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今回は、NPOソーシャルセクターが利用できる決済システムからスタートし、法人格を問わず様々なソーシャルセクター活動を支援する、コングランド株式会社の佐藤正隆さんに活動の内容や想いを伺いました。

サマリー

佐藤正隆さんは、コングラントというNPO・ソーシャルセクター向けの決済システムを提供しています。このシステムは1740の組織に利用されています。彼はNPO・ソーシャルセクターの活動を支援するだけでなく、企業との連携にも力を入れています。彼は、NPOに関わることで企業には見えない課題や解決策が見えてくることを述べています。コングラントの目標は、NPOソーシャルセクターと協力して社会的インフラを作り、企業の寄付や社会的投資を可視化し、企業とNPOの関係を強化するプラットフォームを作ることです。コングラント株式会社は、NPOソーシャルセクターと協力して社会的インフラを構築するために活動しています。彼らの活動は、NPOソーシャルセクターと企業の寄付の変革に焦点を当てています。また、彼らは佐藤正隆さんのエピソードを通じて地域活動やコミュニティ活動について紹介しています。

コングラントの活動概要
佐藤正隆
NPO・ソーシャルセクターと一緒に社会的インフラを作るということと、企業寄付を変えていくということですね。
世の中の、日本全国の、人間でいうと指先の毛細血管まで、活動が届くように。
NPO・ソーシャルセクターが、その地域、もしくはその当事者に活動がより届くように。
高見知英
NPO法人、まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.のポッドキャスト番組、SBCast.です。
この番組は、様々なステージで地域活動、コミュニティ活動をされている皆様の活動を紹介、活動のきっかけや思いを伺うポッドキャスト番組です。
進行を務めますのは、私、フリーランスとしてプログラミング、アフリカ開発、方針、書籍出版などを行いながら、このNPOの理事を務める高道英です。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは今回のゲストは、コングラント佐藤正隆さんでございます。佐藤さんどうぞよろしくお願いいたします。
佐藤正隆
よろしくお願いします。コングラントの佐藤です。
高見知英
よろしくお願いいたします。
佐藤正隆
お願いします。
高見知英
それではまず簡単にではございますが、自己紹介とお願いできますでしょうか。
佐藤正隆
よろしくお願いします。私は2008年に会社を起業しまして、今15年ぐらいやってきましたけれども、
今日コングラント株式会社として出てるんですけど、もともとはリタワークス株式会社という会社を創業しました。
ウェブ周りシステムの開発であったりとかをずっと15年ほどやってきました。
その中でこのコングラントを開発をしまして、今に至るというところになりますけど、出身は岡山県でして、今年で43歳になります。
1980年生まれになります。今大阪で住んでまして、大阪から全国の団体様にコングラントを届けています。
高見知英
ありがとうございます。
それでは早速ではございますが、コングラントの活動について、まず全体的な概要をお伺いできますでしょうか。
佐藤正隆
そうですね。コングラントなんですけども、NPOソーシャルセクターがご利用いただける決済システムからスタートしています。
2017年に開発を始めたんですけども、大阪の地域の団体さんから提供を始めまして、今5年経って現在で1740の組織が利用していまして、
特にNPOソーシャルセクターといっても大直角問わずなので、いろんな法人のお客様がご利用いただいていますと、
何をどんなふうに使っているかといいますと、例えばクラウドファンディングしたいとか、マンシーサポーター集めたい、
もしくは団体の標準の都度寄付であったりとか、そういったものも含めてですね、
総合的に寄付集めのツールを探されている団体さんが、私たちコングラントのファンドレジングシステムをご利用いただいています。
プラスシステムだけではなくて、小さな団体でも本当に始められるときに、どうしてもやっぱりノウハウがない寄付募集初めてだということも多いので、
そのコングラントの方で助成プログラムというのをいくつか用意していまして、そういったサポートも含めてですね、
日本全国のNPOソーシャルセクターのご支援をさせていただいています。
高見知英
ありがとうございます。本当に幅広くサポートされていらっしゃるんですね。
NPO・ソーシャルセクターの支援活動
高見知英
1740団体ということで非常に大きい数字だなと思いますが、このような活動をするようになった理由なのですけれども、こちらをお伺いできますでしょうか。
佐藤正隆
理由なのですけれども、もともと私のバックボーンというか、2005年からウェブサイトを作ったりシステム開発したりというのをやってきて、
一般の企業様向けに提供していたのですけれども、やっぱりどこかでいろんな会社さんのお手伝いをするのに、自分たちじゃなくてもいいんじゃないかと思い始めて、
2015年の時にNPOさんと出会う場があったりとかして、この領域の人たちの役に立ちたいなと思ったんですね。
その意味で、まず自分たちができるのがホームページを作ることだったので、それをホームページ作りを助成プログラムにしようと言って始まったのがソーシャルシップというのがありまして、
それ今でも実はやってるんですけど、この8年間くらいやる中でソーシャルシップというプログラムをやりながら、お客様にもなってない状態でホームページの助成を出してたんですよね。
珍しいと思うんですけど、お金を出すんじゃなくてクリエイティブホームページ作りを助成してたということなんですけど、
その中でNPOさんのホームページ等をやる中でカード決済、クリストカード決済の審査に陥るとか、決済を使おうと思っても当時はそんな簡単にすぐ始められるみたいではなくて、
審査に通った後もホームページに組み込むためには外部の会社に発注をしてホームページと連携したりしなきゃいけないという状態があったので、これはちょっとあまりにも面倒くさいしわかりづらいなと。
