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向井蘭の社長は労働法をこう使え
法律の下で展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト、社長は労働法をこう使えは、
弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、
経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、
ビジネスに関する法律の問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生、本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
質問いきますか。
はい、お願いします。
では早速いきたいと思います。
今回は35歳男性の社長の先生からお質問いただいています。
「高めの顧問料をもらうことに罪悪感を感じます・・・」というタイトルで来ております。
第217回の退職鑑賞のロープレイをお願いします。
では質問を取り上げていただきありがとうございました。
向井先生の退職鑑賞はすごくリアリティがあり、
これまで向井先生はたくさんの労働者をリストラしてきたのでは?と疑ってしまうことでした。
顧問料の金額について悩んでおります。
向井先生の顧問料に対する考え方を教えていただけると幸いです。
私は勤務社労使として7年ほど働いております。
勤続年数とともに商談の機会が増え、金額交渉の場面が増えてきました。
私が所属している社労使事務所の顧問料科学隊は、世間相場と比較して低価で中の上というところです。
お客様との商談では、ご紹介による特別割引を自発的に適用したり、
お客様からの値下げのお願いをされたりして、中の中や中の下ぐらいの価格で制約することが多いです。
先日商談の際に低価の見積もりを提示したところ、そのまま見積もりが通ってしまい制約してしまいました。
商談の雰囲気はとても良く、お客様はとても満足されていたようです。
ですが、商談を終えた帰り道にお客様の顔を思い出すと、なんだか悪い気持ちになりました。
理由はもう少し安い価格でも十分に採算が取れるからです。
向井先生はこんな気持ちになったことはありますか?
いただける会社からは高めでも顧問料をいただいてしまっても良いのでしょうか?
ということですね。
いやー、すごい。
ちなみに事業規模が微高でありまして、個人事業主が1名、従業員が1名というふうに書いてありますね。
契約の内容は、労働顧問契約と給与計算手数料を合わせて月額が3万9千円ということです。
ちょっとこの辺は感覚がわからないんですけど。
おっしゃる通りじゃないですかね。
その相場から行ったら中の、地域によるんでしょうね。
中の上って言ってますね。
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僕もちらほら聞きますけど。
給与計算は会社のお客様の規模でだいぶ値段が変わるから。
さっきの事業主規模というのはその社の事務所の規模ですよね。
ってことですよね。
ですよね。
勤務者同士1名と。
社員の方が1名。
個人事業主。
所長。
ってことですかね。
先生1人っていうことですよね。
なるほど。
よくある事務所のパターンですか。
よくないですね。
珍しい。
どこがですか。
所長先生と事務局5名とかそういうパターンが多いので。
勤務者同士の先生ってやっぱり事務局がもう5、6名、6、7名ぐらいになって初めて1人雇用するとかそのぐらいなんで。
なるほど。
これちょっと待ってください。
もしかすると相手かもしれない。
お客様のニーズって書いてありまして。
とにかく忙しいから面倒な作業を対抗してほしい。
窓口となって他の事業を紹介したりして問題解決してほしいという会社があって。
事業規模が個人事業主1名。
でしょうね。
勤務者同士の先生いるって結構大きな事務所なんで。
ってことですね。
失礼しました。
のようですね。
ってことはほんと小さな事業主さんなんですね。
規模としてはね。
給与計算手数料って給与計算も何も社員のこと1名ってほぼないじゃないですか。
ない。
ないですね。
やることほとんどない。
3万9千って結構取れてません。
取れてますね。
取れてますね。
僕も最初どっちかなと思って。
それだったら高いかもしれない。
コンサル契約に近い。
でもですよ。
今事務局の人東京で雇用すると20数万なんで額面で大体。
10数万でなかなかフルタイムの正社員の人も雇用できないんで。
20数万になるって考えると。
慣れない給与計算で時間を使われると。
例えば月間10時間とか20時間とか使われると。
あっという間に社会保険料とか人件費とか考えると。
3、4万ぐらい時間を使われてしまう可能性ありますよね。
そんなにおかしくないし。
あと辞めちゃうとまたゼロからやり直さないといけないじゃないですか。
社の事務所に依頼とかしてるとそういう心配がない。
辞めても別にスムーズにまた新しい機としたら始められるっていう関心感があるんで。
これは実はうちの勤務弁護士の若手弁護士からも言われます。
言われるんですよ。
なんでですか?
