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ミシマ
みなさん、こんにちは。ミシマ社ラジオです。
本をあまり読まない人も、本好きな人も、思わずその本を読みたくなる、そんな時間をお送りします。
出版社ミシマ社が運営する、本との出会いがちょっとだけ広がるラジオです。
ミシマ社ラジオ
はい、こんにちは。ミシマ社のミシマです。
フジモト
アシスタントのフジモトです。
ミシマ
はい、今日もよろしくお願いします。
お願いします。
はい、6月に入りましたね。
はい。
早い。
フジモト
早い。
ミシマ
まあ、あの、梅雨時ということで、今のところは晴れ間がまだ広がっているんですけども、
ここから後半にかけてね、じめっとしてくるんだろうなと思っているんですけれども、
そんな6月にぴったりな本がミシマ社から出ました。
はい。
タイトルは、『謎の症状』。
これは、どうですか、このタイトル、フジモトさん。
フジモト
いや、ちょっと惹かれますね、すごい。
ミシマ
惹かれますか。
著者はですね、若林理砂先生、人気の鍼灸師さんでもありますね。
ミシマ社からもこれまで3冊出ていますが、タイトル言うと、
『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』、そして『気のはなし』。
と続いて、今回『謎の症状』ということですね。
サブタイトルが、心身の不思議を東洋医学からみると?となっております。
この本ですね、まあ面白いんです。
こういういろんな方々からですね、悩みを聞いて、それに若林先生が答えるっていうスタイルなんですけども、
中国の古典を紐解くと、今みんなが悩んでたりするの、ちゃんと数千年前にもあるんだということが、
今回よくわかるんですけども、よくでもこういう文献引っ張ってきたなという、すごい古典が目尻推しなんですね。
それは、ちゃんと先生の現代語訳がついていて、
そしてそれを、現代の社会だったらこういうふうに生かしたらいいよという、先生のこの健康維持の方法までしっかり書かれているので、大変役に立つんですね。
で、こういうですね、健康にまつわる話、変に単純化されていて、
こんなんで大丈夫かな、みたいな、世にはいろんな類の本があると思うんですけども、若林先生のこの本の素晴らしさはですね、もう本当に基本のことをすごい書いてくださっているんですね。
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ミシマ
例えばですね、ちょっと運動したら良くなっていくよとかですね、寝る時間とにかく早くしようとかですね。
で、そういうものが、いろんないびきがひどすぎて、家族は同じ部屋で寝てくれませんとか、こういう悩みの人がいたりとか、眠くないのにあくびが出ます。
なるほど、仰向けで寝られませんとかですね、この寝方とか結構どうなんかなって、僕も実は気になってたりしたんですけども、目を開けたらしっかりと天井があるという状態で寝て、そして起きるっていうのがいいのかなと思っていたら、
若林先生、そんなことないよ、逆に寝るとき動いてないといけないんだよっていうことなんですね。寝返りをしているっていうことの方が自然なんだっていうことを書いてるんですけども、
そうそう、睡眠中に自由に動けてるかどうかの方が、寝るときの姿勢よりずっと大切なことです、先生書いてるんですね。
こういう一言でハッってなるんです。いろんな方々の悩みって全部自分の日々の悩みそのものではないんですけども、でもちょっと当てはまったりとかですね、周りの人見ていると、これそうだなとかっていうことって結構あると思うんですね。
そういうものが、例えば貧乏ゆすりが止まりませんとかですね、乗り物酔いがひどいですって、一般的なものからですね、おならがよく出ますという、くしゃみがたくさん出ますとかですね、口内炎が月に一度はできますと、なんか結構みんな身に覚えがあるというかですね、
これ症状なのかわかんないですけど、すぐに言い訳をしてしまいます。
フジモト
それも答えてくださってるんですね。
ミシマ
そうなんですよ。こういうのに一つ一つ丁寧に答えてくれてるっていうのも、稀有な本なんですが、これを東洋医学ではって書いてるところがすごい面白いですね。
忙しくて心がざわざわしますとか、怒髪天を衝いてしまいますとか、本番に弱いです。人の気持ちに共感しすぎて疲れます。
なるほど。で、こういうものからですね、最終章は、「とにかく謎!」という章が第8章にあるんですが、左肘だけ冷えますとかですね、母親と話すと鼻がかゆくなります。
先生もこれはすごい症状ですね。本当に謎ですって書いてますけども、面白いんですよ。
太陽を見ると必ずくしゃみが出ますとかですね。これは先生が1行目に書いてるんですが、これってちゃんと名前がついているんですよ。
「光くしゃみ反射」というのだそうですと。
フジモト
そうなんですね。
ミシマ
ここから東洋医学の古典の引用があったりとかですね。
なんかすごい古今東西の知恵総動員で、体のことって僕たちってよくわかってないんだなっていうのを改めて教えてくれる本でもあるんですが、この本を僕、ゲラで何度も読んでいるうちにですね、本当に自分のこの人生の中で大きな変化が起きたんです。
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フジモト
何ですか?
