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2018-02-22 17:30

第133回「終身雇用と年功序列の崩壊が、遂に始まる!?」

第133回「終身雇用と年功序列の崩壊が、遂に始まる!?」
弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。
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向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律のもとで展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えは、弁護士の向井蘭が、弊社の立場に立って、
経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、今日はですね、向井先生の持ち込み企画ということで、やって参りたいと思いますので、よろしくお願いします。
はい、働き方改革、今話題になってますけども、
はいはい、もうずっとね、何の改革を取り上げてもいません。
長時間労働について厳しく制限されるようになるということと、
同一労働同一賃金の問題があって、あと最近急浮上してきたのが副業の解禁ですよね。
厚生労働省のモデル就業規則も変えて、副業は原則認めると、禁止するのは例外的な場合と、原則と例外を逆転させると。
で、あと最近ですね、800万円以上の給与所得者の増税が発表されました。
え、そうなんですか?
そうなんですよ。
うん。
あっという間に決まりました。
800万以上の給与所得者の増税、どこの部分?所得税?
所得税、そう。
あの、控除額を減らしまして。
控除額が減ってる。
はい。確かそうだったと思いますけど。
それで増税になると。
はぁはぁはぁ。税率を上げるんじゃなくて、控除額を減らすと。
特定の収入の人ね。
で、あまり報道されてませんけど、自営業者、僕みたいな自営業者にも適用される基礎控除は増えるんですよ。
へぇー。
逆にね。
これを全部考えると、要は僕は、政府は、就寝雇用年功序列を破壊したい。壊したいんだと思います。
そして。
そして、やはり今世界で、海外で稼がないと日本はやっていけない国にも、まあすでにもうなってると思いますけども。
例えば大手百貨店。特に中国人のお客様。売上がゼロになれば大変なことになりますね。今でも。
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もう中国人の方に買っていただかないと成り立たない業種にいつの間にかなってしまった。いつの間にかですね。
これがあらゆる業種に拡大する可能性があって。
そうすると海外で通用する人材じゃなきゃいけなくなりますね。
そういう意欲のある人をどうやって国としてバックアップするかとなると、企業の人事制度って国が口出ししづらいじゃないですか。
で、開戸規制とか緩和したら支持率下がるんですよ。間違いなく。絶対に。間違いないですね。
開戸規制緩和も、例えば金銭で開戸した場合解決する制度も、これも全く議論が進まないんですね。
これ発表するとこれも支持率落ちるかな。
僕は意識していると思いますが、経済産業省などがバックアップして、これ一体としてですね。
要は側面から就寝雇用年交助率開戸規制を緩和させようとしているんじゃないかと思います。
側から。
側から。例えばですね。
例えば、今の同一労働同一賃金ガイドライン案というものが発表されています。
その中で、実は重要なのはですね、手当なんですよ。交通費。
あれ毎年1回出るやつ。
毎年じゃないんですよ。
同一労働同一賃金ガイドライン案は去年の12月に出たんですね。
もう1年も経っちゃう。
ちょうど去年やったのかな。
そうそう。
見ましたよね。
で、考えると手当をね、非正規雇用の方と同じように手当を払わないといけなくなっちゃうんですよ。
例えば結婚した際の結婚休暇とかね、あとはリフレッシュ休暇とか、あとは通勤交通費とか、これ差をつけたり結構してるんですよ。
で、同一労働同一賃金ガイドライン案は出てないけど、家族手当と住宅手当も場合によっては違法になる可能性が高いんですよ。
違法。
違法。
その観点から違法。
同じような職場にいて、
同一労働同一賃金の観点から言うと正規と非正規で払わない方が違法。
家族手当、住宅手当、それはガイドライン案には書いてないんですけど、こうやって手当を1個1個否定されると何が起きるか。
あと省与も非正規雇用は0円じゃダメだとはっきり書いてあるんですね。
これをトータルすると何が起きるかというと、一番簡単な解決方法は非正規雇用の方にも今と同じものを正社員に払っているものを払うと。
これは簡単ですよね。
でもお金がかかります。
人件費だいたい上限決まってますよね。
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そんなに横断振る舞いできないですよね。
そうすると何をするかというと、全部制度を全部1回変えて壊さないといけないですね。
再構成。
そうすると家族手当、住宅手当って仕事に対する賃金じゃないじゃないですか。
