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2025-05-06 10:42

#27 誰の言葉でもない、自分の声で語るということ

📣5月11日(日)開催の文学フリマ東京40に向けたお知らせ回。
今回お迎えするのは、年末に行った朗読会『浮遊する星屑、空に落ちる前の言葉』に出演いただいた
競輪キャスターの池田祐子さんと、文筆業の瀬々いをりさん。

ふたりが感じた朗読会の「空気」、
エッセイを書くこと・声に乗せることの発見、
会場にいた人たちとの“関係の輪郭”など、じっくりお話を伺います。

📍index
朗読会を持ちかけられたときの気持ち/お金をとるなんて…!?/
言葉にすることで魂が見える/デビューの不安と喜び/
会場に漂った“不思議な空気”/感想が生まれたあとの景色

📖event info
【文学フリマ東京40】
開催日:2025年5月11日(日)
会場:東京ビッグサイト 南3・4ホール
ブース番号:し-74(カシミアノート)
詳細:https://bunfree.net/event/tokyo40/

📚new release
新刊『たぶん、忘れたふり』
– 「行けなくなった場所」をキーワードにした私たちの小さな本。
– 書き手は朗読会の仲間たち。言葉でたどる、もうひとつの旅。

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https://forms.gle/hfw4NxAVR6DXPdVw8

サマリー

このエピソードでは、池田優子さんとゼゼイヨリさんをゲストに迎え、エッセイ朗読会の体験を共有されています。自身の言葉を紡ぐことで得られる共感や特別なつながりについて論じられています。