もっと簡単にできないのかということで、コングラントという名前はまだ決まっていないんですけど、極端に言うと1日でクレジットカード決済が実装できるシステムを作ってやろうじゃないかということで動き始めた経緯があります。
なるほど、ありがとうございます。もともとは他のNPOではない会社に向けたウェブアプリケーション等開発をされていたんですね。
高見知英
自社でなくてもいいのではと思い、NPOに出会ったところで、こちらのNPOの活動支援に舵を切って活動されているということなんですね。
確かに活動審査に落ちるというのもありますし、NPOという法人格である以上、どうしても世間一般的には不安定に見えるというところもありますから、審査に落ちるとか決済について何かをするのは非常に困難というのは自分たちとしてもよくわかるところではあります。
佐藤正隆
そうですね、また法人格があるから通るとか、そういうのをやめたいなと思ったんですよね。今の世の中だったらITサービスとかもかなり柔軟になっていると思うんですけど、
2017年当時ってやっぱりまだまだ今のような発想でサービスを作られているのってなかなかなかったんですけど、やっぱり任意団体とか学生団体とかでも、よしこのプロジェクトで寄付を集めようと思ったときに、コングラントに登録すればすぐに始められるっていう世界観を作りたかったっていうのが当時の思いですね。
高見知英
なるほど、任意団体学生団体でも寄付を準備さえ整えれば集められるような状況ということですね。
確かにそうですね、本当にこういうようなことをしようと思ったらまず法人格作らないとっていうようなことになります。法人格ってなるとどうしても住所の公開とかで特に子育ての団体なんかは二の足を踏んでしまうというかすごく多いという話は聞きます。
佐藤正隆
確かにそうですね。
高見知英
だからそういうようなときに関われる寄付を募る方法を提供できるというような場所があるというのはとても心強いですね。
佐藤正隆
ありがとうございます。何かこういうような活動を通していて、法人格があるから通るというような環境以外に変えたいこと、目的としていることなどありますでしょうか。
色々あるんですよね。一つは、まず私たちが今ベースで提供しているコングラントのシステムに関しましては、やっぱりNPO、ソーシャルセクター様向けのシステムになってますから、このシステムをもっともっと発展させていって、
このシステムを使えば、もっとモチベーションが高まるとか、勇気が湧くとかですね。そういうシステムをしていきたいんですけど、なぜそういうふうに思うかというと、やっぱり自分自身でも寄付を集めたことがあったり、NPOに深く関わってたりする中で、
先人でもちろん従事されている方も多いですけど、兼務でやられてたり、小規模でやってるところが多いわけじゃないですか。そういったところが、少し寄付を集めていくことに自信が持てなかったり、やってみたけどうまくいかないということもあると思うんですけど、そこを少し変えていきたいというのがありますね。
単にこのシステムを使ったら便利になったということだけなんて、便利ももちろん大事なんですよね。貴重な時間なんで、それをいかに効率よくシステムで解消していくかというところももちろんやってるんですけど、それだけだとつまらないシステムになっちゃうんで、もっとプラットフォームになっていく。
集まった団体さん同士がノウハウを提供し合ったりとか、そういうプラットフォームにしていきたいんですよね。
NPO活動って先輩後輩いるじゃないですか。例えばもう5年10年やってきましたとか、今からやっていきますっていう後輩の団体があるわけで、そういう団体同士が学び合ったりとかエコシステムが必要ですし、そういうところまで昇華していきたいっていうのがまずありますね。
これは団体様向けです。もう一方で言うと、もっとお話しする番組だと思うんですけど、企業向けももちろん考えていまして、今結構頑張って動いてるんですけど、NPOソーシャルセクターの方々がより発展していくっていうシステムをやりながら、今度は企業様ですね。
企業セクターのところからいかに企業自体にもメリットのある形で寄付をつないでいくか、こういったところを今チャレンジしています。
高見知英
そうですね。やはり企業がメリットがある環境を作りながら、じゃあどういうふうな地域の活動とかNPOの活動と絡んでいくかっていうのも、やはり課題の一つだなというふうに思います。
やっぱりNPOであっても、もちろん寄付というのは一つの重要な方法ではあるものの、まず活動の知名度がそこまで高くない段階で、いきなり寄付っていうのはハードルが高いところはあると思いますし、じゃあどうやって企業とうまくやっていくかっていうのを考える価値のあること一つではないかなと思います。
企業との連携の取り組み
佐藤正隆
実際にそれで企業の方とうまく関係性を築いてやっているというような団体も、こちらのSBキャストでは何とかお話も聞いたことがありますし、そういうような方法って一つあるのかなというふうに思います。ありがとうございます。
団体さんの収入のポートフォリオっていうのは、やっぱり各団体さんで国内や海外やまたいろんな当事者の方がおられるので、それぞれ団体の代表の方の特性も含めてポートフォリオも結構変わってくるのかなと思うんですけど、
寄付だけをいきなり集めてそれだけで維持していくっていうのは本当に難易度が高いですよね。それこそ法人もそうですし、助成金補助金もそうですし、事業収益もそうですし、いくつかの自分たちに合ったポートフォリオ構成を模索していくみたいなところがあるのかなと思いますね。
当然、これだけやってればうまくいくみたいなことって経営上ってないわけで、非常にそこがNPOソーシャルセクターの経営っていうのもかなり難しいと思うんですけど、やっぱりいろんなものをミッションビジョンから取り組む事業から組織財務から全部を統合していくみたいなところを同時にやっていくみたいなところがあって、
とはいえ小さな団体さんでしたら、そこまで考えてる時間も余裕もないっていうところから始まるので、本当に難しいですけど。
そうですね、一番最初の入口としては最近はクラウドファンディング、期間を決めてキャンペーン的に集めるっていうのがやっぱりだいぶ増えてきましたんで、それをコングラントでやっていただくっていうところは随分増えてまして、そこからクラウドファンディングで集めて、助成金もいただけて、またこういう事業を進めていってまた寄付が集まりやすくなってみたいなものを加工。