なんでかっていうと値段が高いっていうよりは
何もしてないのにやっぱお金をもらってるんですよ。
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法律務所って。
三ヶ閉め料的な。
給与計算とか社会保険の手続きがないんで。
顧問契約。
で、こんなにいただいていいんですかねみたいなのがあるし。
僕も思う時も多いんですけど。
一方で中国行って感じたんですけど。
私日経の監査法人会計事務所のグループの中で人事論コンサル会社やってるんですけど。
監査報酬ってなんていうのかな。
大手、巨大大手と。
中国の地元のローカルの小さな事務所で。
全然桁が違うんですよね。
で、うちの所属してるところは。
ちょっとそういう意味では隙間に入ってるというか。
ローカルよりも高く大手。
国際四大大手よりも低いみたいな。
まさに中の上の形ですか。
だからすごく不思議で。
同じ企業の会社さんでも高いですねって言われる人と。
安いですねって言う人いるんですよ。
なんでかって言うと簡単で。
比較する水準がビッグフォーっていう世界的な監査法人を比較すると。
安いんですよね。
地元のほとんど何もしないみたいな。
中国の会計事務所からすると高いってなるんですよ。
だから人によって値段とか価格とか価値は全然違うんで。
だから気にしなくていいと思うんですよね。
大原則そうですか。
これ僕もいつもうちの弁護士に言ってるんですけど。
何かやったからお金もらうっていう発想はやめようと。
じゃなくて価値を提供してそれで満足すればもうそれでいいじゃんと。
どうしても日本人で製造業の発想からいくと人件費とかコストとかに利益を足すじゃないですか。
あれだともう限界がきますよね。
何でもそうですけど。
だから石原明先生も言ってますけども。
まず値段から決めて逆算してやっていくという発想でいいんじゃないですかね。
もちろん値下げでもいいと思うんですけど。
自発的に値下げとかそんなに気にしなくてもいいんじゃない。
人によっては儲かってる価値は今も儲かってますから。
規模が小さくても全然気にしないお客さん気にしないですし。
この規模なのになんでみたいな値下げでギリギリやってくるみたいなお客さんだったら
もうそれを受け入れるかもうやめるかこっちが決めればいいんで。
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人によって値段の価値観は違うんだということでいいんじゃないですかね。
料金表とか作りたがるんですよ。
僕もあった方がいいと思うんですけど。
うちの弁護士とかね。
だけど現に難しいですね。
さっき検索してみたんですけど
シャロー氏の顧問料適正価格一覧とかを作ってるサイトとかあるんで
見るとちょっと惑わされますよね。
惑わされるんですよ。
比較の世界に入っちゃうとどんどんコストが下がっちゃって利益が出なくなるから
比較されない世界に入らないとダメだっていうのは僕も心がけてるし
みんなにも言ってるんですよ。
価格コムとか見るともうすごいですよね。
卸しギリギリまで下がりますよね毎回。
あれもう何やっても儲からない。利益出ないですよあれ。
と言って僕そこで買っちゃうんですけど。
買うことでしょ。
買っちゃうんだけど、そりゃそれでメーカーのメリットがあって
売れ残りとか新商品が出る、モデルチェンジの時に在庫失踪するにはいいですからね。
だからいいと思うんですけど
むしろ値段が高いお客さんを選べるような仕事をしたいと。そうすべきですよね。
私有名な酒蔵に行ったことあるんですよ。日本酒のね。
そしたら中国人観光客も観光名所にもなってて来るんですよ。
箱買いですよ。箱買い。
箱買いってやつですか?
