エッセイ執筆のきっかけ
前回に引き続き、5月11日日曜日、東京ビッグサイトで開催される文学オフリマに出展するためのお知らせ会になります。
引き続き、野やぎさんとまーちんさんに来ていただいております。よろしくお願いします。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
今回は後半の会になりますので、ぜひ前半まだお聞きになってない方はそちらからお聞きいただければなとも思います。
というわけで、後半は野やぎさんからまーちんさんに対してインタビューをしていただく会になります。
ちなみに、野やぎさんとまーちんさんは結構お話しされましたか?朗読会終わってから。
終わってからはお話ししてないかも。
してないですね。
はい。
なんかどんな話がしたいとかありました?
どんな話がしたい?
あんまなかったですか?
まーちんさん面白いというか、前半聞いていただいた方は、逆にまーちんさんの人となりがすごく出たと思うんですけど、
すげーしっかりされてるって思いました。超仕事できる人のイメージ。
もうちょっと面白い人になりたいんですけどね。
どっか打ち上げ行きましょうって言った瞬間に、3つ4つバーっとお店出てくるみたいな。すごい超速なんですよね。
早い。でも面白くなりたい。
面白くなりたい。面白くなりたいですね。
そんなにめちゃくちゃ仕事できるのに、面白くなりたいんですね。
いや、そんな仕事できるかどうかはちょっとわかんないです。
でも結構その人となりようっていうのはなかなか難しいです。
親子関係と自己成長
その人と、例えば初対面ないし、もうちょっとこう仲良くなりたいなって話すときって、今なかなかパーソナリティに振り込むよりも、どんなコンテンツ好きですかとか。
最近はですね、ノーノーガールズのちゃんみながプロデュースしてる花っていう女性のアーティストグループが爆誕したんですけど、
それのドキュメンタリーというか、その配信がめちゃくちゃ面白くて、
最近テレビに実際にデビューをして出るようになってて、
メディアの露出が増えて、なんかその成長しているというか、それもすっごい、なんかみんなめっちゃいい子で、それにすごいハマったりしてますね。
オーディション番組。
あ、そうでそうで。
それは敷いてあげるとしたら、ここが一番面白いってポイントはどこなんですか。
今の10代、20代前半ぐらいの人たちって、こういう子たちがいっぱいいるのかと思って、それがすごく印象に残ってたんですよね。
オーディションに出ている子たちの共通点が一個あって、やりたいこととか、その求められたレベルができない時にめっちゃ凹むじゃないですか。
その時にみんなね、お母さんに電話するんですよ。
ママに電話してて、翌日またレッスンの時にインタビュー受けた時に、ママに電話をして元気が出ましたとか、そういうことをよく言っている方がいっぱいいて、
育ちの良さというか、親子関係って今、そういう何でも相談できる相手として親が存在しているのかと思って、自分の時との違いにめっちゃびっくりみたいなのは思いました。
私、凹んだ時に親に電話したことないので、解消の仕方が変わってきてるんだなって思って、それが結構面白かったですね。
ちょっと全然本質的じゃないところだと思うんですけど。
でも電話したことないです私。
ちゃんみなさんとか、時代の言語家が鋭いみたいな方とお絵かけしてるんですけど、鋭く言葉にするみたいなものであったりとか、生活を表すお話とか文化的なお話がお好きなんだなみたいな気がしてます。
はい、好きです。
今回、5人の、それぞれいろんな属性の人が、エッセイを書いて、もう行けない場所というようなテーマに寄稿したものが発売します。
どんな気持ちで書きましたか?
めっちゃ困ったんですよ。
私も困りました。
でも困ったんですね。
めちゃくちゃ困って、よし書こうってなってから締め切りまで2週間くらいだったかなと思って、3週間あったかなって思うんですけど、
最初書こうと思っていたことを書き始めて、500、600文字くらい書いたら、もう手が止まってしまってですね。
もうそれ以上書けないってなって3週間くらい経って、
締め切りの日だみたいな。
になってから、ゆうすけさんに、すいません、書けてません、今ここまでですみたいな、すごい中途半端言語をお見せして、
ちょっと喋りますかって言って、ツーム繋いでおしゃべりをして。
ありましたね。
お世話になってます。
そんなことありましたね。
このパターン、ゆうすけさんもその時おっしゃってたんですけど、エッセイ書いて朗読する回と全く同じパターンなんですよ。
夏休みの宿題最後の日にやる人。
最後の日にやるタイプの人でした。
最後の日にやって、9月1日にまでかかってやってたタイプですね。
俺でもちょっとこれ、2人に聞きたいんですけど、マーチンさんが結構締め切り間近になると、書けてませんっていう風にやっとこう言ってくれるみたいな感じなんですよ。
ただ、マーチンさんの話をゆくゆく聞くと、書きたいんだけど書けないみたいな感じなんですよ。
この、自分には書けないんだけど書こうとしているっていうところが、すごく僕は面白いなっていう風には感じていて。
待って、面白いんですか?