結婚、これも仕事に対する賃金じゃないですね。
こういうのを全部なくしちゃって、何に対してお金払うかというと、職務、成果、能力、これに対してお金払えるようになるんですね。
非常にシビアな制度変更を迫られる可能性が高いんです。
その経営者層はやっぱり20代30代にもっとお金払いたいんです。本音ではね。
優秀な若手社員ですね。
残念ながら僕より上の世代、40代後半、50代の方は、あまり全員一律に給料を上げるとかやりたくないんです。
そうすると今までの年功序列は制度変更により崩壊してしまう可能性が高いんです。
崩壊させる方向で側から崩していっている。
そう、側から崩している。しかも副業解禁でしょ。
副業解禁すると何が起きるかというと、若手社員が自分の可能性に目覚めちゃうんですよ。
それこそインターネットでビジネスできちゃうから。
なんだ簡単じゃんかと。
10万20万ってこんな簡単に稼げるのかと。
これ今手取りで残業代込みで25万とかやってらんないなと。
そういうの社長さんとか話すとすごい危機感ありますよね。
これやべえなと。こいつ辞めちまうと。
若いからって消費を抑えていいと思ったけど、もうあげるしかないなと。
できるやつにはもうあげようと。こうなりますよね。
だって会社に頼らなくても生きていけば。
市場がその方の人材を価値として認めちゃうんですよね。
会社に届け出すじゃないですか。
そうすると何やってどのくらい上手くいってるかなんとなく分かっちゃうんですよね。
こんな優秀なやつ残すしかないよねって。
昔だったら勝手にやっとけよと。
外でやれよと。できないですよ。だって若者いないんだから。
むしろ今の優秀な経営者は会社の金使ってやっていいから一緒にやろうと。こうなりますよね。
そうするとそれについていけない僕以上の世代の人は
お前何?何やってんの?お前もやれと。
むしろ新しいビジネスできないのかとこうなりますよね。
なりますよ絶対。
だから副業はインターネットのコメント見てると
時間をお金に変えるみたいな副業は政府は想定してないんですよ。
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新しい産業を埋めるような新しいものをできるような人を探してるんですよね。
そういう人に可能性を託したいんですよ。
そうすると年功序列じゃあもう若者を黙ってないから優秀な人。
いきなりじゃあもう的高制でやるかとか。
事業任せて年功制で1000万円とかとかなりますよね。
だから僕本当話してて苦しいけど
40代50代の大企業の成人の人は苦しい時代になると思う。
約束違うよと。
20代我慢してきたのは何だったんだと思うんだけど
政府はね、ぶっ壊そうとしてます。
同一労働同一賃金とか一個一個言葉が綺麗じゃないですか。
副業回帰、同一労働同一賃金、長時間労働禁止、全部綺麗ですよね。
ところがこれ全部一個一個行き着くところは何かってなると
結果出せってことなんですよ。
結果出したら金払うよっていう制度にならざるを得ないじゃないですか。
今までは向井くん頑張ったねって土日出勤
いやーやったねーと。
ここまでやってもう立派だねと。
そんな感じだったけど、ところで結果は何なのと。
君どういう結果アウトプット出したのっていう時間じゃないからと。
今はもうさせられないからと。
これシビアですよね。
そうですね、そう聞くと。
それね、頭いいですよね。僕本当に感心する。
経団連も反対できないですよ。連合も反対できないですよ。
だけど経団連も連合も一番苦しむ立場にいます。
人権威嚇だから。
だって連合なんて大企業の正社員の方がかなりの組合費出してる。
これ就寝雇用の年効条列崩れると組合費払う必要なくなるから。
だって自営業者がどんどん増えちゃったら
俺組合費払わないっつーと会社と業務委託結びますって言ったら
いきなり変わらないけど徐々に徐々に脱退する可能性あるんですよ。
恐ろしいですよね。経団連も結局就寝雇用年効条列型のリーダーが幹部にいらっしゃるから
その仕組みが崩れるってのは怖いんですよ。
自分たちの権威が。
だから僕頭いいなと思って。
ニュース解説そういう立場では言わないけど
僕は世耕大臣の記事を最近読んだことがあるんですね。
やっぱりね、はっきりは言わないけど私と同じ見解でした。
壊したいと。とにかく。
私もその記事どこかで見ましたけど
明確にそう言ってましたよね。世耕大臣が。
言ってますよね。
明確に言ってますよね。
いやこれ言っていいのかと。いや壊したいんだと。
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壊したいぐらいのことで表現してませんでした。
いやもうね。
あの方もともと昔から結構過激な漢語を使って
新卒なんかやめちまえとかそんなことをおっしゃってましたもんね。
経済産業省はですね、むしろ改革派なんですね。
今の体制を崩すと世界でやっていけない。
若手がいきなり提案書を出したりで。
就業規則、モデル就業規則変えるっていうのを僕びっくりして
保守的な厚生労働省が本当なんだろうかと。
でちょっとネットで調べたら
要はね厚生労働省がオブザーバー付きでずっと見張ってるんですよ。
どういうことですか?
