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向井蘭の社長は労働法をこう使え
法律の下で展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えは
弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って
経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく
ビジネスに関する法律の問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
向井蘭の社長は労働法をこう使え
向井先生、本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さて、今日もいきなり
はい
言っちゃっていいですか?
どうぞ、お願いします。
いきたいと思います。
今回はですね、食品業界の男性の40歳の方から
ご質問いただいております。
いつも拝聴させていただき、勉強させていただいております。
食品会社の品質保証部門で勤務をしています。
40歳で、最近別の食品会社から転職したばかりのものです。
以前も品質保証、品質管理部門に勤めていました。
弊社では数年前に海外展開を加速すべく、
中国やアメリカに現地工場を立ち上げました。
しかし法令対応ができていない、
厳密に言えばできているかどうかわからないことが原因で、
大手業者と取引ができていません。
大手開拓のためには、食品表示法令、
食品衛生関連法令、環境関連法令、
労働安全関連法令など多岐にわたる法令の対応が必須となっています。
当然、日本の法令などは全く違うものなので、
今は現地の方任せになっており、
どのように管理し体制を整えるかが課題となっています。
理想を言えば、まずは私たちの部署が海外法令について、
現地の方に指導できるくらいの知識の多さを
身につけるべきだと思うのですが、
どのように調べたらよいか、どこに聞いたらよいかなど、
全くわからず、かなり険しいと言わざるを得ません。
さらに米国や中国に関しては、
現地の方の品質保証関連での人材は不足しているようで、
なかなか定着せず、教育をすること自体が難しいのが現状です。
ちなみに日本においても、品質保証系の人材は不足しています。
そこで先生に質問です。
このようなケースでは、どのように体制を整えるべきか、
どこから手をつけるべきか、ご教授いただければ幸いです。
はい。
これ労働法関係あるんですか?
関係ないですね。
ないですかね。
いや、ありがたい。
すごいですね、これ。
ですね、こんな。
コンサルタントに聞くような質問ですかね。
そうですね、人事コンサルタントとかね。
うん。
ありがたいですね。
さてさて、これどこから?
いや、これはあるある話で、
いろんな分野でも起き得ることでして、
例えば製造業の技術、品質保証とかだったら、
本社からでも指導できるし、本社の方がよく詳しい。
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お客さんも日経だったりすると問題ないんですけど、
現地化をして、現地で生産して、現地で販売するとなると、
もう本当にローカルルールに合わせないといけないということになるので、
わかりやすい法律とかガイドラインがあればいいんですけど、
そうでもないと、よくわからないと、
あと言葉の壁があるということで、困るケースが多いと思うんですけど、
一つの方法は経験者ですね、高い給料になると思うんですけど、
経験者雇用するっていう方法があるんですが、
メリットはすぐ即戦力でいろいろやってくれるってことがある。
一方でブラックボックスになって、
何やってるかわからないし教えてくれないっていうのはあるんですよね。
もう一つは仕事をサボる。
もう自分がいないとこの会社回らないとか、そう思う人がいて、
態度が全く採用時と変わってしまうっていう。
大体この2点があって。
仕事はできるんだけど、態度も悪く情報共有もしないみたいなね。
モンスター社員化しないみたいな。
モンスターっていうか、そんな人山ほどいますよね。
それで困ってしまうっていうのがあるんで。
欲を言えば、まず一つはアメリカと中国だったら、
アメリカはもちろんのこと、中国も1年契約で結ぶ事例が多いんですよ。
雇用契約。
場所によるんですけど、北京とかだと3年で、
北京とか上海以外だと3年契約で6ヶ月使用期間が多いんですけど、
6ヶ月とか1年以内に見切りを付けられる契約にして、
ダメだったらやめてもらうと。
これを割り切ってまず契約して、
働かないと更新しないよと、
解約しますよってはっきり言った方がいいと思います。
日本人は舐められる傾向があって、
解雇とするとか慣れてないからやめてもらうとか、
舐められてるんですけど、
こういうプロフェッショナルな人を雇う場合は、
それははっきり言った方がいいと思う。
僕たちが要求しているのはこれとこれで、
これをできなければやめてもらうと。
できればボーナスを補償しますと。
日経企業の場合は本社の許可がないと、なかなか高い給料払えないと思うんですけど、
今は全社的な課題だし、
力を入れてるってことなんで、
予算は下りると思いますね。
まずこれがすごく現地の経験者に後る際に重要な点という。
もう何人も見てきましたからね。
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だんだん態度が表現して。
それやっぱり能力高いがゆえのってことですか?
能力、経験は、
要するにこいつら素人レベルだなって馬鹿にされちゃうんですよ。
俺がいないと何、私がいないと何もできないんだなってなっちゃうんですね。
あともう一つのやるべきことは、
アシスタントレベルの人を教育指導して、
現地のノウハウを積み重ねると。
これは本社とも連携を取って、
むしろ現地法人の日本人社長直属、本社直属で連絡取り合って、
外国人の人は自分のボスが誰かって態度が変わりますから。
私のボスはこの人なんだって思ったら、
それなりに忠実に皆さん働きますんで。
日本人みたいな曖昧に向こうとしても働く人って少なくて、
誰か一人決めて、この命令の通りやってくれたらやります。
それが私の仕事だったらやるんで、
ベテラン経験者を研生する意味でも、
アシスタントレベルの人にも頑張ってもらって、
アメリカはちょっと僕はわからないんですけど、
中国は電話で聞けるんですよ。
どこに?
