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2018-05-10 15:17

第144回「質問:退職した会社から弁護士を通して「通知書」が届きました・・・」

第144回「質問:退職した会社から弁護士を通して「通知書」が届きました・・・」
弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。
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向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律の下で展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えは、弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、
ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生、本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、やっていきたいと思いますが、木山先生、楽しかったですね。
楽しかったですね。
変わった方でした。
はい。
というわけでですね、今日も早速質問を聞いておりますので、いきたいと思います。
35歳経営者となっております。
はい。
退職して独立しました。
はい。
元会社から弁護士を通して通知書が届いてしまいました。
内容としては、以下の行為を禁止する内容となっています。
1、営業秘密を社外に持ち出すこと。
2つ目が、営業秘密を第三者に開示漏洩しをすること。
3つ目が、当社の顧客に営業行為を行うことを禁止しているようです。
そのビジネス自体、以前の会社で私が立ち上げたものなのですが、訴えられる可能性はあるのでしょうか。
また、昔のクライアントからは、直接私宛てにオファーがあり、受けてよいものか、頭を悩ませています。
うん。
よくありますね。
独立したらね、よくありますね。
これから副業、兼業の解禁が迫ってるじゃないですか。
はい。
そうなると、結局副業が本業になっちゃって、独立しちゃったりとか、こういう訴えが起きやすいんじゃないかな。
そんな気しますよね。
この辺の権利関係の筋の通し方というのは、なかなか教えてもらうことないですからね。
そうですよね。
結構みんな、修行の方とかは大抵こじらせますよね。
法的に言うと、在職中の修行規則に、協業禁止、営業秘密、処避規定みたいなのがあると思うんですけど、
この方は自分で事業立ち上げて、自分で新規事業をやっていて、その延長でお客さんが依頼に来るってことなんで、
正直、営業秘密って言っても、何か図面とか知的財産があるわけじゃなくて、今まで付き合ってきたお客さんが依頼に来るってだけですよね。
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そうでしょうね。
なんか知的財産とかは、遠藤さん知ってるんですよね、このメールはちょっと曖昧にしてるんですよね。
そうですね。
現実はもうちょっと。
現実は少しはお話伺ったことありますね。
そうですね。
ちょっとこう、知的財産とかは侵害してる可能性は少ないですよね。特許とかはないんですよね。
私も全部聞いてるわけではないですが、どうやらそういうことは一切なさそうですね。
あくまでもこの方の、本当に能力とネットワークとかに紐づいてるだけみたいな感じはしますね。
そういう場合は、まず法的責任を問うのは非常に難しいですね。
元フルスの会社が。
やっぱり弁護士さんもそれはもう分かっていて、フルスの会社の、あんまりやりたくない仕事なんですよ、僕らからしても。
負けるから。
ちょっとでも経験がある先生だったら、もうこれダメだよと言うんで。
もっと経験がある先生だと、逆に訴えたら残業代請求されるよと。
ほうほうほう。
逆にお金取られるよと、僕らはアドバイスする。
やることは簡単で、新しく事業を担当できる人を連れてきて、少しでもお客さんが移転しないように営業努力をする。
これに尽きると。
こうなりますね。
法律の話でも何でもないですね。
何でもないんだけど、こういう分野って経営の話だから。
法律のアドバイスだけしても何の解決もならないんですよ。
経営者として失格ですね、このフルスの会社の経営者の人は。
だってこうなることは十分予想できるから、ノウハウを共有するとか、担当者を他にもう一人置くとか。
それで言うこと聞かないんだったら早めに切り離すとか、やるべきだったんだよね。
それやらないで単に任せっきりにして、売り上げ上がった、利益上がった、みたいな感じでしょ。
おそらく、僕だったらそれで儲かったら利益もかなり上げますけど、上げてないんじゃないかと思いますよ。
どうなんですかね。
分からないけど。
でもそんな感じはね、独立したということはそんな感じしますよね。
だから経営者としてはちょっともう失格で、フルスの会社の方。
一方でこの方はどういう人だか分からないけど、やっぱりうまくやらないとダメですね。
こっから。
この経営者の独立された方ですね。
こっから同じレベルで嫌悪化したら損しますよ。
確かにね、そうですよね。
正しくてもね、法的には正しくても損するってのは世の中にいっぱいあって、あの人もめてるらしいよとか、あの人フルスと喧嘩して訴訟になってるらしいよと、サイバー沙汰になってるらしいよってだけで、まともなお客さんをサーッと引いていく可能性があるんですよ。
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今現時点でオファーが切れたりしてても、その話を知ったらちょっと引きますね。
特に争いもと日本社会好まないので、サービスが良くてもネットワークが素晴らしくても、やめとこうかと、他で探そうかと、あっという間になる可能性あるから、高野原親方なんかそうじゃないですか今。
タイムリーなとこ来ましたね。
正しいんだと思いますよ、彼の判断からしたら。
だけど、いろんな理不尽なことがあって、貫きたいんだと思うんだけど。
既存の枠組みぶち壊したいみたいな感じですもんね。
だけどやっぱりちょっとやり方があんまりよろしくないっていうか、何十秒だけ教会に出勤して帰ってくるとか、そうするとこの人大丈夫かっていう風に見られるから周りから人がいなくなっちゃうんですよね。