過去と未来の思考
いや、面白いなって。野柳さんはあんまそういうのないですか?書きたいけどこれ書けねえなみたいなとか。
ないかもしれないですね。
ああ、そうなんだ。
それで言うと、たぶん意外と書くのが近道しちゃうタイプなのかもしれないですね。
書けないとこまで踏み込んでいって、さっきの500字書いて一旦止まるが、たぶんないです。
ああ、なんだ。
ルートが作れてから出力する感じです。
ああ、なるほどね。
書き始めたら書き終われる。
始まりと終わりが見えてから書くのか。
完璧には見えてないですけど。
だから、本当に朗読会の時も遠回りされてたじゃないですか。
めちゃくちゃ遠回りしてます。
でもその分でも地層が分厚くなって、最後の出力にちゃんと乗っかってくるんだろうなと思うので、それは良い遠回りなんじゃないかなと。
りゅうすけさんも一緒にいるし。
どうなんでしょう。
俺的にはマーティンさんはすごく自分にナイフを突きつけて書いてるなっていう感じがその時はすぐしたんですよ。
そうなんですよ。お題が自分の普段の行動パターンにないお題だったので、
もう行かない場所とか忘れたくない場所とかお店とかの話だったんですけど、
私忘れっぽくてですね。
それで、後悔してることってほぼあんまり多くなくて、
あの時はしてればよかったなとかはあるけど、あんまり過去の話、思い出話にあんまり意識が向いてなくて、
今の話の方が今とかこの先のことばっかり考えてるんだなっていうのに、
すごく今回のエッセイを書くっていうことにチャレンジをして自覚的になりました。
それはこう未来思考ってわけじゃないですけど、何かをする時に私は割り返し過去と比べがちというか、
それで結構現代中見つけがちなんですけど、未来がよく見えてる予測できてるのかなぁとかいう中があったりしますか?
なんて話してましたっけね、なんかゆうすけさんに読んで面白いって思ってほしくて書いてたんですよ。
で、私はそれはやめてくださいって言ったんです。
よく言うじゃないですか、エッセイとか書いた文章ってある特定の人に読んでほしいと思って書くといいですよみたいなのがテンプレ的に存在するじゃないですか。
それのターゲットをゆうすけさんに知ってたんですよ。
そうなんだけど、いくらがキャビアになろうとしてる感じにすごい見えたんですよね。
悪いけど。
なんかいくらは鮭にならなきゃいけないんだけど、その話を聞くたびにこう感じてて、
だから本当に自分に無理を強いて、なんか血を吐きながら書いてるような感じなんだけど、
血だけしか吐いてないみたいな、なんかそんな感じで。
血だけしか吐いてなくて書いてないみたいな感じだったから。
一番面白い。
いろいろ話を伺った中で、過去のことよりも今とか未来のことの方の比重が強いみたいなっていう話があったんですけど、
でも別に過去のこと書いてくださいなんて一言も言ってないじゃないですか、今回。
そうなんですよ、解釈の問題で。
すごいですよね、もういけない場所について書こうってなった時。
でもだいたい原石として大きいのは、本当にもう無くなっちゃった場所とか、喪失した場所とか、
そういう過去にあったものみたいなことが想起される人が多いと思うんですけど、
そこから未来思考に行って、その可能性の選択肢としてもういけない、いかないっていう発想は私にはなかったので、
面白いな、これがみんなで書く良さかなっていうのもちょっと感じたり。
受け取り方が番者さん用というか、大変でした。
でもその、今回のお題があって、ゆうすけさんと一回書けませんっていうお話をしたことで、思い出したことを書いたんですね、今回。
なので、本当に忘れてたというか、心の奥底には存在してたけど、見てなかった思い出みたいなのを書けて、
すごい書けて良かったなって思ったんです、今回のエッセイは。
それはすごく嬉しかったですね、書き終わって。
書き終わった解放感もあるけど、書けて良かったなって。
思い出を引っ張り出せて良かったなっていうのはありますね。
書けて良かった、最高ですね。
会話を重ねていって、いわゆる編集を書く人みたいな関係性だったのかなって勝手に想像してるんですけど、
B面を書く挑戦
幕が一個ずつ剥がれていって、やっと書けたみたいなスタンスのプロセスなのか、話していった結果パンと一個繋がって、
ピースが繋がった、書けたみたいな感じなのかどっちでした?
どうだったかな?
なんかこれができないっていう話をいっぱいしてた気がします。
これができない?
私がリクエストされてると思っていたことについて、これはできないっていう話をいっぱいしてた気がしますね。
エッセイ書いて朗読する回の時もだったんですけど、
人のB面書いたら、人のB面って読んでて面白いから出せるといいですねみたいな話もいただいてたりしてたので、
出してみようと思って書いてたけど、結局書けなかった。
今年も今回のエッセイでB面出せた方が面白いって言ってたから、
出してみたいんだけど、500、600字書いて書けないみたいな感じだったんですよね。
それで思い出せることなんかあります?みたいなので、いろいろゆうすけさんが聞いてくださってた気がしましたが、どうでしたか?