ちょっとずつ何か螺旋階段登っていくみたいなイメージですね。
高見知英
本当にそういう風に、螺旋階段で色々なものを使いながら上手い収入ポートフリーを作っていくっていうのは、本当にNPOにはそういうのは必ずなければいけないのかなという感覚はありますね。
特性によって変わってくるっていうこともありますし、これだけやってれば上手くいくってこともないと思いますし、周りの企業さん等の団体と関わるっていう点も含めて、じゃあどうすればいいのかっていうのは、場合によって本当に変わってきますもんね。
佐藤正隆
ありがとうございます。
高見知英
ちなみに先ほどお話をされていたこちらのコングラントの中でプラットフォームになっていくという面で、やっぱりこちらはNPO同士がお話ししあえる機会、例えばフォーラムのような形になったりするのでしょうか。
佐藤正隆
そうですね、まだ実は僕自身があんまりイベント系をやるのが嫌いじゃないですよ。行くのは全然好きだし、交流するのは大好きなんですけど、事業者としてやるのが苦手で、やっぱりシステムを作ったりプラットフォーム化していくのが割と僕は得意なんですけど。
将来的には、コングラントで今年頑張った団体さんとかをいろんなカテゴリーの活動でピックアップして、アワードをするみたいに今やりたいなっていうことを考えてますね。
やっぱりいろんな団体さんと他の団体ってどんなふうにやってるんだろうとか、先輩の団体がこういうふうに満水サポートを集めてるとか、そういう情報とかってどんどん慣れていく必要がありますし、あとはそこがうまくいったところがあれば表彰というかね、そこで称賛したりすることですごくいい機運が高められるんじゃないかなと思いますし、そういうのはやろうと思ってます。
今はまだね、そこまでアワードをやるところまで至ってないですけど、現状としてはご利用いただいてる団体さんの一部は、自分たちがコングラントに意見すれば他の団体の役にも立つんじゃないかっていうふうに思って意見してくれてる団体もあるなっていう気はしてるんですよね。
やっぱシステムなんで僕らが改善するとね、言っていただいて改善すると他の団体の役にも立つんですよ、実際。
だからそうやって古くから使ってくれてる団体さんがいろんな意見をくれて、システムもどんどん良くなってるので、そういう意味でもみんなが共通して使えるシステムとしてどんどんアップデートはされてますね。
高見知英
そうですね。ありがとうございます。
そうですね。やっぱりそういうふうに協力してアップデートしていく体制、まさにこれが本当に技術的なコミュニティと言いますか、そういうようなところはありますので、やっぱりこういうようなコミュニティの輪がうまく回っていっているっていうのが良いですね。
はい。
そしてアワードについてもとても良いかと思います。他にもそういうようなことをやっている団体の話は以前聞きましたけれども、やはりNPOのやっていることってどうしてもそれ以外の場面に波及していきづらい側面もありますので、
だからこそやっぱりこういうような、このSPゲストもそうですけども、こういうような何か紹介をする機会っていうのがあると非常に嬉しいですし、やっぱりそれがないとなかなかそれ以外の団体の活動とかを知る機会がないっていうのが本当にありますので。
佐藤正隆
そうですね。まあでも、そういう機会を提供するっていう意味で、さっき冒頭でコングラントってシステム以外に助成プログラムをやってるっていうふうにお伝えしたと思うんですけど、
高見知英
最近だと、初めて寄付募集をする団体さん、初めてだけではないんですけど、まだまだ規模の小さい団体さんがコングラントを使って寄付募集するときに、目標を設定していただいて、その目標をクリアしたら、小学だけど助成金出すっていうやつをやってるんですよ。
佐藤正隆
例えば、もう一個はマンスリーサポーターを集め始めたけど、いまいち増えないっていう団体さん、結構たくさんいらっしゃるんですよね。そういう団体さんが、例えばマンスリーサポーター100人超えている団体さんを講師、アドバイザリーに僕たちがお呼びして、マンスリーサポーター集めたい団体さんとその講師で学んで意見交換するっていう場も提供してます。
そういう助成プログラムをやってるんですよね。だからそういうのは結構いいかな、エコシステムにしていきたいなと思いますね。
高見知英
そうですね。やっぱり本当にこういうような寄付を受け付けるという場合って、じゃあどうすればいいのかっていうのはなかなかわからないものですし、実際にやっている人、特にNPOの性質としてそういうようなことをあんまりやっていなかった団体なんかだと、なかなか誰に聞けばいいかもわからなかったりするので、だからこういうようなアドバイザリーを受けられるっていうのはとてもいいことだなと思います。
佐藤正隆
はい。
高見知英
ありがとうございます。
あとはこちらの方もぜひお伺いできればと思ったんですけども、先ほどこちらのコングラントの活動を始めるときにNPOに出会ったというお話をお伺いしましたけれども、やはりこちらの今回までのお話をお伺いしているとやはりその出会ったの中に本当にものすごい情報量が含まれているのかなというふうな感じるんですね。
なのでここであえてNPOに出会って、ではあえてこのようなNPOの場に何かをしていこうと思った、突き動かした理由何かあればお伺いできますでしょうか。
佐藤正隆
突きを動かしたというか、もちろんその出会ったりその一定の時期にいろんな気づきが得たから今NPOソーシャルセクターさんのお手伝いしているわけなんですけど、結局その前ってどういうふうな課題があったかと言いますと、先ほど言いましたように5番とあるんですよね。
ウェブ作ったりシステム作ったりっていう会社は。その中で価格勝負になったり、自分たちだけが所詮勝っていっても何か虚しさが残るみたいなところもありますしね。ある意味マーケティング的にもたくさん供給されているところにわざわざやる必要はないっていうところで、
やっぱりこの会社として組織として健全にっていうのは本当に手が届いてないところに情報やサービスや必要なものを届けるってことだと思うので、そもそも。やっぱり一般企業向けのサービスはもうやめようっていうのが前提としてあったんですよ。