私はそれが心配で、残業代請求して数百万もらっとって、もっと大きな価値、経済的価値を失ってしまうじゃないですか。大口のお客さんいなくなったりしたら。
大したお金じゃないんですよ、何百万なんて。そこはね、同じレベルで争わないで、ひたすら我慢、受け流すのがいいと思いますよ。
ひたすら受け流す、我慢するというのは。
例えば悪口を取引先に言ってきたり、いろんな文章出してきても、もうすぐお客さんのとこ行って、実は僕はこうやってね、いじめられてるんですと、こうこうこうでと。
これまではいいと思うんですけど、逆に内容証明を繰り返したり訴訟を起こしたりしたら、同じレベルで争ってることになっちゃうから。
それはもう泥沼のトラブルになっちゃうね。これはもう黙って受け流すっていうのが一番正解ですね。
同じフィールドで争わない。
もう相手も諦めますよ、だってどうしようもないんだもん。どうしようもないから諦めますから。
法的にどうこうで、一応禁止する内容は送ってきたという風になってますけど、これ自体にほぼ法的拘束力はないので。
ないね。
もう要は厄仮名みたいになってるだけってことですね。
そうですね。そういう点では気にしなくていいですよ。
どれだけこの方、この相手方の元会社、多分経営者の方にやられてるんでしょうけど、その人よりももっと高い次元で戦うか。戦わなくてもいいのかもしれません。
私も先ほど冒頭になんとなく知ってるんですよねっていうところで言うと、ちょっと間を相当挟んでの話なので、具体的にあまり情報ないんですけど。
なるほどですね。
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あとなんかこう、一つ別の観点で、こういう、今までわかんないです。この方はわかんないんですけど、こういうモメント事が発生する場合って、意外とご本人にもたまにそういう、なんていうんですか、言い方は難しいですけど。
そうですね。
何かしらの。
一言多いとかね。
あったりすることも。
ありますね。
見てて多いなという風に思うんですけど、この辺りは。
いや、そういうコミュニケーションちょっとあんまり上手じゃない人が多いですよね。会社員としてそもそも馴染まない方が多いですよ。自営業になる人って積極的になったっていうか、馴染めなくてなった人多いから。日本の場合は。
スタートアップで起業だみたいな人じゃなくて、会社組織でどうしても馴染めないと一人でやるしかないみたいな人が多いから。
アウドローがゆえに。
だからよくありますよこんなのはね。自分でやればいいんですよ。でも自分のリスク取って。
今回その決断はされたようですけど、その上では昔の会社と争うぐらいであれば。
これ俗に言う、きっとですけど残業代請求とかしたら取れそうな感じの話になっちゃいそうじゃないですか。
はい。
先ほどもおっしゃってましたけど。
取れるでしょう。
多分取れるでしょう。
取れる取れる取れる。
きっと払ってないでしょうからね。
これ取ること、要はトレードオフあるじゃないですか。
はい。
取ることによって失うものと取らずして得るものと。
このあたりは先ほど話ありましたか。
例えばお互いに弁護士の人とか、別に弁護士じゃなくていいと思いますけど仲介の人が入って、
お互いもう辞めにしませんかとこういうのは。
もしエスカレートする場合はこういう対抗措置があって、うちもやりたくないですと。
お互い合意しませんかと。
一部、例えば元のお客さんについては御社で契約して、外注で投げてもらうとか。
そうやらせてもらって、2年間話し合って、それでまとめさせてもらえませんかとかね。
僕だったらそうしますよ。
その辺のお話はスキームとしてはそういうふうにやれそうだと思うんですけど、
今回いうと通知書ですよね。通知書が届いていて、弁護士が挟んでる感じじゃないですか。
はいはいはい。
こっちとしてはどうなんですか、その場合は。
本当はそういう話が分かる弁護士さんに対してやり取りした方がいいですね。
やっぱりそうですか。
じゃあ誰かどこかしらの弁護士の先生、今回でいうと労働者側みたいな感じになるんですかね。
別に残業問題はメインではないから、別に労働問題詳しくない先生でもいいですよ。話ができればいいので。
でも話した方がいいと思いますけどね。
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無駄ですね。時間と労力の。
精神コストもお金もかかりますから。
早めに手を打った方がいいですね。
そういうお客さんを維持しとく必要もあるのかって感じですよね。
私ビジネス知らないですけど、狭い世界だと仮に仮定すると、10年後5年後お願いしに行かないといけない場合もなくはないでしょう。
元会社?
元会社にこの時お願いできたらなとかあり得る。
確かにね。全然ありそうですよね。
ちょっと分からないですけどね。
ビジネスモデル分からない。
でもよくありますよ。弁護士業界とか私業業界でもよくあって、お互い損しちゃうっていうか。
今勘定してきたけど、5年後10年後あるチャンスがあって、共同すればどっちにも売り上げ利益が立つみたいな話ができるのになとか、もう十分ありますよね。
大きな将来のリソースを失ってしまう可能性を払ってるわけですね。
絶対ないよ。
政策非論者じゃないけど。
安田さん?
安田さんじゃないけど、その通りだと思いますよ。
目の前のね。そこではなくて。
一部お客さん、でももう新規事業はこの方がなさってるからね。だからまあよくありますけど、下請けになっていくらか利益を落としてあげるとか。
はいはい。
それがいいんじゃないですか。
よくね、修行の方とかありますよね。昔のお客さんに関しては元会社に何割か渡してとか、契約はそちらでしてもらってとか、業務委託で受けるとか。
お互いね、メリットあるんですよ。気持ちよく辞めて、その後も協業して。だから千円札拾っちゃうなね、人間はね。
そこ引っ張りますね。
最近気になるワード。
気になるワード。
高野原親方と千円札拾うな。高野原親方は僕の中でちょっと気になりますね。
収録前も別の話で使ってましたもんね。
何なんだろうなこの人って。本当思います。高野原親方。
確かにね、見てて。
正しいと思ってるんだろうけど、まあ損してるよなって思いますね。
というわけで千円札は拾うなというところですかね。本日もありがとうございました。
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