そうなんですよね。ただB面を出せとは僕は一言も言ってなくて。
また解釈が。
多分年末の朗読会をご覧にいただいた方はわかると思うんですけれども、
やっぱり普段あんまり喋らないというか語らないような内容を朗読するみたいなことが、
だんだんこうなっていったみたいな感じだと思うんですけど、
多分それをマーティンさんがご覧になって、私もB面を話したいみたいな書きたいっていう風におっしゃってから、
B面いいですねっていう話をして、今回B面を書いてみようと思ったら書けなかったっていうことですよね。
そうです。その通りです。
なので、僕はB面を強要したことはないので、そこはちょっと誤解なきよう。
いや、ほんとそう。勝手に出したくてやっててやれなくて、わーんってなってました。
これは別にマーティンさんに限ったことじゃないし、これは僕にも言えるんですけど、
なんか書けないことは書かなくていいかなと思ってて、
対話を通じて得た発見
なので多分そこの話し合いで、マーティンさんのそもそも書きたかったこととか、
自分がもうすでにできてることを多分やった方がいいと思いますよっていう風に言ったと思います。
そうですね。で、最後の最後でポロッと出たある話が、
あ、なんかそれ書けそうかもみたいなので、ポロポロッとその話のストーリーをゆうすけさんに話したら、
あ、なんかいけそうですねみたいな言ってくださったのも、結構書く良く書く所足になったなと思います。
ちゃんと座席に立つの偉いですよね。
本当に自分も反省しちゃうけど、書けないこと書こうとすると負荷じゃないですか。
負荷って筋トレだから。筋トレを自ら飛び込んでって、一旦やめようみたいな。
で、一番楽な運動はここだっていうのをちゃんとこう一個ずつジムで機械を試していくみたいな、
そういうの、なんかマッチョなんですよ多分。精神的マッチョな。精神的マッチョ説ある。
精神的マッチョ説あるのかな。
これでもねえねえきさんね、これね俺ちょっと聞いて欲しいんですけど、ちょっと聞いて欲しいんですよ。
ただ、俺ね、今回その5人でこう合わせて本を作るっていう話だったじゃないですか。
その時にマーチーさんが井の位置で、ゆうすけさん私あの自分のB面書いてみようと思いますみたいなことをおっしゃったんですよ。
でも僕は一応全トータルの編集もやってるから、なるほどマーチーさんがB面を用意するんだったら、
あんまりこう要は自分の奥底にあるなんか取っ手置きみたいなのを出さなくていいんじゃないかなっていう風に僕は思ってて、
本当にもう途中まで渋谷から消えた本屋の話を書こうと思ってたんですよ。
で、その2000年から現代に至るまで、もう渋谷からもう数多の本屋がなくなったっていうのをリサーチして、
ここはこういう外観だったなとかこういう思い出があったなっていうのをメモし始めてたんですよ。
そしたらマーチーさんがですね、ちょっと書けませんってなるから、
これは俺渋谷の本屋の話書いてる場合じゃねえぞっていう感じになってですね、これもう誰にも言えてないんですけど。
全体のバランスを崩す女。
っていうこともあったりですね。
本当にすいませんでした。
いやでもいいですね、企画は残るんで。
そうそう企画はね、残りますので。
というわけでちょっとお時間がどろどろやってきたんですけれども、最後にのやぎさんからマーチーさんになんか聞きたいこととかございますか。
はい、これはもうあります。
今回書いたご自身のエッセイを色に例えると何色ですか。
やっぱり来ましたね。
来ましたね。来るかなと思ってたんですけど、私のエッセイは新緑の緑ですね。
その心は。
植物園の話を書いたんですよ。なので緑。
100点。
100点もらった。
本当楽しみです。
ありがとうございました。
というわけでですね、2回にわたってお送りしてきました。
のやぎさんとマーチーさんの人となり分かっていただけましたでしょうか。
そんなお二人がですね、僕とあとプラス2人ですね。
5人で書いた本がですね、5月11日日曜日東京ビッグサイトで開催される文学フリまで販売されますので、ぜひぜひ来ていただいてお求めいただければと思います。
2回にわたってお送りしてきましたが、マーチーさんいかがでしたでしょうか。
なんか出せなかった話出せてよかったです。
のやぎさんはいかがでしたか。
はい、2回にわたり私の人となりはよく伝わったかなと誰かに助けられながら生きているのやぎです。
ぜひ皆さんの当日も来ていただいていろいろお話しできればなと思っております。
はい、よろしくお願いします。
というわけで、おかしみなどとお相手はゆうすけとのやぎとまっちんでした。