1. 向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
  2. 第351回「残業代請求の「弁護..
2022-04-29 13:26

第351回「残業代請求の「弁護士選び」は3つの基準で考える!!」

第351回「残業代請求の「弁護士選び」は3つの基準で考える!!」弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓

https://ck-production.com/podcast/mukai/q/
00:01
向井蘭の社長は労働法をこう使え
法律の下で展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト、社長は労働法をこう使えは
弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って
経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく
ビジネスに関する法律の問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和介です。
向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さで、今日もいきたいと思いますが、
今日はですね、ちょっと質問が結構長いんで早速紹介させてください。
はい。
副職資材卸業のセールスの方からご質問いただいておりますね。
いきたいと思います。
向井さん、遠藤さん、いつも大変勉強させていただいております。ありがとうございます。
向井さんは経営者側の弁護士ですが、
労働者の私が聞いてもとても勉強になります。
また、単に法の解釈だけではなく、経営者と労働者の感情も考えた意見に
労働者の気持ちを代弁していただきありがとうございます。
という気持ちで拝聴しております。
また遠藤さんの低音で輪郭のある生き物に癒されております。
さて、今回の質問ですが、
残業代請求の弁護士選びについて質問をさせてくださいということで
本文いきたいと思います。
私は今の会社に8年近く勤めていますが、
残業代が支払われたことは一度もありません。
入社の際に、残業代は営業手当5,000円に含まれていると説明を受け、
今までそれが普通だと思って過ごしてきました。
しかし、数ヶ月前に友人との飲み会でその話をすると、
ドン引きされ、今時そこまでちゃんとブラックな会社って珍しいねと笑われてしまいました。
その後、このポッドキャストと出会い、
世間はそこまでホワイト化しているのかと浦島太郎気分でした。
そしてこの度、転職を決意するとともに、
退職後に未払い残業代請求をしようと考えております。
労働問題弁護士ナビというサイトがあるんですかね。
などで弁護士を探しておりますが、
弁護士事務所の数が多すぎて何を基準に選んだよいかが悩んでおります。
項目があるんですが、
課払金請求などでよく聞く大手の事務所がいいのか、
初回相談料が0円と有料があるのが何が違うのか、
裁判費用や成功報酬に金額差がありますが安かろう悪かろうなのか、
もし選び基準やお勧めの事務所があれば教えていただけませんでしょうか。
経営者側の弁護士ある向井先生にこのような物質的な質問申し訳ございません。
ちなみに証拠はしっかりとあります。
日報を過去3年ぶんpdfを読むと、
社長承認のログがある。
休業明細に定額残業代の記載がない。
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終業規則に労使協定を締結しているとあるが、締結していない。
終業規則に定額残業代の記載がない。
長文、多文で申し訳ございません。
ご教示いただければ幸いです。
ということでいただきました。
おそらくこれ聞いてる社労主の先生多いんですけど、
衝撃を受けてると思いますね。
どの方向に衝撃なのか。
どちらかというと、
未払い残業代請求してくる方っていうのは、
会社と揉めて辞める方が多かったんですよ。
揉めてね。
で、訴えてやるみたいな感じで。
ところが、この方は特にそういうこともなく、
定職をきっかけに、
やっぱり請求できるものをちゃんと払ってもらおうっていうね。
全然おかしくないんですけど、
しかも礼儀正しくて、
とても話がスムーズにできると。
ちょっとこの人、やばくない?この考え方。
みたいな感じじゃない。
ない。
非常に整理された状態で。
整理されて、礼儀正しく。
もうここまで来たんですよね。
もう未払い残業代問題ここまで来てて。
それこそ数年前じゃありえない。
例えば、うちはみんな良い子だから大丈夫だよ、
みたいな社長さん10年前多かったんだけど、
もうそんな良い子とか悪い子とか、
そんなんじゃないんだよね、もうね。
ちゃんと払うもの払ってくださいっていう時代なんですよね。
で、弁護士選びは、
本当に難しいと思いますね。
僕が言うのもなんだけど。
分からないもんね、みんな同じようなこと書いてて。
それでちょっとお勧めのところを申し上げると、
まず場所はこだわらなくていいと思います。
もう今インターネット裁判が事実上できちゃうから、
どこに住んでようが東京の弁護士さんに依頼して、
1回も裁判所に来てもらうことなく訴えたりできるから、
だから場所は気にしなくていいと思います。
同業者から怒られそうだけど、実際そうだから。
あと、どういうところを気をつけるかというと、
自分の方針を確認したほうがいいですね。
方針ね。
1円でも徹底的に回収したいのか、
スピード解決重視して、結構割引いてもいいのか、
