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2025-04-25 16:10

#22 なぜ今、自分の気持ちを書くのか?──朗読会から文学フリマへ

📣カシミアノートの“文学フリマ40”に出店します。
フクモトさんを迎えての後半です。
「家にいるのに帰りたい」と思ってしまう、自分だけの違和感。
それを言葉にしたら、会場で思いがけず共鳴する人がいた──。
今回のカシミアノートは、朗読会でのエッセイ執筆・朗読の舞台裏や、
創作にまつわる感情の共有について話します。
朗読者が自身の言葉を読むことで生まれる“秘密の交換”とは。
文学フリマ東京40、カシミアノートは「し-74」に出展決定。
あの朗読会から生まれたZINE『たぶん、忘れたふり』の全貌も少しずつ明かされます。

📍index
朗読って稽古するの?/年末の朗読会、僕の原稿は前日完成/
「家にいても帰りたい」という感情の話/思いがけず会場にいた“同じ気持ち”の人/
秘密のような共感のやりとり/声で語るからこそ見えるまなざし/
午前中公演で客席号泣、そのあとの朗読に立つ/
感情の熱にどう向き合うか/文学フリマに向けてジン制作中/
“行けなくなった場所”と未来への思い/

📖event info
【文学フリマ東京40】
開催日:2025年5月11日(日)
会場:東京ビッグサイト 南3・4ホール
ブース番号:し-74(カシミアノート)
詳細:https://bunfree.net/event/tokyo40/

📚new release
新刊『たぶん、忘れたふり』
– 「行けなくなった場所」をキーワードにした私たちの小さな本。
– 書き手は朗読会の仲間たち。言葉でたどる、もうひとつの旅。

✉️ご感想、エピソードの感想も募集中!
https://forms.gle/hfw4NxAVR6DXPdVw8

サマリー

エッセイ朗読会では、朗読の準備や稽古の重要性について気づきを語り、自分の気持ちを文章にすることの意味を探ります。また、他者との感情の共有とそれに伴う特別な理解を見出す過程にも触れています。このエピソードでは、朗読会での体験や文学フリマに向けての準備について語られています。参加者たちの感情や創作の重要性が強調され、未来に繋がる作品が生まれる過程が描かれています。

