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2025-04-28 19:01

#23 秘訣は書くハードルを下げる?インターネットで書く人、野やぎさんとまーちんさんのスイッチインタビュー

📣今回は特別編として、ZINE『たぶん、忘れたふり』に参加したゲスト、
インターネットでなにか書く人・野やぎさんと、ポッドキャスターのまーちんさんを迎え、
“書くこと・声にすること”について語ります。
スマホのメモから生まれる物語、朗読と執筆の違い、そして文章が誰かに届くということ。
文学と声のあいだで交わされる、インタビュー対話です。

📍index
文学フリマに出展します/野やぎさんとまーちんさん登場/スイッチインタビュー/
「書くハードルを下げる」という発想/Xに散らばる種から物語を拾う/
思い出話をどう届けるか/“のどごしのよい”エッセイとは/縦書きと横書きで変わるBPM/
朗読と執筆、どちらが難しい?/同じ言葉でも声と文字で違う顔に/
書くことで生まれる想像の谷/コバルトブルーのエッセイを文学フリマで

📖event info
【文学フリマ東京40】
開催日:2025年5月11日(日)
会場:東京ビッグサイト 南3・4ホール
ブース番号:し-74(カシミアノート)
詳細:https://bunfree.net/event/tokyo40/

📚new release
新刊『たぶん、忘れたふり』
– 「行けなくなった場所」をキーワードにした私たちの小さな本。
– 書き手は朗読会の仲間たち。言葉でたどる、もうひとつの旅。

✉️ご感想、エピソードの感想も募集中!
https://forms.gle/hfw4NxAVR6DXPdVw8

サマリー

インターネットで書くことに関する秘訣や思い出を、野やぎさんとまーちんさんが対話しています。特に、書くハードルを下げる工夫やエッセイのテーマについての意識が語られています。このエピソードでは、野やぎさんとまーちんさんがエッセイを書く楽しさや朗読の意義について話し合っています。特に、書くことと話すことの違いや、エッセイを通じた表現の幅についての洞察が深まっています。