その中間で時間がかかってまあまあ取れればいいのか、
大体この3つだと思うんですけど、
これをちょっと確認した方が良くって、
もう手早く、
もうすぐ半額とか3分の1でもいいから終わらせたいっていう場合は、
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大手のCMやってるような事務所でも全然いいですね。
そういう事務所はやっぱりマンパワーがあって、
効率化を図ってるからすごく早いんですよ。
非常に丁寧は丁寧です。
ところが効率化を図ってるんで、
裁判はどっちかっていうと、
あまりやりたがらないように僕らは見えますね。
なるほど。
交渉で終わらせたい。
交渉で終わらせたいっていうのはちょっと明確です。
それは依頼者の意向かどうかわからないんだけど、
そういう方針なんだなっていう気もする。
なるほど。
ですので、
そういう全国展開してCMやってるような事務所は、
そういう場合はいいと思います。
徹底的にやりたいっていう場合、
1年、2年かかってもって場合は、
日本労働弁護団で検索して、
日本労働弁護団自由放送団で検索すると、
そういう専門にやってる事務所が見つかりますから、
日本労働弁護団自由放送団、
そういう先生方は真面目なんで、
徹底的に争ってくれる先生が多いです。
中間、まあまあの時間でまあまあ取れればいいって場合は、
未払い残業代専門法律事務所ってあるんですよ。
検索すると出てくる。
今そういう昔のカバラ域みたいな時代なんですね。
一見すると分かんないんだけど、
例えば未払い残業代この事務所中央そうだなと思ったら、
その事務所の弁護士とかその事務所の名前で、
いっぱい検索するんですよ。
交通事故とか離婚とかで。
いろいろやってる事務所は、
離婚サイトも交通事故サイトも持ってるから、
もう他もやってるんだって分かるんだけど、
未払い残業代だけやってる事務所は出てこないんですよ、他が。
それしかやってないから。
そうすると、この事務所って専門でやってるんだなって分かるから。
そういう事務所はうちも何件か当たってるけど、
やっぱりノウハウも溜まってるし、
徹底的にやる時とそうじゃない時、
どちらも使い分けることができますね。
手強いですよ、僕らからしたらね。
やっぱり僕らの仕事は、
件数こなせばこなすほど、当然スピードも速くなるし、
間違いも減るし、いろんなことを気づくから、
そういう事務所は手強いですよね。
ということで、
3つ自分の方針決めて、
法律事務所を選んでいただければなと思います。
改めて3つ言うと、
徹底的にやりたい時は、自由放送団。
09:03
日本労働弁護団の事務所を探して、
私に合いそうだなっていう事務所なり、
弁護士さんに連絡する。
スピード解決。
金額もまあまあ安くていいやという場合は、
全国展開の事務所。
まあまあの時間でまあまあの結果、
欲しいなって場合は、
未払い残業代専門法律事務所。
っていう風に使い分ければ、
いいのではなかろうかと。
なるほどですね。
でもこれすごい衝撃的な質問ですよ。
時代が変わったって思います。
年齢はちょっと私申し上げませんけど、
ああなるほどなっていう感じですね。
年齢から言っても、
ああそういう考え方しますよねっていう感じです。
リスナーのこの方の年齢言っても、
言ってもいいんですかね。
いただいている情報なんでね。
30半ば。
30半ばってことは、
氷河期世代ではないけども、
逆に氷河2000、
大卒で言うなら2007年、
リーマンショックの直前だから、
就職した後大変だったんですね。
おそらく。
もしくは院卒だったり、
一年浪人とか留年してると、
リーマンショックに思いっきり被ってるかもしれないですね。
だからずっと働いてきて疑問に思わなかったけど、
おかしいんじゃないかっていう。
お友達の会社はちゃんと営業職であっても、
残業代払ってるんでしょうね。
どんな会社なんですかね。
それまで何も、浦島太郎状態だって話されましたけど、
逆に外からの意見がなかったら、
すごいいい会社だったりしたりするんですかね。
するんじゃないんですか、おそらくね。
ただ別の理由で不満があったりステップアップしたくて、
それで転職考えて、
そういえばということで請求しようかなって。
そういう時代なんですね。
確かに。
転職のタイミングで、
未払い残業代を取るっていう思考が、
そもそも存在しなかったんですよね。
そう。
考えたこともないっていう。
そう。
すごいですね。
これ最後に経営者側の、
それこそでも経営者側に立っている向井先生じゃないですか。
はい。
どう見られてるんですか。
時代の流れは確実に来てるなって思いますね。
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抗えないなと。
抗えない。
経営者の方も考え方変えないと、
本当に大変なことになるなって。
まともにちゃんと働いてる方も、
普通にこうなるってことは本当に考えなきゃいけない。
考えなきゃいけないですね。
わざわざと感じますよね。
わざわざと感じましたね。驚きました。
前回の回も老期法の改正の衝撃というのと、
今回は現場からの衝撃と、
労働市場が衝撃が多いなという感じがしますけど。
ということで、
一旦今日は終わりたいと思います。
また何かこういった形で質問がありましたら、
お寄せいただけたら嬉しく思います。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
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