しみに来てますみたいな、
実際その自分の居場所がね、いろいろ多様だからこそそうなるんだと思うんですけど、そういう場所があったら送り出したいですもんね。
なるほどですよね。やっぱり学校のクラスだけで子供が幸せになるってのは難しいですし、
難しいですよね。家畜順がちょっと狭いですもんね。
そこではなかなかいい思いで生きてる子の方がもしかしたら少ないかもなと思って、
放課後だとやっぱり自分それぞれの良いところがあるし、自分の過ごし方を尊重してもらえるので、子供の幸せには放課後の方が貢献できるかなと思う時は多いですね。
全国に何個ぐらいあるんですか?その運営している、放課後NPアフタースクールさん以外でもやられているとして結構あるもんなんですか?
数え方が難しくてですね、アフタースクールのようなものをやってくださっている場合もあるし、アフタースクールという名前でやってくれてるのもあって、
入れていくと数え分けるのはなかなか難しいんですけど、何千とかそういう単位の2万校小学校があるんですけど、全国には。
僕らは少なくとも、直結しては15で、僕らが支援して仕組みとして入れてってくださっているのをなんだかんで入れると100ぐらいだと思うんですよね、まだ。
ただその外に色々実際で独自にやってらっしゃるのがあるので。
他の学校の子は参加今のところでできない?
そうですね、基本はできないですけど、まあ公立の学校だと、それこそ私立に行ってるとか国立に行ってる子とかが地域のアフタースクール学童に来ることはできますね。
そうなんですね。もう本当になんかうちの子も不登校だったりするので、
全部の公立に入れてくれと、親としてすごく思うんですけど、どうなったらそうなりますか?
やっぱり予算の問題がまずは大きいのかなと思うんですけど、アフタースクールにすると本当に全ての子を受け入れるようになるので、利用の人数はぐっと増えるんですよね。
ですんで、子供に場所が増えるわけですけど、そこがやっぱりそうなるとスタッフの人手が必要になってきて、予算が必要でと。
というところがやっぱりいきなり予算がドーンと増えるわけじゃないので、ちょっとずつ増やしながら行くというところに時間がかかるだろうなというところですね。
なんか社会の雰囲気がガッと変わったというより、今徐々に徐々に教官が集まっているかなみたいな感じなんですか?
そうですね。まあ2023年が一つのタイニングポイントだろうと思ってるんですけど、その年の春にハッシュタグ学童落ちたっていうのがある程度広がったんですね。
ハッシュタグ保育園落ちたから学童落ちたに変わって、国会で総理大臣が小市の壁が喫緊の課題ですって言って、その年の春に子供家庭庁ができたわけですね。
学童は今まで厚生労働省だったんで、厚労省ももちろん頑張ってくれてたんですけど、かなり福祉的政策の色合いが濃いですし、とにかく親が働くからそれを預かってあげなきゃいけないみたいなところから子供家庭庁になって、やっぱり子供の声を聞くんだっていう大きなムーブメントが生まれてきて。
子供の真ん中で考えるようになった。
そうですね、それはやっぱり放課後ってすごくその子供の声が聞きやすいので、そこの流れに一つ始まったのが2023、まだでも始まり、そよ風が吹いてきたぐらいの感じなんで、これを大きな風にしていくっていうのが大事なところですね。
NPOの役割と社会変革
今後ご自身で取り組んでいきたいテーマとかを最後にお聞きしたいんですけど。
今までは私たちが自分たちで頑張って活動するっていうのにかなり力を入れてきたんですけど、2、3年前ぐらいからそれを社会の仕組みにするんだって本格的に力を入れ始めて、それはやっぱりある自治体に導入をしてもらうのもそうだし、
あと今は運営団体さん同士がつながって、うちだけでももう3000とかそういう数の団体さんと放課後団体とつながってるんですけど、みんなで勉強会したりアップデートをみんなで今しだしてるんですよね。
うちも勉強会があると1回の勉強会で、北海道から沖縄の全県から入ってくるんですけど、1700人とかそのぐらいの数が勉強会に参加するんですね、1回の勉強会で。
みなさんそういうのに本当に意欲があって、なんで放課後の子どもたちの活動、過ごす場所を良くしようっていうのを国の政策とかから変えるトップダウンの部分と、ボトムアップ的にそれぞれの団体が良くしていくような、その2つを掛け合わせて社会全体を変えていきたいっていうのを本格的にトライしていきたいですね。
これでもフランチャイズみたいなのともちょっと違うんですけど、ノウハウを伝えていく感じなんですか?