文学ふりまの出展
はじめにお知らせがあるのですが、5月11日日曜日、東京ビッグサイトで開催される文学ふりまに出展することになりました。
それに伴いですね、今回本の執筆に参加していただいたゲストの皆さんに来ていただいております。
早速お呼びしたいと思います。インターネットで書いている人、野やぎさんと、ポッドキャスターのまーちんさんです。
よろしくお願いします。
じゃあすいません、野やぎさんからちょっと自己紹介していただいてもよろしいでしょうか。
はい、インターネットで何か書いている人の野やぎです。
ノートというプラットフォームでエッセイやショートショート小説を書かせていただいていて、今回あの
ご縁があって一緒に文振り出すことになりました。よろしくお願いします。
お願いします。
はい、まーちんです。ポッドキャスターをやっています。
ポッドキャスターの番組は本屋好きラジオという番組、本が好きな人たちでおしゃべりをするゆるい雑談のラジオと、
あと声の日記の縁日記っていうものをやっています。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。実はなんですけれども、2024年の年末にこのお二人を含む5人でですね、エッセイを紡ぎ声に乗せる朗読会というものをですね、
講演時で実は行いました。今回はですね、今日は野やぎさんとまーちんさんとですね、
スイッチインタビューというですね、ちょっとお二人の人となりを探っていこうという企画をですね、用意しました。お互いにですね、インタビュアと話してお交代しながら、ちょっとお二人のことを探っていけたらいいなと思っております。
書くハードルについて
今回前半はまーちんさんから野やぎさんにインタビューしていただきます。大丈夫ですかね、まーちんさん。
はい、大丈夫です。
大丈夫ですかね。そもそもお二人はそんなにまだ話したことがある感じですか?全然ですか?
そうですね、一回一番最初にお会いしたのは、先ほどご紹介した本屋スキーラジオのゲストに野やぎさんに来ていただいた時がありまして、その時におしゃべりさせていただいたのが最初ですね。
で、その後は、朗読会の稽古の時にお会いしたのくらいなので、しっかりお話を伺うのは初めてに近い感じですね。
楽しみな感じですね。
楽しみです。
改めてドキドキしてしまいますね。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
野やぎさんはエッセイを書いて朗読する会の時もそうだったんですけど、書くのめっちゃ早くないですか?
そう、どうなんですかね、書くスピード的な意味ですよね。
そうですそうです。先ほどもご紹介されていましたけど、ショートショート書いてらっしゃったりとかしている中で、結構やってみた系のノートを書かれていることが多いので、他のことも書きつつ、今回のエッセイを書いて朗読する会の時のエッセイも、
今回ブンフリーに出展する時の作品に関しても、胃の一番にできましたっておっしゃってたので、書くことって、野やぎさんにとって楽ちんなことなんですかね。
全然そんなことはないと思ってはいるんですけれども、でもできるだけ書くハードルを常々下げたいと思って生きてはいます。
書くハードルを下げる。
はい、なんて言うんでしょう、完璧に100点をやり続けようとすると多分なかなかできないじゃないですか。
なるべくこう、仕組みとか設計とかで、全部やるもそうなんですけど、全部やればとりあえず書き終わるので、とか、やってみたんもやってみさえすれば書けるので、みたいな、そういう小さいサイクルでどんどん書けるみたいな仕組みを見つける方が書くよりも早いみたいなイメージはあります。
あー、そうなんですね。じゃあそのルーティンというか、その流れみたいなのが、1本ずつのノートとか書くことについて、既にある感じなんですかね。それとも都度今回の枠組みはこんな風にしようみたいな感じなんですかね。
ちょっとテクニックみたいな話聞いちゃってるけど。
難しい。書くのは大変じゃないですか。
はい、大変です。
本当にいろいろと。どうやって書いてるんだろう。
書き始めた経緯みたいなところでは、以前お伺いしたことがあったところで言うと、子育てされてる時に、お子さんを抱っこしたままソファーで座っている時間が長くて、片手が空いているぞというところで文字を書き始めたというようなエピソードを伺ったことがあるんですけど、
思い出の重要性
その時とまた変わってたりはするんですか。
そうですね、7、7、8、忘れちゃったけど、軽く10年前くらいの話だと思うんですけど、ずっと書いてきたから、書く年度みたいなのは多少上がったかなと思っています。
ただなんかスタイルみたいなの変わってなくて、結局ずっとスマホで書いてるし、
そうなんですね。
ツールが馴染んでるやつの方が書きやすかったりもするので、パソコンで書くと仕事モードに入っちゃうみたいな感じもあり、ずっとスマホで書いてますとか、そういう自分にとって心地いいリズム感、ドライブ感みたいなのが見つけられるとやりやすいんじゃないかなって気がしてます。