朗読会の準備と稽古
こんばんは、カシミアノートです。この回は後半になりますので、前半をまだお聞きでない方は、そちらからお聞きいただいても良いかと思います。よろしくお願いします。
そして、引き続きお友達のふくもとさんです。お願いします。
よろしくお願いしまーす。
はい、お願いします。というわけで後半になってくるんですけれども、僕がせっかくなので、年末でどういうことを書いたのかっていうのをですね、まあなんかこぼれ話というわけじゃないんですけれども。
解体新書しちゃうわけですね。
なんか、まあ今回、今回というかその年末の朗読会で、実を言うとですね、あの、僕、稽古する時間がなかったんですよ。
あー。
自分のね。
えー。
あ、そう前提として、今回そのエッセイを紡ぐ朗読会は、稽古してるんです。ちゃんと稽古してたんですよ。
そうそう、それやっぱり一応人に伝えるというか。
そうそう、でも、でもこれね、面白いなーって思ったのは、その後書きにもちょっと書かせていただいたんですけれども、
はい。
朗読って稽古するんですかって言われたんですよ。
あははは。
だって手に持ってるじゃないですかって。
そうそうね、あの、無効化すれば、え、ただ読んでるだけじゃないんですかみたいな。
あ、そうそうそうそう。で、しかも、あの、自分で書いてるから、なんか別にお家で一人でね、こう読んで、読み間違いしないようにしてくればいいだけなんじゃないですかっていうね、ちょっと方を、
直接ね、直接は言われないんですけど、こう、なんかそういうふうに届いてきてですね。
確かに我々としては当たり前な稽古ですけれども。
なんかそんな話があって、まあもう折れなくですね、一応僕も今回はちゃんと稽古スケジュールをとってたんですけれども、
もうパンパンパンパンに詰め込みすぎてですね、あの、僕の稽古ができないまま。
帰りたいという不思議な感覚
ほぼほぼできず。
そうなんですよ。で、しかも前日になっても僕の原稿ができてないっていうですね。
ねえ、もうなかなか。
そうなんですよ、なってまして。
痺れる展開でしたよね。
そうなんです。で、もう本当に小屋入り前日ですね。
もういろいろ準備しなきゃいけないこともある中で、自分のこう、原稿の執筆もしなくちゃいけないみたいな感じで、
まあとにかくそこでですね、とにかく一生懸命書く。
追い込まれてましたね。
そうなんですよ。
僕が実はその中の話に挙げさせていただいたのが、これね、僕だけかなっていうふうに思ってたんですけど、
家にいるけど、僕ね、帰りたいって思っちゃうんですよ。
不思議な感覚ですよね。
河村さんないですか?
僕は実感としてはやっぱりないです。もう家はガッツリ家っていうやっぱり感覚の方が。
あ、そうなんですね。
だから帰りたいって思う気持ちになるのは職場とかってことですかね。
もう通勤、会社に向かっている途中に帰りたいなみたいなのは全然ありますけれども。
確かにね、満員電車とかね、大変だしね。
もういいやって。
確かになるかもしれないけど、僕はね、ものすごいね、自分の部屋にいるのに帰りたいっていう感覚がずっとあるんですよ。
それはあれですよね。そのご実家とかに帰りたいっていうものではなくってことですよね。
もう子供の頃からなんですよね。実家にいても帰りたいっていう感覚があるんですよ。
そういう。
本当に昔かな、全然知らないカンパニーの舞台を見に行ったときに、そういう登場人物が出てきたんですよ。
帰りたいって叫ぶ家の中で。
これ俺も言うなーって思ってたんです。
ただそれ以降、そういう感情とか、そういう表現に出会うことがなかったんですよね。
他の人たちってことです。
当たり前なんですけどね。
家にいるのに帰りたいっていうふうに思うのに出会うことはないじゃないですか。
外で生活してて。
階が少なそうな感じがしますよね。
でもどうなんだろう。
でもこれが僕がやっぱり自分の中の引っかかってるというか、なんだろうこの気持ちみたいな。
解明されないみたいな。
漠然とそういう思いがわかるというかあるにも関わらず、それが何であろうかっていうのは難しそうですよね。
だからってカウンセラーの人に聞きに行くほどでもないというか。
別に日常生活に支障が出てるわけじゃないですもんね。
そうなんですよね。
だから果たしてどこに帰りたいのかっていうのは正解はないんですけど、正解もないし答えもないし。
いつかわかんないですけどね。
自分の本当にここが自分のお家だって思う場所はあるかもしれないんですけれども。
本当にでもそういう自分にとってはものすごく世の中との整合性のつかない気持ちみたいな。
っていうのを載せさせてもらったんですけど。
これ面白かったんですけど。
読み終わって会場が狭いというか結構アトホームというかいいかどうすると。
距離感の近い。
そう近い中で。
なので終わった後にご挨拶とかお客様の時にさせてもらって行った時に私も思いますよって言われたんですよ。
そのパイがいましたね。
いましたいました。
2人で会いました。その会場で。
分母からすれば相当な確率でしたね。
どうなんすかね。だから案外いるのかもしれない。