エッセイ朗読会の紹介
こんばんは、カシミアノートです。はじめにお知らせがあるのですが、5月11日日曜日、東京ビッグサイトで開催される文学フリーマンに出展することになりました。
それに伴い、今回、本の執筆に参加していただいたゲストの皆さんに来ていただいております。
経輪キャスター・ナレーターの池田優子さんと、文筆業のゼゼイヨリさんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
それでは、池田さんから簡単な自己紹介をお願いいたします。
はい、池田優子です。
普段は経輪中継の司会をやったり、ゆうすけさんと同じようにナレーションを読んだり、そういうお仕事をしております。
猫が大好きです。お願いします。
ありがとうございます。
ヨリさん、お願いします。
はい、エッセイや小説など、いろんな形で言葉を書いております。
文筆業をしているゼゼイヨリと申します。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
僕たちの関係を少しお話しさせていただきたいんですけれども、池田さんはちょうどこのカシミアノートにも1年前に来ていただいて由来になりまして、ヨリさんは初登場ということになります。
この3人は、2024年の年末にエッセイを紡ぎ、声に乗せる朗読会、浮遊する星屑、空に落ちる前の言葉の出演しているメンバーです。
個々の感想と共有
僕ちょっと2人に改めて聞きたかったことがあるんですけど、エッセイ朗読を持ちかけられた時にどう思いました?
正直あんまりやってる人がいないっていうのもあって、なんかまた言い始めたぞ、みたいな感じだったのか、なんか面白そうだなとか、直接にちょっとその時思った感想を聞いていきたいんですけれども、池田さんはどう思いました?
面白いのかなって最初思っちゃいました。なんかそのお客様視点からしてどうなんだろうっていう、こっちはやってみたいけど、お客様はどうかなって思っちゃいました。
由来さんはどうでしたか?特に由来さんはリアルであったのもそんなに回数ないじゃないですか。
思えばそうですよね。
3回くらい?
はい。
そうそう、だからいきなりそんなちょっとエッセイ朗読してほしいんだけどって言われたら、どんな感想だったのかなっていうのをちょっと知りたかったんですけど。
ネガティブな印象は全くなかったです。
直接に声かけてくださってすごく嬉しいなと思いましたし、お二人は知ってもらえますけど、朗読会の前に声優の養成所にも通っていたので、なんかその延長線上で人に聞いてもらえる場が何も早くできたっていう嬉しさが大きかったですかね。
確かにあんまりそうだな、僕もそういう勉強し始めたから人前に立ったのって何年後ぐらいだろうって感じのレベルかな。2年とか後ぐらいなのかもしれないですね。そう考えると人前デビューちょっと早すぎた感ありますよね。
ありますね。だからこそ、お金取れないだろうっていう、そこですかね。打ち合わせの時に言った気がしますけど、大丈夫かみたいなのは率直に思いましたね。
確かにそうめちゃめちゃこれ面白かったのが企画書の段階で入場料いくらっていうのが書いてあるんですけど、いわゆるさんから高いですって言われたのが。
そうなんだ。
俺さっき今、えーみたいな反応がめちゃめちゃ面白かったんだよね。
井上一番に何か多分言った気がしますね。プロのお二人からしたらすごい良心的な金額だと思うんですけど、私からしたらまずお金を取るのかっていうことから思ってもみなかったので、そうかっていう。
そうだよね。でもゆう子さんはね、まあ僕らはね、一応映画1本分ぐらいの金額で何かやれたらいいなみたいなのをね、ちょっと思いながらやってきたんですけれども。
で、実際その池田さんがこうエッセイ朗読ね、ちょっとお客さん喜ぶのかみたいな風に感じた中から、実際にこの年末の朗読会を経て自分でエッセイを紡いでみて、なんかどんな変化があったとかありますか?
なんかやっぱ思ってることを言葉にするって、なんかこう具現化することじゃないですか。なんか思考を引っ張り出すみたいな、なんだろう、無から有を生み出すじゃないけど、なんかその、そうするとやっぱ人に見えるじゃないですか。
だから、見えて誰かと共感してとか、なんかこう魂って見えないけど、言葉にすると魂が見えて、その魂に共鳴する人がいてくれるみたいな、なんて言うんだろう、なんか今までにないつながりみたいなのが感じられて、
すごいやっぱ自分の言葉を紡ぐって、本当になんか特別なことのような気がしました。
確かにそうですよね。自分のことだけで終わってたものが、なんか2人や3人のものになっていくような感覚がありましたよね。
結構日常生活だと、あの人の使う言葉を結構簡単に使っちゃうじゃないですか。あの世間で使われている言葉を簡単に、なんて言うんだろう、主語が大きかったり、なんかすごい簡単に使っちゃってるから、でも自分で文章書くと自分の中から探すじゃないですか。
簡単に外側の言葉使わないから、それがいいのかなって思いました。
いよりさんはどうですか?なんか当日の風景とかって覚えてます?
覚えてますね。なんかすごいあったかい空気が流れてましたよね。なんかすごいホームな気がしました。初めて来た場所なのに、それがすごく不思議で、
多分それは演者の皆さんとも一体感がいつの間にかできていて、お会いした回数は少なかったですけど、で、なんかその空気がお客様にも伝播したのか、小さな空間が操作せたのかわからないですけど、すごい相互に何かを受け取り合うみたいな、そういう準備ができている空間というか、受け入れ合うような感じがありましたよね、あの場所に。
そうですね。なんか不思議だったよね、とっても。
うん、不思議でしたね。
なんかほんと昔からの友達みたいな、ちょっとこう感覚というか、昔の俺から知ってくれてるんじゃないかっていう気にもなったし、すごくね、終わった瞬間の空気がね、一番始まった最後で全然違ったのは、結構経験としては僕もないかもしれません。あれだけ強烈な経験は。
なんかこの感想を本音で伝えてくれてるんだなっていう方が何人もいらっしゃって、それもすごいことだなと思いました。まず感想をこんなにも気軽にじゃないですけど、気軽にって言ったら違いますね。なんか壁がなかったというか、そんな感じがしました。
ね、ゆう子さんもね、それは当日申し上げてましたけど、なんか声かけていただいたんですよね。
うん、なんかこんなフレンドリーにというか、すごいですよね。あの場限りなのに。まずお芝居、あ、まあ衝撃状とかもあるけど、なんかちょっと関係性が全然違うかなって感じがする。
そうですよね。何なんですかね、あれ。お客さんといわゆる出役との関係じゃなくなった感じがしたんですよ、最後ら辺はもう特に。みんな主役みたいな、なんかわかんないですけどね。聞いた側も主役みたいな。
うん、わかります。すごいご自身のことを喋ってくださる方もいて、なんかそういう感じですよね。
うん、確かに。
文学フリマへの準備
すごくね、それは不思議だなっていうのは、今でも僕は感じたりしてるんですよ。
で、実はもうのやぎさんとかマーチンさんとかの回がちょっともう公開されてて、その前に僕の友達の福本さん、受付を担当してくれた福本さんとも話したんですけども、
あの朗読の順番が僕が最後で、で、4人目が井織さんで、3人目が優子さんなんですけれども、優子さんの番からだんだんこう、空気感がちょっと変わっていって、最終的に僕が朗読、5人目の朗読者として、あの舞台上に上がった時にもう空気が温まりすぎてて、
もうお客さん全員号泣してたんですけど、お二人は感じませんでした。その変化というか。優子さんは全然、自分が朗読してる時はその感じてなかったんですか?
うん、余裕なかったかもしれないけど。
確かにね。
なんか温かい空気は感じてたけど、でも井織さんのところで変化したのはすごい感じた。客観的に。
井織さんは気づいてました?
優子さんの朗読の時にその鼻をすするような音が聞こえたりして、そうだよねそうだよねって私も思いながら、なんかあの空気が変わった感じは実感しましたね。
一応前の朗読者からバトンを受け継いでるみたいなそんなね、感覚がありつつって感じで、僕がやりにくかったのはそういう感じだったんです。
もう本当にお客さんの感情がピークに達してるような感じで、そうそうとっても、でもそれは一生忘れられないなっていうような感じはしてます。今の僕の中でも。
そんなですね、会場温まるエッセイを紡いできたメンバーが、文学フリマに向けての新作陣ということで、今回書き下ろしていただいているものが5月11日にお届けできると思っています。
ちょっとそちらに関しての話は後半でさせていただきたいと思いますので、前半はこの辺でちょっとお時間がやってまいりましたので終了させていただきますが、後半も引き続きゆうこさんとゆうりさんとともにお送りしていきたいと思います。
引き続きお付き合いいただければと思います。よろしくお願いします。
10:42

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