その書き始めの種みたいなのって常になんかあるものなんですか、ストックがある中で、今回はじゃあこれを書こうみたいなのを引っ張り出してくる感じなのか、それとも今回の文学フリマのエッセイ書くぞっていう風になった時から考え始めるのかっていうとどうですか。
それで言うと、頭の中ではこうしたというか、書き始めるとゼロスタートって始まるんですけど、しっかりと構成ネタがいっぱいあるわけじゃなくて、すっごい乱雑な冷蔵庫があって、いろんなものがあったりとか、中途半端な状態のものとかいろんなものが置いてあって、それがだいたいXとかに置いてあるんですけど、
Xに置いてあるんですね。
メモとか手帳とかネタ帳みたいなのを丁寧に書けると本当にすごいなと思ってて、それが全然できないので日々よくわからないことをずっとXとかに書いていったりすると、何となく思い出せたりするし、タイムラインを遡っていくと本当に意味わかんないことがたくさん書いてあるんですけど、
そういうのがちょっと繋がってくると何となく輪郭が見えてきて書けそうだなみたいなことが多いです。
今回はそのXに投稿していた中から種を拾った感じなんですか?
そうですね、今回ちょっと書き始めがすごく迷って、自分の思い出話みたいなことをあんまり書かないことを書こうとしたので、
いろんな人的にもあるかもしれないですけど、30代40代のおじさんの思い出話って面白くないじゃないですか。
まず前提として。
別に面白くないじゃないですか。
なんか丁寧に積むか面白く始まるかみたいなことをちょっとしたくて、いろいろこう遡って、
140文字で一人でまとめてた時みたいなことをいろいろ引っ張ってきてくっつけたりしてみたいなことをやっていくうちに、
なんか面白くないそうだなと思って書き始めたみたいな経緯があるので、結構おもちゃ箱がひっくり返してやったみたいなイメージです。
面白い。なんかそのおもちゃ箱におもちゃ詰めてるっていうのが普段のやってらっしゃることなんだなっていうのは今お話伺ってて思いました。
本当に職場はそこそこ丁寧に掃除するけど、家は汚い家型っていうのが思いっきり出てて、
ごちゃごちゃに入ってるからこう一旦こうバーンってやってみないとわからないみたいな時があります。
面白い。今回その作品のテーマが忘れたくない場所とかお店とかそういったふんわりしたお題がまずあって、
そこから各自で思い浮かぶことについて各々書いていくみたいなスタイルで始まったと思うんですけど、
今回はどんな、どんな風に読んでほしいとかあります?野良木さんのエッセイ。
のど越しよく読んでほしいというか。
あ、のど越しよく。
そんなにこう一文一文かみしめるっていうよりはもうさっと一旦読んでもらって、どこか響いたことがあればもう一回読んでほしいみたいな。
エッセイって多分いろんな種類があると思うんですけど、個人的にすごく意識しているのは結構すぐ通過できるエッセイというか、
あんまり引っかかりすぎてしまうとすごく先誘してしまうので心の中を。
すごくツンと通るんだけど、なんかこうなったなみたいなのど越しがいいなと思っているので、そういう風にちょっと読んでほしいかなと。
すごいなんか楽しみですね読むの。
みんなその今回5人でエッセイを書いていて、その原稿を見たことが野良木さんの場合は私はあるんですけれど、
そのウェブでテキストで読むものと紙に印刷して読むものってすごく印象が違ったな、違うなって普段から思っているので、すごい楽しみだなって思ってたりはします。
ありがとうございます。
これ多分文振りとか陣とか作る人あるあるだと思うんですけど、横書きを縦書きにすると開業に迷うっていう感じはあると思うので、
普段インターネットで書いているみんとしては縦書きってむずいなってまた改めて思いました。
そうですよね。野良木さんのエッセイは開業とかはなんか意識したりとかはされたんですか?
普段すごく開業多いと思っていて、段落の開業というよりもリズムの開業が多いので、縦とかだとBPMが違うというか、目の動きが違うのでむずって思いながら今も思っている感じですね。
なんかちょっとふんわりした話ばっかりになっちゃったので、作品にこんな気持ち込めましたみたいなのってありますか?
本当に繰り返しになっちゃうんですけど、おじさんの思い出なので、放送紙をせめて形を整え、不恰好なことも整えていることをちょっと組んでいただければと思っておりまして、
でも誰しも思い出って本当に個人的なことだと思っていて、同じ街とか同じ行けない場所でも違う思い出が皆さんあると思うので、
何か思い出すっていうことを、何か思い出しちゃう時あるよねみたいなことを振り返ってもらえればなっていう思いながら書いたりしてたので、そういう気持ちになってくれたら嬉しいなと思います。
のやげさんは書き終わってから何か心境の変化とかありました?
書き終わったなーってまず思ったのと。
エッセイを書く楽しさ
それはすごく達成感ありますよね。
そうですね、あと本当に同じテーマで、いくつのエッセイが全然属性違う人から出てくるので、私もいくつか読ませていただいて、本当に面白いですよね。
全然違うっていうかっことでつながってるんですけど、出てくる出力が全然違うので、そこがすごく面白かったなと。
いっぱいもっと読んでみたいっていう思いが出てきます。