その中でリタワークスという会社で2008年からやってて、そういう悩みがあって、その後に2013年から病院に特化してやり始めて、今もリタワークスって病院とNPOの2領域でやってる会社なんですけど、
もう一つのNPO領域を発見できたというか、この領域で頑張って貢献していこうって思ったのが2016年ぐらいで、本当に経営として、というか経営者としてもどういう方々になくてはならない存在になるのかっていうのをいろいろ考える時期が2015年以前にあったっていう感じですかね。
NPOの視点から見える課題
高見知英
なるほど。ありがとうございます。どういうところになくてはならない存在になるのかっていうのは非常に大事なポイントになりますもんね。
佐藤正隆
そうですね。今や当然の話なんですけど、当然技術革新のところがすごく変わってきて、例えば今だったらチャットGPTとか、もうすごく盛んに言われてるからそこに食いつくようにいく会社もあるわけじゃないですか。
それをもちろん必要な人にアレンジして届けるっていうことも重要なんですけど、やっぱり本質的にはどういう方々に貢献をしていく会社なのかっていうのが、やっぱりボケてるとやっぱり長く経営って続かないですよねっていうところで、
自分たちがやっていく領域はもうここだっていうところでブレないっていうことがまず経営上一番大事かなっていうところで、今そういう意味ではここ5年から7年ぐらいですかね。
だからやってきて1,700以上の団体さんと繋がりができたっていう状態にも行けましたね。
高見知英
そうですね。確かにここにやると決めたらブレないっていうのは大事だと思います。
NPOという団体ってやはり他の企業に比べると規模としてはどうしても小さいものになってきますし、収益性もそこまで大きなものではないので、どうしても活動の規模が小さくて収益性もちょっと見づらいっていうところもあると思いますが、
あえてそういうようなNPOというところにかけてみようということを選択された理由とも何かあるのかなというふうに思いまして。
佐藤正隆
いやもう直感でしかなくてですね。
基本、例えば経営で合理的に考えると市場がたくさん、いわばパイがたくさんある。そこに対してちゃんとあとはお金が払える事業者。
いわば一般企業さんとか上場企業とか。そっちになっちゃいますよね普通は。
NPOさんにサービスを提供しようっていうのはそもそも普通の企業経営者からしたらちょっと異常な選択だと思うんですけど。
海外を見ると意外とソーシャルセクター向けのサービスって結構ゴロゴロあるんですよね。
NPOソーシャルセクター、日本国内でいうと今までそれが常識としてないから、事業者がいないだけで。
僕はマーケットがあるからやるとかじゃないっていう観点でやってますかね。
別にマーケットがなくて儲からなくても最悪いいやんと。
ここに貢献したくて存在価値を感じていただけるようなサービス。
コングラントがないと困るって言ってくれる人が全国にいるんだったらそれはすごくやりがいのあることで。
結果儲かるか儲からないかはもう工夫せよって話なんですよね、経営者としては。
そうですね。
工夫して儲けようということなんで。
僕もいろんなことを勉強してきて、めちゃくちゃ難しいことをやってると思ってましたけど、
絶対に無理だとは一回も思ったことないですね、今まで。
高見知英
ありがとうございます。
佐藤正隆
そうですね。
高見知英
マーケットがあるからやるではなくて、本当にNPOでやるっていう直感で選ばれたっていうのは本当に素晴らしいなと思います。
確かにでも海外を見るとソーシャルセクターに向けた活動をしていらっしゃる企業の方々もいっぱいいるというのは聞いていますし、その通りですもんね。
佐藤正隆
これから多分世の中もだいぶ変化してきてますんで。
僕が今、例えばその時にNPOソーシャルセクターを選ばずにやっていて、もしかしたら今頃、あれ来るんじゃね?みたいな。
企業との連携
佐藤正隆
こういうのやったらいいんじゃね?みたいな感じでやる経営者だったら多分うまくはいかないんですね、多分この領域でやっても。
それはもうやっぱりこの5年間やってきた中で、コングラントだけでも相当NPO様、NPOソーシャルセクターから学んだことたくさんあるし、たくさん怒られたりしてるわけですから。
その5年間があっての今ですしね。
やっぱり事業とかこれはNPO経営にも通じるところがあると思うんですけど、NPOさんでそういうふうに考えてやってるところは少ないかもしれないですけど。
そうですね、僕自身はそんなにこれぐらい儲かるからやりたいっていうよりは、やっぱり人の役に立ちたいっていうところが根底で。
その役に立つために必要な資金があればいいので、それをどうにかして苦面するっていうことでやってますんで。
今僕ら自身もあれですよ、ファンドレイジングしてますからずっと。
コングラントを継続的に発展して社会的インフラにしていくっていうことがあるので、これ必ずやるので、そういう意味でどういうふうな戦略、お金は持つのかどうなのかみたいな、たまに団体さんから聞かれることあるんですよ。
コングラント自体が潰れたらどうすんだとか、もちろんおっしゃる通りですし、資金面どうなのかって言ったらそれは僕たちもファンドレイジングしてます。
だからこれからもですね、コングラント自体が社会に認められるような必要だと思われれば、それはNPOさんが使ってくれるというだけじゃなくて、投資家の心も動かせるってことですね。
だからお金は集まりますと。そういう感じですよね。
高見知英
確かに。ありがとうございます。NPOに向けて支援をしているということで、NPOから逆に得られることもありますね、確かに。
佐藤正隆
かなりあります。
高見知英
企業とは違う方向を見ているわけですから、逆に企業と関わっていては見られない何かっていうものが見えてくることも多いなというふうに思います。
佐藤正隆
もうそれしかない。本当に。
高見知英
そうですね。本当に企業の人が小さすぎて目に見つけることができないんだけれども、課題として存在するものっていうのはとてもたくさんありますので、それをNPOの実際の活動を通して見ることができます。
NPOソーシャルセクターの課題と壁
佐藤正隆
今までめちゃくちゃ勉強させてもらっているということですよね。ある意味社会勉強になっている。今後何か社会のこととか人間の人のことを理解できているなっていう気はしてますけど、