12本。一商品じゃない。
だから何万円だったか。
でも僕も思ったけど安いなと思いました。それでも。
日本酒の値段が。何でかというと日本人に合わせてるから。
飲まなくなってるでしょ。お酒。若者は飲まないですよ。日本の酒なかなか。
そうすると何が始まるかというといいものを作ってより値段を下げようってなるんですよね。
現場の人を疲弊しますよね。
ところがなぜかよくわからないバスで来る中国人が箱詰めで買っていくと。
なんじゃこりゃ。これはまさしく今先ほど私が申し上げた通り人によって価値が違うんですよ。
なんだこれ。安すぎるって言って買う人もいれば。
それでも僕はどうしようかなと。やっぱり焼酎がいいかなっていう人もいるんで。
難しいところなんですけど。僕は高く買ってくれる方に合わせるべきだと思うんですよ。
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で言ったんですね。なんで合わせないんですかって。ちょっと生意気だと思って。
その話したんですか?
いやすみませんって謝ってね。大変生意気かもしれないけどって。
どうしてかっていうとこのお酒は中国でも有名でして信じられない値段なんです。
なぜかというと居酒屋で飲むと倍の値段してるから。
見る人見ればなんだこれって思うんです。だから値上げ。
ローカルでそんな話しに行ってるんですか?
これしたらどうですかって言ったらそれは地元の人がいるからって言ってて。
だから外国人向けのものを作って高く売るとか考えてるって言ってましたけど。
でももう圧倒的品揃えが日本人向けなんですよ。すごく工夫して。
美味しいんですよ。なんだけど何して飲まないから。
海外のお金持ちとか中国人の方が価値を感じてくれてるから。
そっちにシフト思い切ってしたらいいんじゃないかなと。
そうしたら働いてる人も喜ぶし。回転率もよくなるし。給料も上げれるし。
向井先生、値上げってしたことあるんですか?逆もしかりで。
値上げ?そういう僕もできてないですよね。できてないなぁ。
値下げで悩んだことあるんですか?
ただね、私が番組で言うことじゃないかもしれないんですけど。
うちで徹底してるルールがあって。
それはスポット相談を何回も受けないってことなんですよ。
顧問契約以外はスポット相談は1回2回が限界です。すいませんって言って。
そこでお客さんに、ああじゃあこういうところは無理だなって思っていただくか。
じゃあそれだったらいくらで付き合ってもらえますかって言ってもらえるかっていうので。
もうビッチリ分けてますね。
これは本当に僕が経営に携わって10年近く、6、7年舎地になりますけど。
これやったんですよ最初。
顧客の選別ですね結果的に。
そうですね。これやってから一気に伸びましたね。
でも機械的にもやらせました。絶対そういうと。
現にそうなんですよ。うちの事務所の事業構造から言って。
だから顧問料をお金の高はあるんですよ。払っていただかないお客さんはそれは無理なんだって。
そもそもうちのお客さんではない。
いい人かもしれないし困ってる人かもしれないけどそれは絶対に無理だと。
それは君が契約したらそれはうちに対する利益相反行為だと。
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そこまで言ってた。
だって潰れるから間違いなく。
でもそうやって売り上げちゃんと利益出してる事務所の方が相談する方が安心ですよね。
安心ですよ。
だってスポットでせかせか取られて。
気を使ってスポットやってすごく疲弊してて先生様子がおかしいですけどって言ったら
なんだ早く言ってよって別に契約するよって言ってくれる人多いんですよ。
だから全員を逆にしないってのはすごく重要で。
勤務者の人も先生だからね。なかなか選べないかもしれないけど。
その視点を持つのはいい話ですね。
それこそ石原明先生の営業マンはことを覚えなさいじゃないですか。
まさしくそうなんで
このお客さんの価値観はこうなんだなっていう風に
一個一個納得して自信持って値下げしなくていいって言ってたわけだよね。
ちなみに最後に私質問型営業の青木先生って人の番組を付け合うんですけど
営業マンがこの悩みよくあるんですよ。
それに答えたのが聞きに行けって言ってましたよ。
安いか高いかじゃなくて
今どうですかってうちのサービス受けてどうですかって言うと絶対いい話してくるから
そうすると勝手にその値段に合わせた満足な話をしてくれるので
自分が自ら納得するのでその質問をしてちゃんと対話しなさい
という話はされてました。
それはすごいですね。
そういう発想は私業者はないですよね。
これちょっと営業マン的発想でしたけど。
いや素晴らしいですね。
というわけで活躍させていただきました。
ぜひ頑張ってみてください。
本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
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