確かにそれはすごく思いますね。
まだ世の中に発表されてないものを読むっていうだけでワクワクしちゃうんですけれど。
私たちその年末に朗読をエッセイ書いて朗読するっていう会をやったんですけれども、その時朗読用にエッセイを書いた時と比べるとどんな違いというかありましたか?
ゆうすけさんに怒られるような気もするんですけど、圧倒的に今回の方が楽です。
詳しく聞こうか。
楽というとちょっと力加減が違うかなって思うんですけど、言葉にして読むっていうことを意識して書くのと、目で読んでもらうことっていうのは服装的な制約がちょっと減るので、
やっぱり使える…なんて言えばいいんだろう。制約が多かったな、前回の方がっていう気がしていて。
今回の方がもうちょっとわかりやすく書く読むの関係なので、読む時のブレッジみたいなのもやっぱりもうちょっと違うので。
結構ね、でも逆で僕はやっぱり喋ってる仕事だから、書く方が、要は今回の方がちょっと僕は難しくて、読読の方が楽なんですよね、そういう意味だと。
要は多分持ってる武器の問題というか、ストックの問題みたいなのがあって、そのサブテキストみたいなのを多分書けば成立するけど、そのサブテキストを書くっていうのの言語化が難しくてみたいな、こっちは。
だけどそれはもう喋って込めちゃえばいいじゃん、みたいな。だからまああれだよね、陸上競技か水泳競技かの違いみたいな感じがする。同じ前に進むにしてもみたいな、っていうのがあるんで。
でもまあ今回のがね、圧倒的に楽っていうのはね、楽しみですね、というものを。ちょっとなんかあれだな。ハードルがめちゃくちゃ上がった。言葉を間違えた感じがありますね。
圧倒的になんですかね、フィールドに戻ってきた感じがあるって感じですかね。すごい保険を今かけようと。圧力が。圧力をかけてしまった。
唯一野良木さんがそのエッセイの書いて朗読する回の時のお稽古でほぼご一緒させていただいてて、最初からその朗読をすることとかの困っているポイントが、書くことと話すことの違いについての困っていることが多かったなぁと思っていたので、
さっきの書くこと、今回の書くだけの方が楽っていう話は、やっぱりそうなのかっていうのをちょっと感じたりはしました。
表現の違いと発表
でもすごい面白かったんですよね。さっきゆうさきさんがおっしゃっていた、言葉にしないけど声に込めていくものの存在を意識したのが今回が初めてでしたね。
読ませないと、読んでもらわないと理解できない気持ちとかが書くだけの方には入っているっていうことに自覚的になったのが朗読会の時の発見でしたね。
なんか輪郭が変わりますよね、同じ言葉でも。発しているのと書いているものだと情報量も変わるので、同じ言葉でも私が脳内でイメージする、読んでいる人が再生されているであろう音と、私が発している音と、聞いてくれた人が耳から受け取る波動としての音は全部違うんだっていうのは改めて知るというか。
だから面白いと思うんですけど、相手の操縦がどこまで換気されるかわからないからどこまでトライできるかみたいなのが朗読は面白くて、でもその分書くことでも同じことが起きているはずで、今回時系列が飛びまくったんですよ。
思い出を振り返るために。そこが朗読をしてたとしたらきっと伝わらないと思うような表現は書いているときはジャンプできるっていう谷があったりとか、逆があったりとかっていうのは書いててちょっと面白い違和感を見つけつつ書いたみたいなことがあるので、
本当にエッセイストの方とかエッセイの人とかは声に出して5時立ちチェックするみたいなことあると思うんですけど、もう一段階で朗読してみるみたいなのが本当に面白いと思うので、
また機会があれば。また機会があれば。本当に。すごい大変な。大変なんですけど。とても楽しいね。すごい良い営みですよね。エッセイを作って声に出す。シンプルだけで力強く面白い。
なので、その朗読会を経って今回そのエッセイを書いているので、野薙さんの声でエッセイが再生されるように私はなりました。ありがたいような、ありがたいですね。声を押していただけるというのは。
はい、というわけでお時間がそろそろやってきてしまったのですけれども、まっちぃさん最後に何か聞きたいことありますか?どうしてもこれ聞きたいみたいなこと。
えーと、今回のエッセイを色にするなら何色ですか?
えっとですね、コバルトブルーくらいで。
全然思いつかなかったな。
もうほぼ大喜利ですよね、今のね。色大喜利やらされたみたいな感じですよね、今のね。
でもね、知りたかったということなんですね。
ちょっと聞いてみて、その心は。
そういうことですよね、本当に。
コバルトブルーっていう。
コバルトブルーのエッセイがですね、5月11日日曜日東京ビッグサイトの文学オフリマにてお買い求めいただけますので、ぜひぜひですね、あの当日いらしていただけたら。
あのちょうどこの、のやぎさんとまーちんさんは当日いらっしゃるので、ぜひね、ご挨拶もさせていただきたいなと思っております。
それでは、かしみやのお伺いでは、ゆうすけと。
のやぎと。
まーちんでした。
19:01

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