それがもしかしたらその人たちも新たな発見というかそういうことだったんだとか言葉として具現化されたみたいな。
あるんですかね。
でも少なくとも自分にとっての自分だけの特別な感情から他にも感じる人がいるっていうことから自分だけじゃないっていう感じにはなれたんですよねその時に。
それはちょっと気恥かしさも感じつつなんか嬉しさもあるみたいな。
いやーだってね家にいるのに帰りたいって変ですよやっぱり。
なかなかあの普通の会話でそういう気持ちはあるって話せそうにない話題ですもんね。
話せないですよね。仮に福本さんがそういう気持ちがなかったとして多分俺がいきなり言い始めたらちょっと困りますよねやっぱり。
うんうんへーっつって。
で仮に福本さんが俺にのうち来てて僕がそのいやーいきなり帰りたいなーって言い始めたらなんか言っちゃいけないかなっていう感じになりますよねやっぱり。
だからなんか迂闊にやっぱ口金も出せないし。
かといってなんか人になんか話すにはちょっと弱いっていう感じもしてるっていうか。
なんかお笑いのネタとしては弱い。
確かに放り込むネタとしてはなかなか難しくて弱い。
感情の共有とエッセイの意義
ちょっと弱いですよねやっぱりねいや僕ちょっと特別な感情がありまして家にいるのに帰りたいって思っちゃうんですってなかなか難しいですよねそういうの。
なんか困っちゃう相手もっていうか笑っていいのかどうかもわかんないみたいななんだろうね感情っていうかまあ。
まあでもその感情の具現化というか。
でもそれこそ文字に紡いでみてどうだったんですかその。
まあ開き直りに近いですよねだからなんかある意味。
でもそれはやっぱこう普通の飲み会に行って話すっていうのと環境が違うのでねっていうのもあると思います。
お金払って見に来てくれているお客さんってどっちかというともうどういったもんだろうってもの珍しさもあるかもしれないですけれども。
やっぱりある種こう見せてくださいっていうのとこっちは見せたいっていう関係がちゃんと成立している関係の中でそれが行われているから。
僕としてはまあ一つ小さい開示ができてまあ良かったなっていうのはやった方の感想としてはそういうの。
で見てくださった側はね私以外にもいたんだっていう。
大きな発見というか。
そうまるででも多分この会場から出た外でその話はきっとしないだろうなって思うんです僕も。
僕もしないし多分その人もきっとしないと思うからなんかある種こう秘密の交換をちょこっとしたみたいな。
なんかそういうことしたのかなっていうような感覚は今も残ってますねそれは。
あの場ならではの感情の共有ができたわけですもんね。
だからそういうまあ世界の見方って人それぞれだと思うし感じ方も人それぞれだと思うんですよ。
同じ家っていうにいても僕はどこまでもアウェイに感じちゃうっていうのはまあこれはもう性格の問題だと思うし。
でもねきっと福本さんはお家がとっても多分安いというかもう完全ホームっていう感覚。
もうガッツリホームですね。
そうっていう感じ方があるように多分家というね多分テーマで隠ったとしても多分僕と福本さんでは多分出てくるものがきっと違うんだろうなと思うし。
なんかそういうこう人のねまだ言葉になってないというか形になってないまなざしみたいなものがまあエッセイには出てくるのかなっていうような感じはとてもしてて。
それをなんかね本人の声で聞けるっていうのがまあ一番なんか俺は面白いなっていう感じしたんですよ。
本当そうですよね。
自分で書かれたものを自分で発表するっていうのは。
まあなんかそういったねことをまあ5人分ですね。
僕含めて5人分年末でね行わせてもらったという感じなんですよね。
あと当日のちょっとことを話すとまあ1日3回ね行ってもうこれも過密スケジュールなんですけど本当に公演終わったらすぐ本当休憩してまた次の始まりみたいな感じだったんですけれども。
本当に1回目ですよね。
午前中の回が本当にうまくいくのかなとか。
なんかどういう受け取られ方をねするのか。
もう本当に一応僕が演出を担当しているのでもうお客さん代表みたいな感じのね面構えでみんなにはまあだこうだ。
こう言ってね説得していろんなものを引き出してっていう風になっていくんですけれども。
朗読会の感情と体験
やっぱりこうやっぱり何も知らない方に見てもらうっていうのが一番僕も緊張してたんですけれども。
本当に僕が5人目の朗読者でそれまでに4人がリレーみたいなリレーとはちょっと違うかもしれませんけれども。
読んでいくかスタイルをとってたんですけれどもね。
もう4人目のね朗読者が終わってですね。
私がですねあの満を持してじゃないですけれどもステージの方に向かいまして椅子に座りましてですね。
じゃあ早速読もうと思ってですね顔を上げた瞬間ですね。
4人目の朗読者の方のおかげでしょうか。
もう客席がもう号泣というですね。
もうある意味温まりまくってたと言いますか。
あのM1グランプリで本当に前半で話したんですけど、令和ロマンが2年連続トップバッターみたいな感じで。
でまあご覧いただいた方はわかると思うんですけれども。