もちろん現場に見に行ったりとかはありますし、話は聞きますけど、当然もっともっと深いところではまだ理解できていないと思いますけど、
やっぱり最近思うのは上場企業に勤めてては絶対に見えないなと思います。
もうやっぱりある程度生活に困らなくてキャリアも安定してて将来も不安じゃない人たちには絶対NPOさんがやってるところまで見ないですよ。
高見知英
確かにですね。
佐藤正隆
だから広報が必要なんですけど、ある意味そこにもはや結構壁がある。壁があるわけではないけど見えない壁はある。
自分がそういう境遇になったり家族がそういう風になったら初めて気づくわけですけど、
その時にNPOソーシャルセクターの支援とか当然行政のサービスもどんどん予算なくなっていくわけで、
ここからどうするのってなったらやっぱりソーシャルセクターが束になって、社会的インフラになっておく必要はあるなっていうのは今から思っててですね。
だからそういう意味でもやっぱり僕が今さっき言ってたのは企業向けにアプローチしてるっていうのは、
もう今そのまさに企業の方々にも多くの人に知ってもらいたいからやってるっていうのもありますね。
結構膨大な時間がかかるんですけど。
高見知英
確かに本当にそうではありますね。
やっぱり自分自身も今現在フリーランスとして仕事をしつつNPOでも活動するという場にいて、
やはりそれしか見えてこなかった課題っていうのはとてもたくさんありますし、
これをじゃあなぜ今までのエンジニアとかプログラマーとかのいろんな方々が見えてこなかったのか、見えなかったんだなっていうのを感じることはとても今よくあります。
ありそうですねっていうのは思います。
ありがとうございます。
コングラントの目標と役割
高見知英
それでは続きましてですけれども、コングラント株式会社としてITとどう関わっていきたい、
またはこのコングラントを使っている人にITとどう関わってほしいなど何かございましたらお伺いできますでしょうか。
佐藤正隆
そうですね。
今まで話してる内容で被ってくる部分もあるかもしれないですけど、
まずコングラントに関わっていただくのは、これまではNPOソーシャルセクターの皆さん、
これはまだ1700しかないので、1万組織に向けてどんどん増やしていきたいと思っています。
その増えていった先に何があるかというと、やっぱりエコシステムが形成されていて、団体が団体にノウハウを提供していったりとか、
ファンドレイジングがステップ化されて、また同じように頑張る人たちが一緒にやっているというのが重要なんですよね。
やっぱり今って地域でのくくりはあると思いますよ。
地域に中間支援組織とかもたくさんありますし、でもそこって言っても地域くくりって数はやっぱり少ないし、それでも小さいじゃないですか。
だからコングラントの中で、やっぱり僕たちがこれから団体さんにお伝えしたいのは、
僕たち自身が日本全国の団体と団体同士がつながって学び合って、ファンドレイジングだったりとか経営そのものが向上していく。
もしくはNPOソーシャルセクターの地位自体も向上していく。ここまでやっていくんですよ。
ここまでやっていく、そうなった時には社会的インフラだと言えると思うんですけど、
企業とNPOの関わり方の改善
佐藤正隆
その時には大企業ともたくさん取引をし、自治体とも取引をする。
そして社会がより良い方向に向かっていくっていうところですよね。
そういうふうなプラットフォームを作ろうとしてるんで、こうやって言うと、いやいや難しすぎるでしょって思う方もいらっしゃるかもしれないですけど、
結構僕は改造度高くできると思ってやってましてですね。
なので何を伝えたいかって言ったら、そこまでやるから一緒にやりましょうっていう話ですね。
これ聞いていただいてる方がどれぐらいいらっしゃるかわかんないですけど、やっぱり一団体だけでやっていく器用な経営者の方もいらっしゃると思いますけど、
でも多くはやっぱり周りで頑張ってる人がいるから俺も頑張ろうみたいな人の方が圧倒的に多いと思うんですよ。
例えば地域くぐりで言うと、なかなか同じジャンルで自分たちの刺激を受けられるライバルになるような団体ってなかなか出会えないし、
だからそういうプラットフォームになることでつないでいくだけじゃなくて、みんなで相互に影響し合えるようなプラットフォームになれると思いますけど、
それの前例となってるのが今のスタートアップの業界ですね。
スタートアップの業界で10年ぐらい前からエコシステムが盛んになり、資金の調達、ファンドレイズに関しても10倍になったんですよね、ここ10数年で。
なるほど。
このエコシステムができて、表現とか色んな質が高まるだけで10倍になったんですよ。
だからやっぱりNPOソーシャルセクターに関しても、単に日本の寄付額が何千億になってふるさと納税がいくらだみたいな、そういう論点じゃ何も発展しないんで、寄付文化醸成しますじゃあですね。
だからもう具体的に何やるかって言ったら社会的インフラを作ります。そこの中でみんなが成長しますっていうところ。
それをやれば結果寄付文化は醸成されていくし、日本の寄付額も上がっていくんじゃないかなと思ってます。
高見知英
そうですね、ありがとうございます。
やはりそうですね、本当にこういうような最終的な目的から逆算していくと言いますか、そうすると案外難しいって思われることもできてきたりするっていうのはあると思います。
やはり前から見ると難しく見えてしまうので、なのでそれで難しいって言ってしまうということは多いと思うんですけれども、
そこは多分前から見たから難しく見えるっていうところが大きいのかなというふうに思います。
だから後ろから最終目的から逆算をする考えの人がそばにいてくれるだけでも結構見通しが良くなるっていうのもあるのかなというふうに思いますね。
そうですね。
そうですね、同じように頑張る人が一緒にやってるっていうのをちゃんと確認できるようになる、自覚できるようになるっていうのはとてもいいことだと思いますし、
佐藤正隆
やっぱりそういうような人たちとつながって一緒に何かやっていけるようになるといいですよね。
高見知英
ありがとうございます。
NPOの今後、企業とNPOの関わり方について、こちらでもかなり出てきていますけれども、どうなるべきだな、どうなっていったらいいんだろうなっていうふうに思われますか?