ミシマ
ちょうどこれを読み終えた、ゲラを読み終えて、これが本が出る前ぐらいのタイミングですかね、ぐらいから僕は毎日運動するようになりました。
フジモト
えーすごい。
ミシマ
ちょっと走るように。
僕自身は意識的に走るっていうことはあまりしてこない人だった。
ジョギングとかランニングとか、そういうのを毎日、そういう格好でやっていらっしゃる方、見てもほえーって感じで、全く他人事でしかなかったんですけども、
普段通りの格好で走るんですけども、それでも少しでも走ろうとかですね、そういうふうに初めて思えた。
あとちょっと体重のことを気にしたりとかですね、僕基本的に健康の数値は一切気にしないっていう。
一方で実はミシマ社からですね、初期に『仕事で遊ぶナンバ術』っていう本が出ているんですけども、
あと『ナンバ式!元気生活』っていう、矢野龍彦先生、長谷川智先生の本が出てるんですが、
そこではとにかく数字を気にしない、数字を気にするから余計に実際とのギャップで苦しんだりとかストレスになって、
ストレスを持つことが一番の心身を弱める原因になるんだからっていうことを書いてるんで、
それが18年前に出た本ですかね。それ以来ほぼ僕は数字を気にしないっていう生活できて、
おかげさまでそれで心は健康でいたんだろうと思うんですけども、
ちなみにこういうこと言うと年に一度の健康診断の数値が悪いように思われるかもしれませんが、大変良いんでご安心ください。
ただ体重とかですね、日々歩く歩数とか、なんかそういうのも今スマホとかですよね、
あの歩数なんかわかるわけですけども、そんな気にしてどうすんねんと思ってたんですね、実際のところ。どうですかフジモトさん気にします?
フジモト
やっぱり歩いた方がいいなって思います。なんかなかなかだんだん運動しなくなる。
ミシマ
そうですよね。それが正しいです。このフジモトさんのこの真っ当なこの考えをですね、
どこか僕は、ん?って感じでこれまで聞くようなタイプだったんですけども、やっぱ毎日歩かなということで、
あの歩数も気にしてですね。まあ気にするっていうのは無茶苦茶とらわれてはいけないんですけども、少し気にする程度ですね。
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ミシマ
今日こんなもんだったんだみたいな。そういうふうになんか初めて変わったっていうのは、やっぱこの『謎の症状』の中で若林先生が本当にこうちょっとした日々の習慣で、
こんなにあの心身って健康でいられるんだっていうことをやっぱポジティブに書いてくださっているんで、
まあ本当に入りやすいんですね。で、あの実践したくなってしまうと。で、やっぱこのアクションを起こす行動を人にこう促すっていう、
その力を持った本だなっていうことをこう大変感じておりまして、まああのこのまま僕がずっとこの運動を続けていって、
数年後、まあ劇的に、劇的にというか、あのもうあの時あれ始めといてよかったってやっぱ言ってる可能性もあるんで、
まあその意味でですね、すでに僕にとっても大変ありがたい。この今のちょうど自分の年齢で出会えてよかったなと思う。
もうなんか心底思える、あの一冊でもあります。はい。あのフジモトさんまだ読まれてないということなんですけども、どうですか。ちょっと読んでみたくなりました。
フジモト
いやめちゃくちゃなりました。その目次をみていたらもうあの皆さんのお悩みがバーって書いてあって気になるものばっかりで。
ミシマ
どういうのが気になりました。
フジモト
びっくりするほど目やにが出ますって私この間までそれで。
ミシマ
そうでしたか。
フジモト
そうなんです。なんか眼医者さん行ったほうがいいかなと思いながらでも、もう大丈夫になったんでそのままなんですけど。
なんかそういうネットで調べてもなんか出てこないようなことが書いてあるなと思いました。
ミシマ
そうなんですよ。そこですよね。ちょっと調べたらネットで今出てくるわけなんですけども、どこまで信頼できるのかなとかですね。
あのね、あのちょっとした自分の感想程度で書かれているものもやっぱりいっぱいあるんで。
そうじゃなくてちゃんとこの冒頭にまずどういう体質ですかって自分の体質を。
だから冷湿タイプ、冷乾タイプ、熱湿タイプ、熱乾タイプとあるわけですけど、どれかっていうのをそこがちゃんと分かった上で自分に当てはまることをやらないと真逆のことをやってしまう可能性だってあるんで。