あの終わらせましょうっていう言葉から入って。
もうドカーンってもう湧いてっていう感じから始まった時に。
令和ロマンのまだ空気が残ってるみたいなやりづらいなっていうふうにおっしゃってたのが。
俺今までわからなかったんですよ。
そのお笑いの熱が残ってるとか前の組のなんか温度が残ってるからやりづらいっていうのがわからなかったんですけど。
俺生まれて初めてする経験しました。
M1のファイナリストと同じ気持ちだったじゃないですか。
なんかね本当に熱が引かないと。
なんて言うんだろうな。
今のお客さんが抱いている感情とか熱って本当に尊いものだから。
そんな気持ち自発的に慣れないじゃないですか。こっちだって。
だから感動したりとかするって本当に尊いなって思うんですけど。
その尊さを感じている人たちに対して、
うかつな言葉を今発せられないみたいなこっちはっていう。
この盛り上がった人の感情にズゲズゲと入り込むみたいな。
いや本当そうで。
それを壊したくもないし、
でも俺の朗読はもう今から始まるしみたいな。
もう来ちゃってるしっていうなんか。
しかもファーストステージ。
そうそうみたいな感じで。
本当たぶん生きてるうち、人生の中で忘れられないと思いますよ。
あの数秒本当に。
まさかあの数秒にものすごい感情が渦巻いたってことは。
そういう空気感と題材ですよね。
本当に大切なものをみんな言葉にして、
言葉にしてくれたっていうこともあり。
今回の文振りのジーンの中でも、
本当にみんなの前半でもテーマの話させてもらった、
もう行けない場所の話だったりとか。
あとお店とかね。
そういうものを書いたというよりかは、
そういうキーワードがあって、
そのから連想されるというか、
そこからは書き手の解釈で、
各々がちょっと好きなものを書いてもらいつつっていうものを、
今回文振りで販売をさせてもらうっていう形にはなります。
もう本当に皆さんがどういうふうに捉えて、
どういうふうに紡ぐのかっていうのは、
何でもやっぱり興味がありますね。
前半でもちょっと言ったんですけれども、
あくまで昔話がしたいとかそういうふうに、
そういうことではないんですよ。
僕の中ではやっぱりなくて、
やっぱり未来につながっていくものとして、
一旦やっぱり過去を見てみたいっていうのは、
ずっと思ってたんですよね。
でも紛れもなくその瞬間は、
僕らにとってはとっても大切なものだったはずですから。
だから、もちろん今の世の中とかトレンドとかが大事とか、
大切にしたいっていうのはもちろんわかるし、
それもまた尊いことだとは思うんですけれども、
今一度どういった思想が埋まっているのかっていうのを、
残していきたいみたいな、
本にちょっと編んでみたいなっていうところから、
生まれた感じの本ではあるって感じですね。
最後にちょっとお知らせなんですけれども、
5月11日日曜日、東京ビッグサイトで行われる文学フリマに、
カシミアノート出展することになりました。
ブース番号は4-74です。
ちょっと音だけ聞くと不吉な感じもするんですけれども、
4は幸せの4ということですね、本当に。
あと74ですからね、4-74なんでね。
7はラッキーセブンという感じで、
4はもう一回幸せで、
幸せで挟まれるってわけでございますからね。
文学フリマへの準備
おだしょー 死で挟まれてるわけじゃないですね。
そうそうそう。
覚えなくていいんですけれども、
幸せに挟まれた7で死の74でございますから。
おだしょー 74、はいはい。
覚えさせる気満々で今伝えました。
今回ですね、寺院用意しております、
2024年に行われたエッセイを紡ぎ声に乗せる朗読会の
登壇した5人のメンバーが新しく執筆させていただいております。
のでぜひですね、会場でお会いできることを楽しみにしております。
ぜひ5月11日にお越しください。よろしくお願いします。
おだしょー よろしくお願いします。
というわけで、前後編でお送りしてきましたカシミアノート。
福間さんどうでしたか?
福間 もう楽しいの一言につきますね。
めっちゃ楽しかったですよ。
どういうことですか?
福間 単純に。
またね、ちょっとレトロゲームあたり。
俺今FF3やってるんで。
福間 僕もですよ。
ピクセルリマイスター版ですか?
福間 ピクセルリマイスターの。
あ、俺はピクセルリマイスターの1,2,3の
福間 これはピクセルリマイスターの1,2,3で今3やってます。
僕も1,2クリアして、今3,2。
福間 どういうことなんですか?
福間 すみません、ちょっと全然違う話になっちゃったんですけど。
それはまた次回の機会ということで。
福間 はい、また機会がありましたらよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
福間 というわけでお会いしては、ゆうすけと
ゆうすけ 福本でした。
福間 ありがとうございました。
16:10

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