佐藤正隆
今日言ってない部分から少しだけ最後、後半でちょっとお話ししますと、やっぱり企業の寄付をちゃんと可視化していこうと思ってますね。
本当に素晴らしい活動をしている企業さんもあれば、まだどこに寄付したらいいか分からない、ずっと寄付しない企業さんもあるわけですよ。
これってじゃあ何で何か向上していかないのかなって考えると、今世の中にある情報として、やっぱり企業側からすると大多数は、例えば寄付、社会的投資してますか、みたいな。
寄付額いくらですか、みたいなところって、ちょっとやってない企業からすると、何ですかね、伏せたいところじゃないですか。
でもそれが今本当に見えてなくて、やってるところは社会貢献支出トップ100みたいなんで、それ以外は一切出てないので、CSRレポートを何千社も一個一個見ていく人なんていないわけで、
そこのデータをちゃんと可視化すると、これから今の若い子っていうのは、企業を選ぶときにどういう寄付や社会的投資の考え方を持っているのかっていう、そこも一つの企業を選ぶ基準にもなってくるので、我々はそこをどんどん裸にしていこうと思ってます。
それが何が起こるかと言いますと、結果的に企業にはたくさんの内部リフローや当然の使える資金とか、もっと言うと別にこれは支出じゃなくて、NPO、ソーシャルセクターといい形で社会的投資していくことっていうのは、
企業にとってプラスになるんですから、それをやらざるを得ない状況にしていけたらいいなって、最高だなと思いますね。そういう意味で、僕たちがこれからの在り方としては、企業様の寄付、社会的投資をしなくてはいけない状況にもしていき、
かつ、ちゃんとそこをただ投げ算するみたいな感じじゃなくて、しっかり意味のある、意思のある、意義のあるお金としてNPO、ソーシャルセクターに届け。NPO、ソーシャルセクターの皆さんは、やっぱり一社でできることね。
一団体で企業営業をずっとやり続けるって本当に大変なんで、NPO、ソーシャルセクターに関して言うと、企業寄付に関しては、もうできる限り労力を割かない世界を目指したい。
なぜならば、NPO、ソーシャルセクターのリソースは社会的な資本なんで、その資本をちゃんと現場に使うべきであって、企業を駆読ためには、むしろ駆読ということ、営業するということ自体をもうなくせたらいいなって思ってますね。
それはITによってなくしていくと。フォングラントがなくしていくっていうような世界観を持って今、企業と戦っております。
高見知英
ありがとうございます。本当に今の企業の出しているものについても、例えばソーシャルセクターと関わることによって新しい販路が見えてくるものとか、たくさんあると思いますし、今まで本当に使われなかった使われ方をする。
でもひょっとしたらそこにまた別の課題があるかもしれないんですけども、そうしたらそれが見えてくるだけでもまた企業がまた一つ成長するためのいいきっかけになるのかなっていうのもありますし、
例えば今自分が関わっている団体として、特に例えば聴覚過敏であまり騒音が激しい場所が苦手ですというような人が自分の知り合いにいるんですけれども、そういうような人ってあれひょっとしたらこれデジタル耳栓っていうようなものがあるのでそういうの使えるんじゃないかと思ったんですけども、
ただデジタル耳栓ってそういう人向けに作られているものではないので、じゃあ使えるのかどうかっていうのがわからないのでこちらとしては勧めようがないんですよね。
ただ企業さんだったら例えば実際に会ってショールーム的にこういうふうに使えるんですよとか、実際に対面で話を聞いてみたりとかいうようなこともできるようになりますので、そうして見えてくるルートっていうのもあると思いますし、
そこで新たに出てくる課題っていうのもあると思いますし、そういうようなところで企業と地域の方々が出会うことによって、課題を持たれている方が出会うことによって新しい販路が見えてくる、新しい活路が見えてくるっていうのがあるとは思いますし、
佐藤正隆
そういうようなところでお互いが成長していくような構図ができていくといいですよね。
そうですね。
高見知英
ありがとうございます。
それでは続きましてですけれども、今後インターネットでコングラントの活動を知るにはどのようにするとよろしいでしょうか。
佐藤正隆
そうですね、オンラインのサービスなのでコングラントと検索いただいて、ウェブサイトを見ていただくところからかなと思いますけど、
コングラント自体は、今日のお話とかでも興味を持っていただけるようであれば無料から使えるので、コングラントのホームページから新規登録をいただいて無料で使っていただくと。
定期間、有料のプラン、機能がたくさんついている有料のプランも試しで使える状況にはしてますので、ぜひコングラントを使っていただくというところからでもいいと思いますし、
場合によっては説明からさせていただくということも可能なので、お問い合わせをいただくというところからでもいいかなと思います。
ありがとうございます。
僕たちは目の前に物をお持ちしてとか、何か団体様にコンサルティングをしに団体に訪問するみたいなことがほとんどないんですよね。
コングラント株式会社の活動
佐藤正隆
なので基本的にはクラウドのサービス、要はインターネットに接続していればどこからでもアクセスができるものを提供しているような形ですので、
今現時点でも日本国内、本当につつ裏裏で海外からアクセスしてくださっている人もいますし、本当に様々なんですけど、
今現状はですね、今日お話ししたようなところのまだ本当に1割とか2割ぐらいしかいってないので、
これから僕たちも頑張ってファンドレイズもしながら全国の団体さんにいろんなものを伝えていったり、