フランチャイズにしてビジネスにするとかいう話は昔からアドバイスいただくこともあって、もちろんそれ自身は悪いことは全然思ってないんですけど、ノウハウはでも我々としてはどんどん移転してコピーしていきたいんですよね。その方が社会変革が早いから。これが僕はNPOとある理由だと思ってまして、株式会社だったらノウハウ出さないですよね。
ずっとね、手作りでやってこられたノウハウですもんね。市民先生をどうやるとか、現場どうマネージビするかとか、子どもに対するいろんなガイドラインとかが蓄積されてきたものが、ある種財産というかリソースだと思うんですけど、ノウハウとして提供しちゃって大丈夫なので。
そうですね、そうでありたいと思っていて、それをどんどんお渡ししていくし、自分たちはより高いレベルにいくんで、自信を持ってお渡しできるような、そういうNPOでありたいなと思って。株式会社だとやっぱりそこは渡せないと思うんですよね。
株主に反対されますよね。 そうなんですよね。自分が株主だったとしてもやっぱり、ある種の自分たちの目的と手段の不一致みたいに感じちゃうんですよね。なので、NPOはそこは純粋にどうぞ渡ってくださいって渡せるのが、我々がNPOたるゆえんかなと思ってますね。
先駆者だからこそ渡せるんですね。 そうですね、渡せるぐらいの団体でありたいっていう願いも込められてますかね。
一緒に社会作りしていこうぜ、作品をしていこうぜっていうことなんですね。 そうですね。
すごく僕の株式会社かNPOかっていう悩みが、何か糸口が見えた。もしかしたら急にNPOになってるかもしれないですね。ありがとうございました。
はい、それでは2回に渡ってお越しいただきました、ゲストは放課後NPOアフタースクール代表理事であり、二戸文化学園理事長の平岩邦康さんでした。ありがとうございました。
どうもお世話になりました。ありがとうございました。
はい、ということで2回に渡って平岩さんに来ていただいたんですが、どうでしたか。
結び絵の理事長の岩さんの言葉で、社会作りをしながら自分作りをしたい人を求むっていうのがこの結び絵のアドミッションポリシーみたいなのに書いてあるんですけど、
僕それすごく好きで、社会作りって難しいことでできる人を求むではなくて、それに向かいながら自分作りをしていくことを厭わない人なら歓迎だよっていうことなんですよ。
お手伝いではなくて自分作りをしていくことが必須でもあるということだと思うんですけど、
つまり社会活動をしていって世の中変容させていくっていうのは、それの中心にいる一人の人がどんな在り方なのか、
どんなふうな変容をしていくのかっていうことに比例していくんだなって思っていて、
平岩さんの在り方というか人柄に触れることができて、その言葉が腑に落ちたというか、こういうことだなって。
この人が真ん中にいるから放課後NPOアフタースクール事業がこれだけこうなってるんだなって、みんなが協力するんだなっていうのがよくわかりました。
NPOと株式会社の選択
これはかなりのインパクトがある出来事だったんですよね、僕の中では。
もう半年ぐらいNPOがいいのか株式会社がいいのかっていうのをティーチャーティーチャーは考えているので、
活動家の卵として絶賛。
蓄積しているスキルなんで、僕らだと不登校の子にこういうふうに接すると元気になるとか自信つくみたいなノウハウをどんどん発信して外に出しているので、
むしろやってることってNPO的な振る舞いなのかなとも思ったりして、かなり今から考えたいことが増えたという良い回でした。
あくまで一組織の利益拡大をスケールをずっとしたいよっていうことではなくてね、社会変容をしたいよっていうことでトールアクションが変わってくるっていうことですよね。
はい、という感じでした。ありがとうございました。
はい。
この番組は毎週火曜日の朝6時に配信します。
感想やご意見がありましたら、Xでハッシュタグムニムニひらがなで書いてポストいただくか概要欄のフォームからお願いいたします。
Apple、Spotifyでの番組のレビューもぜひお願いいたします。
それではありがとうございました。
ありがとうございました。
34:28

コメント

とはいえ株式会社で地域関係の事業をやっている場所もいっぱいあるんですよね。 自分の身近なところであれば株式会社イータウンさんとか、自分の配信でも福祉事業所等やコミュニティスペースを運営したりしている株式会社さんのお名前は多数伺ってきました。 結局株主にどう言うか、株主さんとどう約束するのか次第で株式会社であってもいかようにでも変わると思うのです。 法人格の形が事業を規定するというのは、意外とそうとも限らないんだろうな と最近感じます。

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