要は政権の意向だと。
ちゃんとやれよと。
会議に厚生労働省が参加してるんですよ。
厚生労働省の会議に経済産業省の人が参加してる。
ちゃんとやれよと。
それこそ忖度じゃないけどこれは総理のご意向だと。
絶対ね厚生労働省は反対派はかなりいる。
絶対にいる。
いや長時間労働になるよと。
健康被害が起きたら誰が責任を取るんだと。
安全に入る義務はどうするんだと。
それも確かにあるんだけど
やってから考えようというのが今の経済産業省ですね。
例えば新しい産業。
例えばフェイスブックとかメルカリとか。
いわゆるITと言われる。
ジョドタウンとか。
あれって今の仕事をぶち壊すみたいなサービスじゃないですか。
そうですね。
メルカリだったらあれは七夜さん。
七夜さんとか何ですか?
中古売買?中古品売買?
そうですね。
卸し関係の。
卸し関係を全部ぶっ壊してC to Cか。
C to Cですね。
で直接やる中抜きの。
そうですね中抜きの。
だってあれ今日本で唯一のアメリカで上場したら
すごい高い値がつくといわれるユニコーン企業。
あれだけじゃないですか確か。
時価総額。
高くついて上場できそうな。
時価総額1000万でしたっけ?1000億でしたっけ?
1000億かな。
オーナーで上場しながら。
これからね。
そうですよね。
唯一じゃないですか。
あんなの普通に仕事してたら思い浮かばないですよね。
でも若者だったらこれ俺やってる仕事を
実はインターネットで中抜きしてやれちゃうんじゃないのと
思っちゃいますよね業界の仕組み知ったら。
そういう人をどんどんどんどん出したいんですよ。
ほとんどそうですよね既得権益のあるところの抜きやすいところ
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ウーバーにしろ全部そうですよね。
そうゾゾタウナでもすごいですよね。
そうですね。生産まで始めちゃったし。
自分がメーカーになっちゃったよね。
というような自己否定するみたいなサービスが今成長するじゃないですか。
僕はおじさんですけどもおじさんは難しいですよそういう発想は。
若者に副業やってもらって1万人やったらもしかしたら1人とか
超世界代表する企業とかなる可能性あるんですよね。
本当そうですよ。
チャレンジしてもらいたいなと思うんですよね。
今の世の中の自治的な流れを踏まえた上でのお話でしたからね。
自分の身の振りどころをちょっと考えさせられるぐらいになりましたけど。
本当ねこれ公演で話すと受けが悪いんですよ。
どうすればいいんだよって。
いいんだってなるんだけど要は変化し続けるしかないというかね。
すごいですよ残酷ですよね安倍政権は優しそうに見えて。
これは副業の是正はもう出てるんですかどこか。
今のところはマスコミ報道だけじゃないかな。
あれ出たかな出てないんじゃないかな。
まだ出てない。
そのうちアップされることになる。
アップされるでしょうね。
そういう情報もいろいろあればちょっとタイムリーにやっていきましょうかね。
というわけで今日は私自身もちょっと深淵とする怖い話のような会になりましたが。
皆さんどのようにお聞きになられたか。
ある種のチャンスということでもありますからね。
ぜひ今日も会を生かして。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。
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