プラットフォームとしての価値づくりっていうのもどんどんやっていってですね、より多くの団体さんに参加いただけるようなものにしていきたいなというふうに思っています。
高見知英
ありがとうございます。そうですね、ウェブサイトの方をぜひ見ていただければと。
佐藤正隆
よろしくお願いします。
高見知英
その他例えば、とは言ってもいきなりどういうふうに関わればいいのかわからないっていうこともあると思いますけども、
例えばそういうのとか、他の団体がどういうふうにコングランスに関わっているのかとか、そういう事例を見ていくところから始めていくというのもいいですよね。
佐藤正隆
そうですね、とか例えばですけど、例えば最寄りの近くの中間支援組織の方に、
僕たちね、例えば地方の団体さんでも、中間支援組織さんからオーダーいただいたら説明会とかもやってるんですよ。
なので、もしこれを聞いている団体さんとかが、ちょっと一社だけで問い合わせしたりとか、始めていくのにちょっと勇気がいるなということでしたら、
中間支援組織の方に相談いただいて、まずは少人数でもいいのでオンラインで説明会をちょっと実施したりとか、
そういうところからでも全然始められるかなと思っています。
もしくは、一応全都道府県に利用している団体さんがあるので、もしかしたら知っている団体がいるかもしれないので、
またそこを見つけていただいたら、ホームページの方から利用団体をクリックしていただくと都道府県別にも見れるので、地域別で見れるので、もしよかったら探してみてください。
高見知英
ありがとうございます。
全都道府県に団体にまずは聞いてみるとか、あとは中間支援組織をこちらを経由してという形になりますかね。
まずは中間支援組織に声をかけてもらって、その中間支援組織がコングラントさんに説明会をお願いするとか、そういう形になるんでしょうか。
佐藤正隆
そうですね。もちろん直接団体さんからお問い合わせいただいて、ちょっと地域の団体を集めるので説明会をやってもらえませんかというと、
別に中間支援組織じゃないと絶対ダメということではないんですけど、過去に実際あるんですよね。
地域の中間支援組織から連絡いただいて、地域の団体さんに説明会してもらえないかみたいなのがちょこちょこありまして、
そういうのは全然歓迎なので、いつでもやりますからぜひ言っていただけたらなと思います。
もちろん一団体でもお問い合わせいただいたら説明はします。
例えば最近であるのはクラウドファンディングのやり方とかを勉強会やってほしいとかそういうのもありますね。
中間支援組織から勉強会としてオーダーいただくというのが最近あります。
高見知英
やはりそうですね、一つの団体だけから声をかけてみるというのだと意外と質問の幅が広がらなかったりするということもありますし、
本当に中間支援組織と一緒になって質問をしてみるというのがいいのかなというふうに思いますね。
自分たちサイドビーチシティももちろん中間支援組織ですので、自分たちの声をかけてもらってもいいなというふうに思います。
佐藤正隆
ありがとうございます。
高見知英
それでは最後になりますけれども、コングラント株式会社の活動のキーワードをお伺いできますでしょうか。
佐藤正隆
活動のキーワードは、NPOソーシャルセクターと一緒に社会的インフラを作るということと、企業寄付を変えていくということですね。
高見知英
ありがとうございます。
こちらについて重複しているところも結構出てくると思いますが、改めてこの言葉の意義というか、この言葉に込めた思いをお伺いできますでしょうか。
佐藤正隆
僕たちはシステム売りをしているわけではない。それがしたいわけではないということ。
やっぱり最終的には、日本全国の人間でいうと指先の毛細血管まで活動が届くように、NPOソーシャルセクターがその地域、もしくはその当事者に活動がより届くように、
我々のシステムや助成プログラムや、またこれからのエコシステムに期待いただいて、一緒にそういったインフラを作っていきたいというふうに思っています。
企業寄付の変革
佐藤正隆
コングラントは、さっきも言いましたように、自分たちもファンドレイズをしていっています。
こういう世の中にしていかなければいけない、というかこういう危機感も一定あったりとか、当然今国でも言われているように、
国や自治体に関しても、どんどん社会的なセーフティーネットとしてお金をずっと出し続けるということがどこまでできるのかというところもよく言われていると思うんですけど、
できれば地域や同じ当事者がまた当事者であった人が当事者をまた応援していくとか、そういうのも含めてもっともっと助け合ったり支え合うみたいなところを増やしていけるかなと思うんですけど、
それを今まで地域で実際に見えてはなかったけどあったもの、それをオンラインで日本全国つないでいく、そういうエコシステムを作れたら面白いじゃないですか、楽しいじゃないですか、というところが
やっぱり事業のモチベーションとしてはありますので、そこをしっかりやっていくというところですかね。
こんな感じでいいのかな、ちょっとわかんないですけど。
高見知英
はい、大丈夫です。ありがとうございます。
そうですね、見えてこなかったもの、見えてなかったものっていうのも本当にたくさんあると思います。
ただ、そういうようなところに光を当てられるっていうのが本当にインターネットの力でもありますし、こういうようなコングラント株式会社のような企業の力でもあると思いますので、
そういうようなところの力を借りて、ぜひいろんな活動を見ていって支援するところを探していただければ、
あるいは自分たちNPOの側であれば、どういうふうに支援を受け取れればいいだろうかというのを考えていっていただければいいなというところですね。
はい、ありがとうございます。