その役所に。
日本もそうですけどね。
なので電話で聞いてくださいって。
普通に?
命令して。
担当の方。
そうすると電話がつながらないんですよ。
ずっと30分とか。
ありがちです。日本と一緒です。
で、たらい回しも日常3時で。
それを我慢していって、
マニュアルノウハウ積み重ねていけば、
1年2年でそこそこなると思います。
試行錯誤で。
その間トラブルとか起きたり、
役所の検査とか受ける中で、
ここが問題なんだとか、
ここがおかしいんだっていうのが積み重なってくるんで。
経験者も焦るわけですよね。
日本語者がそうやって学習していくと。
真面目に仕事するようになるんで。
僕が管理職だったら、
この日本レールを走らせますよね。
プロフェッショナル雇う系と。
雇う系と育成型の。
担当者をしっかりと指導してやらせる。
その担当者の人も、
給料のために働いてるから、
ちゃんとこれをやったら、
ここまでやったらボーナスここまで払うっていう風に
約束するとめちゃめちゃ働きますよ。
中国はね、特に。
皆さんね、
さっきも繰り返しになりますけど、
命令内容、仕事内容はっきりして、
お金と紐を付けて、
ボスをはっきりすればすごく働きますよ。
日本人はできないんですよね。
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だってやったことないから。
曖昧じゃないですか。
日本の会社組織って、
自分のボスはこの人ですって、
はっきり言えないことが多いと思う。
そうですね、確かに。
言っちゃいけない空調もありますしね。
私の上司は、
課長さんでもあり、
部長さんでもありみたいな。
そういうのは嫌いなんですね。
一人で決める。
これ中国のパターンでいいんですけど、
こういった専門分野に関するプロフェッショナルを取る場合って、
日本だと紹介会社とか、
中国も使わざるを得ない。
でも中国の場合、
巨大な求人サイトがあって、
巨大な求人サイトにすごい人が集まってくるんで、
その求人サイトを使ってもいいですね。
日本でいうリクナビ?
中国だと51ジョブって言って、
検索すると出てくるんですけど、
これが日本でいうインディード権力ナビみたいな、
すごく巨大。
視野ナンバーワンかな。
そこに年収高めに設定して、
やるべきこと書くと、
問い合わせ来ますよ。
お金はお金。
年収高いとすぐ来ます。
面接して、質問して、
専門知識確かめて、
ただ皆さんアピールうまいから、
専門知識のテスト問題とか作った方がいいと思う。
ペーパーテスト。
ライフネットみたいですね。
利用試験で論文を書かせて。
誤魔化し聞かないんで。
専門知識を、
小論文か、ペーパー○×か、
技術式か、
作らないと、
私はここの食品会社に長年いましたとか、
全然違うことやってたり、
嘘つく人もいるから、
私も中国では、
就業規則のレビューしてもらうんですよ。
就業規則のレビュー?
具体的にどういうことですか?
特定の日系企業の就業規則っていう、
建前というか、
設定をして、
あなたがコンサルタントだったらどうやって?
そんなに模擬コンサルトっぽいことさせるんですか?
そうすると、やる気な人は解かないし、
やる気があっても、
この人ちょっとダメだなとか、
工夫されてるんですね。
普通じゃないですか。
面接だけで決めるなんて危ないこと、
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この上ないですよ。
面白いですね。
この質問に対して、
外部のコンサルタント会社も、
あるのはあると思うんですけど、
どうかな?
それで上手くいってる事例は聞いたことがないな。
しっかりと?
何らかの形で?
アメリカと違ったと思うんですけど、
中国の場合、
役所がすべての情報の権限を握ってるんで、
あんまりそういうコンサルタントは機能しないですよね。
面白いですね。
役所がルールなんで。
日本みたいに統一のルール基準があって、
それを解説運用しているプロがいるかと言うと、
いるんだろうけど、
日系企業で使ってるのは聞いたことがない。
へー。
今まで多くの日系企業進出している方々、
会ってるじゃないですか。
彼らが結局、
いわゆるコンサルタントの外資系グループとかいっぱいあるじゃないですか。
役所とかで普通にやってるのを見てきてるんですか?
同業者の集まりですね。
同じ業界の?
同じ業界の集まり。
役所と連絡しながらやった方が早いんですよ。
これはやっていいですか、
やって悪いですかと言った方が早くて、
そこら辺って、
一般の民間人には答えられないから。
アメリカは分からない。
アメリカはいいかもしれませんけど、
中国はちょっとお勧めできない。
あっても中華系だから、
場合によってはぼったくりとかの可能性もある。
なるほどですね。
プロフェッショナル雇う。
いずれにしたって人任せではできないので、
養成育成するしかないと思うんですよ。
この2つの方法。
2つのメールで、
お互い研修してもらって、
真面目に仕事をしてもらうというか。
この方、
中国への取材とか行かないんですかね?
行ったら面白いと思うんですね。
食品は中国も力を入れていて、
不祥事が絶えないので、
昔から力を入れていて、
大手も、
不正表示、
偽産地偽装とかは、
卒業したいと思っていて、
力を入れています。
そうですね。
なので、
力を入れるというのは、
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すごく重要で、
中国もだんだん、
ルールを守る会社と取引する傾向に近づいています。
なるほど。
というわけで、ご回答いただきました。
こういう質問もいいですね。
むかい先生、ありがとうございました。