そのあたりがこうしっかりと自分の体質を知るための診断チェック表っていうのも入っているんで。
ぜひこの『謎の症状』もそうですけどもその冒頭で言いました。
『健康の話』、『気のはなし』とこの3冊合わせて読んでいただけるとさらに膨らんで正確な情報を知れるということになるんじゃないかなと思います。
本当に健康、今回1800円プラス税ですけども、これぐらいで少し近づけるなんて安いんだろうと思ってしまうんですけれども、手元に置いといて絶対に損はしないんじゃないかなというふうにも思います。
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ミシマ
こういうどうですか、健康系の本とか読まれたりしますか。
フジモト
自分ではなかなか読んでないんですけど、両親とか祖父母とかはやっぱりそういうのを気にして見ているので、これちょっと紹介したいなと思います。
ミシマ
ぜひぜひ。朝全くお腹が空きませんって今こういうお悩みも来ていますが、どう考えたらいいのか、その基本的な考え方のところを教わるだけで全然違う。
しかも若林先生の言いのはとにかく無理をさせないというか、朝からこんなつくの無理やろみたいなこととかは絶対言わないんで、そのあたりのやっぱり温かさ優しさが全面ににじみ出ていて、
もう本当に自分たちのすぐそばで何か言葉かけてくれてるなというふうにも思える一冊です。
話は全然変わりますけども、何か最近面白いものを読んだり見たりしたありますか。
フジモト
面白いもの。何でもいいんですか。
ミシマ
何でもいいですよ。
フジモト
「男女7人夏物語」というドラマを見てまして。
ミシマ
そうですか。古いやつを。
フジモト
ちょっとその時代のパワフルさとかがすごくいいなと思って。
ミシマ
思いっきりバブルの頃ですよね。だいぶ違いますもんね。
フジモト
すごい元気になります。
ミシマ
元気になりますか。そうかなるほどね。
何が一番違うんですかね。今とね。
フジモト
恋愛とか仕事とか全力でやってる感じがする。
ミシマ
確かに。確かに。そうですよね。
なるほど。壁がないんですよね。今こう見えないバリアが張られすぎですよね。
そうですよね。いろいろね。
フジモト
ちょっと触れたらいけないこととかいろいろあるかと思うんですけど。
ミシマ
なるほど。面白い。
それとすごいこう結びつく展覧会を僕最近とか1ヶ月近く前なんですけども。
でももうすぐ終わるんで。6月9日多分最終だと思うんですが。
奈良国立博物館でやってる空海っていうね。「空海展」。
空海が作った日本で唯一残ってるマンダラっていうのを修復してそれを公開してるんですけれども。
空海ってどういう人だったのかっていうこととマンダラって何なんだっていうことがすごいわかる。
まあ面白い展示で。
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ミシマ
1個1個見ていたらたぶん丸1日ぐらいかかるんじゃないかなと思うんですけども。
空海のやっぱあのマンダラを見るとですね。今フジモトさんが言ったこの見えないバリア。
空海は全部払ってたんだろうなと思いますね。
今無理矢理です。今無理矢理思いついて言ってるんですけども。
そういういらん見えないバリアは取り払って本当に自分の身を守るバリアっていう。
昔でいうと結界のようなもの。そういうのは多分あの時代無数にあったと思うんですね。
普通の民家の2階まで届くような大きなマンダラの掛け軸なんですね。
こういうのを1200年ぐらい前ですか。
人間が作っていたという脅威。
今ではちょっと無理だろうっていうレベルのいろんなものが展示されているんで。
なんかやっぱちょっと脅威ですね。
そういう意味では男女7人から既に現代の人たちはやや生命力下がってるのかもしれないですけども。
空海の頃と比べると凄まじく下がってるんじゃないかなと思いますね。
なんかちょっと尋常じゃないんで。
なんか元気にもきっとなると思うんで。
もうこれが放送する頃にはもうほぼ終わりっていう日程ではありますけれども。
もし聞いた方すぐに行っていただければなと思います。
では今日はこんなところでミシマ社ラジオを終えたいと思います。
今日もありがとうございました。
フジモト
ありがとうございました。