その他何か、これは言い逃したなとか、これは最後に言っておきたいとか何かございますでしょうか。
佐藤正隆
最後に言っておきたい。これからあれですね、今僕、さっきも言いましたように、企業様向けにこれからコングラントとして、
今すでに1年ぐらい動いてるんですけど、とっても難しいなと思ってます、やってることが。
ですけど、必ずやり切ろうかなと思ってますが、やっぱり企業の皆さんがもっと寄付、社会的投資を積極的にやっていただけるような
世の中にしていくために、一生懸命頑張っていこうかなと思ってます。
結果的にはあれですよね、さっき言ったみたいに、NPOソーシャルセクターが活動が素晴らしければ企業から自然に応援されるような状態。
今って本当に団体側が声を発信しなければ、全く企業から気づいてもらうこともできないわけで、そこがすごく労力がかかりますよね、組織として。
現場の方々をご支援し、周囲の個人の方々から寄付を募り、さらにそこに企業からも寄付をいただくために営業するみたいな。
もうその企業の営業いらんでしょっていうのが、やっぱり一番重要なところかなと思ってまして。
僕たちもたくさんの団体さんいらっしゃいますけど、それはもう一部の団体さんはやっぱり企業の窓口をちゃんと作って専任を置いてますけど、
もう本当に何でしょうね、100団体に1団体もないんじゃないかなっていう感じですよね。
そもそもそういうやり方がやっぱりなかなか難しいと思うんですね、NPOさんっていうのは。
当事者からお金もらえないから、よりそこが分散してしまうということで。
だからそこ自体は、やっぱりこの21世紀において、やっぱり新しい考え方や仕組みを持ってして、
NPOソーシャルセクターの皆さんが企業を、もちろん全く何もしなくていいということではないにしても、
より今よりも格段に企業側に情報が伝わり、ご支援につながっていく世の中にしていくっていう。
NPOソーシャルセクターとの協力
佐藤正隆
今ないですから、そこ。それを作ることに情熱を燃やしていきたいと思ってます。
高見知英
ありがとうございます。
本当に企業と意外とつながれるところってたくさんあると思いますし、
実際、自分が過去に取材した団体は子育て関連のことで活動されている団体が、
例えば地元のハウスメーカーさんと共同で何かをするとかいうようなことってできているところあるという話ですし、
実際そういうようなことはやろうと思ったらできるところっていっぱいあると思うので、
そういうところから企業と本当にうまくいい関係を築いていければいいなというふうに思います。
佐藤正隆
はい。
高見知英
ありがとうございます。
佐藤正隆
はい、ありがとうございます。
高見知英
それでは今回のゲストは、コングラント株式会社佐藤正隆さんでございました。
佐藤さんどうもありがとうございました。
佐藤正隆
はい、ありがとうございました。
ありがとうございました。
高見知英
今回はNPOソーシャルセクターが利用できる決済システムからスタートし、
法人格を問わず様々なソーシャルセクター活動を支援するコングラント株式会社の佐藤正隆さんに活動の内容や思いを伺いました。
2005年からウェブサイトの制作など一般の企業向けシステムの開発を行ってきた佐藤さん。
これらの会社の業務を行う中で、この仕事は自分たちじゃなくてもいいんじゃないかという思いを感じた佐藤さん。
その後、2015年にNPOと出会う機会を得、このような人たちの手助けができればと思い、NPOに向けた活動にシフトしました。
一般的な営利企業に勤め、ある程度生活に困らず、将来も不安じゃない人たちには見えてこない世界。
NPOに関わってみると、社会課題、地域課題、様々な課題が見えてくる。
それを通して様々な面で社会のことや人間のことを理解できたと感じる佐藤さん。
NPOソーシャルセクターが活動するためにもお金は大事。
コングラントのサービスをNPOが使ってくれるというだけでなく、投資家の心も動かせるようなものにしていきたいと佐藤さんは言います。
コングラント株式会社の活動のキーワードは、NPOソーシャルセクターと一緒に社会的インフラを作ること。
そして、企業寄付を変えていくこと。
今まで地域で実際には見えてこなかったけれども、実はあるもの。
それらをオンラインで可視化し、日本全国つないでいく。
それらのエコシステムを作り、支える。
現状、国や自治体が担っている社会的なセーフティーネット。
しかし、それらでできることだけでは限界がある。
企業の人々がもっと寄付や社会的投資を積極的にやっていけるような世の中にするために。
NPOソーシャルセクターの活動が素晴らしければ、個人から企業から自然と応援されるような社会を目指して。
皆さんもコングラント株式会社の活動を知ってみませんか?
このポッドキャストの感想は、YouTubeやスタンドFMのコメント欄などで受け付けています。
それらが使えないという方は、まちづくりエージェントサイドビーチシティサイトのお問い合わせフォームなどからご連絡ください。
また、SBCASTでは、継続のための寄付受付を行っています。
毎月1000円の月額サポートの内容となります。
得点などご興味ご関心おありの方は、ぜひ寄付サイトをご確認ください。
いろいろな活動を紹介
高見知英
今後も、この番組では様々なステージで地域活動、コミュニティ活動をされている皆様の活動を紹介していきたいと思います。
それぞれの視聴環境にて、ポッドキャストの購読ないし、チャンネル登録などをして次をお待ちいただければと思います。
それでは、今回のSBCASTを終了します。
お聞きいただきありがとうございました。
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